【てっけんふぁいぶ】
ジャンル | 対戦格闘 | ![]() |
対応機種 |
アーケード プレイステーション2 プレイステーション3 |
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メディア |
【AC】SYSTEM256 【PS2】DVD-ROM 1枚 【PS3】ダウンロード専売ソフト |
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発売・開発元 |
【AC/PS2】ナムコ 【PS3】バンダイナムコゲームス |
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稼働開始日 | 【AC】2004年11月 | |
発売日 |
【PS2】2005年3月31日 【PS3】2006年12月27日 |
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定価 | 6,800円(税別) | |
レーティング | CERO:12歳以上対象 | |
廉価版 |
PlayStation 2 the Best 2005年11月2日/2,800円(税別) |
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判定 | 良作 | |
鉄拳シリーズ |
前作の『4』から3年後に発売された、シリーズ6作目。
批判の強かった『4』からシステムを取捨選択し、更に旧キャラクターの復帰や当時流行していた戦績を記録するカードシステムを採用するなど、積極的な試みが行われている。
第4回大会終了後、三島財閥本丸御殿で風間仁と激闘の末、敗れた三島平八と一八の親子。
しかし仁は2人にとどめを刺さず、屋根を突き破って飛び去っていった。それから数分後、一八が籍を置く「G社」がロボット「ジャック-4」の部隊を本丸御殿に送り込み、一八と平八を抹殺しようとする。
自らの置かれた状況を瞬時に理解した親子は、図らずも窮地を脱するため共闘することになる。
しかし、一八は一瞬の隙を突いて平八を囮にし一人だけ逃走、直後ジャック-4の自爆装置により本丸御殿は大爆発。
遠くから一部始終を眺めていた諜報機関エージェント「レイヴン」は、本部に対して「Heihachi Mishima is dead.(三島平八は死んだ)」との報告を送る。
そして本丸の地下からは、不穏な影が動き出した…。それから1か月後、平八亡き後の三島財閥を手中に収めた何者かにより、第5回大会の開催が発表されるのであった。
8方向レバー+ボックス状の4ボタン配置。上のボタン2つが「左パンチ/右パンチ」、下のボタン2つが「左キック/右キック」という直感的にわかりやすい配置。
ガードは2D格闘ゲームと同じレバー後ろ入れとなる。
新システム
4からのシステムの取捨選択。
演出面
本作からオンラインに対応。プレイヤーごとの記録が残るようになった。
ゲームセンターで「TEKKEN-NET IDカード(定価500円)」を購入することによって、戦績や段位がカードごとに記録される。
携帯サイト「TEKKEN-NET(月額315円)」にカードを登録することによって、プレイヤーネームや各キャラクターの衣装などをカスタマイズできる。
「TEKKEN-NET」ではアイテムの購入に必要な仮想通貨を得られるミニゲームを楽しめる。
その他にも、各都道府県のゲームセンターの情報や高段位者の情報が収集できる。
流行っているのはどのゲームセンターか、強いプレイヤーがどこで戦っているのかというのをある程度把握できるようになった。
『鉄拳5』は2回のバージョンアップが行われており、初期が5.0、最初のバージョンアップで5.1、最終バージョンが『DARK RESURRECTION(以下DRと呼称)』となっている。
特に5.0はゲームバランスに大きな問題を抱えており、一部キャラが異常な性能を誇っていた。
キャラクターバランスの悪さはある意味『鉄拳』シリーズの伝統とはいえ、あまりにもバグじみた性能の技を持っていた「スティーブ」(側面バリアント)、対策がわかっていても抜け出すのが困難な起き攻めや連携を断続的に繰り出せる「ニーナ」(特に新技のブレイズスティンガー)、ローリスクハイリターンな技だらけの新キャラ「フェン」あたりは特に問題視された。
