ポップンミュージック 解明リドルズ

【ぽっぷんみゅーじっく かいめいりどるず】

ジャンル 音楽ゲーム
対応機種 アーケード
販売・開発元 コナミアミューズメント
稼動開始日 2020年12月9日
判定 なし
ポイント 偉大すぎた前作と比較され酷評の嵐
充実の楽曲面と引き換えに演出面などが犠牲に
解禁イベントに難あり
効率よく条件を満たせば解禁は相変わらず緩め
完全新規キャラクターがついにゼロに
ポップンミュージックシリーズ

概要

『ポップンミュージック』の26作目。今回のテーマは「和風+推理もの」。タイトルの「リドルズ」も「謎」から来ている。

前作『peace』と同様、ロケテスト等は行われず正式な稼働告知も前日の夕方に公式ツイッターで告知するのみ*1という異例のスピード稼働となった。
データ引継ぎの確認等はなく、内部的にはアペンドバージョン扱いという点も変わらず。ちなみにe-amusementサイトのプレーデータ閲覧が『peace』側のページでもまったく同じデータになっていたのも同様。


特徴

  • キャラクターデザインはpeace以前でおなじみとなっていたラピス絵ではなく、前作peaceで採用された旧絵柄に近い画風をそのまま継続。
  • 開始前のオプション確認画面とリザルト画面が本作より一足早くリリースされた『ポップンミュージック Lively』と似たようなレイアウトに一新された。
    • オプション確認画面はバナー画像やBPM、アーティスト名といった楽曲情報が画面中央に表記され、マイキャラが画面左、対戦相手のキャラが画面右に登場する。
    • リザルト画面はプレー結果が画面中央に大きく表示され、キャラは左右に表示されるようになった。ただこの影響により、旧筐体では対戦相手側のキャラがかなりの頻度で見切れてしまう。
  • 前々作のACうさ猫で登場したマスコットキャラ「ナビ」は続投はしているものの、出番は『peace』よりもさらに減少した。
  • 解禁イベント「解明!M&N探偵社」
    • 本作のメイン解禁イベント。ミミ・ニャミの探偵社にやって来た依頼人のポップンキャラクターから出題される謎解き「Special Riddles」「Short Riddles」を解明して「解明度」を100まで貯め、楽曲を解禁するのが目的となる。
    • 「Special Riddles」は各依頼人のメインの謎解きで、謎解きの内容はイラストから読み解いたり文章から推理したりと様々だが、どの謎解きでも解答から導き出されるヒントから該当する楽曲を推理して選ぶという点は共通。クリアの成否は問わないため初心者でも安心。
      • 最初はノーヒントで挑むことになるが、再度依頼を受けるごとに謎解きのヒントが一つずつ解放されていき、分かりやすくなっていく。ヒントは合計で3つ。
      • この謎解きをこなすことで「解明度」を一気に50もしくは70も獲得できるため、効率よく解禁を進めるためにはほぼ必須と言える。
    • メインの謎解き以外にも「Short Riddles」が毎回3つ出題され、その条件を達成すると「解明度」を4獲得できる。
      • こちらには謎解き要素はなく、「1プレーでスコア合計210000点以上」「曲名が英語から始まる楽曲を選曲」「ランダム選曲をする」とプレーの結果で達成することになる。
      • 「Special Riddles」は一度達成すると再度達成は不可能*2なため、解禁を進めるためには「Short Riddles」の達成が必須。
        参考までに、「Short Riddles」だけで解禁を達成しようとすると25回、最低でも9プレー必要になる。

