仮面の忍者 花丸

【かめんのにんじゃはなまる】

ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 カプコン
開発元 ナウプロダクション
発売日 1990年3月16日
定価 5,800円(税別)
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント 多彩なステージは花丸
難易度は危脳丸
オワタ式
謎のカードゲーム
海外版は全くの別物だYo!

あらすじ

舞台は、遊びの島レジャーランド。
最近になって子供たちが消息を絶ったと聞きつけた仮面の少年忍者花丸が、相棒の鳥と共に助けに向かう。


アクションステージ

  • 基本的に相棒の鳥で攻撃する。体力やHPは存在せず、敵に当たると即1ミス。制限時間も存在する。
  • 空中戦では手動ホバリング仕様になり、攻撃をすることができなくなる。
  • スコアを溜めるとエクステンドするが、コンティニューは有限。ただし増やす方法は存在する。

舞台

  • レジャーランド、その名の通り遊園地。多彩なステージが用意されている。
    • 浮き沈み、氷、ローラー、ブロック、火山内部、丸太渡り~海賊船、メリーゴーランド、空中戦、オバケ、SAIBU、宇宙外部、宇宙内部、滝登り、空中戦の全14ステージ。
  • 奇数面にボス、最終面にラスボスが待ち構えている。

アイテム

  • 巻物
    • 小さいものを1つ取れば術ポイントが1つ増える。大きいものは5ポイント。大きい巻物に攻撃すると忍術アイテムかヤシチに変化する。
  • 忍術
    • 術ポイントを使って忍術を発動。地震で攻撃したり、黒くなってジャンプ力アップなど多彩。
  • ヤシチ
    • 一定時間無敵になる
  • 忍術比べ用強化アイテム
    • 忍術比べの際に使用できる、詳細は後述。

ボスバトル

  • 忍術比べで、毎ターン、1~6のカードを出し合って互いのHPを削り合う。
    • 1鳥、2刀、3巻物、4刀&手裏剣、5凧、6鳥とグラフィックが描き分けられている。*1
    • 敵の場合は、1手裏剣、6手裏剣又はドクロのグラフィックとなる。
  • ターン毎に、最初にボスがカードを選び、こちらが選択する。
    • 後出しなので有利に思えるかもしれないが、制限時間もあり、カードも貧弱。道中でアイテムを回収しておかないと詰む。
  • カードアイテム
    • IIカード:次のカードの性能を2倍にする。
    • IIIカード:次のカードの性能を3倍にする。
    • 盾カード:防御をし、敵の攻撃を無効化する。
    • おにぎりカード:ライフアップの術を使い、自分の体力を回復する。
  • 駆け引き要素は全くない。ステージ道中で上記のようなアイテムを手に入れて、攻撃カードをぶつけ合うだけ。出したカードの数値の大きいカードが勝ち、数値の差がダメージとなる。同じ数値だった場合はそのターンは引き分けとなる。
  • 敵のライフを削りきるか、全てのカードを使い切った時点で敵より花丸のライフが多ければ勝ち。
  • 倍率系のカードアイテムはストック式で、以降のステージへ持ち越し可能。
    • これらのアイテムは基本的には道中に落ちている。何も無い空間を攻撃すると出現する、隠しアイテム扱いのものも存在する。

モグラ叩き

  • 特定のステージにある隠し部屋に入る事で始まるミニゲーム。
    • トップビューのフィールドで花丸を操作し、現れる標的を叩いていく。
    • 時間内に規定スコアを達成すればそのまま面クリア+CONTINUE+1。失敗すると残機が減りステージ最初に戻される。

エンディング

ラスボスを倒した後には、遊園地に遊んでいる子供たちの姿が。
負けを認めた後に、子供たちをあっさり返してくれるのと、
その後に、遊園地で遊んでいるのを見ると、扱いは悪くなかったと思われる。
苦労した割には、スタッフロールもなしにあっさり終わる。


花丸点(評価点)

アクションゲーム

  • 豊富なギミックでプレーヤーを飽きさせない。まさに、遊園地の楽しさをファミコンに濃縮したものと言える。

忍術比べ

  • 演出が凝っており、忍術カードの絵柄によって手裏剣や雷の術などのアニメーションが用意されている。
  • ボスもキャラクター毎にグラフィックが用意されており、唯一の女性ボス「地獄花 姫ユリ」のセリフは他のボスと口調が違うようになっているなど細かい。
    • モヒカンヘアーで両手にカギ爪を着けた忍者のボス「カマイタチ パンク郎」は、見た目と名前に反してしっかりと男口調であり、オカマではない。
  • HP満タンで勝利すると、"全く 歯が立たん"と発言。花丸マークと共にCONTINUE+1。

モグラ叩き

  • 遊園地を舞台としているだけあって、ステージによってフィールドや叩く対象も変化する。

バッ点(問題点)

