【かんごくとう めありすけるたー】
ジャンル | 謎解き×パニック×アクティブ3DダンジョンRPG | ![]() 通常版 |
![]() 限定版 |
対応機種 | プレイステーション・ヴィータ | ||
発売元 | コンパイルハート | ||
開発元 |
ゼロディブ コンパイルハート |
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発売日 | 2016年10月13日 | ||
定価 |
通常版:7,344円 / 限定版:9,504円 ダウンロード版:6,480円(各税8%込) |
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レーティング | CERO:D(17才以上対象) | ||
判定 | ゲームバランスが不安定 | ||
ポイント |
作中の設定が重視されるも調整は不足気味 運により大きく左右されるゲームバランス ダンジョンゲー×キャラゲーの面目は保った |
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コンパイルハートWizライク系列 限界凸記 モエロクロニクル / 限界凸起 モエロクリスタル / メイQノ地下ニ死ス / 神獄塔 メアリスケルター 塔亰Clanpool / 神獄塔 メアリスケルター2 / 神獄塔 メアリスケルターFinale |
コンパイルハートより発売された3DダンジョンRPG。『メイQノ地下ニ死ス』の約1年後に発売された新規タイトル。
キャラクターデザインは同社のナナメダケイ氏が担当。
公称ジャンルは「謎解き×パニック×アクティブ3DダンジョンRPG」である。
電撃プレイステーション&電撃文庫協賛タイトルで、電撃プレイステーション誌上で数回にわたり特集記事と、本編の前日譚小説が掲載された。
現在は公式サイトで全文を読むことができる。
「電パイル」ブランド発足前の作品ではあるが、電撃側との連携の厚さは相当なもので、実質的には電パイル第ゼロ弾ともいうべき作品にあたる。
ゲームとしてはコンパイルハートが得意とするお色気要素が本作でも一部に発揮されている。
一方で、パッケージイラストはヒロインの一人である「アリス」が返り血を浴びたまま微笑んでいるというもの。ホラー・猟奇的な描写にも力が入っている。
といってもゲーム本編では肉体が過度な損傷を受けるような描写は出てこず、血の色も基本的に蛍光ピンクとなっているので、よほどホラー系が苦手でない限りは普通に遊べる。
開発元は発売まで公開されていなかったが、『剣と魔法と学園モノ。』等を手がけたゼロディブが主要プログラムの担当だとスタッフロールにて判明している(デザインについてはコンパイルハートのスタッフ名もあるので共同開発といったところか)。
システムは、同社が本作以前にコンパイルハートと開発したDRPG第一弾『限界凸記 モエロクロニクル』とその直系作『限界凸起 モエロクリスタル』に類似したものが多い。
大きな違いとして、全ての敵モンスターが3Dモデルで描かれ、攻撃時は固有のモーションをするようになった。
ただし、プレイヤー側は依然として2D表現のままである。
ジェイル——それは「生命ある監獄」と呼ばれる難攻不落の人間収容所。
数十年前に突如街が陥没し生まれたこの監獄は、「メルヒェン」と呼ばれる不気味な化け物によって管理されていた。
少年「ジャック」はジェイルの収容者としていつが始まりだったのかを忘れる程の永い時を夢や希望、心の平安、人間らしさの全てを奪われ、日夜不条理な拷問を受けながら、ただ生かされていた。
しかし全ての光から閉ざされたような日々の続くある日、「血式少女隊」と名乗る組織がジャックを牢獄から救い出す。
それは自らも血式少女と共に脱獄を企てる運命の始まりだった――。奪われたもの全てを奪い返すため、ジャックと血式少女隊は難攻不落のジェイル脱獄を決行する!!
(※公式サイトより抜粋)
+ | メインキャラとサブキャラ、そのキャスト |
+ | 詳細表 |
+ | 各ダンジョンの景観と特徴の解説 |
もともと人を選びやすい3DダンジョンRPGというジャンルを、様々な要素で味付けした実験的な作品。特にダークなテイストが強い。
しかし暗いシーンが含まれる一方でギャルゲーじみた微笑ましいシーンも多く、作中のヒロインの誰かしらに興味があれば手を出してみる価値はある。
アップデートが可能な環境にあり、3DダンジョンRPGというジャンルへの理解も深ければ、本作独自の要素を人一倍楽しめるだろう。
アップデート済みの状態で発売されなかった点は大いに悔やまれる。
*1 特殊能力を持つ者が潜在的に抱えている奇妙な衝動
*2 一発撃てばまずゲージが最大に到達し、次の戦闘でジェノサイドモードで撃てば2発分の消費など余裕で賄えるほどの回復が発生する。ただし、術師系統はボス戦では物理系統に比べると単発ダメージしかないためダメージソースとなりづらく、バランスはとれている。
*3 作曲欄には「作曲:フレデリック・ショパン(夜想曲),ヨハン・パッヘルベル(カノン),ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(G線上のアリア),クリスティアン・ペツォールト(メヌエット),ジョルジュ・ビゼー(カルメン),ジョアキーノ・ロッシーニ(ウィリアム・テル),ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(ハレルヤ),ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(歓喜の歌)」と記載されている。多分これを二度見しない人はなかなかいないと思われる。