本項では『クロノレガリア』『クロノレガリアEX』を併せて紹介します。
判定はいずれも「スルメゲー」です。
【くろのれがりあ】
ジャンル | ノンジャンルバトル |
対応機種 | アーケード(ALLS UX) |
発売・開発元 | セガ・インタラクティブ |
稼働開始日 |
【無印】2019年2月21日 【EX】 2019年7月24日 |
判定 | スルメゲー |
ポイント |
ジャンル名からして分かりづらい 通称スタイリッシュ計算ドリル 一瞬の判断が求められるリアルタイム制戦術バトル プレイヤーにギフト券(≒現実のお金)バラ撒き 完全新作の苦労が伝わる顛末 |
備考 | 2020年3月31日サービス終了 |
かつて神々の間で戦いが起きたときに、時の力で全ての神々を封印し、戦いに勝利したという時の神。その後継者であるクロノスは他の神々の子孫たちや妖精の力も借りながら、別の時間軸世界のクロノスたちと競い合い、神としての力を高めるため日々研鑽している。
その日々の中で正体不明の存在シャドウも現れ、彼を退けつつも現れた目的を探ることになる。
ジャンル名は「ノンジャンルバトル」を冠しているが、実際のところは半リアルタイム制の戦術(算術?)バトル。
なんでもありなパーティゲーム風の軽い感じを出したかったのだろうが、実際はかなりシビアな戦術が求められる。
その他、ランク別の全国対戦だけでなく、CPU戦やフレンド対戦なども用意されている。
+ | 個性的な8人のユニットたち |
+ | 4種類のレガリア。どれを選ぶ? |
RTSとカードゲームを組み合わせた、プレイヤーの思考力が問われる独特のゲーム性は間違いなく唯一無二のものであった。
そのゲーム性に魅せられた一握りのプレイヤーからの評価は高く、クソゲーとして切り捨てられるような作品でない事は確かである。
しかし真にこのゲームを楽しむまでのハードルは、リアルラックが絡むカード収集、地味なビジュアルと相まって果てしなく高い。
リアルマネーのプレゼントという強硬手段をもってしても
「ごくごく一部の好事家に愛されるゲーム」
の域は脱出できず、結局最後まで十分な新規プレイヤー層の獲得には至らなかった。
僅か1年1か月での稼働終了が告知された際も「知ってた」「残念だが当然」「約束された爆死」などという感想が非常に多く、
セガの新規IPの先達『ソウルリバース』共々、原作を持たないオリジナル作品の展開の難しさ、そして
「アーケード作品でスルメゲーは許されない」
という事実を改めて証明する形になってしまったのである。
稼動前から末期にかけての顛末
その他
*1 現在はミクシィに譲渡されているが、当時はセガが運営していた。
*2 三国志大戦の将器ガチャとほぼ同じ問題である。
*3 正確にはロッタの神器効果は『対象の最大HP-現在HPを回復させる』効果、ヒールネクタルは100回復の効果であるため、それらの計算の最終出力を半減させてしまう
*4 この頂上対決は断トツの低評価を受けている
*5 Ver1.1まではアビリティが高揚・鉄壁・会心・倍撃・先制・偵察・発奮の7つ。一応全部一度に付けられるが大道芸以外の何物でもない)
*6 一説によれば、本作の大爆死によってセガの開発部門と営業・ゲーセン部門の意識の乖離が深刻視され、それがセガゲームスとセガ・インタラクティブの合併・「セガ」という名前の会社が復活する原因の一つとなった、などという噂まである。
*7 『ソルリバ』の稼働期間は2018年2月22日から2019年2月21日 AM4:00までの365日
*8 2013年に稼働開始した『ALL.Net P-ras MULTI バージョン2』の後継。『ぷよぷよeスポーツ』『GUILTY GEAR Xrd REV2』などが配信されている。
*9 同じALLS UXで稼働しているゲームは複数存在するが、プリンターが必要・大型専用筐体などの理由で改造不可能である。
*10 実装当時は自動で頂上対決を再生する機能すらなかった
*11 そもそもこのゲームに三国志大戦のようなリプレイ動画作成機能は無い。
*12 ターミナルがコマ落ちやフリーズする場合があるがゲームへの影響はなし。前述の『ソウルリバース』は戦闘エリア外脱出バグ(さらにそこからエリア外を通って相手陣地に侵入できてしまう)やオブジェクトすり抜けバグなどの対戦ゲーとして致命的なバグ、ターミナルのライブ中継がまともに機能しない不具合などのオンパレードであった。