リンクのボウガントレーニング
【りんくのぼうがんとれーにんぐ】
| ジャンル | シューティング |  
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| 対応機種 | Wii | 
| 発売・開発元 | 任天堂 | 
| 発売日 | 2008年5月1日 | 
| 定価 | Wiiザッパー同梱:3,800円(税込) | 
| プレイ人数 | 1~4人 | 
| 判定 | なし | 
| ゼルダの伝説シリーズ | 
 
概要
『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』の舞台をベースにしたガンシューティングおよびTPSゲーム。ミニゲーム性が強く、シリーズの続編としては今までの大作・アクションRPGの方向性とは特に違ったものになる。
銃型アタッチメント「Wiiザッパー」同梱版ソフトのみ発売されており、ソフト単品では発売されていない。
『リンクの冒険』に続いてリンクの名前が冠された作品でもある。
システム
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最大4人までのパーティープレイが可能。
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1レベル毎に、ゲームシステムの違う3つのステージが用意されている。制限時間内でより多くのスコアを稼ぐのが目的。
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ステージはレベル1~8とFINALの9レベルがあり、1レベルにつき3ステージ、全27面で構成される。最初はレベル3までプレイ可能で、各ステージをクリアしてメダルを集めることで次のレベルをプレイできる。
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ステージのほとんどは前作『トワイライトプリンセス』の面を再利用しており、似通った面が多く登場する。
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さらにゲームシステムも『トワイライトプリンセス』の弓矢をうまく利用したものが多い。
 
 
ターゲットシュート
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主観視点・視点固定で移動も自動で行われるアーケードゲームのようなガンシューティングタイプ。
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連続で当てるとボーナスが追加される他、的の中心を狙い撃てば高得点になる。また、撃つターゲットはただの的だけとは限らず、風船や的より小さいオブジェクトなどもある。
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ステージによっては画面が移動せず、クレー射撃のように移動する的を狙い撃つステージもある。
ディフェンダー
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三人称視点・リンクの位置は固定だがポインターで360度旋回可能。攻撃を喰らうと減点なので、敵に近づかれる前に素早く迎撃する必要がある。
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特定の敵を倒すと連射スピードがアップし、凄まじい勢いで敵を粉砕できる。やってみれば分かるが、結構気持ちが良い。
レンジャー
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ポインターで旋回・スティックで移動可能なTPSタイプ。制限時間内に敵を全滅させるのが目的。
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ボス敵であるタートナックとの戦闘時もこれ。
評価点
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グラフィクスは『トワイライトプリンセス』がベースになっているだけあって綺麗。
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背景に溶け込まないくらいには的が分かりやすいのでプレイの邪魔にはならない。
 
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ガンシューティングゲームの定番である3種類の遊びができ、ステージのバリエーションも豊富。
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ミニゲーム集としての値段はWiiザッパー同梱で『はじめてのWii』よりもお手軽。
難点
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パーティプレイを目的としているためか、1人でプレイするとあまり面白味がない。
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全てのメダルを最高ランクであるプラチナにしても何も起きず、エンディングも無し。
 
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ラスボスはガノンドロフではなく、砂漠の処刑場のボスのハーラ・ジガント。ゲームのシステム上仕方ないのだが、倒し方も異なる。
総評
ゼルダシリーズでは珍しい、パーティープレイ用ゲーム。1人でプレイするより大勢でワイワイプレイするのに向いている作品。
ステージを再現していてもストーリーは再現されていないため、純粋なゼルダとしてはお勧めしかねる。
しかし、スコアアタック中心に気軽にガンシューティングを楽しめるゲームとして評価できる点もある。
余談
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手を狙い撃つとボケキャラのようなリアクションを起こすなど、ハーラ・ジガントは妙に愛嬌がある。
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何故ゼルダシリーズで出す必要があったのだろうかとよく言われる。
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確かに『トワイライトプリンセス』での弓矢は「爆弾を合わせて爆弾矢」「ホークアイ(双眼鏡)と合わせて狙撃」「流鏑馬」というように本作に充分に生かせる武器ではあるが、そもそもリンクの主要武器は弓矢より剣である。そして『ゼルダ』でなくとも、『メトロイド』や『スターフォックス』など、作品の世界観的にもより相応しい作品があったのも事実である。
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そうじゃなくても別に本作オリジナルキャラでもよかったのでは? とも言える。
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というか、むしろ「スターフォックス」は当時作品自体が出ていなかったので「相応しい以前にシリーズ存続を示す意味でも出して欲しかった」との意見もあるが、『スターフォックス アサルト』のこともあるので一概にふさわしい作品だったとも言えない。
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「メトロイド」にしても、つい2ヶ月前にWiiで『メトロイドプライム3』が発売したばかりだったので続けて「メトロイド」を出すのもおかしい話である。流用できる素材が豊富にあり、発売時期も離れている丁度いい作品が「ゼルダ」ぐらいしかなかったというのもあるのだろう。
 
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なお、発売経緯自体は社長が訊くで語られている。平たく言えば「トワプリの二次利用」が出発点となっているため、極端な言い方をすれば「内容からの逆アプローチ(「この題材ならむしろあのシリーズのガワの方がよいのでは?」という発想)」は最初からなかったものと思われる。
 
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別作品の「ゼルダ無双(3DS以降)」ではリンクルと言うキャラクターの武器が今作のボウガンを模した、ボウガン二丁を両手持ちしている。
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動画投稿サイトにアップロードされたプレイ動画は、プレイヤーの腕前が神がかりすぎてすさまじい連射速度を見せるものも多い。その様は「リンクのボウガントレーニング」ではなく「リンクのマシンガントレーニング」と呼ばれるほど。
最終更新:2021年09月29日 13:13