評価点

  • 充実の新規楽曲群
    • NU-KOの歌唱力と担当キャラの「茜」によってラピストリアで大人気となった「朱と蒼のランページ」の続編曲「黒き螺旋のクレイドル」が登場。ラピストリアからポップンに触れたユーザーやラピストリアの支持層には嬉しい点。
    • 「劇団レコード」「あさき」「Akino」「red glasses」「sei☆Shin」「かめりあ feat.藍月なくる」「豚乙女」「Chocck feat.保崎メンマ」「村井聖夜」「Sota Fujimori」「Nana Takahashi」「TAG」「Akhuta」「onoken」「S-C-U」「Tomoyuki Uchida」「Super Momo Tarosans*3」などポップン常連・過去作からの続投アーティストも多数参加している。
    • かつて人気を博した「ひなビタ♪」の後継企画であるメディアミックス企画「バンめし♪*4」からの楽曲も前作から引き続き登場。
    • 家庭用移植楽曲としては『ポップンミュージック ポータブル2』の有料DLC楽曲として登場した「ネバーデッド / Pharaoh★Love」が収録。peaceの家庭用移植曲とは違い、専用背景画像も完全移植となっている*5
    • 他アプリからの移植では「ときめきアイドル」の楽曲も登場。特に「フィフネルの宇宙服」の収録はファンを大いに湧かせた*6
    • パチスロ部門からの楽曲もサニーパーク以来の登場。パチスロ『麻雀格闘倶楽部 真』から「Brand New..」「沈まない月のように」「天和無双」の3曲が他機種に先駆けて収録された。
    • 旧曲へのUPPER譜面、追加EX譜面も健在。「昭和初期カヨウ / 悪アガキ」「ヒップロック4 / 路男」「モード / お天気とチョコレート」「ビーチ / Into The Light」「俺ポップ / 垂直OK!」と今回も意外なチョイス。
    • 音ゲーの定番版権枠である東方アレンジ楽曲は「beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE」のオリジナルアルバム第4弾『BEMANI presents 東方 ULTIMATE WEAPON』から「Jailbreaker」「GO²TOS」が移植。
      • どちらも男性ボーカル曲でありアレンジ元もポップンでは初収録、さらに版権では珍しいキー音付き楽曲となっている。「最終鬼畜妹フランドールS」や「Grip&Breakdown!!」といった新鮮味ゼロな他機種の使い古しを持って来ないあたりもポップンらしい変化球の選曲と言える。
    • KONAMIのフラグシップタイトルの一つ『実況パワフルプロ野球』シリーズからも最新作『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』のオープニングソング「群像夏」が発売とほぼ同時に無条件解禁された。
  • 安定した楽曲追加ペース
    • 他機種からの移植や他コンテンツからの移植も多数含まれているが、楽曲の追加は原則1〜2週間おきに1曲と比較的安定したペースを維持している。
  • デフォルト楽曲でLv50が登場
    • 本作ではなんと稼働直後から遊べるデフォルト楽曲にて「インボルク[UPPER] / 生命の焔纏いて」が登場。そして難易度はまさかのLv50。デフォルトでのLv50楽曲収録は当然ながら史上初。
    • 通常版もLv49の辛ゲージ譜面として猛威を振るうもののACSPでの初出時はラスボス曲「エンジェリオン / 生命の環を紡いで」の前座に甘んじていたが、今回のUPPER譜面ではエンジェリオンと同一のノーツ数にまで物量が強化され、エンジェリオンすら上回る極悪難易度に仕上がった。
  • 版権曲へのUPPER譜面追加
    • 前作ではオリジナル楽曲のみに行われたUPPER譜面の追加だが、本作ではボーカロイド楽曲の「セツナトリップ」、BEMANI×東方projectにて追加された「Russian Caravan Rhapsody」、そして「創聖のアクエリオン」「夏祭り」「Butter-FLY」「GET WILD」「シュガーソングとビターステップ」といったポップンシリーズの古参版権曲にも強化版のUPPER譜面が追加された。
      • 当然どのUPPER譜面も一筋縄ではいかない難易度に仕上がっており、特に「Russian Caravan Rhapsody」は長らく超高難易度楽曲に恵まれなかった東方アレンジ楽曲において初のLv48楽曲となった。
  • これまで同様豊富な新規版権曲
    • 他機種と同時収録で「春を告げる」「Seize The Day」「↑↑↓↓←→←→BA」を収録。
    • 本作にてオリジナル楽曲を提供したアマギセーラの「空狐の消えた日」、My Complex of Academyの「Into My Hell~魔界へようこそ♡~」も収録。また、前作で参加したSerphの「sparkle」も収録。
    • ただ、近作では純粋なポップス系が増えアニメ系の比率が減っている点は「pop'nらしさがない」とも言え、今作でもその傾向がある。
      • 一応稼働開始時点で「ひぐらしのなく頃に 業」OP「I believe what you said」が収録されてはいるが。
  • 描き下ろしキャラクターの人選
    • 「茜」「文彦さん」「グリム」「スマイル」「寿々姫」「ムラサキ」「ロキ」「かおりん*7」「ショルキー」「モイモイ」「エージェント」「ラーズ」「トア」「ヒュー」といった人気キャラが多数登場し、古参シリーズファンを湧かせた。
    • 「チャーリー」「サンパウロ容子」「キララ」「ちせ」「セルゲイ」「サファイア」といった再登場に恵まれなかったキャラクターにも出番が与えられている。
  • 解禁イベント「BEMANI 2021真夏の歌合戦5番勝負」
    • イベント自体の詳細は別項を参照
      • ポップンからのプロデュース楽曲「Globe Glitter / Sana,ATSUMI UEDA by BEMANI Sound Team "PON"」も内容・譜面共に評価が高い。EX譜面もLv48、それ以外の譜面も最強クラスのLv設定になっている。
      • ボーナストラックでは長らく楽曲提供を行えなかった「DJ YOSHITAKA」が描き下ろし楽曲「Triple Cross」を提供。特にポップンでは堂々のLv49として登場し、イベントボス曲としての存在感をアピールしている。
  • 解禁イベント「冬のポップン!スペシャルコンボ!
    • 年末年始の時期を対象にしたイベント。全3弾で構成され、そのうち第一弾と第三弾の2回は楽曲の解禁イベント。前作『ポップンミュージック peace』のサウンドトラックにて収録された前作のイベントアーカイブで出しそびれたお蔵入り新規楽曲3曲と、家庭用ポップンである『ポップンミュージック Lively』にて収録された7曲が追加された。
    • メイン解禁イベントの不評を考慮したのか、追加楽曲の解禁条件は「15曲プレー」「スコアを累計で1,000,000点貯める」「COOLかGREATを10,000個出す」といった楽曲の縛りが一切ない条件や、「初代からAC19までの曲を10曲プレー」「AC20からpeaceまでの曲を10曲プレー」など該当する楽曲が非常に豊富な条件が設定されておりユーザーから好評を得ている。
    • また、第二弾の「MZDのきまぐれ探偵社助手」では未解禁楽曲が4曲以上残っている場合に限り「解禁進捗が通常の2倍に増加(Special Riddlesを達成すればどの楽曲も1クレ解禁)」という強烈な補正をかけ、解禁が進んでいないプレーヤーへの配慮を行っている。
  • 前作peaceから引き続きのコインプレー優遇
    • 前作でもコインプレーのデメリットが少なく、PASELIを使用しなくても快適にポップンを遊べる仕様だったが本作でもその方向性は健在。
    • なお、本作では前作でのPASELIプレーの数少ない利点だったイベントの進捗ブーストがイベントの仕様により削除され、エクストラステージ以外の利点がなくなってしまっている。