凶悪すぎる難易度

  • 序盤から氷の地形や壊れる床がお出迎え。スケボーを使うステージは操作にややクセがあり、空中戦では敵を避けるしかないなど厳しい。
    • 具体的にどのような難易度なのかというと、ロックマンに登場するようなステージをノーダメージで攻略しなければならないような難易度。
    • 逆に言うと、ロックマンのように覚えゲーであるため、ステージの構造を覚えてしまえばなんとかなる。ただし終盤のステージは構造をあらかじめ分かっていても凶悪。特に丸太で滝を登る場所はジャンプのタイミングが非常にシビア*2。岩を転がしてくる敵忍者も対応が非常に難しい*3

忍術比べ

  • 忍術とは名ばかりのカードのぶつけ合い、駆け引き要素もない。更に花丸のカードの強さがプレイの毎にまちまちであるため、バランスの不安定さの要因となってしまっている。
    • ステージを進めると花丸の持ちカードが強化されていくのだが、強化される明確な条件は不明。ステージ3で3のカードがたくさんあるパターンに変化されることもあれば、ステージ5まで初期カードということも……。
    • 更にコンティニューをすると持ちカードが初期状態まで戻ることがあるため、ボス戦が大変難しくなる。こちらも初期状態まで戻らないことがあるのだが、条件は不明である。
      • 一応道中でカードアイテムを隠しアイテム扱いのものも含めフルに取っておけばごり押しでどうにかなる。
  • このカードゲームが、忍術以外でも何でも良いという事が、海外版で証明されてしまった。
  • ラスボスが前面ボス「不動児 ミカゲ」の色違い。ただし専用BGMがある。

モグラ叩き

  • どのステージのモグラ叩きでも共通して「モグラ」が現れるが、叩くと制限時間がマイナスされるお邪魔キャラ。
    • このためモグラ叩きゲームならぬ「モグラ叩くな」ゲームと化している。

その他

  • エンディングがスタッフロールもなしに手短に終わる。
  • 開発がナウプロダクションのため、マップグラフィックやボス戦の構図はどことなく『ワギャンランド』と似通っている。

総評

本作には多彩なギミックが実装されており、花丸をあげたいレベルだが、高い難易度、不安定なカードゲームが仇となってしまったのが非常に惜しい一品。



他作品への出演

  • 主人公の花丸とボス数名が、AC『アドベンチャークイズ2 ハテナ?の大冒険』に登場している。
    • 最終ステージで出題者としてほぼ一斉に登場し、プレイヤーは全員に打ち勝たなければならない。
  • 同じくGB『カプコンクイズ ハテナ?の大冒険』にも、6つのワールドの内1つが本作をモチーフとしている。
    • ワールドボスは本作の1面ボス「ガマ童子 飛之助」。

海外版だYo!

  • 同年11月、海外版が『Yo!Noid』のタイトルで発売された。こちらは、ゲーム内容と世界観が大幅に変更されている。
  • ちなみに主人公Noidは発売当時の米国におけるドミノピザのマスコットキャラ。『高橋名人の冒険島』や『ラムのウエディングベル』、クソな所では『キョロちゃんランド』といったFC時代に散見された「キャラゲー化作品」の一つである。

変更点(海外版)

  • 舞台
    • ニューヨークを舞台に、Noidがヨーヨーを駆使して活躍するゲームになっている、
    • この主人公のNoidがとんでもないもので、悪役と言われたら信じて疑わないレベル。
  • ボス戦について
    • ボス戦も、忍術比べからピザ食い勝負になっており、盾やおにぎりも相手の食事を妨害する「コショウ」「タバスコ(性能5)」になっている。
    • 完封した際のセリフも、I give ,I give!になっているが、+1の際の花丸マークは非表示。
    • 海外でも、カードゲームが忍術とは見なされていなかった事が窺い知れる。
  • グラフィック
    • 舞台が違うとグラフィックも違って来る。
    • 2面の氷には、SINGLES ONLYとか書かれている(何かのアメリカンジョークと思われる)。
    • 火山内部が下水道になっているなど、大幅に仕様変更された箇所も多い。
  • メロディーが違う、聞いた事の無い曲に変更された。
    • BGMが一部変更されており、序盤のステージ、宇宙ステージ、ボス戦の3曲が全くの別物になっている。

評価点(海外版)

  • グラフィックが変更されたが、こちらはこちらでレベルが高いので観られる人は必見。
  • 13面も滝登りがビル登りになっているが、夜景が見えて来るのは好評。ただし、この後のピザバトルは真昼間だが。
  • モグラ叩きのバリエーションが豊富、アイスホッケー、海賊、ピエロ、モヒカンなど。

問題点(海外版)

  • オバケ屋敷で暗くなったりする演出がなくなってしまった。
  • 忍術比べ
    • ボスは全部、主人公の色違い。
    • 台詞の細かい違いなど、本家にあった良点が色々と劣化してしまった。
    • ラスボスのBGMも、通常ボスと同じ。
  • エンディングはこちらも短い。

総評(海外版)

ゲーム性を除いて、最早原型を留めていないものとなっている。いずれにせよ惜しい作品と言える。