本記事の解説は、原則として"Ver.6.02"(19/4/9~)準拠であり、19/9/5に大規模なアップデート(Ver.10.10)があったため、必ずしも本記事の内容が最新の内容に対応しているとは限りません。
特別な理由がない限り操作キー等の表記はPS4版のもので記述します。
【もんすたーはんたーわーるど】
ジャンル | ハンティングアクション | ![]() |
対応機種 |
プレイステーション4 Windows 7/8/8.1/10 Xbox One |
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発売・開発元 | カプコン | |
発売日 |
【PS4(国内・海外)/One(海外)】2018年1月26日 【Win】2018年8月10日 【One(国内)】2024年6月5日 |
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定価 |
【PS4 パッケージ】9,698円 【PS4 DL/Win】5,989円 |
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プレイ人数 | 1人(オンライン:1~4人) | |
レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
廉価版 | 【PS4】Best Price:2018年8月2日/4,990円 | |
備考 |
「The Game Awards 2018 Best Role-Playing Game」受賞
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判定 | 良作 | |
ポイント |
過去作からグラフィックが大幅に進化 拡大およびシームレス化されたマップと力の入った生態描写 良くも悪くも伝統的とされていた数多くの要素が見直された モンスターの少なさやキャラクター描写には不満の声が多い |
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モンスターハンターシリーズ |
狩れ。この生ける大地と共に。
「新世代のモンスターハンター」を称して開発された『MH4G』以来の(事実上の)ナンバリングタイトル。
『MH3』以来9年ぶりの据え置き機専用タイトルでもありソニーハードでは『MHP3』以来8年ぶりの完全新作タイトルとなった。
本来であれば『モンスターハンター5』となりそうな所だが、プロデューサーの辻本良三氏曰く、「ワールドはスピンオフ作品ではない。5と付けると「難しそうだ」と構えられる方もいると思った為。(要約)」と語っている。
また、「5」という数字がモンハンの世界観では忌み数という設定が影響しているとも考えられる。
公式による略称は『MHWorld』だが、プレイヤーからは『MHW』『MH:W』『モンハンワールド』もよく使用される。
ワールドワイドでの展開を意識し「初めて触れる人がすぐに楽しめるモンスターハンター」をコンセプトに、海外プレイヤーなどからの意見をもとにして従来のシステムに対して大幅な見直しをしている。 システム面こそ大幅な見直しが入ったものの、 「モンスターを狩猟し素材を集めて武具を強化する」という基本のゲーム性は変わらない 。
過去作とは異なる大陸の「新大陸」が新たな舞台(*1)となり、ストーリーも新大陸での新たな狩猟生活が展開される。
また、19種の新モンスターを追加し、フィールドも従来よりも大きくなりシームレス化された新フィールドとなった。
PS4 Pro/One Xにも対応しており、フレームレート重視、グラフィック重視、解像度重視のいずれかのモードを選ぶことが可能。
特にフレームレート重視は可変式であるが最大60fpsで動き、モンスターハンターシリーズ据置機作品では初の60fps対応作品となった(*2)。
従来の据え置き機専用タイトルとは違い、オンラインモード・オフラインモードには分かれていない。
常時オンライン接続で遊ぶのが前提となっている(*3)。
フィールドのシームレス化
ベースキャンプの機能強化
ハンターのアクションの大幅な追加
救難信号
オトモアイルーとオトモダチ
グラフィックの大幅強化
ストレス要素の見直し
オトモダチ関連
概ね良好な武器種間のバランス
装備関連のユーザビリティの強化
音楽
マルチプレイ用難易度の導入
「村クエスト」の廃止
効果音
武器種の大幅な仕様変更、調整
