「修正依頼」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。
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依頼内容
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iモード対応携帯電話との連動サービス「iモードマンション」についての加筆。(執筆者による依頼)
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ゲームシステムの説明が中心になってしまい評価点の記述内容が薄い。評価点ではゲームの流れの項目を具体的に踏まえてどの点が良かったのかの記述が欲しい。
 
ワンピースマンション
【わんぴーすまんしょん】
| ジャンル | マンション管理人 |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売・開発元 | カプコン | 
| 発売日 | 2001年6月21日 | 
| 定価 | 6,090円(税5%込) | 
| 判定 | 良作 | 
 
ストーリー
ここは不思議な住民たちの暮らす『ワンピースマンション』
あなたはこのマンションの管理人ポルポとなり、住人達をトラブルや犯罪者の魔の手から守りつつマンションを発展させていかなくてはなりません。
時にはライバルからの嫌がらせを受けたり思わぬ災害が起きることもあるでしょう。
さて、あなたのワンピースマンションはどんなマンションになるのでしょうか…。
(説明書より)
概要
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「史上初のマンション管理ゲーム」と銘打たれた、マンションを管理するゲーム。
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本作は『The Tower』のような他の建物管理シミュレーションとは違い、住民が常に部屋の中におり、人の移動の概念がない。
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プレイヤーの目的は、多彩な住民達をマンションに上手く配置し、トラブルを解消(ストレスを貯めない)、快適に生活してもらうことである。
 
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ワンピースと書いてあるが、漫画・アニメのワンピースとは全然関係ないので注意。
ゲームの流れ
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ゲームモードは「ストーリーモード」「エンドレスモード」の二つ。
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ストーリーモードではそれぞれのステージごとに「60部屋作れ」「10万貯める」「18階に部屋を3つ作る」といったクリア条件が提示され、それを達成すればステージクリアとなる。
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ステージは7つ用意されており、それぞれ出現する住民や犯罪5、ボスキャラは固定で、マンションの横幅や最大階層も固定。ただし、難易度(イージー・ノーマル・ハードの三種類)によってクリア条件は異なる。
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一周クリアするとポルポの妹であるプチカも使用可能になる。基本的にプチカ編ではクリア条件がポルポの時よりも厳しい(クリア条件が全く同じステージもある)。
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出現する住民は基本的にランダム(一部の住民は出現数に制限がある)。プレイごとに住民の偏りも出てくるため、状況に合わせたマンション経営が必要となる。
 
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エンドレスモードはその名の通りゲームオーバーになるまで続くモード。
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難易度は三種類用意されており、それぞれ出現住民と時間の進むスピードが異なる。
 
 
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このゲームの住民は必ず近隣住民に影響を与える特性を持っている。それぞれ癒しとストレスの2種類があり、それを理解しつつ上手く配置していかなくてはならない。
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全周囲に癒しを送る「アイちゃん」、左右に癒しを送るが水漏れで下にストレスを送る「フローズン」、ストレスが溜まると壊れて暴れる「ヒノキオ」など、特性は様々。
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中には電波を送ってP-9などのロボット住民をショートさせる「デルミィー」、普段は無害だが退去時に周囲の部屋を爆破する「エニマック博士」、付近の住民を病気にする「ソダイゴロ」など特殊な能力を持つ住民もいる。
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住民はストレスが溜まると癒し効果やストレス効果の影響が変化する。基本的にストレスが溜まると住民の癒し効果が減少し、ストレスの効果が増大するためマンション管理に悪影響が出る。
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ストレスが限界まで溜まってしまうと部屋が爆発し住民が退去。同時に多額の賠償金を支払う羽目になる。
 
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適当に住民を配置していてはすぐにストレスが溜まり退去する一方。いかに住民のストレスを軽減する配置を作るかがマンション管理人の腕の見せどころと言えよう。
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配置の例としては、横や斜めに大きなストレスを与える「ミュラー」や「トビマル」などの住民は縦一列に配置して隣に部屋を作らない、左だけに大きなストレスを与える「ウェスタンタン」はマンションの一番左に配置、「DJカルロス」や「ガルチャンコ」といった与えるストレスが小さい住民は近くにアイちゃんなど癒し効果のある住民を配置してストレスを癒し効果で打ち消す…といった具合。
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ストレスの影響がない管理人部屋やエレベーターを配置したり、ストレスのたまった住民をこまめに入れ替えるという手法もある。
 
