閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-
【せんらんかぐら しのびばーさす しょうじょたちのしょうめい】
ジャンル
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爆乳ハイパーバトル(アクション)
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対応機種
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プレイステーション・ヴィータ Windows7~10
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発売元
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PSV:マーベラスAQL Win:XSEED、Marvelous USA, Inc. PC:DMM.com
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開発元
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タムソフト
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発売日
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PSV:2013年2月28日 Win:2016年6月2日 PC:2017年6月30日
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定価
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Vitaカード版:6,980円 同・限定版:10,810円 DL版:5,980円(税込) Steam配信版:2980円 PC配信版:2980円
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プレイ人数
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1~4人
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レーティング
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CERO:D(17歳以上対象)
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判定
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なし
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閃乱カグラシリーズ
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概要
3DSで展開されていた『閃乱カグラシリーズ』(ストーリー的には『閃乱カグラ Burst』)の続編。
前作までのベルトスクロールアクションから3Dマップによる無双系アクションに変更された。
また、アドホック・Wi-Fiモードともにネット対戦機能も付加されている。
ストーリー
蛇女子学園は崩壊しかつての選抜メンバーが抜け忍「焔紅蓮隊」として追われる身になった。
しかし、国立半蔵学院の体制もまた弱まり、善忍と悪忍・陽と陰のバランスは最早危ういものとなっていた。
そして、新たな善忍と新たな悪忍たち…「死塾月閃女学館」と「秘立蛇女子学園」が、現体制を崩そうと暗躍を始めた。
システム
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新キャラ「死塾月閃女学館」5名と「真・蛇女」5名の追加。旧・蛇女メンバーは「焔紅蓮隊」として登場し、「国立半蔵学園」の生徒も続投。
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3Dマップに刷新。
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凍結・感電という行動不能にさせる属性が追加。
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新要素として「絶・秘伝忍法」による衣装全破壊が可能になった。
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相手の衣装を上下を二段階破壊し下着状態にして、秘伝忍法・壱で倒すと下半身裸、秘伝忍法・弐で倒すと上半身裸、絶・秘伝忍法で倒すと全裸に出来る。
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胸部にはキャラのデフォルメ顔、腰には深夜アニメでおなじみの謎の光が挿入されているので規制はされている。
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ネット対戦による「ポイント争奪戦」「脱がし合い戦」「パンツ争奪戦」
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衣装・アクセサリーの追加や汎用化。
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アクセサリーは複数取り付けられ個別に位置調整ができる。
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購買部では「下着おみくじ」を販売しており、100種類の下着がランダムで入手できる。
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更衣室ではジャイロ機能とタッチパネルを生かし「おさわり」や「覗き」、そして前作同様「スカートめくり」を楽しめ、キャラはそれに反応する。
評価点
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とにもかくにもあからさまなエロ要素増加。
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常時乳揺れはもちろん、下着姿に全裸とやりたい放題。
揺れない子も1.5名いるが。
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更衣室でのセクハラ鑑賞に加え、購買部の女の子もおっぱいタッチ可能。
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ビューモードの縦表示時に、画面を裏表から挟んでしごくと衣装破壊も可能。
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パンツの種類はDLCを除いても計120種。他のソフトの追随を許さないであろう。
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…と、思いきや、インティ・クリエイツ制作のPS3ソフト『ぎゃる☆がん』のパンツの種類はなんと423種(!)もあったりした。閃乱カグラシリーズの爆乳プロデューサーである高木謙一郎氏は、公式パーフェクトバイブルの開発者インタビューにおいて「『ぎゃるがん』より多く作りたいと思っていた」という当初の目標を語っている。
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意味不明なものも合わせアクセサリーの拡充で自分好みのコーディネートが可能。
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特に「こけし」「脱ぎかけパンツ」「立派な松茸」はネタにされる。
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「命駆」はプレイヤーが胸部から服を破るように操作すると発動する。
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アクション面
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ただのエロゲームと侮るなかれ。ダッシュ、ガード、ジャンプキャンセルが非常に効きやすく、縦横無尽かつ爽快に暴れられるシステムの土台は出来上がっている。
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キャンセルを駆使した爽快感で言えば後のEVをも上回る。REとはどっこいどっこいか。
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ハードモードも最初から選択でき、物足りない人はそちらも遊べる。
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steam版は1080p/60fps対応
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アップデートで忍転身や秘伝忍法の演出をカットすることが可能になり、テンポが大幅に良くなった。
賛否両論点
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3Dマップ化による視認性の悪さ。
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壁での反射がなくなり、敵が放射状に飛ぶため、飛翔乱舞が繋がりにくくコンボ数が上がりにくい(ただしコンボ数自体は一度に出現する敵が増えたことにより一気に増える。その分途切れやすい)。
