牧場物語シリーズ まきばのおみせ
【ぼくじょうものがたりしりーず まきばのおみせ】
| ジャンル | ドキドキお店ゲーム |  | 
| 対応機種 | Wii(Wiiウェア) | 
| 発売元 | マーベラスエンターテイメント | 
| 開発元 | ハ・ン・ド | 
| 発売日 | 2009年4月28日 | 
| 定価 | 1,500Wiiポイント(税込1,500円) | 
| 備考 | 2019年1月31日にWiiウェアの購入期間は終了済み | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | 単調なミニゲーム集 | 
| 牧場物語シリーズリンク | 
 
概要
Wiiウェアとして配信された牧場物語シリーズ外伝作。今までのシリーズの傾向とは違い、本作は牧場要素を簡略化し、ミニゲームでのお店経営がメインである。
ストーリー
しんじあう おとこのこと おんなのこが つなぎあわせた しあわせを しめすとき
あらわれる コロボックルが ほほえみのかぜを もたらすだろう
ここクローバータウンには、こんな、幸せをよぶコロボックルの伝説があります。
しかし今ではそれも、そして町自体も、皆からゆっくりと忘れられつつありました。
豊かな自然に恵まれてはいるものの 平凡な田舎町であるここに、都会育ちの主人公は降り立ちます。
両親の仕事の都合から、ここにすむ祖父母の下で しばらく暮らすことになったのです。
そこには、かつて主人公が大好きだった おばあさんのお店がありました…。(公式サイトより)
システム
- 
「牧場」要素
- 
ポインタで畑を選択し、メニューから種を選び、水を撒くを選択するのみ。
- 
酪農に関しても同様、エサやブラッシングをメニューから選択するだけ。
- 
簡略化されており、あくまで雰囲気程度に残してあるだけである。
 
- 
「お店」要素
- 
主人公はおばあさんのお店を間借りし、お店を経営していくことになる。
- 
お店で売るものは「野菜ジュース」「イースターエッグ」「ソフトクリーム」の3種。
- 
これらを制作する際に、複数のミニゲームを行う事になる。
- 
お客さんの要望を聞き、それに合った商品を作ることでスコアがアップする。
- 
また、特殊な機材を購入することで、商品づくりのミニゲームが増え、より高いスコアを取りやすくなる。スコアは収入に直結している為、ハイスコア=高い収入、となる。
- 
お客さんの要望を満たし満足させると常連客となり、好感度もアップしていく。結婚はさすがに無いものの、ちょっとしたキャラクターシナリオ程度は存在する。
- 
また、お店の外観もカスタマイズできる。
 
- 
リアルタイム制
- 
シリーズで初めてのリアルタイム同期システムである。
- 
お客が「予約」という形で「○月○日に来る」という事前情報を貰えるため、その日に起動しプレイする必要がある。
- 
ただ、リアルタイム同期といえども見ているのは「日付」だけであり、夜だからゲームの世界も夜で住人がいない…などという事はなく、ゲーム内の時間は変化しない。
 
問題点
- 
ミニゲームが単調
- 
本作のメインを占めるミニゲームが非常に単調でつまらない。
- 
例を挙げると、「野菜ジュース作り」は、流れてくる野菜をポインタで撃ち選択する→落ちてくる野菜を、タイミングをあわせてリモコンを振り、カットする→リモコンを振り、ミキサーの出力を調整する→シャッフルされる氷の中から正しいものを選ぶ、といった具合。
- 
他の2つの商品に関しても同様、単調な複数のミニゲームを組み合わせた形である。なお、ミニゲームに難易度変化は存在しない。
- 
1つの商品を作る際にかかる時間はおよそ2分程度。1人1人の客にそれぞれ要望があるため、合った物を制作しなければならない。
 
- 
牧場物語シリーズとしての問題
- 
本作は一応牧場物語シリーズとして出てはいるが、シリーズメインの「牧場」要素がほとんど存在しない。
- 
概要で挙げたように、プレイヤーが行うことはほとんど存在しない。
- 
キャラクターとのコミュニケーション要素も希薄。毎日2つ程度のセリフが日替わりで出る為、日々のセリフの変化を長い目で見ていく必要があり、冗長。
- 
また、主人公も小学生程度の年齢の為、キャラとの結婚等も存在しない。一応、好感度によってキャライベントは発生する。
 
- 
追加コンテンツ
- 
本作は本体価格が1,500ポイントと少し高めな上、追加DLCも存在している。
- 
追加DLCはそれぞれ500ポイントで、4つ存在する。うち3つはミニゲームに若干の追加要素+追加キャラ1名、もう1つは追加キャラ5名のDLCとなっている。
- 
DLCにて反映されたアイテムで商品を作るとその分ボーナススコアが出る為、ハイスコアが狙いやすくなるという利点も一応存在する。
 
評価点
- 
シリーズ作から登場するゲストキャラの存在
- 
本作ではオリジナルキャラの他、多数のゲストキャラが出演する。
- 
中でも特筆すべきは、『牧場物語2』準拠のゲストキャラの出演。
- 
制作側も『2』ファンを狙ったのか、2からのゲストキャラが18名中7名を占めている。DLCを導入すると更に増加する。
- 
キャラの見た目と名前が『2』と同じである「ハーベストムーン」からのゲストキャラは出演していない。
 
- 
他にも『GB2』『3』『ワンダフルライフ』『しあわせの詩』『コロボックルステーション』『キミと育つ島』『風のバザール』『わくわくアニマルマーチ』からゲストキャラが出演している。
 
- 
グラフィック
- 
本作のグラフィックは2Dアクションゲームのような、真横からの視点になっている。
- 
キャラクター等のフチが白く枠取られており、切り絵のようなやさしい雰囲気となっている。
- 
各作品からのゲストキャラクターも、本作品のデザインに統一され描き直されている。
 
- 
BGM
- 
本作のBGMのうち、「街」のBGMは、『牧場物語2』の街のBGMのアレンジ(かなり原曲寄り)である。
- 
ゲストキャラクターの問題も含め、あからさまに『2』ファンを狙い撃ちしている事が窺える。
- 
その他BGMについても、雰囲気を崩すことなく世界観に合っている。
 
総評
「牧場」や「お店」要素が薄すぎる、子供向けとしても厳しいゲーム内容。
1,500ポイントという、Wiiウェアでも高めの価格設定ながら、内容が全く見合っていない。
シリーズのキャラクターファン、特に『2』ファンならば、愛情でなんとか単調さを耐えられるかもしれない。
最終更新:2023年05月13日 18:27