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どのステージでも共通で、ライバルのマンションから犯罪者(ゲーム中では「犯罪5」と呼ばれる)が送り込まれる。犯罪者はそれぞれ押し売り(アボガド)、騒音被害(ラズベリー)、空き巣(キーウィ)、放火(ドリアン)、爆破テロ(パイナポー)といった様々な迷惑行為で邪魔をしてくる上、周囲にストレスをばらまく厄介な存在であり、早急に追い出す必要がある。
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犯罪者に対しての直接攻撃はできないが、住民と同じく犯罪者にもストレスの概念が存在し、ストレスを限界までためれば通常の住民と同様に退去させられる。追い出すためには効率よく犯罪者の部屋にストレスを送り込む配置が必要となる。
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犯罪者はマンションの空きスペースに勝手に入り込んでくる(住民の部屋を破壊して割り込んでくることも)上、部屋移動が一切できないためマンション管理の点でも厄介な存在。
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犯罪者の悪事は管理人を操作し、徘徊する犯罪者に警笛を鳴らすことで阻止が可能。ただし上下階への移動にはエレベーターが必要。エレベーターがなければ犯罪者への対処が難しくなる。
 
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ストーリーモードでは犯罪5を一定人数追い出すと、そのステージのボスが出現する。
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ボスの基本的な性質は犯罪者と同じだが、ボスというだけはありばら撒くストレスの量が格段に多く、加えて特殊な妨害行動も行う。ストレスと一緒に状態異常をばらまく「ゴッポポ」、大量の取り巻き住民を呼び寄せる「ヴェン」、取り巻きを呼び寄せつつ退去時に周辺の部屋を爆破していく「ガルボ博士」、捕われの身でありながら兄と遊びたいが為に敵に回った「プチカ」など様々。
 
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マンション建設のルールはいたってシンプルで、「他の部屋と隣接している場所にしか部屋は作れない」という点のみ。
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上でも横でも他の部屋と隣接さえしていればOK。実際のマンションでは絶対にありえないような歪な形のマンションも自由自在。
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ただし、住民の退去等により他の部屋と隣接しなくなった部屋は全て下に落下する。住民の配置が大幅に変わってしまうため、歪な形には相応のリスクが伴う。
 
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住民の入れ替えは当然自由に行えるが、住民の入れ替えを行うと資金が減少する。これ以外にも新たな部屋やエレベーターの建設、空き部屋の維持にも資金が必要。
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資金は住民からの家賃収入がメイン。また、二年間住民を退去させることなく生活させられれば住民が退去し、ボーナスが入る。
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資金が赤字になるとゲームオーバー。ストーリーモードでは「10年以内にクリア条件を満たせない」という点も加わる。
 
評価点
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可愛らしいキャラクター
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本作で登場する管理人や住民達はどれも個性的で可愛らしいポップ調のデザインとなっている。
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住民たちはストレスの状態ごとに行動パターンも変化し、週替わりにもアクションを行ってくれるためよく動く。
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キャラデザインは 輪くすさが(唖采弦二)氏が担当。
 
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高めの戦略性
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本作では時間の経過が早く、悠長に配置を考えている暇はない。もたもたしていればあっという間に住民のストレスも溜まり、犯罪者も好き放題に暴れまわる。
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マンションの作り方も人それぞれ。下から空白を開けず埋めていき住民の配置を考え抜く、ひたすら上へと重ね続けてストレスを貯めにくくする、ツインタワーなどにしてストレスを軽減する、実用性無視でネタに突っ走った形のマンションを作るなど好きな形のマンションを作れる。
 
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BGMが名曲揃い
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業務用ビデオゲームの曲を数多く手がけるTAKAYUKI AIHARA(相原隆行)が担当。POPで耳に残るノリの良い曲が多数収録されている。
 
問題点
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ステージ数の少なさ
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ステージ数は7つ。難易度によってクリア条件は変わるが、それでも少ない。ボリューム面では難がある。
 
総評
「住民の配置を考える」という一風変わった建物管理ゲーム。
ボリューム面に難があるものの、ゲーム自体は安定している出来。
中古市場では安価で販売されているので、興味が湧いて来た人は見かけたら是非プレイしてみよう。
最終更新:2023年02月08日 15:13