限界凸記 モエロクロニクル / 限界凸記 モエロクロニクル H

【げんかいとっき もえろくろにくる / げんかいとっき もえろくろにくる はいぱー】

ジャンル こすってつまんでパンツを穿かせるRPG
通常版

限定版
対応機種 プレイステーション・ヴィータ
Windows (Steam/GOG.com)
Nintendo Switch (ダウンロード専売)
発売元 【PSV】コンパイルハート
【Win】Idea Factory International
【Switch】アイディアファクトリー
開発元 ゼロディブ
コンパイルハート
発売日 【PSV】2014年5月15日
【Win】2017年8月17日
【Switch】2019年1月31日
定価 【PSV】通常版:7,344円 / 限定版:9,504円
 ダウンロード版:6,480円
【Steam】1,010円
【GOG】$9.99
【Switch】4,000円(全て税8%込)
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 バカゲー
良作
ポイント コンパイルハートPSV用ダンジョンRPG第1作
お手軽な難易度でサクサク進める
ちょっとHで可愛い仲間キャラが総勢50人登場
限界凸騎シリーズ
限界凸騎 モンスターモンピース / 限界凸記 モエロクロニクル / 限界凸起 モエロクリスタル
限界凸旗 セブンパイレーツ / 限界凸城 キャッスルパンツァーズ
コンパイルハートWizライク系列
限界凸記 モエロクロニクル / 限界凸起 モエロクリスタル / メイQノ地下ニ死ス / 神獄塔 メアリスケルター
塔亰Clanpool / 神獄塔 メアリスケルター2 / 神獄塔 メアリスケルターFinale


概要

コンパイルハートより発売された3DダンジョンRPG。
公称ジャンルは 「こすってつまんでパンツを穿かせるRPG」 である。この時点で色々と酷い

キャラデザ担当は、アガレスト戦記シリーズでも担当したコンパイルハート(正確にはアイディアファクトリー)所属のベテランデザイナー平野克幸(津雪)氏。
平野氏はこれ以前にもファンタジー作で膨大な人数のキャラデザを手掛けており、その実績あっての抜擢と思われる。
全体的には統一感がありつつも、各キャラの衣装は凝りまくっており表情の描き分けも上手くなされている。

2013年に発売された本作の前身『限界凸騎 モンスターモンピース』という戦略カードゲームでは、
メインキャラ担当のフカヒレ氏をはじめ他60名以上のイラストレーターが参加していたが、本作の担当者は平野氏のみ。
また、上記作からは世界観&登場人物が一新されている。
一部のBGMだけが続投し、他はモンスター娘(※以下、公式略称の「モン娘」表記)と呼ばれる美少女姿の亜人が多数生息していること、
マスコット的モンスターの「オットン」が登場することくらいしか共通点は無い。
同名のモン娘についても別デザインとなっている。

キャラは敵も味方もすべて2Dでの表現だが、モン娘については単なる静止画ではなく、立ち絵のケモ耳や羽の部分がヌルヌル動く。
敵のモン娘と戦う際には衣装破壊とその反動による胸揺れ・尻揺れ・羞恥ボイスも完備されている。

オットン「紳士向けのえっちぃRPGに仕上がっているんだじぇい」


ストーリー

人間とモン娘という二種族が共存している平和な大陸があった。
しかしある日を境に、あちこちの地域で天変地異が起こってダンジョン化が進み、
そのうえモン娘が凶暴化し人間を敵視・攻撃するようになってしまう。
原因を探ろうとした男たちはモン娘だけが住む領域【モンストピア】へ旅立ったが、誰一人として帰って来なかった……。
哀れなことに、彼らはH(ヘンテコ)モンスターへと姿を変えられてしまったのである。
人々は「伝説のモン娘が人間を滅ぼそうとしているのだ」と噂する。

人間が住む領域とモンストピアのちょうど狭間に存在する街、【セクレンド】。
そこに住む怠惰な少年「イオ」(主人公)は、街の長老によって「異変の謎を解き明かしてこい」と旅立ちを命じられてしまう。
そんな無謀な冒険に同行するのは、他のモン娘と異なり、何故か健常な精神を保っている幼なじみ「リリア」。
2人は旅の途中、モン娘を救う特殊能力を持った変態紳士モンスター「オットン」に遭遇する。
彼がリリアの親友「レーチェ」を正気に戻したのをきっかけに、「オットン」と「レーチェ」も旅路に加わる。

彼らの前には大勢のモン娘たちと、謎のストーカー男「カルゴス」が度々立ち塞がる。
そして敵か味方か、正体不明の美少女「ココ」までもが姿を見せて……。
果たしてイオとその仲間たちは、世界に平和を無事取り戻すことができるのだろうか?


