【すいこでん てんめいのちかい 】
ジャンル | 戦略シミュレーションゲーム | ![]() ※Win廉価版 |
対応機種 |
PC88SR、PC98、X1turbo、FM77AV、MSX2 ファミリーコンピュータ、プレイステーション、セガサターン Windows 98~2000(ソースネクスト)、Windows 7~10(Steam) |
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発売・開発元 | 光栄 | |
発売日 | 1989年3月 | |
定価 | 9,800円 | |
判定 | 良作 | |
水滸伝シリーズ 天命の誓い / 天導一〇八星 |
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コーエー歴史SLG作品 |
光栄(現・コーエーテクモゲームス)が製作・発売した歴史シミュレーションゲームの一つで、中国四大奇書の一つ「忠義水滸伝」を題材としたもの。
ゲーム画面は一見、『三國志シリーズ』や『信長の野望シリーズ』の様な国盗りゲームに似ているが、本作の最終目的は天下統一ではなく「大宋国を牛耳る姦臣(ゲーム上の肩書は「寵臣」)・高俅を捕えて斬る」こととなっている。
それまでの戦略SLGの常識も通用しない本作はコツをつかむまでは難度が高い。しかし厳しい制限時間と強敵、さらに一個人となってプレイし徐々に仲間を集めてゆく自由度の高さと適度なプレイ時間によって何十周とハマるユーザーが続出した。
無理に天下統一をする必要がない事、好漢と義兄弟以外の領地は命令する必要がない(できない)事、COM委任した領地が比較的上手く立ち回ってくれる事、等が厳しい時間制限と相まって、この手のSLGにとって致命的な『中盤以降の中だるみ』を全く感じさせない。
知名度では『信長の野望』シリーズや『三國志』シリーズとは比ぶべくもないが、その絶妙なバランスをして光栄の歴史シミュレーションゲームの中で最高傑作という人も多い。
*1 高俅は徽宗皇帝の臣であるため、皇帝の命なくして征伐することはできない。なお、密勅の判定は毎年1月のみ。
*2 本作では共鳴が40以上60(程度)以下でなければ住民は暴動を起こさない。その為、共鳴が0の旗揚げ直後なら有効なコマンドになりうる。
*3 ゲームの進行度合いによって若干異なる模様。概してゲームが進行すると低い共鳴度でも干渉されるようだ。
*4 高俅が逃げ損ない、23国を一突きしただけでゲームが終わることもある。逃げる先となっている国の武将枠が満杯であると発生するようだ。
*5 史実では皇帝が捕らえられ河北を失うが、遺臣が南方に逃げ延びて「南宋」として150年ほど続く。ゲームではいきなり全土を制圧されるので、史実より悲惨な末路になってしまう。
*6 容量の都合と思われるが、機種によってはシナリオが減少している場合がある。MSX2版など。
*7 1国の共鳴度を一定値まであげるごとに人気+12。その他ランダムイベント等で若干の上下があるが、通常はプラスに働く。
*8 「ハンドブック」によれば、16bitPC版では季節によって天候の傾向が異なる。
*9 十分な体力が必要、かつ体力消費が非常に大きな必殺技である。1回の戦争で2回妖術を発動するためには、体力面での条件が非常に厳しい。身動きが取れない敵を火計で追撃できれば更に効果的である。
*10 繁華街で仲間にした場合。戦争勝利時や「塞に迎える」でに仲間にした場合はそれなりに高くなる。
*11 弓攻撃の強者への命中・火計・妖術で敵強者の体力を大いに減少させていれば勝利可能であるが、序盤から妖術を使えるケースはまれである。ちなみに一騎打ちにおいても地形効果が適用されるため、腕力自慢の強者であれば敵兵を蹴散らして敵強者を討ち取ることも十分可能。
*12 本作では、兵数が0になっても、体力が0にまで減少しなければ強者が残る。これを捕らえるか体力不足で行動不能にするためには通常1~2回程度は追撃しなければならない。
*13 プレイヤーは一国につき毎月1回しかコマンドを実行できないが、CPUは一国で何度かコマンドを実行できる、実行できる数はその国にいる無頼漢の数に依存する、などと言った説がある。
*14 共鳴度上げだけはプレイヤーが介入した方が断然効率が良い。何度か食糧を施すだけである。
*15 腕力自慢の強者3人程度に精強な兵を100ずつ付けて籠城するだけでいい。敵は700程度の兵で攻め込んでくるが、腕力の低い強者が混ざっていることもあり、城の防御効果により簡単に全滅する。この際に強者を4,5人は捕らえられる。各所で繰り返せば高俅が人材不足でろくに戦争ができなくなることも…。ただし国土は荒廃するので、それ専用の国をいくつか用意する必要がある。
*16 この様に複数名で攻めると、兵数が少なくても敵は籠城しがち。兵数に強者の体力も加えて判断している模様。よって同じ兵30程度であっても強者一人で攻め込んだ場合、敵は籠城せずに積極的に逆襲してくる。が、兵の武装度・訓練度および強者の能力が有利であれば、一騎打ちも絡めて勝利できてしまう…。
*17 正確には「3倍以上」あたりの判断と思われる。兵数100の強者がいない場合60の強者が二人出てくるような場合もある。
*18 呉用一人で攻め込めば敵の迎撃部隊の方から近づいてきてくれるが、あまりに不利である。
*19 ひたすら知力経験値稼ぎに専念する必要があるが…。ちなみに花栄は能力値総計最強のキャラ。