のりのり♪リラックマ ~ヒットソング音楽祭~
【のりのりりらっくま ひっとそんぐおんがくさい】
| ジャンル | のりのりリズムゲーム |  
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| 対応機種 | ニンテンドーDS | 
| 発売元 | ロケットカンパニー | 
| 開発元 | デルタアーツ | 
| 発売日 | 2010年12月2日 | 
| 価格 | 5,040円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | リラックマ版ポップンミュージック 安定感はあるがボリューム不足
 微妙なミニゲーム
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| サンエックスキャラクターゲームリンク | 
 
概要
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説明不要なサンエックスの人気キャラ「リラックマ」を使用したニンテンドーDSソフト。DSとしては4作目のリラックマゲーとなる。
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操作はタッチペンとボタンの両対応。完全オートセーブ方式。
主なルール
主なモード
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げきじょう
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本作のメインモードにあたるリズムゲーム。
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初回プレイでは選べる楽曲が限られるが、ばいてんで楽曲を購入する事で種類が増えていく。全部で30曲用意されている。
 
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ばいてん
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メインモードでゲットしたポイントを消費し、楽曲やミニゲームを購入できる。
 
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アルバム
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特定条件を満たすと出現するブロマイドカード鑑賞モード。
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ブロマイドカードはとある条件を満たす事で増えていく。全部で13種類用意されている。
 
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???
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特定条件を満たすと出現するモード。詳細は割愛する。
 
メインゲーム
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単刀直入にいえば、本作は『ポップンミュージック』を模倣したゲーム性となっている。
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「リズムにのりながら、上から下に落ちてくるマークが判定枠に重なった状態で操作を行い音を鳴らす」と思ってもらえれば大体OKだと思われる。
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ポップン的にいうところの2ライン式を採用している。お互いのラインのマークが同時に降ってくる(いわゆる同時押し)事は一切ない単発交互押し方式となる。
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マークの音は「打楽器音を鳴らす」という『太鼓の達人』系である。奏でられる音色は曲のフレーズによって自動変化するタイプとなっており、ポップンに近い演奏スタイルも併せ持つ。
 
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本作のマークは主に以下の2種類がある。
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「ノーマル」…マークが重なった状態で判定枠をタッチ操作(もしくはボタン操作)すればOK。最も出現率の高いマークである。
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「長押し」…長いバーが付いたマーク。マークが重なった状態で判定枠をタッチ操作(もしくはボタン操作)し、バーが消えるまでタッチなどをホールドしなければならない。
 
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判定に関して。
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マークの判定には良い順から「PERFECT」「GREAT」「GOOD」「MISS」の表示がされる。MISS以外の判定を出し続ければコンボカウンターが蓄積されていく。
 
 
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ゲーム開始前の準備について。
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モードを選ぶと、「難易度」「楽曲」「プレイスタイル」の順で設定の選択を行える。
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難易度は「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の3種類があり、選んだ難易度によってプレイ楽曲の譜面に相違がある。
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その後は好きな楽曲を選び、「ほんばん」「おてほん」のいずれかのプレイスタイルを選ぶ。
 「ほんばん」は通常通りのリズムゲームを行い、「おてほん」はいわゆるオートプレイ鑑賞となる("おてほん"では一切のプレイ記録は残らない)。
 また、特定条件を満たせば隠しのプレイスタイルも出現するが、それに関しては割愛する。
 
 
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操作系統。
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リズムゲーム中はタッチペンとボタンの両面に対応している。
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左側ラインのマークが判定枠に重なった状態では、「左側マークの判定枠をタッチ」もしくは「十字ボタンのいずれかを押す」と音が鳴る。
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右側ラインのマークが判定枠に重なった状態では、「右側マークの判定枠をタッチ」もしくは「A・B・X・Yボタンのいずれかを押す」と音が鳴る。
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長押しマークの場合は「該当マークに判定枠をホールドタッチ」もしくは「ボタンを押しっぱなしにする」必要がある。
 
 
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クリア・ミス条件について。
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曲演奏中には「制限時間」という概念が設けられている。
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制限時間が0になると強制的に演奏終了でミスとなってしまう。
 
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高判定でのプレイを維持できれば、演奏時間は延長され最後までの演奏ができる。
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完走で曲演奏を終えると、クリア成績によって良い順から「金メダル」「銀メダル」「銅メダル」の称号が得られる。金メダルはフルコンボクリアしないと絶対に取得できない。
 
 
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ポイント加算について。
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メダルクリアすると「スクラッチシート」画面に移項する。
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スクラッチシートには3箇所のスクラッチがあり、その内のどれか1箇所をタッチペンで削っていくと「ポイント」が取得できる(2箇所以上のスクラッチを削るのは不可)。
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取得できるポイントの数値は、削ったスクラッチによってランダムで変動する。また、良いメダルを入手する程に高いポイントがもらえやすくなる法則がある。
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同じ曲を同じ難易度でプレイしても、何度でもポイントは加算され続けるので、繰り返しプレイをすれば容易にポイントの稼ぎ溜めが可能である。
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溜めたポイントはモードの"ばいてん"で使用でき、楽曲の追加やミニゲームがプレイできる様になる。
 
 
ミニゲーム
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ミニゲームについて。
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メインゲームでポイントを稼ぎ、モードの"ばいてん"でミニゲームを購入するミニゲームがプレイできる。
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各ミニゲームはステージクリア制で、ゲームオーバーになるまでゲームが続けられる。
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同じく各ミニゲームはすべてタッチペン操作となる。
 
