【しんさんごくむそうしっくす うぃず もうしょうでん】
ジャンル | タクティカルアクション | ![]() |
対応機種 | Windows XP(SP3以降)/Vista/7(32bit/64bit 両対応) | |
メディア | DVD-ROM 3枚組 | |
発売元 | コーエーテクモゲームス | |
開発元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) | |
発売日 | 2012年3月9日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
周辺機器 | DirectX 9.0c/DirectInput対応の12ボタンゲームパッド推奨 | |
ディスクレス起動 | 不可(起動時にゲームディスクが必要) | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
コンテンツアイコン | 暴力、セクシャル | |
備考 |
動作環境はこちらを参照のこと ベンチマークプログラム配信中、こちらから |
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判定 | なし | |
ポイント |
ほぼ完全なワンパッケージタイトル PS3版で2011年9月末までに配信されたDLCも概ね収録 CPUのマルチコア非対応など、システム面で問題あり |
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無双シリーズ |
2011年3月にPS3向けに発売された『真・三國無双6』(以下「無印」と表記)と同年9月に発売された拡張ディスクである『真・三國無双6 猛将伝』(以下「猛将伝」と表記)の2作品の内容をまとめて、Win向けにひとつのタイトルにしたもの。
本作では2011年9月末まで(*1)に配信された無印用ダウンロードコンテンツ(以下「DLC」と表記)の内容も収録されている。
ただし、一部収録されていないコンテンツが存在しており、本作に収録されているDLCに関しては下記の項目で纏めている。
その他、PS3版で対応していたクロニクルモードのオンライン協力プレイ、3D立体視には非対応となっている。
なお、この項では各タイトルの詳細に関しては基本的には触れないので、無印および猛将伝の詳細な内容に関してはそれぞれのページで確認いただきたい。
※ここでは一部を除いてコーエーテクモゲームス公式ページ内にある、無印DLCページの表記に倣って記載する。
※下記に記載の無いコンテンツは未収録であり、他サイト連動コンテンツを除いて猛将伝向けのDLCも未収録となっている。
武器追加セット | 歴代シリーズ衣装セット | |||
武器追加セット「戦戈(せんか)」 | 武器追加セット「爆弾」 | 「真・三國無双2」衣装セット | 「真・三國無双3」衣装セット | |
武器追加セット「短戟」 | 武器追加セット「狼牙棒」 | 「真・三國無双4」衣装セット | 「真・三國無双5」衣装セット | |
武器追加セット「大斧」 | 『三國無双』衣装セット(*2) | |||
BGM追加セット | 追加武器獲得セット | |||
BGM追加セット1 | BGM追加セット2 | 追加武器獲得セット1 | 追加武器獲得セット2 | |
BGM追加セット3 | BGM追加セット4 | 追加シナリオセット | ||
BGM追加セット5 | BGM追加セット6 | 「黄巾」シナリオ(『真・三國無双』編) | 「虎牢関」シナリオ(『真・三國無双』編) | |
BGM追加セット7 | BGM追加セット8 | 「官渡」シナリオ(『真・三國無双』編) | 「長坂」シナリオ(『真・三國無双』編) | |
BGM追加セット9 | BGM追加セット10 | 「赤壁」シナリオ(『真・三國無双』編) | 「合肥」シナリオ(『真・三國無双』編) | |
猛将伝・他サイト連動コンテンツ | 「夷陵」シナリオ(『真・三國無双』編) | 「五丈原」シナリオ(『真・三國無双』編) | ||
北斗(*3) | 黄金熊猫(*4) | オリジナルシナリオ「三江城」 | オリジナルシナリオ「冀城」(*5) | |
オリジナルシナリオ「建業」 |
DLCが豊富に収録されている
ディスク入れ替えが不要
PS3版に比べてロード時間が短い
解像度の設定がスムーズに出来るようになった
コンテンツを拡張出来ない
バグ
システム面
その他
無印と猛将伝を『真・三國無双4 Special』のようなモード単位での削除無しにほぼ完全にワンパッケージ化して移植され、更には一部DLCも収録されているお得な仕様ではあるのだが、バグやシステム面に見られる作りの粗さ・雑さは否定出来ないものとなっている。
