本項目では初代『オンゲキ』とそのバージョンアップ版となる『オンゲキ PLUS』(2018年7月~2019年8月)について解説しています。
2019年8月以降については別ページ(SUMMER/R.E.D./bright)を参照してください。
【おんげき/おんげき ぷらす】
ジャンル | トレーディングカード式音楽ゲーム | ![]() |
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対応機種 | アーケード | ||
販売・開発元 | セガ・インタラクティブ | ||
制作協力 | KADOKAWA | ||
稼動開始日 | 無印 | 2018年7月26日 | |
PLUS | 2019年2月7日 | ||
プレイ料金 |
100円(基本的に2曲保証、詳細は後述) CARD MAKERでのカード印刷時に最低100円必要 |
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判定 | なし | ||
ポイント | 無印 |
「音ゲー」+「弾避け」=これからを奏でにいく「オンゲキ」 カードもガチャも無しで遊べるが、カード印刷はほぼ必須 オリジナルキャラの人気は上々、ただしほぼ美少女オンリー 一部LUNATIC譜面は最早別ゲー 世界観もシステムも説明不足 あまりに露骨だった拝金主義 |
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PLUS |
音ゲーなのにお求めやすくなって新登場 初期の問題点は(イベントを除き)ある程度まで解消 しかしながら稼動終盤に各種インフレ再発 |
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ゲキ!チュウマイ オンゲキ: 無印 / SUMMER / R.E.D. / bright |
『maimai』『CHUNITHM』と、立て続けにヒット作を生み出したセガが、株式会社KADOKAWAの協力を得て送り出した第三の音ゲー。
それぞれの作品の開発スタッフが本作開発にも関わっている。
音ゲーと弾幕STGをミックスしたかのような独特なゲーム性を売りにしており、そのためか稼動前には不安意見が多く見られたが…?
2019年2月7日に『オンゲキ PLUS』(以下『PLUS』と記述)への大規模バージョンアップが行われ、主にバージョンアップ前(以下『無印』)で多く寄せられた不満を解消する形での改善が見られた。
以下の記事内容において基本的には『PLUS』での情報を取り扱い、『無印』での情報は本文中で扱う必要性が出た際に、可能な限り『無印』の情報であると明示した上で記述する。
魅力的なキャラとオリジナル楽曲
+ | キャラ紹介 |
『maimai』『CHUNITHM』からの移植や他版権楽曲も粒揃い
本作ならではの譜面演出
大規模なコラボイベント
コレクション要素としてのカード
難度詐称・逆詐称譜面について
比較的、乱暴な操作が許容されている
楽曲攻略に「解花」と育成によるカードの攻撃力増加が事実上必須
GP制によるプレー時間の長時間化・柔軟化
独特すぎる操作デバイス
そこそこの成績を目指すだけであれば(各章中盤までは)低めの難度
キャラ・スキルに由来するカード間の格差
+ | 性能格差についての詳細。長いため折りたたみ |
操作キャラ・敵NPCとなる3Dキャラについて
オリジナル・コラボ共に女子(とネコ)しか操作キャラが居ない
+ | 一方で、対戦相手となるNPCの方はというと… |
「No Remorse」「Sakura Fubuki」等の本格的な弾避け譜面の存在
ガチャがもたらすPay to Win構造
各イベントで共通する、基本的なシステム面の問題
ランキングイベントにおける属性の偏りが招いた問題
各ランキングイベント固有の問題、及び改善点
+ | 『ガルパ』ランキングイベントの問題点と、その顛末について |
+ | 『ガルパ』コラボ以降に『無印』及び『PLUS』で開催されたイベントにおける問題点・変更点のうち、特に重大なものについて |
ミッションの問題
UI・システム・ストーリー等、とにもかくにも説明が足りていない
