一騎当千!スマッシュヒーローズ
【いっきとうせん!すまっしゅひーろーず】
| ジャンル | ふっとばしアクション |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS (ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
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| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売・開発元 | トムクリエイト | 
| 発売日 | 2012年6月6日 | 
| 定価 | 400円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1個 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | お手軽無双ゲー 作業感は強め
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概要
トムクリエイトが3DS向けに送り出したダウンロード専売ソフト。
タイトルからは『スマブラ』のようなものがイメージされるが、どちらかというと源平合戦あたりをモデルにした無双ゲーに近い。
数ある3DSのDLソフトの中でも相当安い400円。カードでポイントを入れている人の場合、ポイントの余りを消費するのにうってつけ。
システム
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見下ろし型視点の2Dアクションゲームである。
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上下2画面をフルに使った構成になっており、タッチペンを使った操作や上画面の3D化などの機能は一切ない。
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なお、3DSの性質上、上画面の方が若干面積が広く、動ける範囲が大きくなっている。
 
 
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基本的な目標は画面内に現れる敵を全滅させること。
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画面下には敵総大将までの距離が表示されており、敵をワンセット倒すごとにこのゲージが減少、ゼロになると総大将戦となる。
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総大将を倒すと雑魚は全て逃げ出し、大きなお金が出現。これを取るとステージクリアとなる。
 
 
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各ステージには様々なミッションが設定されている。
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「一定時間内にクリアせよ」「敵を一定数以上撃破せよ」「コンボを一定数以上決めろ」など。
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クリアするとお金や装備品が手に入る。なお、一度受けとった報酬の再取得は不可。
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なお、総大将戦までに倒せる雑魚の数は各ステージごとに完全固定である。総大将戦では無限に出現するため、「敵を一定数以上撃破せよ」は「(総大将戦で)敵を一定数以上撃破せよ」と読み替えることができる。
 
 
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基本的な操作はYボタンの通常攻撃、Xボタンの覚醒、Aボタンの必殺技、Bボタンの回避。
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通常攻撃は連続で使うことで連続攻撃になる。スティック一周+Yボタンで範囲攻撃ができる他、長押しで強攻撃、さらに長く押すとゲージ消費の強範囲攻撃ができる。
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覚醒はゲージが一本以上あると発動できる。一定時間移動速度や攻撃力が上がる。
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必殺技は各キャラ固有の強力な一撃を放つ。こちらもゲージ一本消費。
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回避は一瞬無敵になりつつ移動する。ゲージ少量消費。
 
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敵を倒すとコンボ回数が増えていく。制限時間のようなものはないが、攻撃を受けるとカウントがリセットされる。
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50コンボ達成で「金の猫缶」が出現。取ると無敵状態になり、問答無用で触れた敵をブッ飛ばしていける。
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コンボに制限時間がなく、攻撃を受けるとカウントがリセットされる関係上、ミッションのうち「コンボを一定数以上決めろ」は実質「攻撃を受けることなく一定数以上敵を倒せ」という指示であるのと等しい。
 
 
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ステージ内やミッションで得たお金を使って「しょっぴんぐ」が可能。
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本作にはレベルという概念がなく、どれだけ敵を倒してもキャラクターは成長しない。パラメーターを上げるためにはこのショップでパラメーター成長アイテムを購入する必要がある。
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アイテムは購入するほど値段が上がっていくので、パラメーターマックスは容易ではない。なお、装備品は全てミッションクリアのご褒美なので、ここでは購入できない。
 
 
評価点
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キャラクターが大変かわいらしい。
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システムに「金の猫缶」なんてものが登場することからもわかるとおり、本作に登場するキャラクターは全て猫。敵を吹っ飛ばすとニャーニャー叫びながら飛んでいく。かわいい。
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前述の通り本作の時代背景は一応源平合戦時代となっている。しかし源義経も平清盛も那須与一もみんなそろって猫化。かわいい。
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ちなみにキャラクターの名前は「ミニャモトのヨシツネ」「タイニャのキヨモリ」「ニャスのヨイチ」など猫っぽくなっている。かわいい。
 
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ストーリーも到底戦争しているとは思えないのんきさ。とりあえずミニャモトのヨシツネの一人称が「ぽっくん」で目標が「お散歩」な時点で察してもらえるだろう。かわいい。
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ラスボスはまさかの…やはりこれもかわい…流石にこれはかわいくない。
 
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操作はお手軽、一ステージも短く、タイトル通り手軽に「一騎当千」感が味わえる。
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敵を弾いて壁に当てると「キン、キン」と効果音が鳴る。爽快感抜群。
 
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意外と難易度はシビア目。油断していると雑魚にも結構殺される。
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とはいえ無理ゲーというほどでもない。本作のミス要因の多くは「無理にミッションクリアを狙いすぎて事故る」なので、とりあえずステージクリアだけ目指すならそれほど厳しくはない。
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このためライトユーザーでも最後まで進めるだけならさほど苦労することはないと思われる。その一方でミッションコンプリート、エクストラモードクリアまで目指すとかなりのやりこみを要求されるなど、ライトユーザーとヘビーゲーマーの住み分けができている。
 
 
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各キャラの個性も強く、新しいキャラではまた違った操作方法を要求されるので、新鮮な気持ちでプレイできる。
問題点
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キャラクターが少ない。
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初期3名、追加3名のたった6キャラ。とはいえコンパチによる水増しがないことは素直に評価すべきか。
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たった400円なので、そこまで要求するのも酷ではあるが。
 
 
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キャラクター、ステージの使いまわしがひどい。
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全キャラクターのストーリーでステージ、ミッションは全て共通。唯一、時折戦うライバル武将が異なるだけ。
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汎用ステージの総大将は全ステージ使いまわし。パラメーターが変わるだけ。
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雑魚敵の種類も少ない。弱雑魚(灰色)、強雑魚(トラ)、弓(黒)、貴族型(三毛)、烏天狗、怨ネコ(人魂)、これぐらいしかいない。
 
 
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上述したとおり、画面の3D化やタッチペン操作がないことを「ハードの特性を活かしていない」と言うこともできる。
総評
グラフィックやボリュームなどフルプライス作品には絶対勝てない要素は勝てないと割り切り、ダウンロードソフトで出来ることだけに特化させた作品。
意外と難易度は高いので、本格的に楽しめるのはある程度操作に慣れた頃になるだろう。
余談
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ミニャモトのヨシツネのデザインがどことなく「ひこにゃん」っぽ…おっと。
最終更新:2020年05月12日 09:53