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ミニゲームの内容は以下の通り。
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「リラックマづくし」…下画面に大量のリラックマが表示されており、上画面の見本リラックマと同じものをタッチしていく。
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「プチプチふうせん」…下画面に大量の風船が飛行しており、上画面の見本風船と同じものをタッチで割りまくっていく。
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「ぐらぐらホットケーキ」…キイロイドリを操作して、大量に積まれたホットケーキの安定感をキープしつつも奥にいるリラックマの元へ運んでいく。
 
 
評価点
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リラックマのゆるさ加減の表現。
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可愛らしいリラックマ達のリアクションが詰まっており、リラックマゲームとしての価値はなかなかのもの。
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メインゲームの演奏中にてリラックマ達の絵柄が表示され、フレーズが切り替わる度に絵柄が順々に切り替わる。いわば初期のビートマニアのクリップみたいな表示のされ方というべきだろうか。
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演奏中でリラックマ達の絵柄を鑑賞するのは至難を極めるが、プレイスタイルを"おてほん"にすると好きに鑑賞ができる。これは説明書でも推奨している鑑賞方法である。
 
 
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お手軽にプレイできるゲーム性。
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基本は「2ラインで流れてくるマークを操作するだけ」という分かりやすい操作性である。
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本家ポップンでの一人プレイ時では最低でも5ライン操作な事を考えると、本作の2ライン制はそれよりも遥かに分かりやすさを重視している。
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難易度の「かんたん」位ならばリズムゲーム慣れしていないお子様でも余裕でクリア可能な優しさであり、総合的な難易度も抑えられておりライトゲーマーにとっつきやすい調整がされている。
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難易度控えめとはいえ難易度「むずかしい」は結構マークの密度が高く、フルコンボクリアは結構手強いかもしれない。
 
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マーク配置のバランスが絶妙であり、ちゃんと「リズムにのって音を奏でる」感を持っている点も素晴らしい。ただ適当にマークを散らしただけの安直さは微塵もない。
 
賛否両論
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楽曲がすべてインスト。
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楽曲の中にはクラシック関連の他に、有名なJポップやアニメソングなども収録されているが、どれも歌は一切流れない。
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DSの容量的な事情があるかもしれないが、他のDS関連のリズムゲームにはちゃんとボーカルが入った作品も少なくなく、そういう意味では本作は地味に思えてしまう。
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とはいえ、本作は「リラックマ達によるクラシカル風のミュージカル劇場」という舞台設定となっているので、歌を入れない方が雰囲気的には良かったのかもしれない。
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歌がないとはいえ、ちゃんとインストなりに原曲の良さを再現した楽曲演奏となっているので、これはこれで悪くないといえなくもない。
 
 
問題点
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否めないボリューム不足感。
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メインモードの収録楽曲は30曲ぽっきりと、近年のリズムゲームとしては少ない部類。
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同じDSの「太鼓の達人3部作の内の2作は50曲超」「うたっち(ポップンミュージック派生)は40曲超」である事を考えると、やはり30曲というのは物足りない。
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1曲あたり譜面難易度は3種類のみなので、総合的にプレイできる譜面は「3難易度 × 30曲」で90譜面しかない。
 
 
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上級者向け難易度が用意されていない。
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上記評価点の裏返しとなってしまうが、それなりに音ゲー慣れしているプレイヤーからすれば簡単すぎる節もある。
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やはりというか、2ライン式なので譜面の配置バリエーションは大幅に限られてしまい、何回もプレイすると奥が浅い一面も見えてしまう。
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お子様向けを対象にしていると思われし本作では極度の難易度を上げにくかったという事情もあるもかもしれない。
 
 
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判定枠の位置が把握し辛い。
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マークが判定に重なった状態でのエフェクトが派手に表示されすぎていて、事の状況がわかりにくい。
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特に難しい譜面のフルコンボ狙いとなると、この過剰コンボ表示が邪魔となってくる恐れがある。ビートマニアで例えるならば常時半ヒドゥン状態となってしまっている。
 
 
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ポイントの使い道がすぐに尽きる。
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入手できるポイントの多さに反し、売品の品揃えが少なすぎる。
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さらには楽曲やミニゲームの売価が安く設定されており、普通にプレイすれば「楽曲らが買えない方がおかしい」といわんばかりにポイントが飽和状態となる。
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おそらくはお子様プレイヤーにとっての優しい配慮でそうなったのかもしれないが、これではポイントの存在が意味を成していない状態である。
 
 
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ショボいミニゲーム集。
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ミニゲームがたったの3種類しかなく、そのどれもがショボい。
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こういっちゃ何だが、「無理やりミニゲームを入れてみました」的なやっつけ感が目に付いてしまう。
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ミニゲーム単体としての出来は決して悪い訳ではないが、どれもゲーム内容が軽すぎて連続プレイするのは流石に飽きてくる。
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本作はリズムゲームメインの作品である。わざわざこの程度のミニゲームを入れる位ならば、少しでもメインモード側のボリュームを増強すべきだと思うのだが…。
 
 
総評
ボリュームの薄さや難易度の低さなどはどうしても目に付いてしまうが、ちゃんと「リズムゲームの本筋である音色を奏でる楽しさ」は持っており、その辺はきちんと作られた作品となっている模様。
その後の展開
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DSにおけるリラックマ関連の家庭用ゲームのリリースは本作が最後となった。次回作はハード先を3DSに変え、引き続きロケットカンパニーからリリースされている。
最終更新:2018年05月03日 00:20