【めたるぎあそりっどすりー すねーくいーたー】
ジャンル | タクティカル・エスピオナージ・アクション | ![]() ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
メディア | DVD-ROM 1枚 | |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメントジャパン | |
発売元 | コナミ | |
発売日 | 2004年12月16日 | |
定価 |
7,329円 限定版:12,800円 |
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プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:18歳以上対象(*1) | |
コンテンツアイコン | 恋愛、セクシャル、暴力、犯罪 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
主人公はソリッドとは別人のネイキッド・スネーク ジャングルを舞台にシリーズの原点を描く物語 食料確保や怪我の治療などサバイバル要素が追加 現在でもファンから非常に高い人気を誇る傑作 |
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メタルギアシリーズ |
第二次世界大戦終結後、
世界は東西に二分された。
冷戦と呼ばれる時代の幕開けである。
MSX用にリリースされた『メタルギア』(MG)から続くステルスアクションゲームの金字塔、メタルギアシリーズ。
本作はプラットフォームを次世代機に移して展開される『メタルギアソリッド』(MGS)シリーズの第3作である。
テーマは「SCENE(時代)」で、『MGS』『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』(MGS2)で描かれたそれぞれのテーマは、時代によって変わりゆくものであることを示している。
舞台は『MG』よりも過去の、東西冷戦時代の真っただ中である1964年。
監督の小島秀夫氏は発売前のインタビューにて、「太平洋戦争での原爆投下や東西冷戦、ケネディ大統領暗殺事件後のアメリカの迷走と、米ソ間の核兵器保有競争、それによる諜報活動の活発化が『MGS3』の本流」と述べた。
主人公はお馴染みの「スネーク」だが、今までの「ソリッド・スネーク」とは別人の、「ネイキッド・スネーク」なる人物である。
この違いはクライマックスで明らかにされ、同時に本作から『MGS2』までの時系列的なシリーズ中の事件の契機となる出来事が描写される。
本作はチュートリアルを兼ねた前日譚的な出来事である「バーチャスミッション」、及びその後の「スネークイーター作戦」の二部構成となっている。
1962年。13日間に及んだ「キューバ危機」は、アメリカとソ連のある密約によって終結する。それは米国に亡命していたソ連の兵器開発者、ソコロフのソ連返還というものだった。
しかしその後、ソコロフがソ連において ”悪魔の兵器” の開発を行っているとの情報を得た米国は、ソコロフを再び亡命させる計画を立てる。折しもその時、SASの設立に携わった英国人将校、ゼロ少佐は、”戦士と諜報員の能力を兼ね備えた兵士による隠密部隊” 「FOX」の構想を提案していた。
1964年8月24日、ソ連領ツェリノヤルスク。特殊部隊「FOX」の正式な部隊編成を賭けて与えられた初の実戦任務「バーチャスミッション」の内容は、ソコロフの再亡命の支援だった。
FOXのエージェント、ネイキッド・スネークはソ連へ単独降下する。彼は、ゼロ少佐と共にSAS設立に尽力した特殊部隊の母、伝説の女戦士ザ・ボスの教えを受けた兵士であった。
予定通りにソコロフと合流したスネークは、敵と遭遇しながらも何とか追跡を振り切り、作戦の完遂は時間の問題かと思われた。
しかし、今作戦のサポート要員として参加していたザ・ボスとの通信が不自然に途絶したところから、事態は予期せぬ方向へ動き始める。
ソコロフ回収に失敗したばかりか、ザ・ボスと、かつて彼女が率いた「コブラ部隊」の生き残り4名がソ連へ亡命するという、最悪の結果に終わったバーチャスミッション。
さらに、ソ連においても予想外の事態が起こっていた。ザ・ボスが亡命の手土産として持ちこんだ小型核弾頭をGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)の武断派・ヴォルギン大佐が、あろうことかソ連国内で発射してしまったのだ。ザ・ボスの亡命受け入れはヴォルギンの独断によるものであり、その存在を知らないソ連中枢部は第二戦備態勢を発令、米国への報復準備を整える。
再び米ソ間全面核戦争の危機が迫る中、フルシチョフ書記長は密かにホットラインを通じて米国のジョンソン大統領と会談し、「米国の潔白の証明」即ち「米国の手によるザ・ボスの殺害」を要求する。