登場人物

+ 人間キャラ&モン娘をまとめて紹介

ボスキャラと中ボスキャラは、いずれも倒せば仲間にできるのが特徴。オットンは本作から登場人物の一員に昇格した。CVはまさかの…

  • イオ (CV:髙坂篤志)
  • リリア (CV:村川梨衣)
  • オットン (CV:杉田智和)
  • レーチェ (CV:原田ひとみ)
  • ココ (CV:中村繪里子)
  • カルゴス (CV:梯篤司)

・エリアリーダー

  • 各ダンジョンの大ボス。限定版のパッケージを飾っている。基本的に倒してから加入。加入後、本編の会話イベントにも参加する。
    • 第1ボス ラテ (CV:大坪由佳)
    • 第2ボス カリプソ (CV:櫻井浩美)
    • 第3ボス ティピカ (CV:高本めぐみ)
    • 第4ボス 愛莉 (CV:伊藤静)
    • 第5ボスAモカ (CV:後藤麻衣)
    • 第5ボスBマタリ (CV:加隈亜衣)
    • 第6ボス 藍緩 (CV:酒井香奈子)
    • ??? イスターシャ (CV:ひと美)

・中ボス

  • 無視してクリアすることも可能。仲間にしても本編の会話イベントには参加しない。
    • オルトロスミノタウロス (CV:松山紗香)
    • スライムインプ (CV:高橋かな)
    • ゴブリンヴァンパイア (CV:中島唯)
    • キラービーコボルト (CV:小林眞紀)
    • マタンゴ(ファンガス)キマイラ (CV:田村奈央)
    • オークドラゴンリヴァイアサン (CV:眞田朱音)
    • バンシーデュラハンガーゴイル (CV:瑞沢渓)
    • ウィルオウィスプベヒモス (CV:田中茉理花)
    • エルフ織姫 (CV:高城みつ)
    • セイレーングリフォン (CV:平山縁)
    • ケンタウロススキュラワルキューレ (CV:神保巴)
    • マミージャックランタン (CV:堀中優希)
    • ダークエルフワイト (CV:飯野ユウ)
    • オーガネクロマンサー (CV:水口まつり)
    • カマイタチ小豆洗い (CV:あさみほとり)
    • タロスジズ (CV:内海慶子)
    • ミミックジャックフロスト (CV:古川小百合)
    • ケルベロス (CV:明島ゆうり)
    • サタン (CV:早瀬弥生)
      公式サイトの人気投票のコーナーで上記ほぼ全員の容姿を確認できる。 ネタバレ防止のためか、全50人中2人だけは掲載されていない。

・モブキャラ

  • 女性キャラも居るが残念ながら仲間にはならない。
    • ショップのお姉さん (CV:安井咲希)
    • 宿屋の女将 (CV:山村響)
    • 街の少女 (CV:朝樹りさ)
    • 長老 (CV:小林範雄)

基本システム

  • Wizライク(ウィザードリィ形式の3Dダンジョン)
    • オートマッピング制であり、1マスずつマップを埋めていく。
    • LボタンかRボタンでカニ歩きが可能。
    • パーティは最大6人編成で、その内の1人は主人公(と、オットン)で固定となっており外せない。控えのメンバーは後述の「宿屋」に待機させることになる。
      • 主人公とモン娘1人だけといった極端な編成もできる。
  • ゲーム中いつでも難易度変更が行える。難易度は4段階存在し、最低難易度のEASYだと通常攻撃1発程度で敵が沈む他、敵からの被ダメージ量も非常に緩くなる。
  • 逆に最高難易度EXPERTだと、特にクリア後ダンジョンではレベリングや装備の充実、パーティ構成を吟味しないと厳しい箇所も出てくる。
    • アップデートにより、高難易度だと戦闘の報酬が増えるようになった。しばらく高難易度で戦ってから低難易度に下げると、さらに効率よく探索できる。
  • モン娘
    • ダンジョン内の探索も戦闘も、すべてモン娘を使って行う。モン娘たちのHPが全員0になってしまうとゲームオーバー。
    • 四つまでの防具・アクセサリーを誰でも自由に身につけられる。なお、本作には武器というカテゴリは無い。
    • 火・水・風・土の「オーラ」(4属性)のいずれかを持っており、相反するオーラが弱点となっている。他、攻撃力や防御力など数値の高低で差別化されている。
    • 加えて、「つるぺた」「ツンデレ」「ロリ」「ドS」など各々に萌え属性が備わっており、パーティー内のモン娘の編成次第で様々なボーナスが得られる。
      • 例えば、「つるぺた」と「ロリ」持ちがセットで存在すると、【戦闘終了後HPとSPが一定の割合回復】というものになったり。深い。
  • ゲーム中、モン娘の立ち絵にタッチすると、部位ごとに異なった反応ボイスがいつでも返ってくる
  • また、部位につき複数のボイスバリエーションがある。自分の衣装についてのボイスもある。
    • LVアップしたときに頭を撫でてあげると、喜ぶボイスが普段より喜んでいるように聴こえる かもしれない。
    • ステータス画面で健康確認がてらタッチしまくっても大丈夫。しっかり愛でよう。
  • 50人のモン娘に個別に専用の「コスチューム」アイテム*1と「親密度」が用意されている。装備品とイベントコンプリートの道のりは険しい。

