毎度 花札

【まいど はなふだ】

ジャンル テーブルゲーム(花札)
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 アークシステムワークス
開発元 エープラス
配信開始日 2012年11月14日
定価 519円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 非常にシンプルな花札ゲーム
「こいこい」と「花合わせ」を収録
プレイ環境は快適だがやり込みは期待できない
毎度シリーズ
毎度 花札 - 毎度 へぼ将棋


概要

アークシステムワークス発売の3DS専用ダウンロードソフト。
ジャンルとしては花札そのもので、「こいこい」と「花合わせ」の2つのルールを収録している。


ゲームの仕様

概要でも述べた通り、本作では「こいこい」と「花合わせ」がプレイできる。花札のプレイルールに関してはこのページでは割愛。

  • 操作はボタン側及びタッチ側の両方に対応している。捨て札に対応した合わせ札がどれかを知らせてくれたり、役の一覧をいつでも確認できる機能あり。
  • 「こいこい」は2人対戦、「花合わせ」は3人対戦でゲームが行われるが、本作は1人プレイ専用なので対戦相手はすべてCPUが担当する。
  • ゲーム開始前にCPUの強さを3段階から選択できる*1。さらにはゲームを一旦途中で止めて後に再開ができる。
  • 試合1回分を「月」としてカウントし、12月分の試合をすべて経過させるとゲーム終了。得点の総合が最も高い者が勝者となる*2
  • ゲームのローカル設定やインチキ技は存在しない。さらには隠しルールや称号集めなどのやり込みもなく、プレイ結果の記録はなされない。

評価点

  • 花札ゲームとしての遊びやすさ
    • 花札ゲームとしてのプレイ環境は非常に快適であり、ストレスなしでゲームを楽しめる。
      • ゲームテンポは軽快そのものでさくさくとゲームが進行し、ロード時間などのウエイトは一切ない。全体的に流れるような速さで試合が進む。
      • 「どの捨て札を捨てればいいのか」「どのような役で得点が発生するのか」といった表示がされ、花札に詳しくない人でもすんなりと入り込める配慮がなされている。
      • ゲーム画面は状況が確認しやすく、視覚的な不具合は特に見受けられない。さらにはボタン側・タッチ側の両操作に対応しており、操作性に関しても不備はない。
  • 和テイストの雅なデザイン
    • メーカー曰く「和テイストの雅なデザイン」である事をアピールしており、ゲーム内でもその名の通りのデザインで描かれる。
      • きらびやかな色彩が輝かしい「晴れ」と、落ち着いた色彩を重心とした「気」の雰囲気の絶妙なバランスが保たれており、グラフィックセンスは非常に高い。
    • 役を出すと「ジャーン!」という豪快な効果音と共にキラキラした演出が発生。高い役であるほどに演出が派手になるのも凝っている。

問題点

  • やり込み要素はほぼない
    • 原則として2つのルールの花札をプレイする事に特化したゲームであり、まとまったやり込みは期待できない。
      • ゲームを終えると何の記録もされないままにタイトル画面に戻るだけで、プレイの繰り返しで蓄積されるようなやり込みは搭載されていない。
      • 画面のデザイン変更などのオプションも存在しないため、外観だけでも気分一新でプレイするといった楽しみも行えない。
    • そのため、本作は「おまけはいらないから、単発でさくっと花札を遊びたい」といった楽しみ方でのプレイが適任なソフトといえる。
  • 対戦はできない
    • こういうゲームは対人ならではの醍醐味があるがそれは味わえない。3DSなら複数人との通信もできるので3人対決も実現できたのだが。

総評

花札ゲームとしての遊びやすさは優秀であり、ライト感覚で2種類のCPU戦花札を楽しみたい人にはお勧めな一作。
一方でがっつりとプレイする内容とはいえず、特別な独自要素も存在しないため、最低限の花札以上のものを求めるのはお勧めはできない。


余談

  • 後に3DSからリリースされた『毎度 へぼ将棋』と同じ「毎度」の冠が付いているが、テーブルゲームという以外での共通性は特にない。
    • 『へぼ将棋』には対戦キャラクターとのやり取りが発生するが、本作にはそういった演出は全くない。ゲームテンポに関しても真逆の評価がされている。
    • 一応アークシステムワークスとしては2作を『毎度』シリーズと位置付けている。(参考:AUTOMATONインタビュー
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最終更新:2023年01月18日 23:59

*1 花合わせは2体のCPUの強さを一括で設定する。

*2 本来の花札もこのルールだが、長くなるためか省略されやすい。