秘伝陰陽気功法 華佗

【ひでんいんようきこうほう かだ】

ジャンル アクションパズル
対応機種 ゲームボーイ
発売元 ヨネザワ
開発元 シンキングラビット、ジラフソフト
アウトバック
発売日 1991年11月22日
定価 3,568円
判定 なし
ポイント 2つの属性を駆使して攻略

概要

  • ヨネザワ製作のアクションパズルゲーム。
    • プレイヤーは気功玉を操作し、5人の少女に取り憑いた邪鬼を追い払うために体内の邪鬼玉を取り除くのが目的である。全5×10の50ステージ。
    • ゲームシステムは1987年にディスクシステムで発売された『磁界少年 メット・マグ』に近い。
  • タイトル画面で表示される名称は『秘伝陰陽気功法図式謎遊戯 華佗』。
    • また、タイトルにある「華佗」というのは気功玉を操る青年の名前である。

システム

  • 十字ボタンの左右で気功玉の左右移動。Aボタンでジャンプする。
  • Bボタンを押すとリトライ。手詰まりの際等に使用する。
  • ステージに存在する邪鬼玉には3種類ある。
    • 邪鬼玉(白)…マイナス。気功玉が白になる。
    • 邪鬼玉(黒)…プラス。気功玉が黒になる。
    • 邪鬼玉(混合)…気功玉が今の属性と逆の属性になる。
      • この邪鬼玉を全て取った上で出口に向かうとステージクリアとなる。なお出口には白、黒どちらの状態でも入れる。
  • ステージ上のアイテム
    • 巻物…制限時間を増やす。
    • 杖…制限時間を増やす。
    • 時計…しばらく自分以外の時間を止める。
    • 1UP…プレイヤーを一人増やす。
  • ステージ上の仕掛けやギミック
    • 矢印(床と天井)…白と黒の2種類あり、相反する属性の場合は引力が働き、同じ属性の場合は反発力が働く。ジャンプ力に影響する他、天井に張り付いたりも出来る。
    • 矢印(背景)…属性に関係なく矢印の方向に流される。
    • 壊せる壁…下からジャンプすると一度目でヒビが入り、二度目で壊せる。中にはアイテムが隠されている。
    • ワープ装置…2基対に設置されている一方通行のワープ装置。ステージに存在するスイッチを操作する事で入り口と出口を入れ替えられる。
    • 動くブロック…白と黒の2種類あり、矢印と同じく属性に応じてプレイヤーから離れたりくっ付いたりする。
  • 敵には弾を吐くタイプと高速で体当たりしてくるものの2種類おり、体当たりを喰らったり弾に当たると吹っ飛ばされる。また敵の上には乗る事も出来る。

評価点

  • ステージのレベルデザインが良い。
    • 「プレイヤーに何をどうさせたいのか」というテーマが明確なものも多く、攻略するのが楽しい。
    • 後半面は打開に一工夫必要なものが多く、歯応えがある。
  • BGMは明るめの曲が多いものの、何れも良質。
  • 5人の少女の顔グラフィックは一部パーツが使いまわされているものの、ハードや時代を考えればそこそこの出来。

問題点

  • リトライボタンがBボタン。Aボタンのすぐ隣にあるボタンなので暴発してしまう事がよくある。
  • 操作性に癖がある。
    • 天井にぶつかるようにジャンプすると反発力がない限り、暫く天井に張り付くような形になる。
    • 白と黒のブロックもこれまた癖の強い動き方をするので、慣れていても制御が難しい。
  • パスワードのエラーチェックが甘いため、適当に入力してもゲームが再開出来てしまう。
  • ゲームオーバーのペナルティが一切無く、残機とスコアの存在意義がない。つまり1UPは全く有難味がない。

総評

タイトルからどんなゲームか全く想像出来ない上に知名度が低い知る人ぞ知るマイナーなゲームとなっているが、ゲーム自体はそれなりに遊べる一品。
パズルゲームが好きな人は探してみては如何だろうか。

最終更新:2025年05月06日 01:23