UI
コラボレーションの内容
Ver.10.10以降の仕様
モンスターの種類数
モンスターの調整
+ | 不評なモンスターの一覧とその理由。長い為格納。 |
エフェクト
状態異常の硬直時間が増加した
オトモダチ関連
ストーリー
2Dで描かれた公式イラストは割と可愛いので何故そのテイストのままCG化しなかったのか疑問を呈する声が多い。
集会所
クエスト
武具
装飾品
マップ
UI
その他の仕様
ロード時間
+ | ... |
「ハンティングアクション」という根幹の部分はそのままに、多くのファンが待ち望んだグラフィックや表現力の向上、意図して引き継がれていた不便な要素の見直しによりゲームの本筋をブラッシュアップと、その名の通り新たな「世界」を見せた作品。
発売直後より、全世界で極めて高い評価を獲得し、良くも悪くも旧態依然とした『モンスターハンター』を新たな領域へ押し上げる事に成功した。
本作がコンセプト通り初めての人でも楽しめることは、シリーズ最高の販売数(DL版を含む)を記録したことからも確かだと言えよう。
ゲームバランス、キャラクターの描写、モンスターの仕様など、詰めの甘い部分は多少あるもののゲームとして高い次元でまとまっており、モンスターハンターシリーズにおけるターニングポイントとなる作品である。
+ | どう変わっているのかは長くなるので格納 |
*1 世界観は過去作と共有しており、時系列としては『MH4G』より後であることが示唆されている。
*2 ただし、PS4 Proではフレームレート重視で基本40-50fpsであり、60fpsはごく一部の場面でしか出ない。一方、One XやハイエンドPCの場合はフレームレート重視なら基本60fpsで動く。
*3 PS4をスタンバイモードにするなどして、強制的にオフラインで遊ぶ事も一応可能。
*4 プレイヤーの経験則で狩猟する事が醍醐味とされていた。
*5 テオ・テスカトル同様に「炎国の王妃」のアレンジなのだが、テオ・テスカトルと別アレンジのBGMが使用される。
*6 バックステップを行い、その間に相手からの攻撃判定を受けると見切りが成立し、大きく踏み込んで相手を切り払うアクション。使用時に練気ゲージがカラになってしまうが、切り払いを当てれば練気ゲージがマックスになる。
*7 レーシェンに関してはソロでしか挑めず、装備も固定されるという独自のシステム故に他の2体ほど強くはない。
*8 実際、極ベヒーモスについては公式が歴戦王をも凌ぐ難易度になると直々に発言していた。
*9 通常個体の時点でソロ用ステータスの存在しなかったマム・タロトを除く。
*10 ソロでしか戦えないレーシェンを除く。
*11 ベヒーモス実装前の公式放送ではベヒーモスはマルチ推奨であると公式も発表している。
*12 実際、過去のシリーズでは海外版においてコラボ装備品が全く違うオリジナル装備に差し替えられていたり、そのものが削除されていたりという事もあった。
*13 一応、『MHW:I』購入者がいれば、クラッチクローで傷つけしてもらう事が可能。
*14 いずれも歴戦の個体や極ベヒーモスを通常個体と同一モンスターとしてカウントした場合。
*15 イビルジョーは、各フィールドの主クラスのモンスターとの縄張り争いが個別に用意されておりその悉くに圧勝、vsオドガロンに至っては一定時間噛み付いたまま振り回し続ける(通称:鈍器)というインパクト抜群の演出で多くのハンターの度肝を抜いた。
*16 肉質が柔らかい場所を攻撃する場合、会心率が上昇する。
*17 『MH2』で登場したクシャルダオラ、テオ・テスカトル、ナナ・テスカトリ、オオナズチの総称。一対の翼を持ち四足歩行をするのが特徴。
*18 最新verでは危険度2の歴戦調査クエストでも入手可能になったが確率は3より低い。歴戦イビルジョーが出現するイベントクエストでも入手できるが期間限定配信であるため常時受注が不可能。
*19 モンスターの攻撃・咆哮といった行動でハンターのモーションが阻害されない。ダメージこそ受けるが軽減される。
*20 例外としてクエスト終了に直結するような出来事はテント内でも知らされる。
*21 力尽きたのを一度だけ無効にできるスキル。「1度でも力尽きたら即失敗」という条件のクエストで特に重宝された。
*22 ただし、これは本作単体での売り上げであり、『MHW:I』も同梱された「マスターエディション」を含めた売り上げは2530万としている。
*23 ただし、現実的には再現困難な物やインパクト重視で設定を考えられていない物もある。