このページでは、家庭用シリーズ『太鼓の達人 タタコンでドドンがドン』(判定なし)及び以下の続編について紹介する。
『太鼓の達人 ドキッ! 新曲だらけの春祭り』(判定なし)『太鼓の達人 あっぱれ三代目』(
良作
)『太鼓の達人 わくわくアニメ祭り』(判定なし)
太鼓の達人 タタコンでドドンがドン
【たいこのたつじん たたこんでどどんがどん】
ジャンル
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和太鼓リズムアクション
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対応機種
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プレイステーション2
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発売・開発元
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ナムコ
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発売日
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タタコン同梱版:2002年10月24日 ソフト単品:2003年3月27日
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定価
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タタコン同梱版:6,980円/ソフト単品:4,500円(共に税別)
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判定
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なし
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ポイント
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記念すべき第1作目 苦行のサバイバルコースをはじめ粗が目立つ
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太鼓の達人シリーズリンク
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概要
2001年から稼働が開始され、その取っ付きやすさから子どもから大人まで人気が現在まで続いている『太鼓の達人』初の家庭用版。
仕様は『太鼓の達人3』がベースとなっており、家庭用版ならではの追加要素もある。
※本作品は『わくわくアニメ祭り』までの家庭用版作品のベースになっているため、それらの共通点も交えて記述する。
特徴
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アーケードモード
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業務用版と同じ設定で太鼓の達人を楽しめる(ただし曲数は2曲に固定されている)。
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当時業務用版での最難関コースの名称は「ドンだフル!コース」であったが、家庭用版では一貫して「おにコース」となっている。
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後に業務用版に逆輸入され、『太鼓の達人7』から名称が「おに」に統一された。
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ハイスコアを記録したり、隠し曲や難易度を解禁するための中心となるモード。一部の難易度ではクリアするとEDも見られる。
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バトルコース
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アーケードモードでは、ノルマクリアを目指す通常のルールとは別に、2人同時プレイ時は「バトルコース」を選択的できる。
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曲を選択すると画面に爆弾が現れ、コンボを繋げていくにつれて爆弾が大きくなりレーンが見辛くなっていく。
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どちらか一方が爆弾に火がついている状態でミスをすると爆弾が爆発し、魂ゲージが減る。曲終了時に魂ゲージが多い方の勝利となり、2本先取で行われる。
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曲毎に譜面の難易度は固定されている。基本的に子供向けの曲は「かんたん」コースの譜面になっているがナムコオリジナル曲は「ふつう」、「むずかしい」になっている。
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フリーモード
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現在の「演奏ゲーム」に近いモードであり、曲数制限がないので自由に叩くことができる。
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あくまでも「フリーモード」なので、このモードで高得点を出してもハイスコアとして記録されない。練習には最適。
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サバイバルモード
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魂ゲージが満タンの状態で始まり、演奏中にミスをするたびに魂ゲージが減っていく。難易度は「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の3種類。
難易度ごとに曲数が決められており、全て演奏しきる前に魂ゲージがなくなるとゲームオーバーになるシビアなモード。
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ただし、クリアすれば成績に応じて魂ゲージが若干回復する。
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1作目であるからか、曲数に調整不足が見受けられる(詳しくは後述)。
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こちらもクリアすることでEDが見られたり、隠し要素を解禁することができる。
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ミニゲームモード
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2つのミニゲームを楽しむことが出来る。
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こちらも、特定の条件を満たすことで隠し要素を解禁できる。
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はじめてモード
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操作説明をバチお先生が丁寧に教えてくれる。