3Dダンジョンの特徴

  • 控えめな広さ
    • ダンジョンは全6種で、複数のフロアで構成されているが、1フロアは最大でも20×20マスしかない。
      • ただしエンカウント率はかなり高く、運が悪いと数歩歩いただけで連続出現するのでFC時代のドラクエを彷彿とさせる。そしてそれなりに道が入り組んでいる。
      • ダメージ床や滑る床、一方通行の壁抜けやワープゾーンなどのギミックも存在するが、全体的に数も少なく、謎解きとしての難易度も低めに抑えられている。
  • ランダムエンカウントとシンボルエンカウントが混在している。
    • ときどき敵シンボルが通り道を塞ぐように置かれており(移動もしてくれない)、接触すると通常よりLVの高い敵パーティが出現する。
    • どちらのエンカウント形式でも逃走可能。ただし敵パーティの内部的なLVよりプレイヤーのパーティのLVが下だと、かなり成功率が低くなってしまう。
    • 100%戦闘から逃げられる消費アイテム「マキビシ」が序盤以降は店売りされるので、基本的にこれを使って逃げることになる。
  • 「H(ヘンテコ)モンスター」(有象無象のザコ敵)が、戦闘終了後に一定の確率で仲間になる。
    • 厳密には装備品の扱いであり、「宿屋」でモン娘が1体だけ装備できる。
      • 戦闘中に追撃してくれるものやステータスを上げてくれるもの、店売りアイテムの価格を下げてくれるものなどバラエティ豊かな効果がある。
  • 特定地点に中ボス(モン娘)がシンボルエンカウント形式で徘徊している。
    • こちらが1歩進むと相手も1歩だけ移動する。シンボルに接触すると会話イベント後に戦闘となる。…コレッテ、セカイジュノメイQ
    • 周辺のザコより二回りほども強く、不用意に接触してしまうとゲームオーバーになる危険性がある。シンボルの色は二色あり、強弱を判別可能(アテにならないことも多いが)。
    • シンボルの間近で他の敵とエンカウントしようと、戦闘中に乱入されたりはしない。
    • 倒す(追い払う)と、それから数歩歩かないと再出現しない。また、仲間にした場合、敵としては二度と出現しなくなる(当たり前の話ではあるが)。
      • プレイヤーがLRボタンなどで壁にぶつかりその場から動かなくても、歩数としてカウントされるという抜け道がある。何度もぶつかって歩数を稼ぎ、徘徊するモン娘の誘導をしたり、ザコ敵とのエンカウントを避けて再出現させられる。
      • 戦闘中にプレイヤーが逃走することもできる。勝ち目が無さそうな場合は逃げたほうが無難。成功した場合は追い払った時と同じ状態になる。
  • 採取ポイントでは、消費アイテムだけでなく、コスチュームや装備品まで手に入ることがある。
    • 装備品には二つ名が付いていることがあり、基礎値に補正がかかったレアものである。

拠点

  • セクレンド(街)
    • セ○クスフレンドっぽい語感の、主人公の出身街。
      • 主人公は街を追われた身で、設定上はこっそりと利用しているようだが実際は戻り放題。作中でその理由付けもされている。
      • 利用できるのは「ショップ」と「宿屋」(という名前のラブホテル)のみ。「酒場」や「ギルド」などは存在しない。
      • 街へ戻ってきた瞬間にパーティ全員が全快&ステータス異常消失するので、「宿屋」には回復目的で向かう必要は無かったりする。
  • ショップ
    • お金で防具・アクセサリーと消費アイテムが購入可能。
    • 売り物はシナリオ進行に応じてラインナップが増えていく。
  • 宿屋
    • 何故か無償で利用できる。
  • 【占い】モン娘とのイベントが宿屋か、もしくは他のダンジョン内で発生するかを女将が調べてくれる。
  • 【レベルリセット】アップデートで追加。任意のモン娘のLVを1にできる。リセットボーナスの類はないので、主にレベルアップ時の厳選をやり直すために使われる。
  • 【編成】宿屋で宿泊しているモン娘の中から任意でパーティを編成できる。
  • 【改築】改築用のアイテムと資金を女将に渡すことで、任意のモン娘の部屋をグレードアップできる。部屋の見た目には多くのバリエーションがある。
    見た目が変わるだけでなく、宿屋で待機しているときに入ってくる経験値の量が段階的に増える。
  • 【図鑑】モン娘たちと、Hモンスターの詳細データを見ることができる。
  • モン娘の部屋に行く
    • 初期状態の部屋は「あばら屋」と表現する他ないくらい貧相。無償だからだろうか…。
    • 【話す】親密度のパラメータに応じた会話イベントが発生する。
      キャラによってはモン娘同士のレアな会話イベントも用意されている。
  • 【プレゼント】親密度を上昇させるアイテムをモン娘に手渡す。
  • 【胸キュンスクラッチ】詳しくは後述。
  • 【ペット契約】任意のHモンスターを装備する。
  • 【着替え】コスチュームチェンジを行う。
    見た目と能力と習得スキルが変化する。残念ながらスキルは変更前のものが引き継がれない。
  • 【タマゴシステム】Hモンスターと下着系アイテムを使って、タマゴを産んでもらう。
    もちろん実行時に専用ボイスもあるが……大抵はギャグチック。もしくは「あっち向いてて」程度のもの。
    そして肝心の絵的な演出は、タマゴの一枚絵が表示されるだけ生殺し感が半端ないんだじぇ!
    タマゴからは子供……ではなく、消費したHモンスターとアイテムのレアリティに応じたアイテムが生まれる。いったいどういう理屈なのか。
    入手品の法則性については有志の攻略Wikiで詳しく解説されている。

    改築用アイテムは「タマゴシステム」でないと手に入らない上に、兼用ではなくタマゴを産んでくれたキャラの部屋専用となっている。
    凝った仕様ではあるが、組み合わせが悪いとなかなか目当てのものを産んでくれないのでモヤモヤする……生々しい