バーチャスミッション失敗から1週間後の8月30日、ザ・ボスの亡命を幇助したとして国家反逆罪に問われ軟禁されているFOXのスタッフに新たな指令が下った。ソコロフの奪還、彼が開発していた新兵器「シャゴホッド」の破壊、そして、ザ・ボスの抹殺…。
タイムリミットは7日間。10年間生死を共にした師を殺すという非情な任務を背負い、ネイキッド・スネークは一人再びソ連の地を踏んだ。蛇(コブラ部隊)を喰らう者、「スネークイーター作戦」の開始である…。
ゲームシステムは「21世紀最高のシステム」と絶賛された『MGS2』をベースに、更なる改良が図られている。
レーダーの廃止・スタミナの概念・消耗品の増加・敵兵の能力などの大幅なバランス変更により、これまでよりもゲームの難易度はかなり上昇している。
過去作をやりこんだユーザーも順応に手こずり、一時期は前作プレイヤーの間でも「初プレイは難度ノーマル以下で」と推奨されていた。
しかし、スネーク側にはCQCによって近接アクションが強化されたほか、銃器類の火力強化や数々の仕様変更によってバランスは保たれている。
もちろん、難易度選択によって初心者から上級者まで幅広く対応。特に最低難易度ベリーイージーでは強力な救済装備が使用可能。
+ | 救済装備EZGUN |
これまでスタートボタンにはただのポーズ機能しか割り当てられていなかったが、本作では「サバイバルビュアー」というメニュー画面が開かれるようになった。装備品の決定、カモフラージュ選択、食事、治療はこの画面で行う。
+ | サバイバルビュアーの紹介 |
『MGS2』のシステムをベースにCQCなどの斬新な要素を加えてさらに完成度を高めたシステム、シリーズ屈指の燃える・笑える・泣けるストーリー、緻密で美麗な大自然のグラフィック、無線等をはじめとする数々の小ネタ要素、ネイキッド・スネークをはじめとする魅力的なキャラクターなど秀逸な演出によって彩られた本作は、PS2における最後の『メタルギア』として集大成にふさわしい仕上がりを持つ。
移植版が多数(『MGS HD』や3DS版)発売されたり、本作からメタルギアシリーズを知ったというユーザーが多く存在するなど、シリーズの中でも高い支持を集める作品となった。
【めたるぎあそりっどすりー さぶしすたんす】
メディア |
通常版:DVD-ROM 2枚 初回生産版/ヘッドセット同梱版:DVD-ROM 3枚 |
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開発元 | コナミ(小島プロダクション)(*35) | |||
発売日 | 2005年12月11日 | |||
定価 |
ヘッドセット同梱版:9,429円 初回生産版/通常版:7,329円(いずれも税込) |
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レーティング | CERO:18歳以上対象 | |||
コンテンツアイコン | 恋愛、セクシャル、暴力、犯罪 | |||
判定 | 良作 |
※共通部分省略
サバイバルを超えた、
極限の「生存(サブシスタンス)」
ディスク2枚組の大ボリュームで送る、『MGS3』の完全版。
『メタルギアアシッド2』との連動も行える。
メタルギア 20th アニバーサリー メタルギア ソリッド コレクション(*37) | 2007年7月26日/6,900円 |
PlayStation 2 the Best | 2007年11月29日/2,800円 |
コナミ殿堂コレクション | 2009年11月5日/1,800円 |
以上の3作は全てディスク2枚組で、1枚目には『SUBSISTENCE』仕様の本編、2枚目にはMSX2二作品の復刻盤が収録されている。
しかし、「猿蛇合戦」と「シークレットシアター」 はいずれも未収録。
「特典も欲しい!」というならば『SUBSISTENCE』を購入しよう。幸い、流通数は多い。
*1 改定後のレーティングはCERO:D(17歳以上対象)。『SUBSISTENCE』も同様。
*2 「舞台はロシアなのにどうしてジャングルが?」と疑問に思う方の為に説明すると、本作で活動することになる地域はアジア・中東に近い所という設定。ちなみに登場する地名は全て架空のものとなっている。小島監督によると、企画段階ではPS3での開発を考えていたが、なかなかPS3が発売されないのでPS2では表現が難しいとされていた密林を敢えて選んだとのこと。
*3 同じマップで2回まで。3度やるとさすがにアラートになってしまう。
*4 負傷している・病気になった・麻酔弾を食らったなど、減少が早まる場合もある。
*5 ザ・ボスは仮死薬の存在を知っている為叩き起こしてくる。
*6 すぐに弾切れして拳銃に切り替える、体当たり一発で気絶するなど。
