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【すかいぴーす】

ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドー3DS
Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売ソフト
発売・開発元 ソニックパワード
配信開始日 【3DS】2014年4月9日
【Switch】2018年4月26日
定価 【3DS】330円
【Switch】110円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし


概要

『ぼくは航空管制官エアポートヒーローシリーズ』などで知られるソニックパワードが配信したニンテンドー3DSダウンロードソフト。後にNintendo Switch版も配信。
ジャンルとしては強制横スクロール型のアクションゲームに該当。より明確にいえば「攻撃手段のない横スクロールシューティング」といった方が分かりやすい。

古代技術によって作られた空飛ぶボードに乗って、2人の少年少女「サーフ」と「ピュア」がお宝を手に入れるために巨大都市エデンの空を飛び回るというストーリー設定。キャラクターはデフォルメで描かれる。


ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • 右方向にスクロールするステージを舞台に、どれだけのスコアを稼げるかを競う。練習ステージ + 全10ステージ構成のステージセレクト制。
      • 初回では練習ステージ及びステージ1しか選択できないが、ステージを順々にクリアする度に選択可能なステージが増える。
    • ステージ開始前に自機を「サーフ」か「ピュア」のどちらかから選択できるが、性能差はなくステージ展開やスコア記録等は影響しない。選ばれなかった方は後述のアイテム渡し役として登場する。
  • 操作体系
    • 本作の自機の操作は移動のみで、その移動範囲にも大きな制限がある。
      • 画面左側付近に自機が飛行している。そこからスライドパッド等の入力方向によって上下左右斜めの8方向への移動が行える。
      • 移動できる範囲は操作ニュートラル状態から数えて自機の1マス分しか行えない。すなわち、ニュートラル及び8方向の上下左右斜めの全9マス分の範囲のみとなる。
      • 移動するには必ず操作の入力の押しっぱなしを行う必要がある。操作を止めるとニュートラル状態となり、自機が移動範囲の中央へと戻されてしまう。
      • 以上の移動範囲の制限の関係上、画面の中央~右側や長距離間の移動は一切行えない。そのため、自機は画面左側付近に固定される形でスクロールが進んでいく。
    • 直接敵を倒す操作はないが、ステージ中に渦巻いている「竜巻」に自機に触れさせるか、後述のエネルギーコアを使うと周囲の敵を倒せる。なお、竜巻接触後はスクロールスピードがより速くなる。
  • アイテムについて
    • 各ステージにはメインアイテムである「コイン」が大量配置されており、これをどれだけ自機へと回収できるかがスコア獲得の鍵となる。
      • コインを回収すればする程にスコアが入るのはもちろんの事、敵ダメージを受けずにコインを連続回収すると「コンボ」が発生し、入手スコアに倍率がかかる*1
    • コインの配置に混ざる形で宝石アイテムである「トレジャー」も数ヶ所に配置されており、これもスコア獲得のための重要な要素となる。
      • トレジャー自体にも高いスコア獲得となるが、コンボ中にトレジャーを回収すればコインとは別件で入手スコアに倍率がかかる。
      • プレイ状況次第ではよりレア度の高いトレジャーが出現する場合があり、さらなるスコア獲得のチャンスとなる。
    • 自機の状況を有利にさせてくれるアイテムとして「シールド」と「エネルギーコア」が出現する。
      • シールドを回収すると1回だけ敵ダメージを無効化できる。ステージを終えるまで効果あり。各ステージの一定区間に数回だけ登場する。後述のコンボボーナスの維持にも役立つ。
      • エネルギーコアを回収すると一定時間超スピードアップし、コインの自動回収と完全無敵の効果が得られる。自機として選ばなかったキャラが1回だけ放出してくれる。
  • ステージクリアとミス条件について
    • ライフが残った状態で奥まで進み切ればステージクリア。
      • ステージクリア後は総合スコアに応じてSABCの4段階のクリアランクが付き、ステージ毎にハイスコアが記録される。
    • 5つのライフ制*2を採用しており、自機が敵及びその攻撃へ接触するたびにライフが1つずつ減る。ステージ中にライフがなくなるとゲームオーバーになる。
  • 称号について
    • ステージ中に特定条件を満たすと様々な「称号」が入手できる。
      • 入手した称号はモードの「称号コレクション」に登録される。称号は全部で50種類。各称号は未入手のものも含め獲得のヒントが表記されている。

評価点

  • コインやトレジャーを回収する面白さ
    • 各ステージにはかなりの頻度でコインが設置されており、それらを集中回収していく面白みがある。
      • 疾走感溢れるスクロールの中で、心地よい効果音と共にコインが自機の元に回収される様が非常に豪快。全編通してコインの波が押し寄せてくるような展開の連続となる。
      • エネルギーコアの効果中は全自動ですべてのコインが自機に回収される。目の前にあるコインすべてが自機に吸い込まれていく現象は何度見ても気持ちいい。
    • 好成績を目指すならばトレジャーの回収も無視できない目的となってくる。
      • トレジャーには様々な色や形をしたものがあり、すべてを回収したいという意欲が沸く。ステージクリア時のリザルトにおいて回収したトレジャーがすべて表示される。
  • 空を駆け抜ける疾走感
    • 本作では「高速スクロールの中で空を駆け抜ける」疾走感があり、他ではなかなかお目にかかれない感覚を堪能できる。
      • イメージとしては「空のサーフィン」そのものであり、美しい空の景色をバックに自機が疾走する絵面は一種の芸術性すらも感じるほど。
  • 上質グラフィックと爽やかなBGM周り
    • 各ステージにおける空の景色は「青空」「夕空」「夜空」の3パターンがあるが、そのどれもが非常に美しい色使いで描かれている。
    • 自機やアイテムなどは少し粗目のドット絵で描かれているが、総合的に丁寧な書き込みがなされており、景色との調和性も抜群といっていい。
    • ステージBGMは爽やかさを強調した楽曲で、ゲームの雰囲気と絶妙に合っている。

問題点

  • とっさの対応がし辛い操作性
    • 操作体系で述べた通り、本作の自機は9マス分の範囲でしか移動できず、操作の制限が非常に多い
      • 大回りな操作が起こせないので、アイテム回収や敵回避といった行動は常にギリギリで行うこととなる。操作のタイミングが少しでもずれると取り返しがつかない。
      • この操作性の影響で、なかなか思い通りの成績を出せないままにステージを終える結果となりやすい。終盤ステージに至ってはクリアすらも危うい一面も。

総評

ハイスピードアクションの名は伊達ではなく、ボートを操りながら空を駆け抜ける疾走感はかなりのもの。美しい景色を筆頭としたグラフィックの上質さも見所。
ゲームとしては意外と辛口な一面もあるが、高速スクロールの中でコインを回収していく豪快さが楽しい一作。

最終更新:2022年09月19日 23:15

*1 敵ダメージを受けなくてもコイン回収の間に開きがあるとコンボが途切れてしまう。竜巻でスピードアップすればコンボの途切れが起こりにくい。

*2 3DS版はゲージ式、Switch版はハート式のライフ表示となっているが、ライフ数は両機種共に共有となる。