【てっけん すりー】
ジャンル | 対戦格闘アクション | ![]() |
対応機種 |
アーケード(SYSTEM12) プレイステーション |
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発売・開発元 | ナムコ | |
稼動開始日 | 1997年3月20日 | |
発売日 | 1998年3月26日 | |
定価 | 5,800円 | |
廉価版 |
PlayStation the Best 2000年8月24日/2,940円 |
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判定 | 良作 | |
鉄拳シリーズ |
3D格闘ゲームを代表するシリーズの3作目。
前作『鉄拳2』から19年後を舞台とし、既存キャラの多くが世代交代を遂げることになった。
新主人公として前作までの主人公格「三島一八(*1)」の息子である「風間仁」が登場。
システム面でも大きな改良が施され、後のシリーズの基礎を確立させた作品となった。
今作品も家庭用に移植され、2018年までに全世界で832万本を売り上げた。
これはカプコンの『ストリートファイター2』を抜き、格闘ゲームジャンルでは最大の売上本数である。
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+ | デフォルトのプレイヤーキャラクター |
+ | タイムリリースキャラ |
+ | 家庭用での追加キャラ |
システム面の刷新と調整
キャラクター造形と設定の一新
前作から大きく改善・進化したとはいえ、対戦バランスは、キャラ性能面、ゲームシステム面共にやはりまだまだ未成熟。さらに当時流行していたバックダッシュを使いこなしたスカし戦法は多くから批判の的にされがちだった。
以下各キャラ毎の調整不足な点の中でも目立ったものを記す。
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などとまだまだ改善の余地が多い。本シリーズにおいて完全ではなく批判が全くない訳ではないが、「対戦バランスが良い」と評される作品は次回作『タッグトーナメント』まで待つことになる。
余談だが、あまり知られていないが、鉄拳3には目に見えない「壁(画面端)」が存在し、敵を壁際まで追いつめて浮かせればLP×αという超簡単な永久コンボを決めることができる。
新機軸の「横移動」の追加による3D空間を活かしたゲーム性の導入やビジュアルイメージの一新とグラフィックの向上によるゲーム全体の雰囲気の変化、より個性的になったキャラクターたちやストーリーなど、見どころは多い。
一方でやはりというべきか、対戦バランスの面では粗が否めず良くいえば爽快感あふれる、悪くいえば大味すぎるゲームとなったが、前作までの粗削りさはだいぶ改善されてきてはいる。
システムやゲーム性の根幹も本作て確立され、対戦ツールとしての基盤がここにきてようやく整ったと言えるだろう。
以降、本作そのものが後続のシリーズ作品のベースとして受け継がれていくことになる。
PS版
PS2版(『鉄拳5』内に収録)
*1 本作は前作の平八のエンディング「一八を敗北に追い込み火山の火口に投げ捨てる」を踏まえたストーリーとなっているため、プレイヤーキャラとしては未登場。AC版のデモでのみカメオ出演。
*2 厳密には2の一八にあった固有ダッシュ(霧足)を、全キャラが使用できるようにしたものといえる。それ以外にも軸移動技自体を持つキャラは数名のみだが、2の時点で存在していた。
*3 設定上はエディとは別人らしいが関係は不明。
*4 マーシャルはOPとEDムービーのみ登場
*5 4で父マーシャルに戻した理由は開発陣が「親父キャラが好きだから」とのこと。
*6 自らダメージを受ける技を持つキャラはシリーズでは吉光に続き2人目。
*7 本作以降、対戦中のボイスもジャッキー・チェンの吹き替えでお馴染の石丸博也氏となった。
*8 なお、ニーナに関しては同じ声優による再録である(アンナは不明)。
*9 前作のオープニングやジャック-2のストーリーとエンディングで幼い姿で登場。ジェーンの名は本作が初出。
*10 一応前作までの巌竜は、技においてはジャックシリーズのコンパチという一面も含まれていたが、同時に相撲ベースの独自技も既に多かった。
*11 『2』のレイのストーリーで登場した、マフィアや一八を追っている最中で殉職した同僚とは別人(そもそも本作でのブライアンの年齢は29歳なので、単純計算すると『2』では10歳ということになる)。
*12 公式設定では「レプリカント」とされている。レプリカントは彼がモデルになってもいるルドガー・ハウアーの代表作でもある映画『ブレードランナー』における人造人間の呼称である。
*13 本作の後継キャラの中では唯一、元キャラとのストーリー上の繋がりが存在しない。
*14 その後『6』まで担当した。なお郷里氏は『6』発売後の2010年に死去したため、以降の作品では声優が石塚運昇氏に変更されたが、石塚氏も『7』発売後の2018年に死去してしまった。
*15 ただし、彼が持つ技の元の使用者のうち正史において接点があった人物は風間準、初代キング、ペク・トー・サンのみ。
*16 トゥルー・オーガの名は家庭用版で初出で、次回作『TAG』でもこの名が使われている。アーケード版ではオーガ第一形態とは別キャラでありながらも名前が同一のままであった。
*17 エンディングの一部シーンが海外では「セクハラに該当する」という指摘があったため。
*18 「デジタルロック」自体は日本特有の呼称だが、日本でもケミカルブラザースやファットボーイ・スリムといったミュージシャンが取り上げれられていた時期でもあり、後にこれらのサウンドは「ビッグビート」という名称で浸透していった。
*19 後継キャラ(ジュリアとガンジャック)はタイムリリースに回ったので登場自体はするのだが、発売当初はタイムリリースキャラの存在自体がアナウンスされていなかった。
*20 PS版追加キャラを含めるならDr.ボスコノビッチも同様。
*21 『3』では設定上「闘神に襲われ消息不明」とされていたが、『5』の時点では「死亡」と変更されていた。
*22 主な特徴としては「基板との配線及びハーネスは新旧JAMMA規格両方に対応」、「外部モニタ接続可能」、「対応ソフト稼働時は筐体上部にある電光掲示板に各種インフォメーションが流れる」、「対戦台を構築する際は配線1本で比較的簡単に筐体同士を接続可能」など
*23 『鉄拳タッグトーナメント』でも抱き合わせ販売がされていた。
*24 こちらは基板と接続するハーネスに旧JAMMA規格のものしか使用できない
*25 SYSTEM11と比べてCPUクロックが1.5倍高速化されている。一方でメモリはSYSTEM11からの変更はないもののサウンドや画像出力等のアナログ回路が強化されている。ちなみに本作がSYSTEM12基板最初の作品である。
*26 一例として、シャオユウステージでは背景のメリーゴーラウンドが回転しなくなっている。
*27 2005年に発売された75000番台のPS2本体はコストダウンのために内部の設計が変更されている影響により、これ以降の型番では正常に動作しないPS/PS2用ソフトが存在する。2006年発売の77000番台では、不具合が発生するPS2用ソフトの一部が動作するように改善されている。