天才バカボン
【てんさいばかぼん】
| ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム |  
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| 対応機種 | セガ・マークIII/セガ・マスターシステム | 
| メディア | 2MbitROMカートリッジ | 
| 発売・開発元 | セガ・エンタープライゼス | 
| 発売日 | 1988年6月2日 | 
| 定価 | 5,500円(税別) | 
| 判定 | 良作 | 
| 少年マガジンシリーズ - 少年サンデーシリーズ | 
 
概要
赤塚不二夫の人気漫画『天才バカボン』を原作とした初のゲームソフト。
漫画・アニメのエピソードとは関連性はないオリジナルのストーリーが展開されるが、キャラクターの設定は原作漫画・アニメ『元祖天才バカボン』寄りになっている。
システム
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基本的にはジャンプと攻撃の概念があるアクションアドベンチャー。
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登場人物との接触や建物内への部屋に入ると会話モードに。コマンドは「はなす」「なぐる」「つかう」の3種のみとシンプル。
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アイテムは最大5個までしか持てないが、レレレのおじさんにアイテムを「つかう」ことで預けることが可能。預けたアイテムを引き出すときは「なぐる」と引き出すことが可能。
 
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一部ではシューティングやパズルをやる局面もあり。
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コンティニューはパスワード方式で、移動画面であればどこでも取ることが可能。
評価点
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原作のアナーキーさを十分残しつつも、完成度の高いストーリー。
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バカボンのパパが行方不明になったハジメちゃんを探すために町を探索していくうちに壮大な陰謀に巻き込まれていくという展開は王道ながら完成度は高い。
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その陰謀も壮大ながらやはり天才バカボンの世界観に合わせたバカさも備えているあたりかなり分かった作りである。
 
 
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移動画面、会話画面のドット絵で描きこまれたキャラクターも再現度は高く、会話や行動に対する反応も原作のテイストをうまく生かしている。
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マニュアルも漫画仕立てになっているのもファンにはうれしいサービス。
 
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操作性も優秀で、レスポンスの悪さとは無縁。
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難易度も比較的抑え気味で、攻略はそれほど難しい局面はなく気軽に楽しめる。
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攻略上ハマリとなる局面も全くなく、ヒントもそれなりに豊富なため、安心して楽しめる。
 
問題点
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パスワードコンティニュー方式だが、割と長めのパスワードなうえに使われる文字の種類も多く打ち直しもできないため、再プレイに手間がかかる。
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全体的な行動範囲はさほど大きくなく、ゲーム全体のボリュームは若干少なめ。
総評
原作の雰囲気を生かしつつ高い完成度のストーリーを作り上げ、ターゲットの層にも安心して楽しめる難易度に仕上げた完成度の高いキャラゲー。
原作既読者から初心者まで幅広く楽しめる良作。
余談
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『元祖天才バカボン』までバカボンのパパを担当していた雨森雅司氏が1984年に死去していたため、本作発売時のCMについてはバカボンのパパは富田耕生氏が担当した。
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その後に放映された『平成天才バカボン』でもバカボンのパパはそのまま富田耕生氏が引き続き担当することになった。
 
最終更新:2024年08月01日 23:41