幸い、本作はWin向けのゲームであり、パッチを利用してのバグフィックスも可能ではあるので、それを利用してバグや不審な挙動の修正だけではなく、システム面の改善が出来れば化ける可能性は大いにあり、現時点でもアップデートプログラムでいくつかのシステムの改善やバグの修正を行ってはいるものの、まだまだ問題は残っている。
だが、PS3版から言われていることだが、『真・三國無双6』に関しては製作陣が広くユーザーの声に耳を傾け、可能な限りその要望や質問に応えようとする姿勢に今も変化は見られていない(*17)ので、これらの点に関しても、コーエーテクモゲームスの今後のフォローに期待したい。
もっとも、現状では非公式の実行ファイルを使用しない限りは相当なハイスペックPCでごり押ししようとも快適なプレイなど望むべくもなく、コンテンツの拡張が出来ない点も良いように取れば「追加出費を要求されずに済む」となるが、逆に言えば「作品の寿命を縮めかねない」ということになる。
DLCに抵抗が無ければ、費用が別途かかるものの、シナリオや追加武器系統、キャラクターのコスチュームなどのコンテンツを拡張出来、加えて本作のシステム面に問題があることを考えると、PS3版に手を出せるならば、わざわざ本作を選ぶ理由は無いと言える。
一応フォローをしておくならば、本作は最初から誰得と言われるような立ち位置ではなく、当初は画質・描写周りやフレームレートの60fps固定化(*18)などに期待が寄せられていた。
だが、実際に出てきたものは前述の通りのマルチコア非対応などといったシステム面での問題が多く、もはや画質・描写周りやフレームレート云々以前の問題のものになってしまっていることが、本作の価値を大きく下げてしまっていると言えるだろう。
Win版の無双シリーズ過去作においては、公式に64bitOSの動作保証をしておらず、サポートの対象外だったが、本作では初めて公式に64bitOSへの対応が動作環境ページに明記されている。
もっとも、少なくともWindows Vistaに対応している作品に関しては64bitOSであっても問題なく動作はする(*19)ので、あくまで「動作の保証と何か問題があってもサポートをしない」という程度のものであった。
本作は元々PS3向けに発売されていたタイトルの移植となり、加えて猛将伝の内容も込みとなるため、非常に容量が大きくなっている。
PS3ではブルーレイディスクを使っているため、無印+猛将伝でもディスク1枚で足りていたのだが、パソコン…特にゲームのジャンルでは未だDVDドライブを利用するのが主流となっているせいか、本作は片面1層のDVD-ROMが3枚組となっている。
具体的にはインストール時のみに用いるインストールディスク1と2、そしてインストール時だけでなく、起動時にも用いることになるゲームディスクとなっている。
ちなみに、同じくPS3ゲームの移植である『5』は1枚、『無双OROCHI Z』は2枚組(いずれも片面1層)となっており、3枚組はシリーズ上では本作が初めてということになる。
この手のWin向けの3Dゲームでは良くある、キャラクターのコスチュームを変更したりなどの改造が一部で盛り上がりを見せている。
特にコスチュームに関しては先述したように選択肢が非常に乏しい武将も少なくないため、特に盛んになっているようである。
ゲームに改造を加える行為であり、上の非公式実行ファイル同様にトラブルがあっても完全に自己責任となるため、ここでは詳細に関しては触れないでおく。
【しんさんごくむそうしっくす うぃず もうしょうでん でぃーえっくす】
ジャンル | タクティカルアクション | ![]() |
対応機種 | Windows7/8/10 | |
メディア | ダウンロード専売(Steam) | |
発売元 | コーエーテクモゲームス | |
開発元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) | |
発売日 | 2018年12月6日 | |
定価 | 3,080円(税込) | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
周辺機器 | 12ボタンのゲームパッド推奨 | |
ディスクレス起動 | 可能(Steamで初回認証は必須) | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
コンテンツアイコン | 暴力 | |
判定 | なし | |
ポイント | 完全なワンパッケージタイトル | |
備考 | 動作環境はこちらを参照のこと。 |
旧Win版では入っていなかったDLCに加え、フルHD描写対応となった完全版。