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授業形式になっており、最終課題をクリアすることで見事卒業することができる。
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経験者はスルーしそうな要素だが、実はクリアすると隠し音色が貰えるため必見。
評価点
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専用コントローラ「タタコン」
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タイトル通り、本作は太鼓型のコントローラであるタタコンが同梱されて販売された(後にソフト単品も発売)。
業務用版の太鼓より小さいサイズではあるが、付属のバチでゲームセンターと変わらない感覚で楽しむことができる。
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叩いてみればわかるが、その材質上バチで叩くと結構音が出る。タタコンを使ってプレイする時は周囲の配慮が必要なので注意したい。
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ちなみにタタコンは2004年にグッドデザイン賞を受賞している。
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オートプレイ機能
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フリーモードの曲選択画面内でSELECTボタンを押すことによってオートプレイに切り替わり、お手本を見ることができる。
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ちなみに当時、メカドンはあくまでミニゲームでの和田どんのライバル的存在であったためかオートプレイにしても演奏時のキャラクターは和田どん(かつ)のままである。
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演奏を盛り上げる踊り子
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1人プレイ時は画面下半分に踊り子が登場し、魂ゲージがたまっていくにつれて増えていく。
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「すすめ!ドリラー」などのゲームミュージックやナムコオリジナル曲では、ナムコの他作品ゲストキャラクターも登場する。
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バラエティ豊かな収録曲
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収録曲数は全30曲と全体でみればそこまで多くはないものの、太鼓の達人の魅力でもある版権曲は13曲も収録されている。
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今なお人気であり、家庭用版に何度も収録されている「夏祭り」をはじめ、「PIECES OF A DREAM」「travelling」「LOVEマシーン」といった当時流行の曲や、「Marionette」「ガッチャマンの歌」などの懐かしい曲までと幅広い。
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2002年12月に稼働開始予定であった『太鼓の達人4』に先行して、「おさかな天国」「もじぴったんメドレー」「STEPPING WIND」なども収録。
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隠し要素
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主に「隠し曲」「隠し難易度」「隠し音色」の3種類があり、その解禁方法もさまざま。
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このうち隠し曲は、本作では後作品と解禁方法が異なり「アーケードモードで特定の曲をクリアする」という条件になっている。
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中盤の65連打が特徴的な「風雲!バチお先生」をはじめ、「ゴーゴー・キッチン」、「クラシックメドレー(ロック編)」など高難易度の曲が並ぶ。
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隠し音色は「あかちゃん」「えいご」「おなら」などシュールなメンツばかり。デフォルトを含めて11種類あるので、好きな音色に変更して違った雰囲気で演奏を楽しめる。
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ムービー
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OPは「太鼓の達人3」と同じ「虹色・夢色・太鼓色」であるが、草原や花火のグラフィックが綺麗になっている。
賛否両論点
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タタコンの反応について
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「業務用版の太鼓よりも反応がいい」と評価する声から、「鈍くて強く叩かないと反応しない」と不評の声まで様々。
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ただし、購入した時に反応が良くても使い続けているとタイミングがずれたりと段々と反応が悪くなるのは当然と言えば当然ではある。
完全な使用感の再現に限度があるのは特殊デバイスを採用したアーケードゲームの家庭用全般の宿命でもあるのでやむを得ない側面もある。
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業務用版から移植された曲で譜面変更されたものが多い。大抵は最大コンボ数が増えているが、「Marionette」のように他難易度と同一譜面になったことで逆に減少した曲もある。
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こうした譜面変更を「やりごたえがある」と評価する声、「なぜ業務用版と違うのか」と不評する声、どちらもあり賛否が分かれている。
問題点
「わくわくアニメ祭り」まで共通の点
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OPやEDに比べるとゲーム中のグラフィック・音質が粗い
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とはいえ、当時の業務用版も大体同じであるので一概に問題点とは言えないのだが。
ちなみに当時のアーケード基板は初代PS互換のものであり、PS2互換の新基板になる『太鼓の達人7』まで基本的にグラフィックは変わっていなかった。家庭用では、アーケードに先行して『四代目』で既に新バージョンのグラフィックが投入されている。
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BPMの遅い曲では、音符がすごく左右にブレまくる。
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権利関係によるものか、音源がカラオケのようで、歌も本人とあまり似ていない版権曲が多い。原曲を知っているプレイヤーにとっては気が抜けてしまうことも。
