VVVVVV

【しっくすぶいず】

ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドー3DS
Nintendo Switch
※全機種ダウンロード専売
発売元 ピッキー
開発元 Terry Cavanagh
配信 【3DS】2016年10月12日/500円
【Switch】2018年1月18日/1,000円
プレイ人数 【3DS】1人
【Switch】1~2人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
ポイント シンプル操作で高難易度な重力反転アクション
8bit風のサウンドも高評価

本Wikiのルール上、個人パブリッシングのSteam版については、執筆が認められていないためSteam版の情報は割愛しています。



概要

レトロ調なグラフィックとサウンドが特徴の2Dアクションゲーム。
タイトルは正式な読み方が決まっていないが、「Six Vs」と呼ばれることが多いためこの記事の読みもそれに倣う。
作者は『Super Hexagon』で知られるアイルランドのTerry Cavanagh氏。
『Super Hexagon』とは、シンプルな操作によるゲーム性やチップチューンのサウンドという特徴が共通している。

特徴

  • 主人公は宇宙船の船長であるヴィリジアン(Viridian)。事故で不時着した先で、はぐれた5人の船員たちを探し出し助けるのがゲームの目的。
    • 6人の船員の名前はみなVが頭文字の色がつけられているのがタイトルの元になっている。
  • 主人公のアクションは「左右への移動」と「重力反転(フリップ)」の2つのみ。
    • 重力を反転させると主人公は天井に張り付いて動くことができる(敵には影響しない)。
  • マップはいわゆるメトロイドヴァニア形式で、広いエリアを自由に探索することができる。
    • 序盤をクリアすると、その後は好きな場所を好きな順番で探索し船員を助けていいくことになる。
  • 船員の救出の他、マップの各地には光る丸が落ちており、それを集める収集要素もある。
    • 本編よりも難しいアクションをこなす必要がある箇所もあり、やりこみ要素になっている。
  • レベルエディターがあり、自分で『VVVVVV』のマップを作ることもできる。
    • ゲーム内にも「Player Levels」として他の製作者(主に海外のゲームクリエイター)が作ったステージが収録されており、プレイすることができる。
  • 機種ごとの違い
    • 3DS/Switch版は完全日本語版。キャラごとに喋り方が違っているなどなかなか凝った翻訳になっている。
    • Switch版では2人同時プレイが可能になっている。
  • 普通にプレイした場合、3時間程度でエンディングまで到達できる。収集要素の光る球をコンプリートしても5時間程度。
    • もっとも価格を考えれば相応なボリュームとも言える。

評価点

  • シンプルながら練られたレベルデザイン
    • 操作は非常にシンプルながら、クリアにはギミックを利用する知恵と繊細な操作を実行するアクションの腕が要求され、アクションゲームとしての質が高い。
  • リトライ性が高い
    • アクションの難易度は全体的に高めで、トゲや敵に当たると主人公は即死するがミスした際はチェックポイントから一瞬でリトライが可能。
    • チェックポイントの間隔も短いので、やり直しが苦痛になること無く何度でも挑戦しやすい。
  • 高品質なサウンド
    • チップチューン調のBGMは高評価。特にメインテーマである「Pushing onwards」は人気が高い。
  • ストーリー面
    • セリフ量こそ多くないものの、マップに点在するモニターを調べると主人公たちが不時着したこの世界の設定などが断片的に分かるようになっており、なかなか作り込まれている。
  • オプション
    • 選択式でアクションが苦手なプレイヤーでもストーリーや探索を楽しめる無敵化、スピードの調整、最初から隠しモードの解禁ができるなど豊富。
      • ただしたとえ無敵でもタイミングゲームな箇所があり簡単に進めるわけではない。

賛否両論点

  • グラフィックがとても簡素
    • キャラクター・背景ともに非常に単純なドット絵であり、これ以上無いほど簡素。
    • ただしシンプルな分、足場や敵を見分けやすいという利点もある。

問題点

  • ワープの制限
    • 拠点につくとそこから別の拠点にワープすることができるが、拠点以外の場所ではワープはできないので広いマップを探索する際に少し面倒。

総評

操作は移動と重力反転の2つのみという、非常にシンプルなアクションゲーム。
しかしレベルデザインは作り込まれており、難易度も高めながらリトライ性が高く、何度も死にながら攻略するという上達の過程をストレス無く楽しむことができる。
グラフィックはシンプルで数時間あればクリアできるボリュームではあるが、低価格なこともあり短い時間で密度の高いアクションゲームを楽しみたい人にはうってつけの一本である。

最終更新:2022年07月29日 23:31