【ほらいぞん ぜろ どーん】
ジャンル | オープンワールドアクションRPG | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション4 Windows(Steam/Epic Games Store/GOG) |
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発売元 | Sony Interactive Entertainment(*1)(*2) | |
開発元 |
Guerilla Games 【Win】Virtuos |
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発売日 |
【通常版】2017年3月2日 【Complete Edition】2017年12月7日 【廉価版】2019年6月27日 【Win】2020年8月7日 |
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定価 |
【通常版】6,980円 【Complete Edition】5,980円 【廉価版】1,990円(税別) 【Win】4,900円(税込) |
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プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
「大自然×機械獣×狩人」 優れたビジュアルと戦闘の面白さ |
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Horizonシリーズ Zero Dawn / Forbidden West / Call of the Mountain / LEGO |
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PlayStation Studios作品 |
「大自然(オープンワールド)×機械獣(マシーン)×狩人(ハンター)」をキーワードにSIEワールドワイド・スタジオ傘下であるオランダのGuerilla Gamesが手掛けた新規IPのオープンワールドアクションRPG。
「アクションRPG」といっても経験値とスキルツリーの要素がある程度で、内容的にはアクション要素が高い「アドベンチャー」である。
また、オンラインプレイの対人・協力要素はなく、純粋なシングルプレイ専用のゲームである。当初はPS4独占タイトルとして発売された。
科学文明が滅び、遥かな年月が流れた遠未来の地球。
機械の獣が跋扈する大自然の中で、テクノロジーを失った人類は文明を退行させ、狩猟採集を中心とする生活を営んでいた。
人類と機械獣は長らく共存していたが、10年前の「大厄災」を機に、機械獣は凶暴さを増していた。
「大いなる母」を信仰し「掟」を重んじる部族・ノラ族の異端者として生を受けた少女アーロイは、同じ異端者である育ての父・ロストに男手一つで育てられていた。
幼いアーロイはある日、部族の掟で禁忌とされる旧文明の遺跡へと迷い込んでしまう。
そこで見つけたのは、装着すると周囲の生き物や機械に関するあらゆる情報を看破できる「フォーカス」という指先ほどの機械。
不可思議な遺跡の様子を目の当たりにし、フォーカスを手に入れたアーロイは、この世界の謎と自らの出自を自らの力で解き明かすべく、部族の義勇兵となって生き抜くことを決意した。
その決意を汲んだ、父であり師であるロストとの二人三脚の訓練の日々を乗り越え一流の狩人となった16歳のアーロイは、部族の義勇兵となる「試練」を受けるのだが…。
先述の通り、現実世界の現代~近未来水準の科学文明が滅亡した後の世界、いわゆるポストアポカリプスの世界が舞台である。
主人公アーロイとなって世界に蔓延る機械獣を狩り資源を収集し自身を強化し、世界の謎を解き自身の出自を追い求めるオープンワールドアクションRPGである。
機械獣を前面に押し出した独自の世界観と、それによって構築されるストーリー
PS4 Proへの対応
細部までこだわり抜かれた美しい表現
機械獣との戦闘の面白さ
痒い所に手が届く優れた操作性
まるで生きているかのような敵AI
収集要素の楽しさ
クエストの豊富さ
親切なチュートリアル
行動可能範囲の広がりがゆっくり
キャニスターについて
ローカライズの問題
所持品の容量が少ない(特に資源用)
所持品の整理が殆どできない
武器や道具の選択画面の操作性が悪い
本来の用途と嚙み合っていない武器のチュートリアル
会話中のカメラアングルが単調で味気ない
フィールドにある案内標識の文字の安っぽさ
人気作品が有する様々な要素を盛り込みながら、単にそれらのフォロワーにとどまらず高次元でまとめ上げ、さらに独自のテイストを加味しオリジナリティある存在へと昇華させた意欲作である。
世界観およびストーリー、ビジュアル、戦闘の評価が特に高く、全編通してキャラクターを操作する楽しさを存分に味わえる「洋ゲー」の傑作ARPGである。
全世界での売上は2019年で1000万本を突破しており、新規IPにして世界市場での売上トップ5に入るPS4を代表するビッグタイトルとなっている。
その完成度は、発売から数年が経過した今なおトップクラスであり、更に現在は価格もDLC込みで約2000円と大変お手頃になっているため、気になった人はぜひ遊んでみよう。
*1 Win版のパブリッシャーが「PlayStation Mobile Inc.」と書かれていることもあるが、これはSIE社内の事業部門の名称なので実質SIEがパブリッシャーであることは変わらない。
*2 なお、2021年10月29日にはWin版におけるパブリッシャー名を「Playstation PC LLC」に変更している。
*3 「矢柄の木」を250本集めたら、それを超える分は他のスロットに貯まり、それも250本になったらまた次のスロットで…という具合
*4 ただし、『RESISTANCE』シリーズはすでに3部作が完結しており、『アメリカ最後の抵抗』はスピンオフでしかない。
*5 それ以外のストア(外部サイト含む)で購入した場合は日本語字幕のみとなっている。