戦闘の特徴

  • AGI(素早さ)の高い順にターンが回ってきて、1回だけ任意の行動ができるコマンド式バトル。
    • 攻撃後は次にターンが回ってくるのが遅くなる。場合によっては、他者に抜かされたり複数回行動されることもある。
    • 戦闘はAIに任せオートで通常攻撃を繰り返すこともできる。低難易度ならこれでも勝てるくらいのバランス。
      • Rボタンを押し続けると戦闘の早送りが可能で、オート戦闘と組み合わせると一瞬で戦闘が終わる。
      • アップデート後には、プレイヤーが選択したコマンドをリピートする機能も追加された。
  • 主人公イオはAGIがかなり高く、大抵は誰よりも先に行動できる他、敵から狙われないという特徴がある。
  • 戦闘を経てもLVアップはしないが、AGIの値は成長しているようで、内部的にはLVが設定されているのかもしれない。
  • イオが使用できるコマンドは「ためる」「だす」「道具」「見守る」(何もしない)「逃げる」の計5つ。
    • 5つとも彼専用のコマンドで、パーティが低LVのときはいずれも重要になる。特にアイテムが彼しか使えないという点が大きい。
  • 「ためる」・「だす」・「賢者タイム」
    • イオは魔力(※正式名称は煩悩P)を溜めることができる。戦闘開始時は0%だが、溜めることで最大100%まで上昇させられる。
      • カットインつきで「ぼーんーーのぉーーー!!」というボイスが出るのは初見だと吹き出すこと必至。
  • 溜めた魔力はパーティのモン娘ひとりに「だす」事ができ、
    イオ「もぅ、限界だ…!」 ぶしゅうううう(SE) モン娘「はう!なにこれ凄い!」
    といったような、アレなやりとりがボイスで展開される。これをモン娘50人分のボイスバリエーションで楽しめる。
  • だされたモン娘はそのターンに限り、選択したコマンドの威力が上昇する。その上昇率はイオが溜めていた魔力に比例。最大で6倍近くにもなる。
  • では100%を目指すことが必須かというとそうでもなく、魔力の%が高いほどランダムでイオが「賢者タイム」になってしまいやすい。
    この状態になると数ターン行動不能。「ふぅ…」「愛って素晴らしい…」「何故争いがあるのだろう?」などと呟くだけの機械に成り下がる。
  • モン娘は「攻撃」「スキル」「防御」「甘える」の計4つのコマンドを持つ。
    • 「甘える」はイオの魔力を一気に30%も増加させられるため、モン娘3人で甘えれば瞬く間に90%まで到達できる。賢者タイムについては、ならないよう祈るしか無いが……。
    • 以上のシステムにより、正解が一つというわけではなく、プレイヤーごとの戦略が試せるようになっている。
  • オットンの怒り
    • 敵を弱点属性で攻撃するたびにオットンが興奮する。モン娘の萌え属性によってはそれに併せてパーティ能力が一時的に底上げされる。
      • 連続で4回弱点属性で攻撃すると、オットンが一回「怒りの凸撃」を行って敵単体に物理ダメージを与え、もとの状態に戻る。
      • 「怒りの凸撃」はゲーム終盤だと火力不足なので、オットンを興奮状態で止めて、パーティ能力の底上げだけに使うという作戦もある。
  • 中ボスおよび大ボス(モン娘)との戦闘
    • 相手には、本体と、複数の衣装パーツに個別にHPが備わっている。
    • 「本体:HP400」「胸当て:HP250」「ミニスカート:HP230」といった具合。
      • こちらが全体攻撃を使った場合、「本体」にしかダメージがいかないのが地味に厄介。
  • 追い払うには本体のHPだけを0にすればいい。報酬も得ることができる。
    • 本体のHPを一定量減らすとスタンさせられ、相手が使用してくる防御・回避・回復系のスキルをしばらくの間は封じられるというメリットもある。
  • 仲間にするためには、衣装パーツのHPを全て0にすることで後述の「胸キュンスクラッチ」に持ち込む必要がある。
  • 衣装パーツのHPを0にすると衣装破壊の演出を見ることができる。モン娘によっては攻撃が激しくなるので要注意。なるべく均等にHPを削り一気に倒すと安全。
    • でもさぁ、上は着せたまま、下半身だけ先に衣装破壊したりといったこともできるんだじぇ
    • 全パーツのHPを0にした瞬間、オットンの頭頂部から無数のコインが吹き出すのを合図にミニゲームが開始される。
    • 厳密には、オットンのハートを満たすことがミニゲーム開始の条件。全パーツのHPを0にすれば確実に条件を満たせるが、本体やパーツを弱点で攻めまくれば一つもパーツを破壊しなくても移行できる。