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ロードが頻繁に入る
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後作品と比較すると、モードや難易度を選択する度に若干のロードが入っており、その時間もやや長め。
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ミニゲームモードでは他のミニゲームを選択しようとしてそのゲームを終了すると、モード選択画面に戻されてしまいテンポが悪い。
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タイミングの判定とゲージは当時から見てもかなり厳しい。
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可、不可判定が現在より広い、音符の並びが統一していない事もあり、現在の感覚で全良を取るのは至難の業だろう。
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ゲージも現在よりも重めで、「ふつう」コースの★×5以上の曲はフルコンボ達成しても可が多いとクリアラインに到達出来ない程。
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演奏オプションが「オートプレイ」のみ
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倍速やノーツを隠す、1ミス強制リザルトなどのオプションは未実装。そのため上級者は飽きやすく、またBPMの遅い曲の対策といったこともできない。
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演奏オプションは後作品で徐々に追加されていくことになる。
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一部全ての難易度に譜面が収録されていない曲がある。
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ナムコオリジナルや隠し曲で「かんたん」の譜面が未収録ということはよくあったが、本作では「むずかしい」も未収録である曲が存在する。
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『あつまれ!祭りだ!!四代目』以降では全曲が全難易度で譜面作成されるようになった。
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成績表示がやや面倒
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総合・曲別ハイスコアはせっていモード内で観覧することができるが、曲別ハイスコアは業務用版と同様、すべての曲のハイスコアが下から流れてくるという仕様。
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ハイスコアを見たい曲が後半の方にあると、それを見るために少し待たなくてはならない。本作はアーケードモード内でハイスコアが確認できないので煩わしさを感じる。
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演奏中にポーズメニューを出せない
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最初からやり直したり、途中で止めて曲選択画面に戻ることができない。家庭版用としての配慮が欲しかったところ。
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モード・曲選択画面ではポーズメニューを出せるが、1,2つ前の画面に戻すだけであり、現在のように音色を変更するということはできない。
変更するにはせっていモードを選択しなければならないのが面倒。
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あてにならない難易度表記
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現在よりも難易度の基準が曖昧・他難易度と同一である譜面が多いため、詐称と呼べるものも逆詐称と呼べるものも多い。基本的にあまり信用しない方がよいかもしれない。
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本作でよく挙げられるのは「おに」の「たのしい太鼓道場」。最初は簡単なリズムだが、中盤からいきなり発狂する上にBPMが上がるという現行基準で考えても★×5では明らかに難易度詐称な譜面。
曲の途中で「ちょっと難しくなるよ」とバチお先生が声をかけるが、それどころの譜面ではない。
譜面分岐ありの「むずかしい」コースも同様に★×2でありながら道中は難しく、中盤から発狂に入る際で分岐出来る達人譜面はなんと「おに」と同じ譜面で史上最大の詐称曲とされている。逆に玄人以下はかなり簡単になるが、当時の譜面分岐曲は達人譜面に合わせてゲージの伸びが設定されているので、玄人以下だとノーツ数が少なくなる影響でゲージが稼ぎ辛い。
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その凶悪さから「たのしくない太鼓道場」とか「はげしい太鼓道場」と呼ばれることもある。
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「むずかしい」以下の難易度は当時から見ても非常にハイレベルであり、現在で見ると詐称といえる曲ばかり。
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「かんたん」コースでも8分が多めで、特に「ふつう」コースは当たり前の様に16分が登場する為、「ふつう」適正者は注意が必要。
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人気曲である夏祭りは現在と違いふつうコースでは最高レベルの★6であり難しいコースとあまり変わらないレベルの譜面で、多くの一般プレイヤーをノルマ落ちにさせた事で有名。
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「むずかしい」も「おに」譜面と同一、似ている譜面が多い。
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これらのような極端に難しい曲は後の作品で収録された際には譜面が変更され簡略化されている。
本作の問題点
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アーケードモードにおいて、総合ランキングにランクインしないと曲別ハイスコアが更新されないバグがある
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得点の低い曲を中心にプレイすると、せっかく記録を更新したのにネームエントリー画面が出ないことも。
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隠し曲の出現条件が不親切
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本作ではアーケードモードで各楽曲毎に決められた特定の曲をプレイする必要があるがその曲が全くのノーヒント。
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この為自力だと片っ端から色々な組み合わせを試していかないといつまでも解禁出来ない。
