【めたるまっくすふぉー げっこうのでぃーゔぁ】
ジャンル | RPG | ![]() ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | 角川ゲームス | |
開発元 |
キャトルコール 24Frame |
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発売日 | 2013年11月7日 | |
定価(税別) |
通常版:6,648円 Limited Edition:9,505円 |
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レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
システムは『3』ベース キャラデザは正当退化 攻略自由度は低下 基本プレイ6,648円 |
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メタルマックスシリーズ |
前作『メタルマックス2: リローデッド』から2年。
宮岡寛氏・山本貴嗣氏・門倉聡氏ら『メタルマックス』のスタッフが再結集し、『メタルマックス3』から3年半ぶりに完全新作として発売された。
スーパーコンピューター「ノア」が引き起こした<大破壊>。
<大破壊>末期、主人公「ヒナタ」の母らは人類の英知を結集した移動要塞クロモグラでノアと戦っていたが、敗戦は濃厚であった。
再びノアを破壊する機会を得るため、主人公の母は技術の確立されていない冷凍睡眠装置を使い、ヒナタを含むクロモグラのクルーを未来へ託す決断をした。
それから50年…。
ヒナタの母を含む冷凍睡眠に入った半数以上が目覚めぬまま死んだ中、ヒナタはなんとか冷凍睡眠から覚め、姉代わりのアンドロイド・サーシャと兄代わりのギブスン博士と孤島で静かに暮らしていた。
しかし、彼と同じくクロモグラのクルーだった男「ベルイマン」が人類を支配しようと活動を始め、クロモグラの所在を知るギブスン博士を拉致してしまう。
ノアと戦う希望を託されたヒナタはサーシャと共にギブスンを救う旅に出る。夢に出てきた懐かしい歌を心に秘めて。
キャラクターやDLCを前面に出した初報の拙さやメタルマックスらしからぬ見た目で、多くのユーザーに購入を躊躇わせてしまったのは否定しようの無い事実である。
更に、シナリオの窮屈さや、選択肢がいくつもあるのにもかかわらず、相変わらず特定の選択肢を「選ばされる」ことによって生じるストレスにより、メタルマックスらしさが消えてしまっている部分が見受けられる。
「竜退治はもう飽きた!」をテーマとするRPGからは若干離れてしまった、とも言えるだろう。
しかし上記の不評な点を乗り越え、深く遊んでみると、前作でほぼ完成されたシリーズ独自の設定やシステムを生かした「安定して面白いメタルマックス」であることが分かる。
便利ボタンなども含め、UIは前作から正当な進化を遂げている。
やり込み要素の奥深さは前作以上であり、キャラのカスタマイズ性も(格差問題はあるが)向上するなど、様々なプレイスタイルに幅広く対応しており、2周目以降の特典も使えばさらに幅広い遊びが出来る。
新規要素によりインターフェイスの快適さはシリーズ最高になり、初心者からシリーズ通してのファンまでカバーできるとっつき易いゲームとなっているのは評価すべきだろう。
趣味の分かれるパッケージとキャラデザイン、若干窮屈なシナリオを乗り越えられるのであれば、遊んでみて損はない。
但し、パッチを適用して尚数多く残るバグ・フリーズには注意してほしい。
*1 前作の超巨大賞金首「母艦サウルス」は巨大モンスターの「軍艦サウルス」を豆粒みたいに小さくしてその大きさを表現していた。また、一部クエストの敵はドットを超拡大して画面外に「見切れさせる」ことで大きさを表現していた。
*2 先頭のキャラクターの名が表示される。
*3 初代メタルマックスとの関連性を考慮した場合、『4』でノアと戦うと時系列的におかしなことになってしまうのだが…あくまでもファンサービスと割り切るべきだろうか。
*4 技の切り替え、名前の特徴から元ネタは言うまでも無くドラクエに登場する「ダーマ神殿」だろう。
*5 アーチストの姿のソルジャーを作り、切り替え特技をアーチストの技や、その類似技で固めるなど。
*6 フォローしておくならば「ノアとの戦い」は、1995年に発売された初代のリメイク作『メタルマックスリターンズ』から数えても18年ぶりに使用された曲であり、一種のファンサービスではないかと思われる。