胸キュンスクラッチ

  • 前作『限界凸騎 モンスターモンピース』から引き継いでいるミニゲーム。主にモン娘戦のあとに自動で挿入される。
    • アダルトな雰囲気のBGMも同じで、内容自体はほとんど変更が無い。
    • 前作ではパワーアップ用の儀式だったが、本作では闇落ちから救うという清く正しい目的で行うことになる。
      • そのわりには、タッチされたモン娘が嬌声をあげまくるというバカゲー要素になっている。
  • 対象となるモン娘の立ち絵が、画面に横倒しで大きく表示される。ヴィータを縦持ちすることが推奨される。
  • 立ち絵にタッチすることでモン娘に正の煩悩を送り込んで浄化するのだが、「弱点」のタッチ以外はまったく効果が無く、その箇所もノーヒント。
  • 制限時間内に、画面左の「浄化ゲージ」を満タンにすればクリアとなり、晴れてモン娘が仲間になる。仲間にした後も宿屋で再挑戦が可能
  • 本作では、タッチの仕方(こすったりつまんだり)によっては一定時間「裸フラッシュ」モードに突入し、 立ち絵がハートで隠された半裸姿に変わる。
    • 「裸フラッシュ」発生中はヴィータの両面をこすることで浄化ゲージを微増させられる。ボイスも特に過激なものが再生される。
  • 弱点は三箇所あり、制限時間に三箇所とも見つけ出してタッチしないとクリアにならない。立ち絵が大きいので探しにくい。
  • 弱点の箇所が広めにとってあるキャラは、複数の指でタッチすると凄まじい勢いでゲージが増加してあっという間に終わる。
    • 「指先」など、嫌がらせのように範囲の狭いキャラ、「手に持っている傘」などおまえそれ身体の一部やったんかい!というキャラも居る。
    • ヒントが無いのに、弱点でない箇所をタッチするとミス扱いで、モン娘にいちいちなじられる。プレイヤーが特殊な業界人ならそれもいいんですが。
  • 弱点を見つけ一定回数タッチするとそれ以後はなじられるようになり、さっきまで弱点でなかった箇所が弱点になるという不思議な仕様。これも引き続きノーヒント。
  • 例えば、1:獣耳→2:尻尾→3:お腹 という順番でタッチが必要なモン娘が居たとして、最初から「尻尾」や「お腹」をタッチしてもなじってくるので、他をタッチするように誘導は効いているのだが…
    • 「獣耳」を無事に探り当てたとして、次の正解はさっきまでミス扱いだった「尻尾」。少々理不尽である。敏感な箇所がこうも短時間で変わるものなのだろうか。
    • 弱点化する箇所の順番が決まっているので覚えればクリアが容易になるが、実態としては作業ゲーである。
    • 失敗時は、「下手くそ!」「なに考えてるのよ!」など、キャラごと専用セリフを頂いて終了。一応、再挑戦時にも「また来たの!?」といった専用セリフがあったりし芸は細かい。

評価点

  • 様々なモン娘と存分に戯れられる
    • ヴィータのタッチ機能をふんだんに利用しており、タッチ対象である立ち絵のクオリティ自体も高い。そして各々のボイス量が非常に多いのも嬉しい。
    • モン娘の性格も、「ドS」「ドM」「おしとやか」「不作法」「生真面目」「電波」「根アカ」「根暗」「体育会系」「文学系」「引きこもり」「エリート」「お嬢様」「姉御肌」「お子様」「女王様」「キザ」「弱気」「ボーイッシュ」「ギャル」「関西系」「田舎娘」「パンク」「軍人」「中二病」「百合狂」「腐女子」「帰国子女」「メカ娘」「ロリババア」「ババア口調ロリ」etc…と、古今東西のあらゆるキャラ性を50人で網羅している。
    • ただでさえキャラが多いのに、衣装差分もある上、メインどころは胸キュンスクラッチで専用の立ち絵まで用意されている。
      • イベントは全編フルボイス。サブキャラしか出ないようなものにもボイスがあり、各キャラの「心の声」にまでボイスが入っている。
  • ダンジョンRPGの初心者から上級者まで楽しめる
    • 複雑なシステムは意外と少なく、ゲーム内のチュートリアルも充実しておりいつでも読み返せる仕様となっている。
    • 素の難易度が低い上に難易度変更も可能。上級者が縛りプレイを試すにも適した環境。
    • システムを使いこなせば、かなり低いLVでも強敵に勝利できるのが面白い。
    • ダンジョン内のセーブポイントではパーティが無条件で全快するようになっている*2。場所さえ把握できれば、初潜入でそのままクリアしてしまうのも夢ではない。
  • 世界観の作り込みが秀逸
    • タッチについて「乱暴にせず優しくこするほうが認識されやすい」旨の説明がゲーム内であるが、ゲーム機の性質ではなく モン娘がデリケートだから としている。
    • プレイヤーの没入感を損なわないよう、要所で巧みな言い換えが使われている。
    • 図鑑でのキャラ解説が、モン娘による自己紹介文という形式になっているのも微笑ましい。
  • ロードが大変早い
    • ダンジョンの突入・フロア切り替えくらいでしか体感できるロードが発生しない。それも1秒から3秒程度。
      • 特に戦闘の前後でほとんど待たされないのが好印象。テンポが良い。
  • □ボタンで実行できる会話イベントのスキップが早い
    • 初見で飛ばしてしまうプレイヤーはあまり居ないだろうが、立ち絵の読み込みが早いせいかスキップも相当な高速。
  • 戦闘中、補助効果が発動した際に表示が出る
    • 状況限定下での効果(例えば「HP30%未満になると攻撃力アップ」等)が発生中は、その具体内容が画面に表示される。地味に親切な機能である。
  • ザコ敵に個性がある
    • 本作のザコ敵は通常攻撃よりもスキルを多用する。さらに蚊の姿をしたものがHP吸収攻撃を仕掛けてくるなど、見た目ともマッチしている。
      • 最大7匹で登場する。高難易度でプレイしているとほど良く苦戦させられる。
      • 状態異常や防御無視のスキルも使用するので、こちらのLVが高くても厄介な攻撃がちゃんと存在する。
  • 仲間(モン娘)の成長が早く遊び甲斐がある
    • 戦闘中に敵の弱点をつくなどすると経験値にボーナスが入る。さらに必要な経験値自体も少なめなのですぐにLVアップできる。
    • LVが上がると目に見えて強くなるので成長が良く実感できる。
      • 身につけているコスチュームによって習得するスキルが変化するので、モン娘をある程度は好みに育成できる。
  • ダンジョンのミニマップが小綺麗で見やすい
    • ダンジョンの全体サイズが小さいことも手伝って、ヴィータ画面でもすっぽりと全体像が画面左上に収まっておりプレイしやすい。非表示にもできる。
    • □ボタンでミニマップを拡大表示しているときは、LRボタンで階層の切り替えも可能。