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画面をタッチすることでロックオンシステムが作動し、一応無茶なコンボもできる。
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一方向だけ有効な秘伝忍法は当てるのが難しい。
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最初は使いにくいロックオンシステムであったが、アップデートによりマシになった。しかし使いやすいとはいえず、特に画面外の敵がロック対象にならないのは痛い。
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キャラにより遁術(単発△溜め攻撃)の使いやすさがまちまち。
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ほぼ溜めずに飛翔乱舞に繋がるキャラもいれば、最大まで溜めてようやく技として使えるようになるキャラまで。
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雑魚敵に防御を積極的に行う敵・異常に体力と攻撃力の高い敵がおり爽快感が削がれる。
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レベルが非常に上がりやすく簡単にカンストするが、属性値は上がりにくく属性を極めるのに時間がかかる。
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新キャラの設定およびストーリー。
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「月閃」は完全なる善忍=正義を目指しており、悪と共存する善忍を滅ぼそうとしている。師は黒影という善忍で飛鳥の祖父・半蔵の親友でありライバルであった。若い頃から善に関して潔癖であった。しかし、月閃メンバーを育てる内にその志は間違っていると気づいたが、月閃は執拗に完全な善にこだわっている。
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「真・蛇女」は焔たちより先に選抜メンバーになったが、事故により精神的に衰弱し外された者と、「月閃」の裏切者と見せかけ獅子身中の虫となった二人。おまけにもう一人は引きこもり。
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トップ2は休学扱いの留年生なので、年齢はお察しください。
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両陣営とも前作のメンバーより真面目さ・冷酷さ・おバカさがそれぞれ濃いため、チーム内でも個人の落差が激しい。なお、本作でも前作同様に『バカゲーに見えて設定がやたらと重い部分』は継承されている。
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前作メンバーである半蔵学院と焔紅蓮隊がそのぶん「まともに見える」ともいえるが、新キャラ勢も負けず劣らず人気がそれなりに高い。
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4校のストーリーはパラレル扱いでそれぞれ繋がっていない。
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にもかかわらず焔紅蓮隊のシナリオは「他3校のストーリーを先にクリアしていないと話の繋がりがわからなくなる」という理由で初期状態では開示されていない。
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キャラクター個人が主役となる「百華繚乱記」は、全体のストーリーが終わった後の話なのでストーリー途中で始めると違和感がある。
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かと言ってストーリーのみでクリアしようとすると各々のレベルが上がりにくいために非常に難易度が上がってしまう。逆に上記のモードを一通りクリアするとちょうどいいレベルになってストーリーモードがサクサク進むという逆転現象が起こってしまう。
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強力すぎる「命駆(いのちがけ)」
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自らキャストオフすることで、火力・機動力が爆発的に上がる代わりに装甲が布一枚となる技。1ステージにつき1回のみ発動可能で、命駆を発動した場合は忍転身を発動できなくなる。
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忍転身は必殺技ゲージを1本使用し発動時にはHPがフル回復する追加効果があるが、命駆はHPの回復効果はない。その代わり、発動はリソース不要で行うことができる。
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雑魚の攻撃数発でピンチになり、ボスの必殺技が直撃すると一発で死ぬためリスキーな技…なのだが、その圧倒的な火力で雑魚もボスも押しつぶせるため、大抵のステージで開幕と同時に命駆を発動する方が簡単にクリアできてしまう。
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というより、高難易度でもない限り被ダメージ増加のデメリットは薄く、リスクとリターンが逆の意味で見合っていない。
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初期レベルで「百華繚乱記」を始めると1ステージ目から敵がやたら固くて時間がかかりクリア評価が上がらず辛いのだが、命駆に気がつくと敵も自分も紙と化し初期レベルから最高ランクを取得できるようになる。
獲得経験値はクリア評価に比例するため、命駆ぶっぱクリアで高評価→レベルがどんどん上がる→命駆の火力アップ、とシステムとの相性が抜群。
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命駆が強すぎるため、ゲームのウリである忍転身がどのモードでも空気である。命駆を発動するとその戦闘では忍転身を発動できなくなるが、そもそも転身してできることは命駆でもできるわけで‥‥
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当初はネットワーク対戦で開幕命駆からのDCDが大変猛威を振るったが、さすがにアップデートで早々に下方修正された。しかしCPU戦では救済措置と言う意味もあり下方修正はされていない。使わなくても十分バランスが取れているため、嫌なら封印するのが吉。
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なお、CPUは忍転身のみ使用し命駆は使ってこない。作業ゲー・ヌルゲーとも言われる原因であるが、使われたら使われたでキャラ相性によっては詰むので仕方がないか。
問題点
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シリーズ伝統のロード時間の長さ。画面変更の度にロードし、1回10秒強~20秒かかる。
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steamではある程度改善される。PCの性能次第では、読み込みが早くなりすぎてローディング画面のTipsを文末まで読み終える前にロードが終わってしまうという逆の弊害も。
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戦闘中のキャラ間会話と衣装破壊が重なると衣装破壊が優先され、会話は最初から再生される。攻め続けると同じセリフばかり喋ることになる。
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前作で隠しキャラであった大道寺先輩と凛が有料DLC。
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人気キャラおよび強キャラであり、今回は2人の過去も明確になるため課金しないと使えないのは残念。
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絶・秘伝忍法の発動条件が忍法ゲージ5本+瀕死状態でないと発動できず、少々厳しい。
総評
PSVitaの機能をフルにエロ要素に回した怪作。ボリュームアップは果たしたが操作とゲーム性は前作と大きく変化。
ストーリーを重視しキャラを際立たせてはいるが、作業感のアップは否めない。
アクション面の完成度も低くはないが、やはり一番はとにかくキャラを弄り倒し、欲望を満たすなら非常に実用的なことであろう。(なにに使うかは言わずもがな)。
余談
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発売直前にテレビアニメが放送されたが、ストーリーに若干違いがあり、正統な前作ストーリーは3DS版である。
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オンライン対戦はチケットとしてパッケージに同封。中古で買い、すでにチケットが使われていた物はPS Storeにて1000円で購入しないとオンライン対戦はできない。
最終更新:2022年07月22日 16:57