マクロス デジタルミッション VF-X
【まくろす でじたるみっしょん ぶいえふえっくす】
| ジャンル | 3DSTG | 高解像度で見る | 
| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売元 | バンダイビジュアル | 
| 開発元 | UNiT | 
| 発売日 | 1997年2月28日 | 
| 定価 | 7,140円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| 周辺機器 | アナログジョイスティック対応 | 
| 廉価版 | PlayStation the Best:1998年5月28日/2,940円(税込) | 
| 判定 | ゲームバランスが不安定 | 
| ポイント | マクロス初の3DSTG | 
| マクロスゲームリンク | 
 
概要
アニメ『マクロス7』の一年後を舞台とした3Dシューティングゲーム。『マクロス』シリーズのゲームでは初めて3Dポリゴンを使用したゲームであり、VF-Xシリーズの第一作目。
1990年に企画された「マクロス・プロジェクト」のひとつである。
ストーリーはゲームオリジナルの物となっているが美保美穂などアニメ本編に登場したキャラクターも出てくる。
また本作から河森正治氏、宮武一貴氏、美樹本晴彦氏といったアニメスタッフがゲームの製作に関わっている。
河森氏は「マクロスデジタルミッションVF-X 最強攻略ガイド」において「それまでのゲームについては2Dしかできなかったため興味がなかったが、PSになり、3Dができるようになったため承諾した。」と語っている。
購入特典として「MILKY DOOLS」のキャラシールが付属。
プロローグ「OPERATION ORHEUS」
本作戦は、コンサート会場において敵軍に拉致されたアイドルグループ「MILKY DOOLS」5人の救出を目的とする。
なお、「MILKY DOOLS」は、対ゼントラーディ戦の時期防衛計画サウンドプロジェクトの重要なスタッフでもある。そのため、人質の安全を最優先として、細心の注意をはらい本作戦を遂行せよ。
諸君らの健闘を祈る。
※取扱い説明書より。
特徴
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使用可能な機体
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VF-1X-Plus バルキリー(大気圏内ミッションのみ)、VF-1X-Plus スーパーバルキリー(大気圏外ミッションのみ)、VF-4G ライトニングIII、VF-11B サンダーボルト、VF-17D ナイトメア、VF-19A エクスカリバー、VF-22 シュトゥルムフォーゲルII
 
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変形システムについて
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他のマクロスゲームと同じく「ファイター」、「ガウォーク」、「バトロイド」にワンボタンで変形する事ができる。
 
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必殺技を使用可能
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ポイントを消費する事で「全弾発射」などの必殺技を使う事が出来る。各機種、各形態によって必殺技は異なる。また敵の動きが止まる必殺技の使用中は無敵となっている。
 
評価点
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フルボイスの演出と歌について
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作戦説明、機体の説明、各キャラの台詞に至るまで全て字幕ではなくフルボイスとなっている。
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歌はOPの「TRY AGAIN」、ラスボス戦前の「Only You」、EDの「虹のパレット」が収録されており、全てボイス付きとなっている。
 
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各形態の特徴の再現
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「ファイター」
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戦闘機の形態。スピードが一番早く、ガンポッドとミサイルを使用可能。大気圏内ミッションでは地面に衝突するとダメージを受ける。
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エンジン出力はエースコンバットよりも多段階に調整をする事ができる。
 
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「ガウォーク」
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ロボットと戦闘機を合わせたような形態。ホバリングによる上下左右のスライド移動が可能でガンポッドとミサイルを使用可能。敵と一定の距離を保ったまま回避行動ができるためボス戦において重宝する。
 
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「バトロイド」
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ロボットの形態。ガンポッドの自動照準を行うことが出来るので雑魚敵の掃討が容易だがミサイルを使用することが出来ない。
 
 
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VF-4(G) ライトニングIIIのガウォーク、バトロイド形態が初登場。
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この機体の初出であるOVA『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』ではファイター形態しか描かれなかったが、本作においてガウォーク、バトロイド形態がデザインされ、他のバルキリー同様に自在に変形できるようになった。
 
問題点
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操作性について
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敵の攻撃を受けると照準が上にずれてしまう。
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レーダーでの方位が見にくい、全体マップが無い
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ピッチングとヘッディングのゲージが同じであり、 宇宙空間だと水平方向がどちらなのか把握できない。
 
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ゲームバランスについて
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ミッション3「敵発電衛星を破壊する」が序盤にしては高難易度である。特に攻撃目標となる敵発電衛星の弾幕が激しく上手く回避しなければすぐに撃墜されてしまう。
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衛星はほぼミサイル全弾を打ち尽くしてようやく撃破できる程の耐久力を誇り、ある程度攻撃すると敵の大型バトロイドが護衛に出現するおまけ付き。
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衛星の真下は攻撃の死角となっているので、そこから攻撃すればノーダメージも可能。
 
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ミッション7について
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コンテニュー時の制限
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初期機体であるVF-1X-Plus バルキリー(スーパーバルキリー)以外の機体は撃墜されるとそのミッションをクリアするまで使用不可となる。このため同じミッションでコンテニューを続けると使える機体が1体のみという事になってしまう。
 
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ボリューム不足
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敵バトロイドのAIがあまり賢くなく、よくビルにひっかかったりする。
 
総評
『マクロス』シリーズ初の3Dポリゴンゲーム、ボイスは豪華であるがゲーム内容のボリュームには少し欠ける。機体の各種変形や歌は『マクロス』の雰囲気を上手く再現できている。
余談
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本作発売から2年後の1999年9月2日に『マクロス VF-X2』が発売された。
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ラスボス戦前のファイター形態で突入するムービーではガンポッドを撃つ事が可能。
最終更新:2021年05月07日 17:49