賛否両論点

  • 店売りの消費アイテムと装備品が高性能
    • おまけに値段すらあまり高くなく、買い込むと一気に難易度が下がる。
      • ダンジョン内でも性能の良いものが拾えるのだが、それの立場も脅かしている。
  • 無属性攻撃が強い
    • せっかくの4属性の存在意義を奪うくらい、無属性スキルの攻撃力が高めに設定されている。
      • ボーナスが付かない、弱点を属性でついたときよりはダメージが低いという欠点はあれど、あまりにお手軽。初心者救済措置ともいえる。
  • モン娘の育成とソートにかかる時間
    • RPGが常に抱える問題点ではあるが、本作についても50人の仲間キャラが居り、しかも加入タイミングがバラバラで性能もピーキーな者が多い。
    • 終盤に覚えるスキルが強いという大器晩成キャラも存在する。ずっと同じパーティで進むのもいいが、たまに控えキャラの様子を見にいくと実用的になっていたり。
      • 誰を使用するかの取捨選択が難しい。実に贅沢な悩みではある。
  • モン娘のLVアップ時の成長値が「ランダム」という仕様
    • LVカンストした際の数値が同キャラだろうとプレイヤーによりまちまちという結果になる。数値の振れ幅も大きい。
      • ドーピングアイテムが本作には無いので調整も効かず、熱心にやり込むプレイヤーから不満が挙がった。
      • しかしこれについても「昔のドラクエ風味でいい」「自分好みの数値を吟味する楽しさがある」とさらにコアな擁護意見もあったりする。
      • アップデートによるLVリセットの機能追加により不満が多少抑えられた。
  • 女性キャラだけが登場するゲームではなくなってしまった
    • 前身である『限界凸騎 モンスターモンピース』の個性はあっさり無くなった。
      • 声優の熱演もあり、主人公イオ・オットン・カルゴスら男性キャラの存在は相当に濃ゆい。
  • ザコ敵「Hモンスター」は 下ネタのオンパレード
    • 性器をモチーフにした個体、もしくはそれを連想させるもの(タワシとか)をモンスター化した個体、他は「こけし」とか分かる人には分かる個体。
      • 容姿はゆるいタッチで描かれ、世界観作りに一役買っているが、それらが受け付けられないプレイヤーへの配慮は無い。モザイク機能は無い。
  • ストーリーのノリが軽い
    • 一応この世界の命運をかけた物語ではあるが、極一部のシーンを除いて緊張感の無いラノベじみた展開が続く。
    • その一方で、ザコ敵が人間の成れの果てという設定は無駄にハードである。
  • エンディング後の隠しダンジョンでは難易度が急上昇
    • 急にプレイヤー側のカンスト前提の難易度になる。エンディング後の内容ではあるものの、本作にしては強烈。
      • プレイのし甲斐があるという擁護意見も存在するが、ここでしか見られないイベントや一枚絵もあるため初心者には手厳しい仕様。
+ その詳細
  • 最初からエンディングまで最上級の難易度EXPERTでプレイしているとラスボスはLV40程度で到達(と撃破が)できるが、直後に挑戦できる隠しダンジョンの門番にあたるボスはこちらの最大HPを超えるようなダメージを全体攻撃スキルで与えてくる。
    • 幸いにもそれは属性攻撃なので、キャラや装備の耐性を整えていれば勝てる…のだが、以降は多くのザコ敵がそれと同等の攻撃を仕掛けてくる。
    • 難易度を下げてみても、敵の素の攻撃力が高過ぎるためか、EASYでも敵のスキルが飛んでくるたび瀕死か即死という修羅なバランス。敵のHP自体は大きく減るので倒しやすくなるが、ここまでくるとEASYでも十分HARD。
    • 雑魚敵の強さとエンカウント率の高さでまともな探索は困難であるため、基本的には先制攻撃確率を10%上げる必勝の指輪というアイテムを5人に2つずつ付けて先制確率を100%にして全逃げに徹するのがセオリーになる。それでも固定シンボルモンスターを倒さないと進めないところもあるし、固定シンボルモンスターには先制できない仕様のため詰まる場合がある。
    • 隠しダンジョン中盤以降は強力な装備が頭打ちになる上、レベルアップ時のステータスアップも上昇値が少なくなっていくのに敵は容赦なく強くなり続けるためどんどん厳しくなっていく。
      • ただし、ダンジョン最深部に居る隠しモンスター娘「ジズ」と真のラスボスは例外的に攻撃力が低く、LV50程度あればEXPERTでも勝てる。
      • 真のラスボスはストーリーの設定上は追い込まれている存在で、意図的に弱く調整されている可能性がある。
      • そのため実質的に最強なのはジズの1つ前に登場する「サタン」である。

