アクアノートの休日
【あくあのーとのきゅうじつ】
| ジャンル | シミュレーション |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売・開発元 | アートディンク | 
| 発売日 | 1995年6月30日 | 
| 定価 | 6,800円(税別) | 
| 判定 | 良作 | 
| アクアノートの休日シリーズ 1 / MEMORIES OF SUMMER 1996 / 2 / AQUANAUT'S HOLIDAY~隠された記録~
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概要
コンシューマーにおける環境ゲームの先駆け。
のんびり海中散歩をしながら、心を癒していく。そんなゲーム。
特徴・評価点
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個人用潜水艦で広大な海をただただ進んでいく。それだけ。攻略目標もクリア条件も何にもない。
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しかし、海をのんびり泳ぐ魚達を眺めていると心が穏やかになっていく。
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潜水艦らしい浮遊感はよく出ており、海中散歩の雰囲気は十分味わえる。深さは光の届かない深海レベルまで。と言っても深海と言うほど深くなく、演出上光が届かないようにしてあるだけ。
 
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魚の種類は比較的有名なのが多く、場所によって魚の種類もある程度分かれる。
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潜水艦は4種類のエコーを発信する事ができる。どれかに魚は反応してくれるので、少し楽しい。
 
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海にはちょっと意外なものを見つける時もある。沈没船だったり、絶滅した古代魚だったり。これも探してみるのもよい暇つぶし。
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一応マップがある。最初は何も表示されていないが、踏破していくと経路は色が変わっていく。マップを埋め尽くすのは、クッション材のプチプチを潰してくような楽しさ。
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潜水艦の基地の側に漁礁を作ることができる。色違いのブロックの組み合わせ方で魚の増え具合が違う。うまくいったら様子を見に行くとよい。
賛否両論点
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好みが分かれるゲーム性。
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海底散歩という面を除くと、岩場だらけの荒野を移動するだけのようなもの。
 
問題点
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PSの処理能力の低さ。
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遠景が表示できない。このため進んでいくと、中距離から海底がパッと現れるという表現であり、リアリティに欠ける。
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海底がとても殺風景。海草やサンゴもまばら。あるだけマシではあるかもしれないが。
 
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魚類の考証、生態
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魚の種類は少なすぎるという訳ではないが、多くもない。
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魚はただ泳いでいるだけで、食べたり寝たりはせず、生き物らしさはあまりない。
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魚の生息域や種類を明確に分けておらず、北半球の魚と南半球の魚がいっしょに生息している場所がある。
 
総評
PS黎明期だからこそ出たようなゲームであり、ゲーム性は薄い。
しかし、海を巡りながら穏やかな心持となるのは悪いものではなく、その異色なコンセプトは多くの人を惹き付けた。
アートディンクというメーカーは、実験的な作品を突然出してくることがあり、その後も時折こういったゲームを出していく。
数値のやりとりやドット単位のアクション操作に疲れたら、やってみるのもよいかも知れない。
アクアノートの休日 MEMORIES OF SUMMER 1996
【あくあのーとのきゅうじつ めもりーずおぶさまーせんきゅうひゃくきゅうじゅうろく】
| ジャンル | シミュレーション |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売・開発元 | アートディンク | 
| 発売日 | 1996年7月19日 | 
| 定価 | 5,800円(税別) | 
| 廉価版 | ARTDINK BEST CHOICE 1999年4月28日/2000円(税別)
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| 配信 | ゲームアーカイブス 2008年7月9日/600円(税5%込)
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| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | 良作 | 
 
概要(1996)
マイナーチェンジ版。自動航行機能やキーコンフィグなどが追加された。
廉価版には『~2』の映像が先行収録されている。
最終更新:2022年03月06日 11:51