【さんごくしつー】
ジャンル | 歴史シミュレーション | ![]() ![]() ![]() |
対応機種 |
PC-8801、PC-9801、MSX2、 X1turbo、FM TOWNS、X68000、 ファミリーコンピュータ、 98NOTE、メガドライブ、Windows、 プレイステーション、ワンダースワン |
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発売・開発元 | 光栄 | |
発売日 |
【PC88】1989年12月21日 【PC98】1990年3月23日 【MSX2】1990年4月14日 【FMT】1990年6月29日 【FC】1990年11月2日 【MD】1991年12月26日 【PS】1998年9月23日 【WS】2000年4月6日 |
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定価 |
【PC88/MSX2/X68000/FC】14,800円 【PS】5,800円 【WS】4,200円(各税別) |
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プレイ人数 | 1人~12人(*1) | |
判定 | 良作 | |
三國志シリーズ |
『三国志演義(*2)』を題材とした、光栄(現:コーエーテクモゲームス)による戦略シミュレーションゲームの2作目。
PC各種(*3)以外にもコンシューマーやモバイルアプリ(『Mobile三國志2』)など、様々なハードに移植されている。
SFC版は『スーパー三國志II』と、GBC(全GB共通)版は『三國志 ゲームボーイ版2』と、WS版は『三國志II for WonderSwan』とそれぞれタイトルが変えられ、各機種のプレイヤー層を想定して一部要素が再調整されている。SFC版の具体的な変更点は後述する。
プレイヤーは時代毎に分かれた6つのシナリオから好きな時代を選び、好きな君主を選んでプレイする。
ただし、プレイヤーが選べる君主はシナリオごとに最大11人(+新君主)のため、君主数の多いシナリオ1・2ではCOM専用の君主(*4)も存在する。
大陸は41の国に分かれており、国を占領すると塗り絵のように色が変わっていく。本作の目的は全ての国を支配下に置くことである。
最大12人(*5)でのマルチプレイが可能。
+ | (一部武将の扱いの酷さについて。) |
若干粗さも目立つが、当時を考えると仕方がない部分も多い。
システムが単純なためシミュレーションゲーム初心者には丁度良い出来である。
一方で強勢力も弱勢力も自由に選べる作りのため上級者でも手応えを感じられるだろう。
【すーぱーさんごくしつー】
+ | スーパー三國志IIでの王朗死亡動画 |
*1 機種によっては4人または8人まで。
*2 厳密に言うと、本作では吉川英治の歴史小説『三国志』を原典としていることがハンドブックに記されている。
*3 Win版にはグラフィックを描き直してインターフェースを改良し、サウンドウェア音源とした1998年発売のリメイク版(Win95~2000対応、XP動作確認済)と、PC98版をそのまま移植したものの2種類に大きく分けられる。2003年に『コーエー25周年記念パック Vol.5』に収録されたもの(Win98~XP対応)や2017年からシブサワ・コウ アーカイブスでSteam配信されているもの(Win7~10対応)は後者。
*4 もっとも、それらの君主は国力も配下も貧弱であることが大半で、プレイ可能であったとしてもコアなファン向けであろう勢力ばかりである。スマホアプリ版ではプレイ可能になった。
*5 FC版は最大8人、PS版は最大4人など機種によって異なる。
*6 君主のいる本国以外の国を治める地方領主。
*7 敵部隊の情報を見ることで消費はする。
*8 これが原因で、史実では配下を統率しきれずに官渡の戦いで曹操に大敗している。
*9 ゾーン・オブ・コントロール。ユニットの周囲マスで敵ユニットの移動が妨害される効果。
*10 武力型か知力型か。
*11 機種によっては名前も。
*12 機種によっては配下との2人。
*13 シナリオ6の1国から攻める((武将が少ない国が多く、比較的戦いやすい。))など、抜け道がないことはない。
*14 PC版のハンドブックには蔡文姫(今作では登場しない)に関するコラム「悲しき母」が収録されているが、これも今作で採用された「戦利品としての美女」の要素を説明していると言える。
*15 一部機種のみ、シナリオ2の呂布だけは30。
*16 共同軍・援軍は勝利した時の方が上昇値は高い。
*17 『演義』において病死した武将は病死した年が寿命となっていることが多い。
*18 シナリオ4の金旋や、シナリオ5~6の孟獲あたりが該当する。
*19 忠誠度の高い自武将を敵国に潜入させ、戦場で寝返らせる計略。地味ながら潜入先の国では他の武将の忠誠度が月ごとに下がるという効果も持つ。
*20 今作では戦争の最初に一度だけ行う。断った方は兵力が7~8%程度減り、一騎討ちで負けるとそのまま一部隊ごと捕虜となる。
*21 劉備は相性値で有利な上に、人徳も最大値の100で、さらに配下の忠誠度が下がりにくい「大徳」フラグが付いている。
*22 後述する『三国志ツクール』で公表されることになった。
*23 具体的に言うと誕生月×誕生日の積、それが100を超えた場合、積の下二桁-積の100の位で決まる。例として12月31日は:12*31=372 → 72-3=69。
*24 夏侯惇のよみがなが「かこうじゅん」になっているなど、吉川英治版『三国志』を反映している。
*25 史実・演義ともに、曹操に寝返ったのは自らの献策が袁紹に用いられずに曹操に敗れたばかりか、敗戦の責任を押し付けられたことに対する自衛のためであり、野心から寝返った訳ではない。
*26 太守に謀反を起こさせて新しい君主として独立させる計略。
*27 配下武将や所持兵力ごと独立するため。
*28 概ね10年~20年ほど延命される。
*29 埋伏武将は敵国に信頼されていることを確認しないと戦場で寝返らせることが出来ない。
*30 寿命あたりはほぼ確実。
*31 元の君主への忠誠度の高さは考慮されないようで、敵に捕まった後、引き抜き返そうにも引き抜けない状況も起きる。
*32 オリジナル版では描写がまだソフトだが、リメイク版では完全にR-18。
*33 これは公式ガイドブックでもネタにされた。
*34 ちなみに曹操に仕えた荀彧は正史では4歳の頃、宦官・唐衡の娘と婚約したとされている。当時は政略結婚が多く何歳だろうと結婚そのものは幼少期のうちからでもされていたので当時からすると珍しい話ではあってもあり得ない話ではない。しかし流石に1歳で子持ちは・・・
*35 敵対度を10分の1に下げる代わりに、同盟国でなくても娘を嫁がせた国に攻め込むと信用度が下がっていくという制限が永久に外れないので将来の足かせになってしまう。後のシリーズで廃止されたのも無理はない。