問題点

  • メインキャラクターと中ボスキャラの格差
    • メインキャラ以外は本編イベントに顔を出さないが、メインキャラはパーティに入れていなくてもイベントに平然と出張ってくる。
      • キャラクターが50種類以上にも及ぶため、それぞれにイベント用のセリフを用意すると莫大な労力になってしまうとはいえ、中ボス勢を愛用していると扱いの差を感じてしまう。
      • この点についてはWizライクのRPGというゲーム性と、個性の強い膨大なキャラクターを擁するキャラゲーという側面が噛み合っていないと言える。
  • モン娘のコスチューム解禁が面倒
    • キャラごとにコスチュームをゲーム内のどこかで見つけなくてはならない。
    • 4つあるコスチュームのうち、2種類は採取ポイントでのドロップと、パンツを持っている雑魚敵からのドロップで手に入る仕様なのだが、どちらも確率なので運が悪いとなかなか手に入らない。
    • しかも入手場所のヒントもない。大体はそのキャラが登場したマップにあることが多いが、違うマップにあることもあって攻略情報無しでは非常に苦労する。
    • DLC限定のコスチュームは今となっては入手不能に近い。
  • 初見の敵の弱点を判別する方法が無い
    • 倒すと図鑑に登録されるものの、初戦は手探り。ボスなどは衣装パーツごとに弱点が違ったりもしており不親切。他のゲームにあるようなサーチ系のアイテム、スキルが一切ない。
      • 色違いの敵はいずれも元の敵と同属性が弱点となっているが、戦闘中に図鑑は見られないためどの道覚えておかないといけない。
  • ボイスとBGMの鳴らし方が雑
    • 戦闘中のボイスがキャンセルされず二重三重とどんどん重なっていく。スキップしなくても尺の長いボイスは自ずと重なっていく。
    • 戦闘中・本編問わず、やけに音量の低いボイスがあり、BGMをゼロ近くにしていないと聴き取れないほど小さい。
      • 「心の声」「猫なで声」「甘え声」などが該当。
    • 戦闘の頻度が多いのに、戦闘終了後、毎回頭から再生されるBGMもやや煩わしい。イントロが特徴的なBGMが多いためなおさら。
  • 男が悪目立ちし過ぎ
    • 戦闘中、カットインの演出があるのは主人公とオットンのみ。さすがにモン娘より目立つのはいかがなものか。
      • 戦闘中の主人公のボイスと演出は設定でオフにもできる。それより戦闘中のプレイヤー側のモン娘をもっと目立たせてほしかったところ。
  • 寄り道要素が宿屋での交流しかない
    • 「クエスト」などが無い。ダンジョン内での手強い仕掛けの攻略や謎解きを期待しているプレイヤーには適さない。
      • やり込みや縛りプレイを試しやすいゲームではあるが、それによるご褒美をゲーム側では特別用意していない。さすがに「トロフィー」ならあるが。
  • 戦闘面においてのキャラの差別化が少なすぎる
    • それぞれのキャラに4つのパンツ(ジョブ)があるが、殆どのキャラで前衛火力職、後衛魔法職、後衛回復職、その他という構成になっている。そもそものスキルの種類の少なさもあって被りが多く、違うキャラでも似たような構成になっていることがしばしば。
      • キャラ毎のステータスや萌え属性が異なるので、萌え属性のシナジーのあるパーティ構成や各人のステータスに向いた職を選択するという楽しみはあるが、50人ものキャラクターを上手く差別化できているとは言い難い。
  • ウリの一つであるはずの「胸キュンスクラッチ」に調整不足な点が目立つ
    • 弱点箇所を見つけて、タッチ、こすり、つまみなどの操作を行うが、この時正しい操作を行うと通常出る星のエフェクトに変わってハートのエフェクトが出現し、ゲージの伸び率が上がってオットンの興奮度も上がるという仕様である。
      • しかし、こすりやつまみによる時間対効率の悪さや判定の狭さを考えると、ほぼ全ての場合2~3本指で弱点箇所をタッチしまくるという動きが最適解になってしまう。これでは「モン娘がデリケートだから乱暴にせずやさしくこする方が良い」という設定と真逆の状態になってしまっている。
      • 同様の問題は前作、『限界凸騎 モンスターモンピース』にもあったが全く改善されていない。
      • 本作のコンプリートには、最低でも約50回(=人数分)も行う必要がある。
  • 弱点の範囲がキャラによってバラバラである。
    • 弱点範囲が広いモン娘なら一瞬でゲージが溜まるのに対し、首元や指先など嫌がらせのように弱点範囲が狭いモン娘はそもそも弱点を見つけるのに時間がかかる上、見つけても指1本分の判定しかないのでなかなかゲージが伸びずに時間切れになってしまう。
    • 加えて問題なのがスクラッチに失敗するともう一度戦闘からやり直しになる点。強力な中ボスをやっと倒したのにまたやり直しとなっては堪らず、ストレスにしかならない。
    • せめて一度倒したモン娘は次回からスクラッチだけで良いという仕様であればそこまで問題にはならなかったはずである。
    • なお続編では失敗時はスクラッチから始まるようになったが、再挑戦のちょっとした会話イベントは無くなってしまっている。
  • Steam版はPSV版と違いタッチディスプレイでないPC前提で移植されているためキーボード+マウスorコントローラーで行うことになる。
    • WASDキーor左スティックでカーソルを動かして触る場所を選ぶのでVita版よりも忙しい。
    • 裸フラッシュはマウスの場合左右ボタンで上下方向にドラッグ、コントローラーの場合は左右スティックを外側に向けて回す仕様となっている。
  • 友好度を上げる目的でもスクラッチを行うことができるが、一回で消費する胸キュンポイントも溜まる友好度もかなり少ない。
    • スクラッチだけで友好度を最大にするには、宿舎のグレードにもよるが1キャラにつき十数回は行わなければならず、とてつもない時間がかかる。
    • 友好度はプレゼントでも上がるため、結局は戦闘でレベリングやヘンテコモンスターを集めるついでにお金やプレゼントを集めてそちらで上げる方が楽になってしまう。