*7 デフォルトの品物はバイクと2人乗りのクルマとウルフ。
*8 特に極端な重量を持つ大砲には、単体での最大重量が''100tを超える''ものもいくつかある。どうやって搭載しているんだ、などと細かい事を考えてはいけない
*9 この機銃と、とあるスキルを組み合わせれば先述の「ノア」すら完全封殺できる。クロモグラの立場は一体…。
*10 弾倉が無限だとしてもいくらでも攻撃できるわけではなく、ブレイクショット発動中は連射する度に兵器に破損が蓄積していき、最終的には大破して連射が止まってしまう。
*11 追加賞金首などを倒しても、図鑑のパーセンテージは上がっていく(最終的に100%を超える)。
*12 こちらの火力不足などで、1ターンの攻撃数が多くなりすぎるとフリーズする為、どんな状況でも勝利するという訳ではない。
*13 ハードはHP4倍、スーパーは8倍、ゴッドは16倍である。全て前作の1,6倍。
*14 当然、最強装備候補となりうるアイテムも含まれる。
*15 シナリオボイスOFFでムービーの音声に影響が出ることは、公式サイトのFAQでも述べられている
*16 悲しい別れ ⇒ 主人公とズキーヤが肩組み の切り替えが唐突すぎて、キャラの心情の切り替えが理解できない演出になっているから、と思われる。
*17 しかも、一定量の重量がある兵器なら全てに適用可能で、かつオーバーフロー発生時に重量も軽くなるため、ほぼノーリスクで最強攻撃力の兵器を5門積むことも容易
*18 バグが原因でドラクエのようにデータそのものが消えることはないが、バグの使い方を誤ると戦闘に入っただけでフリーズするため、ハマりデータになる危険性はある
*19 最初に出会った人間を見捨てる選択肢を選ぶと無限ループする、ズキーヤが賞金首と対峙しているのを見た場面では何を選んでも助けに行く選択肢になっている、など
*20 ベルイマンの配下であるモーターレギオン(敵対組織)とその幹部クラス、戦車より遥かに巨大な兵器が待ち構えている
*21 好評であった『3』『2R』においても「山本氏のデザインしたキャラを動かしたい」という意見が(主に『1』『2』をリアルタイムで経験した一部の古参)ファンから寄せられており、それに応える形での起用となったのであろう、が…
*22 山本氏の名誉の為に書き加えておくとするならば、Limited Edition付属の特典漫画「笑うカドルス」に掲載されている主要キャラのラフ画はシリーズの主人公達と並べても違和感の少ない、しっかりとしたデザインになっている。それがどうしてこうなったのかについては、導入したゲーム内アニメの影響によるものではないかと見られている
*23 さらに、女性はその4択中2択はエロティックなボイスとやる気のないコギャルボイスであるため、汎用性が高いのは2つしかない
*24 セーブの度に、誇張無しにドキドキされ興奮され失神される
*25 レベル100以上になるとセンター嬢と結婚もできる
*26 ただ単にモスキートを使いたいだけならば、他のDLC戦車と同様に通常カラーのモスキートを購入することも可能。
*27 Limited EditionのDLCはバラ売りされておらず、今後バラ売りされる予定も無いことが公式サイトで明言されている。前言を翻し販売に踏み切る可能性も、余談で触れる田内氏の発言から限りなくゼロに近いと言い切ってしまっていいだろう
*28 海底トンネルと化したリニア用のチューブや駅を通る必要があり、クルマの回収まで進むだけで5分近くかかる。上述のオートランを使用しても途中で止まってしまう。
*29 ブドウ館にドッグシステムで飛ぶだけなら発生しない。その場で囮寄せしてレベリングすれば捕捉イベントは回避可能であり、かつ囮寄せの習得難度は低い
*30 特技の切り替えでは同一の枠内に入っている技を両立させられない。例えば、ソルジャー最上級特技「ぶっぱなす」とレスラー最上級特技「ヨコヅナオーラ」を同時に使えるのはソルジャーかレスラーのみ
*31 通常のメカニックは高レベルにならないと使えない。
*32 夫は体を重ねることなく死別し、アビィは亡夫に操を立てている。
*33 ディレクターの田内智樹氏曰く「予算と時間が足りなかった」とのこと。
*34 第12回を参照。商売において「関係者自身によるネガティブな発言」は各方面に多大な悪影響をもたらしうる悪手の1つである。にも拘らずこの様な発言をしたというのは、よほど耐えかねる事情があったのだろうか、それとも…?