旧版は既に手に入らない事を考えると、今からプレイしたいと思えば中古を探すよりこちらを入手するのがいいだろう。
当時のゲームなので要求スペック自体は低いが、きちんと整えれば当時を超える60fps安定稼働も可能。
コントローラーは従来の入力方式であるDirectInputのみ対応。
初期設定だと正常に操作できない場合、オプションでパッドの設定をカスタマイズする必要がある。パッドを正常に認識しない場合、ライブラリからタイトルを右クリックしてプロパティを開き、コントローラー設定のオーバーライドの項目を「Steam入力を無効にする」に設定することをおすすめする。
*1 公式には「10月まで」となっているが、追加シナリオひとつを除いて10月に入ってから配信開始したコンテンツは収録されていない。
*2 趙雲、夏侯惇、太史慈、呂布、貂蝉のPS用ソフト『三國無双』でのコスチュームを再現したセット。趙雲は初回封入特典、他の4名はそれぞれ店舗別の限定予約特典としてプロダクトコードが入手出来たもので、それをまとめたものになる。
*3 PS3版では無双シリーズの携帯電話用の公式サイト「無双モバイル」の有料会員登録をしたユーザー限定で入手可能な支援獣。
*4 PS3版ではソーシャルサービス「GREE」内にあるソーシャルゲーム「100万人の真・三國無双」との連動で入手可能な支援獣。
*5 なぜか上記DLCページの一覧には表記されていないが、2011年8月11日より配信されている。
*6 PlayStation Storeで購入できるコンテンツのみの金額で、他サイト連動コンテンツは含んでいない。
*7 一例として、ゲーム側の解像度を1280×720にするにしてもディスプレイ側の解像度別にゲーム上の表記で「1280×720/1280×720」(ディスプレイアスペクト比16:9)、「1280×720/1280×768」(同15:9)、「1280×720/1280×1024」(同5:4)の3つの設定がある。なお、「ゲームの解像度/ディスプレイの解像度」の形で表示されている。
*8 無印にあった「宝具」とはまた異なる、ゲーム難易度を高難易度に設定した上で特定条件を満たすことで入手出来る非常に高性能な武器。
*9 ちなみに、追加武器獲得セット4までは2011年の9月前に配信されており、前述の追加武器獲得セット5と6は年末年始のネタに絡んで配信されたもの。5が2011年12月8日から、6が同年12月22日から配信されている。この追加武器獲得セット5と6で入手出来る武器は究極秘蔵武器にも匹敵しうる程の高性能武器となっている。
*10 武器に付与出来る特殊能力。武将の能力を強化したり、特定の武器系統の適正を天稟(てんぴん)にして自在に使いこなせるように出来たりとその種類は非常に豊富。
*11 一部追加武器獲得セット2まででもネタ分が強い武器はあるが、3以降に比べればまだ弱い方。
*12 環境に依存している可能性もあるため、全ての環境で起こる可能性がある訳ではないので注意。逆にここに記載されていない異常動作の報告例もある。あくまでここでは異常動作の事例として良く見かけるものをまとめているに過ぎない。
*13 『真・三國無双』の夷陵の戦い・蜀軍シナリオのリメイク。
*14 現段階では4コア対応のものまで存在している。なお、非公式なものなのでここではリンクを掲載しない。
*15 実際にプレイ中にタスクマネージャーでCPUの使用率を見るとひとつのコアの使用率が高くなっており、残りのコアの使用率がそれに比べると低いので、実際にこの非公式実行ファイルを「最適化されている」とするのは些か語弊もあるが、公式実行ファイルではひとつのコアを除いて遊びの状態になっていることを考えれば使用率の差はあれど、全てのコアが使用されていることで処理落ちの頻度も明らかに下がるので、そういう意味では改善されると言えるだろう。
*16 描写処理が追いつかず、そこにいるはずの人物などが描写されない状態のことを指して用いる通称。本来の意味での英語の「stealth(ステルス。こっそりと、密かになどの意味)」とはニュアンスが異なる。この項でのステルスはこの意味合いで用いる。
*17 ウインドウモード対応なども公式Twitterアカウントへ寄せられた要望に応えた形である。もっとも、オンラインゲームでもないのに強制フルスクリーン仕様にすればユーザーからの反発は十分に考えられた訳で、そこに考えが至らなかった点は問題であると言える。
*18 そこまで行かなくとも、フレームレートの変動幅や変動する頻度が減少するなり、チラツキが無くなっていればそれで十分とする意見もあった。
*19 ただし、Vistaと7に限っての話となる。XPおよび8に関しては編集者に調査出来る環境がないため動作するか否かは不明。