総評

コンシューマーにおいてはありそうで無かった、「すごく簡単なダンジョンRPG」である。EASYに変更したときの楽さは特筆もの。
ギミックも少なく、駆け足で探索してさっさと最深部のボスをはり倒して仲間にし、次のダンジョンへ向かうだけなのだが…。
ゲームのテンポが良いため、それだけのことが意外なほど心地よく仕上がっている。
その一方で厳選やタマゴシステムなどやり込める要素も多く、初心者から上級者まで楽しめる。
しかしカジュアルなゲーム性に対して、胸キュンスクラッチやコスチューム集めなどの点で不親切な部分が多く、折角の膨大なキャラクター数が逆にプレイヤーに対する負担になっている部分があるのも事実である。
テンポの良さや難易度の低さも相俟って全体的に作業感が強く、その部分をどう評価するかでゲームに対する評価も大きく変わるだろう。
それでも完成度としては、1作目にして同社開発の後継作を凌いでいるほど。
シンプルな作品が好みで、なおかつ下ネタに耐性があるというなら、今でも十分に楽しめる作品。


余談

  • 当初は2014年4月24日発売予定だったが、延期しての発売となった。
  • 中身を想像しやすいゲームであったことと、ダンジョンRPGに必要な骨子も揃っていたことがユーザーの好評を得た。
    • 数字にもそれが表れ、発売すぐにコンパイルハート公式サイトで出荷本数5万本突破の号外が出された。
      • 初週売上は32,957本。同社トップクラスの売上となった。
  • 開発元がゼロディブであることは伏せられていたため、スタッフロールで開発会社の名前を見たときは多くの冥界住人*3たちが驚きのあまり卒倒した。
    • 本作での作り込みを何故『聖魔導物語』の時点で発揮できなかったのだと思わずにはいられない。
  • ヴィータ版の『拡散性ミリオンアーサー』と2014年6月12日~2014年6月22日の期間にコラボが行われ、ザコ中ボス大ボス問わず数名のキャラが出張した。
  • 本作の関連グッズとして、以下のものが発売されている。
    • CD『限界凸記 モエロクロニクル オリジナルサウンドトラック』
    • 小説『限界凸記 モエロクロニクル 煩悩は幼馴染のために…』
    • 画集『限界凸記 モエロクロニクル 公式ビジュアルコレクション』
    • 画集『限界凸記 モエロクロニクル 公式アートブック』
    • フィギュア『リリア 1/7スケール PVC製 塗装済 完成品』(色違い有り)
      • リリアは、公式アプリ『まいにちコンパイルハート』にも出張している。
      • 既に絶版となっているが、リリアの抱き枕カバーや、コミックマーケット86にて缶バッジやTシャツなどを含むイベントセットも販売された。
  • これ以降にも『限界凸○』と先頭に名のつく作品は多数リリースされていくのだが、ジャンルがダンジョンRPGなのは意外にも2017年現在だと、本作の他には『限界凸起 モエロクリスタル』一本のみ。
    • 『限界凸起 モエロクリスタル』は本作の正統進化作で、システムはほとんど同じ。ユーザーの不満点の改良に重点が置かれている。
    • ストーリーの繋がりは無いが、本作のノリを180度反転させたような作品『神獄塔 メアリスケルター』も本作のシステムをベースにしている。
  • 本作は公式サイトにも記載ある通り、Vita TVには非対応である。次作『限界凸起 モエロクリスタル』も同様。
    • 大画面で遊びたい場合はSteam版に頼ろう。

移植・リメイク

  • 本作の海外版は韓国版を除いてVita版が用意されておらずWin版が初のリリースとなる。
    • そのため従来作品の海外版のような英語吹き替え音声は収録されておらず日本語ボイスのみとなっている。
    • なぜPSV版が作られなかったか明確な説明はないが、以前海外版を担当するIdea Factory Internationalが表現規制に関して、『もし販売上表現規制が必要であればそのタイトルはローカライズしない』とインタビューで答えたことがあり、ESRBもしくはPEGIのレーティング審査に通らなかった(表現規制を課せられた)可能性があるとされている*4
  • 2019年1月31日にSwitchで『限界凸起 モエロクロニクル H』が発売。
    • 「オートパイロット」や「ステータスアップアイテム」などシステム面が強化されている。HD画質やHD振動にも対応。
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  • アイディアファクトリー
  • ゼロディブ
  • 限界凸騎

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最終更新:2021年12月13日 22:00

*1 形状がどうあれ「パンツ」呼ばわりされている

*2 戦闘不能だけは回復しないが、これはアイテムで可能

*3 コアなアイディアファクトリーファンの通称

*4 販売する地域のレーティング審査を通す必要があるCS機と違い、Steam/GOGは必ずしもその必要がないためリリースできたという可能性がある。