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次回作以降は選曲を問わず「ふつう」コース以上で2回クリアする毎で出現するよう大幅緩和された。
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モードを選択するたびにプレイヤーエントリーを要求される。業務用の雰囲気を出したかったのかどうかはともかく、いちいちテンポが削がれる要因となっている。
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モードを選択時にエントリーを要求される問題点は、『あつまれ!祭りだ!!四代目』にも存在する。
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サバイバルモードについて
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後作品とは異なり、「決められた」曲を連続で演奏するため、後述の仕様もあって飽きが来るのが早い(というよりは、1回クリアしたら再びやる気になれない)。
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サバイバルモードでは「かんたん」は7曲、「ふつう」は15曲を叩ききるとクリアとなる。
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「ふつう」の時点で結構ハードなのに、「むずかしい」に至っては30曲、つまり全収録曲を叩ききらなければならない。
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大体クリアするまで1時間はかかると思っていいだろう。もはやサバイバルではなくて苦行の域である。
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「ふつう」では後半からは何故か「むずかしい」譜面に変わり多くのプレイヤーを苦しませた。
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本作は2人プレイ未対応(『ドキッ! 新曲だらけの春祭り』以降は2人プレイも可能となった)。
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ミニゲーム「ボスドンマラソン」も長い。本当に42.195km走らないといけないので、ミニゲームと言っている割にはクリアに7,8分以上かかる。ペース配分を考えないとすぐにスタミナが低下し長丁場になる。
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せめて距離を選択できるようになっていたら…。ゲームそのものは楽しいのだが。
総評
第1作目ということもあって調整不足やテンポの悪さなどの粗が目立つが、『わくわくアニメ祭り』までの家庭用版作品のベースとしては確立しており、なにより家庭でも『太鼓の達人』が遊べるようになった功績は大きい。
20年以上前のゲームであるので、現行基準で考えると難易度はそこまで高いものではないが、懐かしさに浸りながらプレイしてみてはいかがだろうか。
太鼓の達人 ドキッ! 新曲だらけの春祭り
【たいこのたつじん どきっ しんきょくだらけのはるまつり】
ジャンル
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和太鼓リズムアクション
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対応機種
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プレイステーション2
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発売・開発元
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ナムコ
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発売日
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2003年3月27日
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定価
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4,500円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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前作の問題点をある程度改善 上級者向け譜面が少ない
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概要(春祭り)
『タタコンでドドンがドン』の続編。前作の問題点を改善し、より快適にプレイできるようになった。
特徴・評価点(春祭り)
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前作で挙げられた問題点の改善・『太鼓の達人4』からの追加要素
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全体
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演奏時に、コンボを重ねていくと「50コンボ! (その後は100コンボ、200コンボと100コンボごとに)」と、和田どん(かつ)のボイスが入るようになった。
せっていモードで「シンプルメニュー」に変更可能。一画面でモード・難易度・曲(ミニゲーム)の選択ができるため、ロードのストレスを緩和できる。
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決定時の演出がスキップ可能になった。
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アーケードモード
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バグの修正がなされた他、おにコースでもランクインが可能になったり、曲選択時にハイスコアが確認できるようになった。
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サバイバルモード
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全難易度で7曲に統一されたことによって前作での冗長さは解消され、2人プレイに対応した。
一度クリアした難易度でランダムに選曲される「ランダムサバイバルコース」が出現し、何度でも楽しめるようになった。
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ミニゲームモード
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3種類と前作から1種類増加。「ボスドンマラソン」よりはサクサクと遊べるようになっている。
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とはいえ、「じゃんけん」は運が悪いとなかなか勝負が決まらないし、「ギャラドン」も全ステージクリアすると2周目に移るので実質エンドレスではあるが。
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収録曲