デッキ編成可能時間の短さ
カードの表記に関する問題点
+ | スキル名称の表記によって混乱が生じた例 |
収録楽曲に関する問題点
ストーリーデモの仕様による、チャプター攻略の制限
稼動後期のチャプターで見られる、急激な攻略難度のインフレ
+ | とはいえ、実はこれでも『無印』稼動後期に比べればまだマシな方なのである… |
連動サイト「オンゲキ-NET」の仕様
再度悪化の兆しを見せつつある、製作サイドの拝金主義
+ | 長いので折りたたみ |
蓋を開ければ『maimai』『CHUNITHM』のスタッフが関わっているためか、音ゲー部分の作りは見た目以上に堅実な物であった。
楽曲やキャラのクオリティ、コラボイベントの効果もあって、近年のセガ新規アーケードタイトルが軒並み迷走する中で先行作品には及ばないものの一定の支持を得る事に成功している。
また開発スタッフも稼動初期に寄せられた批判意見を認識しているらしく、要解禁楽曲の無条件解放や無料で解花可能な手段の実装など、批判を受けた点の改善が順次進められていた。
しかし、確かにアップデート時に掲げたキャッチコピー通り「お求めやすく」なるよう改善を続けてはいたのだが、
既存システムとの相性の悪さや、繰り返された難度インフレの影響等もあり、その効果は限定的と評さざるを得ないものであった。
繰り返すが音ゲーとして見るならば堅実な作風であり、それ故に重篤な拝金主義から来る歪みが原因で音ゲーマー達から敬遠されてしまっている現状については、 ひたすらに惜しいと言う他無い。
気になるキャラや楽曲があるのならば、クレジットを投入してみる価値は十分にある。
『maimai』『CHUNITHM』との連動要素について
『ガルパ』ランキングイベントから見る初動
公式の説明不足
その他
*1 指定のランクを達成できないことが確定した時点で強制終了
*2 親密度レベルは99でカンストするが、レベル表記の左上部分にレベル100まで到達し親密度リセットを行った回数、つまり100の位が表示される
*3 厳密にはfripSide 15周年記念アルバム「crossroads」収録バージョンのため、タイトル表記が「Red "reduction division" -crossroads version-」と変更されており、またボーカルは当時のnaoではなく現在の南條愛乃。
*4 流石にmaimaiの様に映像まで流す事はできないので、正確には音楽作品の「恋詠桜」のみの収録
*5 前者はアイドルの養成を目的とした女子高が主な舞台であり、後者のキャラは夢の世界でのアバターという建前…もとい設定が存在する
*6 Rカードについては入手こそ難しいものの、全てのRカードで救済措置として使用可能なオールマイティスターチケットが存在している。当然SRカードに使う事はできないが。
*7 入手していればゲーム終了後のコレクション画面で設定可能。画面上部のプレイヤー情報欄と、画面下部のGP・クレジット表示部分を賑やかにできる
*8 「唐突に始まったシリアス気味な展開を放置して、そのまま日常回に戻っている様に見える」という疑問の声が見られる
*9 作者は「エイリアンエイリアン」「リバースユニバース」などのボカロ曲も手がけているナユタン星人
*10 いわゆる制作委員会としての名称が「PROJECT-RAILGUN S」となっている。尚「only my railgun」は本作収録の2か月前に収録されたmaimai FiNALEでも『超電磁砲S』扱いされている一方、本作の1週間後に収録された他社作品ではSの付かない「PROJECT-RAILGUN」表記である
*11 『CHUNITHM』や本作において、とんでもない曲者譜面を量産しまくっている事で知られる譜面製作者
*12 『SUMMER』稼働開始以降に登場した連動要素であるが、maimaiおよびCHUNITHMにおける「METEOR」と、CHUNITHMにおける「YURUSHITE」も同様。
*13 本作の稼働開始時期にACで稼働していた音楽ゲームの多くは立った状態でのプレーを想定した設計になっているためか、音楽ゲームのコーナーにプレー時に座るための椅子を用意していない店舗が多かったのも影響していると思われる。