*7 代表的なものはやたら画像が鮮明なサーマルゴーグルや、Mk.22拳銃、Mi-24Aヘリコプター(ハインド)など。スネークがバーチャスミッションで行ったHALO降下技術も1960年代末に考案されたもの。
*8 さらに言うと、舞台となる地域がソ連の兵器開発部から近い設定になっている。西側武器がやたら多いのも「(鹵獲したものが)調査試験用に回されてきた」ため。
*9 現実のCQCとは軍隊や警察において「近距離での戦闘そのもの」を指す言葉であり、「CQCという名前の格闘術」は存在せず、「ナイフと拳銃を同時に持つスタイル」をCQCとは呼ばない。ちなみに、現在まで続くCQCにおいての立ち回り方は英国のW・E・フェアバーンが考案した軍隊用格闘術が原典にあると言われている。
*10 厳密に言うと、掴み・パンチなどは足音として感知されるため、警戒フェイズ以上ではストーキングから行わないと発見されてしまう。
*11 前作までは特定の床を走った時のみ足音で反応されるという仕様だった。
*12 トリガーボタンで選択するウィンドウに表示される物。
*13 ただし難易度を上げていれば敵兵の感覚も相応に鋭くなるため、単純なカメレオンゲーにはならない。
*14 現在は終了。サブスタンスと『MGS HD』には収録済。
*15 正確には「イワン・ライデノヴィッチ・ライコフ」というそっくりさん。
*16 薬草以外にも「ハチミツが火傷に塗ると効く」というなんとなくわかるものから、中には「マンゴーみたいな木の実の種が胃腸薬になる」「ウサギの血清に解毒作用がある」などという意外なものも。
*17 『MGS1』や『MGS2』では動物を攻撃する必要性はないうえに、やると仲間から無線で非難される。
*18 腐っていても毒でもスタミナ自体は回復する。
*19 袋入りのインスタントタイプ。何故か日本語で「即席ラーメン」と書かれている。ちなみに日清食品がチキンラーメンの販売を開始したのは1958年だが、時代的にソ連領内ではあり得ない。
*20 ブロックタイプで、文字色からチョコレート味と分かる。ちなみに、カロリーメイトの発売は本作の時代設定から19年後の1983年。『MGS HD』と3DS版では、新たに発売されたメイプル味になっている。
*21 今作では意外とコミカルな一面も見られる。また、今作の設定を考慮すると影の主人公とも言える。
*22 このナレーションを担当するのは青野武氏で、『BTTF』でドクター・エメット・ブラウンの吹き替えを担当したことによる声優ネタや、未来からのロイ・キャンベル大佐からの警告という意味合いも込められているのだろう。
*23 殺害し損ねた場合でも、後のボス戦時、初期ライフ・スタミナが減った状態になるため、どちらにしても狙撃しておくと楽、ただしここで殺した場合はキル扱いになるためノーキルを狙う場合注意。後ろのドラム缶を爆発させた場合は最低難易度でも一撃で死ぬことはない。
*24 ジ・エンドは余命幾許もない高齢の老兵で、「残りの余命は全て戦場で使う」ため、普段は常に睡眠状態にある。丸8日間警戒状態にさせておくことでその余命を全て使い切らせる事で戦闘をカットできる。各移植版でも同様。なお、この倒し方についてはスネーク自身も「俺は奴を裏切り…」と言いかけるなど、不本意である様子がうかがえる。
*25 過去作の同系統ボスのバルカン・レイヴンよりは激しく動かず隙も大きいので、その点は相手にしやすいボスと言える。
*26 2周目から使用可能。弾数無限
*27 ヴォルギンはこの時はどうやってでも生き延びたことにされてライフキルでも殺害にならない、後のシャゴホッド第2戦にてライフキルすると殺害したことになる。
*28 例外としてジ・エンド戦のみ一部の隠し要素が使えなくなる。
*29 「SAS所属時代での同期だった」という設定。スネークイーター作戦の序盤に無線をかけると「肉親よりも信頼できる人物だった。」と嘆くシーンが見られる。また同作戦終盤の無線でもザ・ボスの事になると言葉を詰まらせるシーンがある。
*30 これに関しては今作と同じ仕様だが、回復アイテムそのものが存在しない『GZ』や『TPP』ではかなりきついデメリットとなる。
*31 毒魚ではないかとされる魚も登場するが、毒は発生しない上に美味しくも無いのでスルーされがち。
*32 明確な毒ガエル以外のアマガエルも本来は毒性があるのだが、本作では再現されておらず毒にはならない。
*33 スネーク曰く「よく噛めば死ぬ!」。側で見ていたミラーはドン引きしていた。勿論現実では真似をしてはいけない。
*34 過去作ではいつの間にかかかっていたり、雨の中でスニーキングスーツを着ていても数分間で風邪になっていた。
*35 KCEJ再編による。
*36 一見、何の意味もないように見えるが、実はこれを選ぶとCDから入手できた特殊カムフラージュアイテムが入手できる。
*37 シリーズの原点である『MGS』『MGS2』も同時収録されている。
*38 『MGSV』のタイトルは基本的に英語表記が用いられている。