この問題点を修正した5.1は全体的に火力を抑える方向で調整されていたものの、まだまだゲームバランスには難が残っている状態であった。
何よりも問題だったのは早期からゲームバランスを問題視するユーザーの声が多かったというのに、バージョンアップまで8ヶ月も待たされたことだろう。
最終バージョンの『DR』は逆に5.1から4ヵ月後というなかなかの早さでバージョンアップがされており、新キャラ・新技・新システム・新ステージ・新BGMのさらなる追加、キャラクターバランスの調整などが一気に行われた。また、デフォルト衣装のカラーリングが変更されている。
5.1以前はデフォルト20名+タイムリリース12名+CPU専用1名の33名(うち他キャラの特殊カラー扱い2名で実質31名)
『DR』では3名が追加+特殊カラー扱いが1名独立で計36名(実質35名)
+ | デフォルトのプレイアブルキャラ |
+ | タイムリリースキャラ |
+ | 最終ボス(CPU専用、PS3版『DR』ではプレイアブル化) |
+ | 『DR』の追加キャラ |
前作『4』で大きく失墜しかけてしまった点を鑑みて批判点の多かった部分を改善すると共に、ゲーム面でも調整を重ねたことにより大幅にゲームバランスが向上した。
非常に時間がかかったものの、最終的にはシリーズ屈指のゲームバランスの良さに落ち着くこととなった。
永遠のライバルである『バーチャファイター』にはインカム面で今まで勝ったことが無かったが、時を隔てて『鉄拳5DR』で名実ともに、停滞の始まっていたバーチャファイターの後釜を狙いうる契機をもたらしたといえる。
PS2版
PS3版
*1 前作ではファランのエンディングで仁とファランがお互いに英語を話していた。
*2 レイヴン本人は吉光を忍者と認めていない。
*3 『4』のストーリーでは差出人が当時行方不明だった仁だと疑い、それが大会出場のきっかけとなっていた。
*4 『タッグトーナメント』では彼が見た夢という設定で主催者だった。
*5 OPの爆発シーンでは、画面右上に向かって一筋だけ非常に長く飛ぶ、おそらく彼だと思われる炎が確認できる。
*6 『7』では設定が変更され、有数の豪族だった三島を「財閥」として拡大したのは平八(=「三島」の頭首としては仁八以前からいるが、「三島財閥」としては平八が初代)となった。
*7 『2』当時の人物相関図では「この人も実は生きていた。今回で他界」と記述され、同じく『2』家庭用のワンのEDでは彼の墓が登場している。
*8 当時は復活した闘神の襲撃で殺されたと考えられていた。メタ的には性能面もあって使用率が非常に悪く、開発スタッフが復帰に難色を示していたとされる。
*9 デザインは『鉄拳3』の2Pカラーに近く、色は前作のワンピースと同じピンク基調(『DR』ではオレンジ基調)。
*10 ただし、『7』本編でのストーリー設定上、初代での設定含めて齟齬が生じており、あくまでパラレル的な話しになっている。
*11 その内訳は板垣恵介、大暮維人、いのまたむつみ、永野護など。
*12 ちなみに、過去のCS機移植版ではスペック上、プリレンダリングムービーを流しながらゲームと同期させることしかできずフレームレートや解像度も低かったが、こちらは全編リアルタイムレンダリングで描画していることに加え、解像度やフレームレートもAC版と遜色なかったことから「ようやく完全移植ができた」という位の出来である。
*13 敵を全く動かさない、ハンデを極限までつけて一瞬で倒す、など。
*14 実父を殺害したというペクの過去を知る人物に脅迫され、止むを得ずロウの道場を襲撃した。
*15 DEVIL WITHINモードの4-2にある隠しアイテムを入手するか、全キャラが使用可能状態で「CPU戦を通算で200試合」もしくは「対人戦を通算で100試合」プレイする。
*16 2005年に発売された75000番台のPS2本体はコストダウンのために内部の設計が変更されている影響により、これ以降の型番では正常に動作しないPS/PS2用ソフトが存在する。2006年発売の77000番台では、不具合が発生するPS2用ソフトの一部が動作するように改善されている。
*17 その後はむしろ女性キャラでトップを争うくらいのコメディリリーフになっていった。
*18 『クイーンズゲイト』では佐藤利奈氏、『デジモンワールド』は小清水亜美氏、『スト鉄』では瀬戸麻沙美氏がそれぞれ担当している。