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収録曲数は34曲と、前作から4曲増加している(もちろん全曲総入れ替え)。
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「タッチ」や「TRAIN-TRAIN」などの現在でもライト層に人気の曲から、「地獄の太鼓辞典」「君に、ロマンティック。」といった前作では収録されなかったナムコオリジナルまで、本作も選曲は幅広い。
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リズム難と独特の歌詞が特徴の「ミカシリーズ」第1作目の「エリンギのエクボ」は本作が初登場。
問題点(春祭り)
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上級者向け譜面が少ない
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★×7までの曲が多く、★×8~★×10の曲は4曲しかない。
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本作のボス曲である「サタデー太鼓フィーバー」が唯一の★×10。
全体的に難易度が下がったと考えられるが、上級者にとってはもっと歯応えのある譜面が欲しいというのが本音だろう。
総評(春祭り)
正統に進化している点が多く、『タタコンでドドンがドン』をプレイした人も快適に遊べる作品。
太鼓の達人 あっぱれ三代目
【たいこのたつじん あっぱれさんだいめ】
ジャンル
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和太鼓リズムアクション
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対応機種
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プレイステーション2
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発売・開発元
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ナムコ
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発売日
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2003年10月30日
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定価
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4,500円(税別)
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廉価版
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PlayStation2 the Best 2007年4月26日/2,667円(税別)
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判定
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良作
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太鼓の達人シリーズリンク
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概要(三代目)
家庭版用シリーズ3作目であり、本作からナンバリングがされるようになった。
基本的なシステムは『ドキッ! 新曲だらけの春祭り』と同じではあるが、ボリュームがさらに増加している。
評価点(三代目)
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(譜面的に)特徴的な曲の数々
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収録曲数は39曲と、前作から5曲増加。高難易度・譜面のバリエーションが増え、上級者も充分に楽しめる。
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『太鼓の達人』では初の高速ソフラン譜面「GOOD BYE 夏男」、★6でありながら低速ハネリズムで地雷譜面と呼ばれた「DIAMONDS-ダイヤモンド-」、低難易度だと思われていた童謡に革命を起こした高難易度譜面「いぬのおまわりさん」が挙げられる。
それまでに見られなかったタイプの譜面は当時のプレイヤーを驚かせた。
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ナムコオリジナル・ゲームミュージックも「KAGEKIYO」「ソウルキャリバーII」「メカデス。」など、現在も人気のある曲が多く収録されている。
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極めつけは「2000シリーズ」第1作目の「さいたま2000」であろう。本作以降、2000シリーズは『太鼓の達人』のボス曲の代名詞となっている。
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ミニゲームも4種類に増加。カオスさが増しており、「カレー早食い」では新キャラクターのインドンが登場(といっても現在はほとんど登場しないが)。
問題点(三代目)
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初代から登場している演奏状況によって譜面が分岐するギミックであるが、本作は譜面分岐の曲が全難易度を通して1曲もない。
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「さいたま2000」は「難しすぎて叩けない」という公式の判断により、現在の「普通」譜面のみ収録。
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「「カルメン」組曲1番終曲」のみ何故か当時はおろか現在と比べても判定が激甘になっている。
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どの位甘いかと言うと、可判定が狭くなっておりその分良判定が広がっているので、恐らく今全良した事無い人でも楽に取れるかもしれない。
総評(三代目)
システムはそのままに、ボリュームと譜面の面白さが増した作品。
太鼓の達人 わくわくアニメ祭り
【たいこのたつじん わくわくあにめまつり】
ジャンル
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和太鼓リズムアクション
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対応機種
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プレイステーション2
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発売・開発元
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ナムコ
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発売日
