【ろっくまんだっしゅ はがねのぼうけんしん】
ジャンル | フリーランニングRPG | ![]() ![]() ![]() |
![]() |
対応機種 |
プレイステーション ニンテンドウ64 Windows プレイステーション・ポータブル |
||
発売・開発元 | カプコン | ||
発売日 |
【PS】1997年12月18日 【Win】2000年6月9日 【N64】2000年11月22日 【PSP PKG】2005年8月4日 【PSP DL】2009年12月16日 |
||
定価 |
【PS】6,090円 【Win】3,960円 【N64】7,140円 【PSP PKG】3,990円 【PSP DL】700円 |
||
レーティング | CERO:全年齢対象 | ||
廉価版 |
【PS】PlayStation the Best for Family 1999年5月4日/2,940円 【Win】ULTRAシリーズ 2002年4月12日/2,000円 【Win】遊遊 メディアカイト発売 2004年7月16日/1,980円 【PSP】カプコレ 2006年12月21日/1,980円 |
||
判定 | 良作 | ||
ロックマンシリーズ |
『ロックマン』派生シリーズの1つ。
シリーズ初の3Dアクションゲームなのだが、自ら「フリーランニングRPG」というゲームジャンルを称しており、ダンジョンに潜り宝箱からアイテムを入手、破壊した機械兵から回収した金銭でアイテムや装備を購入し戦力強化、街の人と会話してイベントをこなしていく、といったRPG要素も多く盛り込まれている。
大陸のほとんどが海に沈んだ、見渡す限りの海と空ばかりが広がる遥か未来。
人類は点在する島々で独自の文化を形成し、生活を営んでいた。
過去の文明は滅び去り、世界各地に点在する古代遺跡に超文明の痕跡を残すのみである。
古代遺跡は「リーバード」と呼ばれる機械生命体の守護者が侵入者を攻撃する危険な場所であったが、そこには古代の超文明の遺物や「ディフレクター」と呼ばれるエネルギー資源も眠っており、
これらの発掘を生業とする「ディグアウター」と呼ばれる人々も数多く存在した。
ディグアウターの少年「ロック・ヴォルナット」は、パートナーの「ロール・キャスケット」、謎のサル型ロボット「データ」、
ロールの祖父で育ての親である「バレル・キャスケット」と共に、ディグアウター達の間で語り継がれる伝説の遺物「大いなる遺産」を求め、世界各地を飛び回っていた。ある日、ディグアウトを終えて遺跡を脱出したロック達だったが、彼らの乗る飛行船・フラッター号がエンジントラブルを起こし、
止む無く近くにあった「カトルオックス島」に不時着。フラッター号の修理の為にしばらくカトルオックス島に滞在する事となる。
その矢先、空賊「ボーン一家」が市街地を襲撃。彼らは島の遺跡に眠るといわれる秘宝を狙っていた。
街を守る為にボーン一家を撃退したロックだが、ボーン一家は秘宝を諦める事なく幾度もロックに戦いを挑み続ける。
ロックはボーン一家と戦いながらカトルオックス島各地の遺跡調査を進め、やがて島の秘密とロック自身に秘められた謎へと迫る。
『ロックマン』、『ロックマンX』に続く第三のロックマンとして登場した『ロックマンDASH』。
フリーランニングRPGという新たな境地を開拓する事で、無印ともXとも異なるゲーム性、世界観を構築し、
キャラ、ストーリー、アクション面、RPG面と様々な面で好評を博した。
本作に登場するロボット“コブン”も、以降カプコンの看板キャラクターとして様々な場所に登場するなど、その評価の高さが窺える。
2005年8月4日には、ワイドスクリーン対応、デモに字幕を追加などをしたPSP版が発売。実在の店名などのタイアップ要素の消去やアイテム「エロ本」が「マンガ本」に変更などもされている。PS1版からの移植と思われる。
内部的にほとんどベタ移植らしく、PS1でよくあるキャラクターのモーション時のガクガクやテクスチャのちらつき、テクスチャや3Dモデルなどがほとんどそのままである(*9)。最初の海のシーンにおいて遠景まで海のテクスチャを張れず、画面内に海のテクスチャの端が見えることからもわかる。
しかし、解像度がPS1の256 × 224(?)から480×272になったおかげでキャラクターの表情などがわかりやすくなるなどの恩恵はある。
また、イベントシーンに字幕が追加された。これによって聞き取り辛かったセリフや専門用語も理解しやすくなったが、平仮名・片仮名ばかりなので読み辛い所も(*10)。
現在ではPS Vitaでもプレイ可能なDL版が700円という格安価格で続編『2』と共に販売されている。今からプレイするならこちらを『2』とセットで購入するのがお勧めである。
*1 この世界のエネルギー結晶。小サイズのものは通貨の「ゼニー」として扱われる。
*2 タイアップによる。飲んだ時のコメントは勿論「元気ハツラツ!」
*3 そもそも当時はまだ右スティックの用途が固まっておらず、使われる事自体が少なかった。右スティックを攻撃に活用する『サルゲッチュ』のパッケージに「右スティックに朗報!」とまで書かれたほどである。
*4 実際、『2』ではロールの好感度に応じて改造費が変化するようになっている。やはりピンハネされているとしか…。
*5 『NAMCO×CAPCOM』にて、ロックの必殺技としても登場する
*6 ただし、ドリルなど壁を破壊できる一部の特殊武器は各遺跡のルート開通に直結するので、もし最初から使用できたとすると、ストーリー進行に大きな問題が生じてしまう。
*7 三叉の爪を両腕に持つリーバード。ロックを発見すると突進して攻撃を行う。
*8 「キャー」などという可愛いものではなく、「あ″あ″あああーッ!」といった感じの正に断末魔を思わせる迫真の悲鳴となっている。
*9 ただしコブンの口は赤色である。
*10 何故か“無謀”をわざわざ“ムボウ”と表示したりしている。
*11 何故か報酬が貰える。当然、マナーを守るよう注意する文が出るが。
*12 2003年発行の漫画『ロックマンメガミックス』2巻220ページより。
*13 カプコン退社後の自書『どんな判断や!』より。
*14 ちなみに、ロックマンX4とロックマン バトル&チェイスのベスト版に収録されているダイジェスト版には実は製品版に収録されている曲の『another sun』と『あなたの風が吹くから』がデータ内に入っている。さらに言えば製品版に収録されているボイスデータがほぼ全て入っていることが分かっている。また、ディスクのデータ内に「ROCK NEO」と書いてあるファイルデータが存在する。