【ぶらっどぼーん】
ジャンル | アクションRPG | ![]() ![]() |
対応機種 | プレイステーション4 | |
発売元 | Sony Computer Entertainment | |
開発元 |
SCEジャパンスタジオ フロム・ソフトウェア |
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発売日 |
通常版: 2015年3月26日 DLC: 2015年11月24日 完全版: 2015年12月3日 廉価版: 2018年7月26日 |
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定価 |
通常版 PKG: 6,900円 通常版 DL: 5,900円(全て税別) DLC: 2,000円(税別) 完全版 PKG: 5,900円 通常版 DL: 4,900円(全て税別) 廉価版: 1,990円(税別) |
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プレイ人数 | 1人(オンライン1~5人) | |
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
ゲーム性はアクション寄りに 世界観はホラー寄りに 高い達成感は未だ健在 |
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フロム・ソフトウェア共同開発作品 Demon's Souls / Bloodborne / Deracine |
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PlayStation Studios作品 |
古都ヤーナム。
遥か東、人里離れた山間にある忘れられたこの街は、
呪われた街として知られ、古くから奇妙な風土病「獣の病」が蔓延っている。
「獣の病」の罹患者はその名の通り獣憑きとなり、人としての理性を失い、
夜な夜な「狩人」たちが、そうした、もはや人でない獣を狩っているのだという。
だが、呪われた街はまた古い医療の街でもある。
数多くの救われぬ病み人たちが、この怪しげな医療行為を求め、
長旅の末ヤーナムを訪れるのだ……。
『Demon's Souls』(以下『Demon's』)及びその後継作である『DARK SOULS』の流れを汲むアクションRPG。
フロム・ソフトウェアとSCEのタッグによる共同開発作品第2弾であり、『Demon's』の骨子を継承しつつも様々な試みが取り入れられている。
タイトルは「Blood (血)」と「bone (骨)」ではなく「Bloodborne (血液感染)」である。
本作のテーマは「死闘感」で、全体的にホラー要素・グロ要素が強く、ゲームプレイとしてはアクションの比重が高い。
19世紀ビクトリア時代をモチーフとした古都ヤーナムを訪れた主人公は、血の医療により獣を狩る「狩人」となり、ヤーナムの夜を駆けることとなる。
理性を失い獣となりゆく人々、終わりなき獣狩りの夜と狩人が見る夢の果てに辿り着くものとは…。
基本的なシステムは『DARK SOULS』シリーズに準ずるが、冒頭で少し触れたように今作には多くの新しい取り組みがなされている。
アクションの基本(攻撃、回避、ロックオン)もまた『SOULS』シリーズと同様であるが、以下の様な相違点がある。
狩人の夢
血の遺志と啓蒙
聖杯ダンジョン
マルチプレイ
武器強化
ステージ
+ | しかし……(ネタバレ注意) |
+ | ネタバレ注意 |
聖杯ダンジョンはランダム生成される地下迷宮で、何度でも新鮮な体験をしつつダンジョンの奥に眠る宝を目指して冒険できる…と期待されていたのだが、いくつかの問題により足を引っ張る仕様となってしまった。
プラットフォームを次世代機へ移し、聖杯ダンジョンや大きくアクション寄りになった作風に様々な要素の見直しが図られた本作。
それら全ての要素が成功したとは言い難いが、それでもARPGの方向性の1つとして本作は『Demon's Souls』の幻影を引きずっていた節のある本シリーズに新たな可能性を提示させたものであることは間違いない。
ひとたび興味を持ったのであれば、本編の不足分を満足できるまで補っているDLC込みでプレイするのが望ましいだろう。
恐ろしい獣達への挑戦と全てを乗り越える成長、その経験の先にきっと、地に伏す偉大なる上位者の脳髄に触れ、取り出す歓びが待っている。
夢を失くし、血に酔った古狩人たちの悪夢。
終わらない狩りと、そして秘密を隠している―
発売より8ヶ月後に配信された追加コンテンツ。
古き狩人たちが囚われた悪夢の世界を舞台に、新たなステージ、新たなアイテム、新たな敵との出会いがプレイヤーを迎える。
同時に日本語音声オプションも追加される。
新要素の数々はこれまでの世界観と違和感なく調和するものであり、むしろ本編で語られなかった要素を補完する役割も担っている。
追加アイテムの数々はプレイヤーのアクションにさらなる幅を持たせ、新たなステージで出会う未知の敵のとの死闘でより新鮮なプレイ体験を得られることだろう。
本編を楽しめたなら、ぜひとも挑戦して頂きたい追加コンテンツである。まだ本編を未プレイの方にはDLC同梱版も発売されている。
悪夢は巡り、そして終わらないものだ。いずれ自らの手で目覚めを迎えるものであっても、今はその悪夢を楽しんでみては如何であろうか。
*1 片方だけ誘き出すのが難しい上、単体でもそこそこ強い。ただし、逃げたり地形に引っ掛けることは可能。
*2 2019年10月現在、1~2体目のボス撃破のトロフィー取得率が5割を切っている。
*3 いずれかのボスに遭遇するか、狂人の智慧を入手・使用することで解禁される。
*4 実際、開発者も難易度を上げすぎたと認めているそうな。
*5 兄弟分といえる『DARK SOULS II』『DARK SOULS III』ではL3ボタンに変更可能。
*6 メイン効果がリゲイン量、隙をつく攻撃力、武器耐久度、スタミナ消費に影響するタイプ。
*7 「スタミナ消費を抑える」以外はオプション効果としての需要がある。
*8 効果が対獣・眷属の攻撃力、武器耐久度に影響するタイプ。
*9 その能力値が高いほど攻撃力にボーナスが付くシステム。例えば「教会の石槌」なら筋力、「慈悲の刃」なら技術で強くなるといった具合。
*10 全能力値が十分高くなるまでレベルを上げるのは非常に手間が掛かるうえ、自分に近いレベル帯と優先的にマッチングするオンラインプレイの仕様上、忌避されることが多い。
*11 厳選作業の第一歩とされる行為。効果がが物理+27.2%、デメリットがスタミナ消費増加のものを目指す。
*12 内臓攻撃を始めとした様々なモーションがズレる、敵が怯むだけでダメージを受けない、怯むはずの敵が攻撃モーションを小刻みに繰り返すなど。
*13 追加技法「固有ダンジョン」をオンにしたもので、聖杯文字が8桁 → 4桁に短縮。それ以外の要素は通常と同じ。
*14 『Demon's Souls』については、リメイク版のみ日本語音声が収録されている。
*15 車椅子に乗った医者らしき老人。ゲーム開始直後の主人公に「ヤーナムの血の医療」を施す。
*16 最低でも6周目をクリアしたということ。クリアの度に敵が強くなるため、一定の知識・腕前・根気を持つ証になる。