タングラム×タングラム ~誰もがハマるシルエットパズル~

【たんぐらむたんぐらむ だれもがはまるしるえっとぱずる】

ジャンル シルエットパズル
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ダウンロード専売
発売元 アークシステムワークス
開発元 Moving Player
配信開始日 2014年10月1日
定価 509円
プレイ人数 1人
セーブデータ 3箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント スタンダードなタングラムのシルエットパズル
実質360問を収録
露骨な問題の水増し感


概要

アークシステムワークス発売によるニンテンドー3DS専用のダウンロードソフト。開発は海外メーカーであるMoving Playerが担当。

ジャンルはシルエットパズルの一種であるタングラム。トーテムポールを背景とした舞台に、600以上もの古代の謎を解いていくという設定。


ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • 4つのモードから好きなものを選び、色々な問題を解いていく。
      • ノーマルモード」と「ワンタッチモード」は共に全360問の問題を自由に選んで解いていく。後者は1枚のピースにつき1回しか移動できない制限がある。
      • おたすけモード」はシルエットにピースをはめこむ位置が色分けされているので、その通りに操作できるクリアできる。全72問の選択制。
      • チャレンジモード」はランダムで出現する問題を制限時間が尽きるまで順々に解いていく。問題を解くたびに制限時間が少し回復する。
    • チャレンジモードはクリアした問題の最高記録が登録される。それ以外のモードは問題クリアの状況が記録されるが、クリア時間の記録はなされない。
  • 問題の解き方
    • シルエットの中に7枚のピースを隙間なくはめこめればクリアとなる。
      • ピースはすべての問題において同じものが使用される。
      • ピースは二等辺直角三角形5つ(大:2個、中:1個、小:1個)、平行四辺形1つ、小さな正方形1つから成る。なおこれらをうまく組み合わせると大きな1つの正方形になる。
    • ピースの45度刻みでの回転及び反転が可能で、これを利用しないと絶対にクリアできない。
  • 操作体系
    • タッチでのみ操作できる。スライドでピースの移動。ピースの端をタッチすると回転。ピースにタッチを2回素早く行うと反転ができる。
  • トーテムポールコレクションについて
    • ゲーム中に条件を満たすと「トーテムポールコレクション」が獲得できる。コレクションは通常25種類と特殊1種類あり。

評価点

  • 無難に楽しめるタングラム
    • ゲームとしてはスタンダードなタングラムそのもので、小難しいルール抜きで無難に楽しめる。
      • 適度に頭を使う手強さはあるものの、ピースの数や種類がさほど多くないため難易度はそう高くはない。パターンを見極めればとんとん拍子にクリア可能。
    • 問題数はなかなかに豊富だが、問題点の件により水増し感はどうしても拭えない。
  • インディアン的のミステリアスな雰囲気
    • 外観としてはステレオタイプなインディアン的デザインで、トーテムポールが印象的なミステリアスな雰囲気を醸し出している。
    • BGMは自然のせせらぎ音のみで、音楽的な意味での楽曲はほとんど存在しない。音色的な寂しさは拭えないものの、ナチュラル感は大いに伝わってくる。

問題点

  • 露骨な問題の水増し感
    • 4つものモードが用意されているものの、実質の問題数は360問ぽっきりである。
      • ノーマルモードとワンタッチモードの問題はすべて同じ。両者の違いは操作の1回制限の有無のみで、別モード扱いなため同じ問題でも2回分のクリアが必要*1
      • おたすけモードは問題の使い回し以前に、色通りにピースを合わせるだけでクリアできるだけのヌルゲーでパズルゲームですらない。
      • チャレンジモードは他のゲームでも搭載されているタイムアタック特化のルールなので、ここで批判するのはお門違いといえる。
    • 公式では「600以上の謎」と本作をアピールしており、まるで600問以上の問題が収録されているかのような表記なのが紛らわしい*2
  • 謎のピースずれ現象
    • ピースをシルエットにはめこむと、高確率でピースがずれる仕様がある。
      • 多少のピースのずれ位ならば正解として扱ってくれるのが幸いだが、何のためにここまでずれさせる必要があったのかは非常に謎である。

総評

ゲームとしてはスタンダードなタングラムとしか言いようがない内容であり、シルエットパズル好きならば無難に遊べる一作。
露骨な問題の水増し感やピースずれによる操作の違和感といった点はあるものの、あからさまな欠陥は全編通して見受けられない。

最終更新:2021年01月08日 18:25

*1 例えばノーマルモードの問題をクリアしても、ワンタッチモードの同じ問題はクリア扱いにならない。

*2 おそらく「すべてのモードの問題をかき集めた上での600問以上」の意味でこうアピールしたものと思われる。