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2003年12月18日
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定価
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3,500円(税別)
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廉価版
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PlayStation2 the Best 2007年4月26日/2,667円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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問題点がボリュームに集中 おにコースで初の初項・公差式採用 本作限定曲が多め
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概要(アニメ祭り)
『あっぱれ三代目』から2ヶ月も経たずに発売された、収録曲がアニメ中心(というよりほぼ全て)の番外編。なのだが……
問題点(アニメ祭り)
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ボリュームが他作品と比べてかなり薄い
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本作を語るうえでまず挙げられる問題点。どれをとっても薄いのである。並べていくと…。
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全収録曲は19曲しかなく、これは業務用版『太鼓の達人1』よりも少ない(こちらは全25曲)。つまりはシリーズ最少収録曲数の作品であり、飽きが早い。
隠し曲も1曲のみで、少ないと批判されている『ぽ~たぶるDX』の2曲よりも少ない上に、その隠し曲は「和太鼓戦隊ドンレンジャー」を1分30秒程度に短縮したバージョンと、『あっぱれ三代目』と完全にカブってしまっている。
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同じコンセプトで出されたポップンミュージックの『アニメロ』より後だしなのにほぼ全ての要素で負けてしまっている。
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隠し音色も10種類と、『タタコンでドドンがドン』よりもやや減少している。
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ミニゲームモードが未収録。サバイバルモードはあるのだが……
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アーケードから移植された「宇宙戦艦ヤマト」「ムーンライト伝説」は譜面変更されている。
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前者は業務用版譜面を強化した感じの譜面になったが、後者は曲の長さ自体がアニメサイズに変更され譜面も全く別物になってしまっている。
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新規で追加された「おに」譜面もサビ以外が「むずかしい」より簡単になっており、コンボ数もあちらより少なくなっている。
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「むずかしい」の★×7、おにの★×10が存在しない。
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よって、本作のボス曲は★×9である「Grip!」と「カサブタ」の2曲。上級者向け譜面が多くないので、歯応えが足りないように感じるかもしれない。
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ちなみにバトルコースでは「カサブタ」が唯一の★×10である。
評価点(アニメ祭り)
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アニメを多く取り揃えていること
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当時家庭用版でアニメは5,7曲程度しか収録していなかったので、18曲も入っているのは(全収録曲数に目を瞑れば)相当ボリュームがあると言ってもよいだろう。『あっぱれ三代目』から2ヶ月も経っていないので尚更である。
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「ウルトラマンの歌」「宇宙戦艦ヤマト」といった懐かしの曲は勿論、当時放映されていたNARUTOの「遥か彼方」やONE PIECEの「FAITH」など。
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定番のアニソンばかりを収録していないのも評価点。後作品のことを考えると、開発側がアニメの選曲方針を変えた作品とも言える。
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本作限定の新曲・移植曲が多くあるので、挑戦してみたい人はソフトを取ってみてもよいだろう。
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ちなみに本作初出曲で業務用版に移植されたのは「サザエさん」「キャンディ キャンディ」「勇気りんりん」の3曲のみ。
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定価がミドルプライス(3,500円)
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これでフルプライスだったらさらに顰蹙を買っていただろう。現在はBest版も発売されているので、より安く手に入る。
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しかし全19曲は『あっぱれ三代目』の半分以下の収録曲数であるので、それを考慮すると必ずしも安価とは言えない。
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おにコースで初の初項・公差式を採用したこと
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ただし、現在のように難易度ごとに天井スコアの基準が厳密に決まっていたわけではないが。
総評(アニメ祭り)
とにかくボリュームの少なさに不評が集まっている。逆に言えばそれ以外での問題点はあまりないため、収録曲数がもう少し多ければ良作にもなり得ただけに惜しまれる作品。
余談(アニメ祭り)
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本作の反省を踏まえたからか、『とびっきり! アニメスペシャル』ではボリュームが倍増して登場することになる。
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PS2にもかかわらず、ポケモンアニメの主題歌「アドバンス・アドベンチャー」が収録されている。
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以降の続編ではポケモン関係の主題歌とBGMは任天堂ハードでしか収録されてない。
最終更新:2024年08月04日 09:30