【あーるぴーじーつくーるにせん】
ジャンル | RPG製作ソフト | ![]() |
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対応機種 | PKG | Windows95~XP(*1) | |
Steam | Windows XP/Vista/7/8 | ||
発売元 | PKG | アスキー | |
PKG廉価 | エンターブレイン | ||
Steam | Degica→Gotcha Gotcha Games | ||
開発元 | PKG | アスキー | |
Steam |
Gotcha Gotcha Games KADOKAWA Yoji Ojima |
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発売日 | PKG | 2000年4月5日 | |
Steam | 2015年7月14日 | ||
定価 | PKG | 9,800円 | |
Steam | 2,526円 | ||
廉価版 | PKG |
VALUE! 2003年5月14日/4,800円 |
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VALUE!+ 2012年9月27日/3,990円 |
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備考 | Steam |
海外仕様(日本語非対応) 『RPG Maker 2000』名義 |
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判定 | 良作 | ||
ポイント |
PC版RPGツクールの金字塔 21年間サポートが継続された名作 ツクールのコンセプトを特に体現している 流石にやや下火だが今も支持は厚い |
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ツクールシリーズリンク |
プログラミングの知識がなくても、誰でも手軽にRPGが作れるソフトシリーズ、『RPGツクール』シリーズのWindows版第2作。
前作『95』から大幅なパワーアップを遂げ、シリーズコンセプト「誰にでも簡単に作れる」をこの上ないほど体現。シリーズの基礎を完全に固めた立役者となった作品である。
今作からの新機能やインターフェースは次回作以降もほぼ引き継がれており、現在のツクールの雛形を生み出したツクールとも言える。
これらの追加・変更点は、無印版でもアップデートを適用することで反映される。
構成はシンプルで、イベントコマンドのみで多くをやりくりすることができ、スイッチや変数の概念を理解すれば基本的なRPGが簡単に作れる。
その分複雑なシステムは作りにくくなっているが、限界がすぐ来るかと言えばそうではなく、努力すればそこからいくらでも飛び出していける。
「RPGツクール製だがRPGじゃない」画期的な作品も、本作以降複数見られるようになった。
まとめると、初心者が非常に扱いやすく、それでいてうまくシステムを応用すれば玄人趣味のゲームも作れてしまうところが本作の魅力である。
流石に後発のスクリプトを用いたツクール作品と比べて痒いところに手を届かせるのには苦労するが、制約故の難易度レベルの低さや動作の軽さなどそれらに勝る長所もある。
00年代前半に起きたフリーゲームブームを生み出した名作であるとともに、約20年経った今でも十分に通用する息の長い作品と言える。
これ単品の出来も優秀ではあるが、パッチをリリースし続けて制作環境を最適化し続けたメーカー、PCが普及しつつあった世代状況、アスキー及びエンターブレインによるインターネットコンテストパークによる作品の公表の容易さ、更に当時でもネット環境が整っていないPCユーザーは多数いたがPC関連の書籍でも付属CD-ROMによるRTP付きで優良作品の配布が頻繁に行われていたので「RTPもネット環境も無いからツクール作品をプレイできない」と言った事も起こりにくかったという当時の環境も追い風となった。
*1 アップデートする事でVista/7/8/8.1の32、64bit版両方OSにも対応可
*2 勿論、フリーゲームの氾濫によって制作者達が切磋琢磨した結果各作品への見る目が厳しくなって初心者が心理的にとっつきづらくなっていったのもあると思われるが…
*3 フリー素材を使うにしても細かく描かれたキャラグラフィックはイメージの固定化を招いてしまい使い辛い。
*4 あらかじめ設定しておけばイベント使用だけで発生する機能。 「アイテムや特技を使うと発生するイベントを作る」や「セーブポイント等複数で用いるイベントの作成の手間を省く」といった使い方ができる。
*5 若干ややこしいがサンプルゲームの内容ではなく汎用的ファンタジーRPGの戦闘データである。
*6 ただし釘宮氏と田村氏に関しては人気が出る前の時代である。
*7 ここで詳細を語るのは控えるが、有名なクソゲー『元祖西遊記 スーパーモンキー大冒険』などをイメージすれば分かりやすい。
*8 単体のゲームとしてみた場合、「III」も尻切れトンボ、ボリュームが少なすぎる、システムの説明不足など欠点も多い
*9 ある意味『Dante』の頃に使われていた「表情付き会話シーンの為にキャラチップやマップチップで顔アイコンを作った」の応用である。
*10 当時、ドラクエなら「7」が、FFなら「8」が販売されていたが、レベル99導入はドラクエ・FFともに「3」で実装済であった
*11 現在のMMORPGで言うと転職と言うより転生(能力やスキルボーナスと引き換えに1レベルに戻される)である。
*12 魔法攻撃のダメージは「魔法の基本ダメージ+修正値」。これは必殺技(物理攻撃の基本ダメージ+修正値)も同類であるが、物理攻撃の基本ダメージが最大で通常攻撃と同じ「使用者の攻撃力/2-対象の防御力/4」までなのに対し、魔法の基本ダメージは最大でもその半分の「使用者の精神力/4-対象の精神力/8」までにしかできない。なお基本ダメージ算出に使われる対象の能力値の割合は、使用者の能力値の割合の半分か0(防御無視)の2択。修正値は消費MPにあわせて上昇させるのが基本。
*13 後に、非公式の暗号化ツールが作られたりはしている。
*14 本作のプログラマー、尾島陽児氏は元々ツクール系コミュニティに関わりを持っていたため、このような事が出来た