| 機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
| ナンバリング | ||||
| PSP/PS/SS/ 3DO/Win/Mac | MYST | ノーヒントADVの歴史的傑作。美麗なCGで描かれた見知らぬ孤島に自分独りで謎解きする。 調べられる箇所を可能な限り調べ、あとは自分で考えるのみ。そんな突き放された革新的な作品。 | 良 | |
| Win/Mac | realMYST | 上記を完全3Dグラフィックスでリメイク。操作性が格段に向上し、サウンドやムービーも一新。 グラフィックは現在から見ても違和感の無いレベルで、独特な寂寥感溢れる世界に圧倒される。 現在はUnityエンジンで再リメイクされた『realMYST: Masterpiece Edition』が販売されている。 | ||
| XSX/One/ Win/Mac | Myst | 初代をUnreal Engine 4で完全リメイク。開発はオリジナル版に引き続きCyan Worldsが担当。 VRで遊ぶことも可能となっている。現在は日本語インタフェースとテキストにも対応している。 | ||
| PS/SS/ Win/Mac | RIVEN: THE SEQUEL TO MYST | 前作から正当進化。やはりグラフィック・世界観・BGM等には折り紙つき。 さらに本格的にストーリー性も追加。CD5枚組のボリュームは伊達じゃなかった。 | 良 | |
| PS2/Xb/Win/ Mac | MYST III: EXILE | プラットフォームを次世代に移し、グラフィックが大幅に進化。シリーズ初の外注作。 360度のシームレスな視点変更が可能に。よりストーリーを重視したが、少し粗もある。 Xb版は5.1chサウンドに対応。本作以降、パブリッシャーがユービーアイソフトに統一された。 | 良 | |
| Xb/Win/Mac | MYST IV: REVELATION | ユービーアイソフト モントリオール・スタジオが開発を担当したしシリー第4作。 Xb版は日本未発売。新エンジンを採用し、リアルタイムな環境の描写を実現。 『Call of Duty: Black Ops 2』で有名なジャック・ウォールを起用し、音楽性にもぬかりはない。 | ||
| Win/Mac | MYST V: End of Ages | 発売直前に開発元のCyanが大量リストラを決行した、Cyan最後のタイトルになるはずだった作品。 音楽担当は米国のアカデミー短編アニメ賞2003年冬のサウンド部門を受賞したティム・ラーキン氏。 | ||
| スピンオフ | ||||
| Win | Uru: Ages Beyond Myst | 5年と1200万ドルを費やして作られた外伝作品。時代設定は『IV』と『V』の間。 まさかのTPS視点を採用。元々オンラインゲームとして開発された作品。 それをオフラインの部分を先行発売し、オンラインの部分を『Uru Live』として後に発売した(*1)。 評価はシリーズでも最低レベルで売上は伸び悩み、Cyanを倒産寸前まで追い込むきっかけとなった。 | ||
| Win | MYST: Uru Complete Chronicles | 『Uru』のゲーム本編に加え、拡張パック「To D'ni」「The Path of the Shell」を収録。 シリーズ最大のボリュームを誇る『Uru: Ages Beyond Myst』の完全版。 | ||
| Myst Online: Uru Live again | オンラインサービスが終了した『Uru Live』が帰ってきた! クライアントを無料でダウンロードでき、課金もされない完全無料のネットワークゲーム。 | |||
| 関連作 | ||||
| PS4/Win/Mac | Obduction | 『MYST』の"精神的後継作"としてKickstarterで資金を集めて製作された。 システムは確かに『MYST』だが、世界観は全く異なる。VRにも対応している。 | なし | |
『MYST』は画期的なゲームであった。その栄光にさまざまな意見もあるが、Cyan Worldsの IPはゲーム界の発展とオーディエンスの拡大において極めて重要なマイルストーンであった。
約10年もの間、「最も売れたPCゲーム」というタイトルを維持した『MYST』はゲーム用のCD-ROM技術が広がるのに重要な役割を果たした(参照1)。
アクションアドベンチャーなどの複合ジャンルを除く、純粋なアドベンチャーゲームとしては以降も一番売れたと思われる。
リメイクされること3回、一連の『MYST』本が生まれテレビシリーズが制作され、『MYST』を舞台にしたテーマパークがアメリカのディズニーワールド内に建設されるかもしれないという計画まで持ち上がったのである(参照2)。
そのような熱狂の中、多額の費用を掛けて制作された『Uru』は、ゲームとしては良かったものの、『MYST』ブランドとしてはやはり劣るものがあった。それは評価サイトの数字が物語っている(参照3)。
『Uru』の商業的な失敗により開発元のCyanは資金的に大ダメージを被り、『V』発売直前には大量のリストラを決行し、一時は倒産寸前まで追い込まれた。しかしGameTapによる資金援助により、リストラした元社員らを全員再雇用した。
そして新たなステップとして『Myst Online』として『Uru Live』を復活させた。
*1 現在『Uru Live』はサービスを終了しておりプレイ不可。ちなみに、サービス終了後もファンによる独自サーバーでしばらくプレイが出来た。