このページではMD用ソフト『ファンタシースターII テキストアドベンチャー』とシステムを流用したGG用ソフト『ファンタシースターアドベンチャー』を紹介しています。
ファンタシースターII テキストアドベンチャー
【ふぁんたしーすたーつー てきすとあどべんちゃー】
| ジャンル | アドベンチャー |  
 
  
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| 対応機種 | メガドライブ | 
| 発売元 | セガ・エンタープライゼス | 
| 定価 | セガ ゲーム図書館 月額800円 ※追加課金なし
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| 配信日 | アーミアの冒険:1990年11月3日 シルカの冒険;1990年11月21日
 カインズの冒険:1991年1月
 アンヌの冒険:1991年2月
 ヒューイの冒険:1991年3月
 ユーシスの冒険:1991年4月
 ルドガーの冒険:1991年8月
 ネイの冒険:1991年8月28日
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| 備考 | メガCDソフト『ゲームのかんづめ』Vol1&2、 PS2『ファンタシースターコンプリートコレクション』に収録
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| 判定 | なし | 
| ポイント | 人気作品の外伝短編集 『テキスト』の名のごとく文字情報多め
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| ファンタシースターシリーズリンク | 
 
概要
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セガのメガドライブ用ゲーム配信サービスである「ゲーム図書館」向けに配信されたアドベンチャーゲームであり、『ファンタシースターII』のパーティメンバー8人の過去を描いた外伝作品。
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移動と会話で情報収集を繰り返し、戦闘はサイコロを振り出た目を足した数でダメージが決まるなど、ゲームブックを彷彿とさせるシステムとなっている。
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各キャラクターごとに難易度が決まっている他、一人分のシナリオは短めで長くても2時間程度でクリア出来る。
評価点
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キャラクターたちの過去を描いた事。当時、人気沸騰中だった『II』の外伝という事もあり、ファンからは好評だった。
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シナリオそのものも及第点。
問題点
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当時の速度が遅いデータ配信の都合上か、グラフィックは非常に簡素。
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キャラクターグラフィックは良くてファミコン後期レベルで、さらに肝心のグラフィックも非常に少ない。
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そのため文字情報が非常に多く、人によっては分かりづらく感じる事も。
 
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またネット配信という都合上、プレイ方法も限られている。当然現在では配信終了。
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とはいえ、MCDの『ゲームのかんづめ』Vol.1及びVol.2に収録、PS2の『ファンタシースターコンプリートコレクション』に収録されているので、現在でも遊ぶのはそれなりに容易。
 
 
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フラグの立て方が面倒で、特定の対象を「見る」などコマンドをわざわざ立ててからでないと進めない箇所がある。
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複数人のライターが執筆しているのだが、連携が取れていないらしく若干シナリオの辻褄が合わない箇所がある。
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例えば、ルドガーは『PSII』の取説では「妻と娘をモンスターに殺された」と書いてあるのだが、本作では子供の名前は「ジョン」と
思いっきり男名
となっている
 
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中断機能が存在しない。
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『ファンタシースターコンプリートコレクション』収録時には中断が出来るようになった。
 
総評
小粒ながらもアドベンチャーとしては充分まとまった作品。
後に本作で明かされた設定や物語はリメイクである『ファンタシースター generation:2』に取り入れられた。
ファンタシースターアドベンチャー
【ふぁんたしーすたーあどべんちゃー】
| ジャンル | アドベンチャー |  
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| 対応機種 | ゲームギア | 
| メディア | 1MbitROMカートリッジ | 
| 発売元 | セガ・エンタープライゼス | 
| 開発元 | 日本システムハウス | 
| 発売日 | 1992年3月13日 | 
| 定価 | 3,500円 | 
| 備考 | PS2『ファンタシースターコンプリートコレクション』に収録 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 非常に短い ちから・もりもりん
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| ファンタシースターシリーズリンク | 
 
概要(GG)
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『ファンタシースター』旧4部作シリーズの外伝作品。『ファンタシースターII』をベースとした世界観でA.W.1268年12月のデゾリス星を舞台にオリジナルキャラクターたちが活躍する。
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システムは上記『ファンタシースターII テキストアドベンチャー』(以下TA)の流用で、新たにパスワードによる中断方式を取っている。
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主人公「わたし」はモタビア星のエージェントで、プレイヤーの分身という設定。強引だが後の『オンライン』シリーズの先駆けと見れなくもない。
問題点(GG)
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ボリューム不足。難易度も易しく1時間程度でクリア可能。
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これは『TA』にも見られたところではあるが、あちらは総数8本の短編集である。こちらはソフト1本。
 
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『PSII』をベースとした世界観の割に、繋がりは非常に薄く完全に独立した作品となっている。
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一部からは「主人公は『II』の主人公のユーシスの父親なのでは?」という推測もなされたが、結局スタッフから否定されている。
 
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デゾリス星の原住民「デゾリアン」の肌の色がおかしい。本来は緑なのに本作では何故か茶色。
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割とバカゲー的なところがある。
    
    
        | + | 一応ネタバレ | 
ミラー博士の開発したパワーアップ装置の名前「ちから・もりもりん」。もうちょっといい名前に出来なかったのかと言いたくなってしまう脱力モノの名前。
腐った肉を店で平然と売っているデゾリアンの店主。ウソつきってレベルじゃねーぞ!
研究所員の印であるバッジを身につけているだけで、所員だと勘違いする用心棒と事件の黒幕である所長。
途中でヒロインのライラが持っている首飾りの石を取る必要があるが、会話で得るのではなくソニックガンで眠らせてから取る。
最強武器・ミサイルの説明「きゅうきょくのはかいへいきだ」。地球破壊爆弾ですか?
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評価点(GG)
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システム自体は良好。『TA』には無かった中断機能とマップログもある。
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ネット配信の都合上グラフィックがほとんど無かった『TA』と違い、こちらはグラフィック自体は豊富。
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画面サイズの小さいゲームギアという事もあり、そこまで綺麗ではないのが残念ではあるが。
 
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パッケージや取扱説明書での少女漫画タッチのイラストも好ましい。
総評(GG)
薄い。これに尽きる。
話そのものも4部作との繋がりが微塵も感じられず「なぜファンタシースターとして出した?」と思わざるを得ない出来。
もう少し練られていれば佳作にはなれたかもしれない。
最終更新:2024年03月20日 22:45