【あるてぃねくすせかんど】
ジャンル | シューティング |
対応機種 | Steam版:Windows 2000~8 |
発売元 | Steam版:Nyu Media→Henteko Doujin(2022/7/7にパブリッシャー移行) |
開発元 | SITER SKAIN |
発売日 | Steam版:2014年12月12日 |
定価 | Steam版:798円 |
判定 | 良作 |
The Tale of ALLTYNEXシリーズリンク 神威 / RefleX / ALLTYNEX Second |
同人サークル「SITER SKAIN」が制作し、2010年8月のコミックマーケットで発表された縦STG。
過去にFM TOWNS向けソフトのコンテスト応募作として制作され、後にフリーソフトとして公開された『ALLTYNEX』のリメイク作。
リメイクに際し、世界観を共有するシリーズ『The Tale of ALLTYNEX』3作の第1部に組み込まれた。
『RefleX』の2年後に登場したが、実際には同時開発であり、完成までの期間は5年以上となった。
「SITER SKAIN」初の全編3Dポリゴン縦STG。『ALLTYNEX』と同様に、2形態4武器を使い分ける意欲的なシステムが導入された。
過去作の前日譚にあたり、なおかつ惑星管理コンピューターの暴走を阻止するというストーリーから、『The Tale of ALLTYNEX』の『レイクライシス』とも言える立ち位置にある作品。
『神威』と同時にSteam版として一般流通販売された。
西暦2192年に発生した、恒星系級汎用管理コンピュータ「ALLTYNEX(アルティネクス)」の暴走事件。
政治、文化、経済、そして軍事に至るまでALLTYNEXに大きく依存していた人類は、それに抵抗する術を持たなかった。
統制の取れた無人兵器群による虐殺行為。人類は事件発生から僅か72時間で人口の約85%を失った。
辛うじて地球圏を離脱できた一部の人々も、劣悪な生活環境に適応しきれず、人口は減少の一途を辿っていた。
人類が絶滅を免れるには地球圏を奪還する以外に残されてはいなかった。
西暦2232年、事件発生から40年が経過した今、人類は残存する全ての勢力を賭けて、地球奪還作戦を決行する。
(マニュアルより転載)
自機「Armed Saboteurs」はファイター形態(戦闘機)とアーマー形態(マクロスのガウォークのような状態)の2つの形態に変形が可能。
なおアーマー形態はリメイク前は完全に人型ロボットへと変形していた。
それぞれの形態で通常攻撃と特殊攻撃があり、計4種類の武器を使い分けることになる。
画面左下にエネルギーゲージがあり、特殊攻撃を使用すると減少する。
ゲージは時間経過の他、後述するアイテム(エネルギーチップ)獲得で回復が可能。
ゲージには1~5の段階(ショットレベル)があり、4本以上ゲージを溜めることで最大の5段階目になる。
2種類のボーナスシステムが存在する。
以下の仕様から、「ファイター形態で倍率を上げ、アーマー形態で高得点を得る」のが基本戦術となる。
難易度「Normal」以上をクリアすると、赤い色をしたアドバンスドタイプの自機(通称TYPE-B)を使用可能になる。
スタンダードタイプと比べると、良くも悪くも上級者向けの機体。
+ | ALLTYNEX Second pv2 |
3Dポリゴンに可変機能を備えた自機など、前二作以上に意欲的な要素に溢れた作品。
ブレードを始めとした数多くの機能を持つ自機を使いこなし、攻略の上で1つ1つ着実にパターンを構築していくことが本作の魅力となっている。
「撃って避ける」以外の楽しみをSTGで味わいたい人、戦略性の高いSTGがしたい人におすすめ。
SITER SKAINは本作を最後に『ALLTYNEX』から14年続いていた一連のSTGシリーズ制作活動に終止符を打った。