賛否両論点

  • 解禁イベント「解明!M&N探偵社」の解禁仕様
    • 解禁システムの都合上、謎解きをこなさなけば一切解禁が進まない(テキトーに遊ぶだけではほとんど解禁が進まない)という点は賛否両論。
      • 現状はお題の表示にクセのある仕様(後述)が存在する事から、イベントのルールを理解していないプレーヤーは依頼人(解禁する楽曲)を選択した後に各リドルの内容を読み飛ばしてしまい、ゲージを貯める手段がわからないままゲーム終了…という事態になりやすい。
        この事も相まって、本イベントは比較的とっつきやすかった前作の「ポップンタイムトリップ」「ポップンイベントアーカイブ」から一転して、遊び手を選ぶ内容と化していると言わざるを得ないだろう。
      • 似たような形式のイベントとしてAC20の「それゆけ!ポップンクエスト」が存在したが、そちらはハズレの曲を選んでもしっかり進捗が進み、解答の楽曲が含まれる楽曲で構成される*8解禁の助けとなる専用カテゴリも存在したが、本作にはそういった救済要素はない。
    • 「Special Riddles」の解答にはある程度ポップンシリーズの楽曲に対する知識がないと解答楽曲が導き出せないものが存在する。
    • また、依頼人キャラとの掛け合い等が一切ない点もキャラクター推しのユーザーには残念な点。
      • とはいえ、告知画像での「依頼人紹介」の文章は中々凝っており、移植で登場したキャラもしっかり紹介されている点は評価点。

問題点

  • 解禁イベント「解明!M&N探偵社」の問題点
    • 「Special Riddles」「Short Riddles」共に内容を確認できるのは最初の依頼人選択画面のみで、選曲中の確認は不可能。そのため現時点ではそれぞれの謎解きを暗記するか写真やメモを残しておく必要がある。
      • 一度経験すれば以降は出題画面をスマホで撮影して確認すれば済む話なのだが、その手間を怠って記憶力を頼りにプレーし、結果お題を忘れて進捗が進まないという自業自得なケースも多々見られる。
    • 一部「Special Riddles」の判定がおかしいという報告も挙がっている。
    • 「Special Riddles」の解禁条件に、公式の設定ミスと思われるものがいくつかある。以下はその実例の一部。
      ただし、これらは提示された「ヒント」を元に答えを推測するというものであり、公式に下記の条件で確定と明言されたわけではない点には注意。
      • 「村井聖夜の楽曲を選曲」ではTOMOSUKEとの合作曲「スウィートロニカ / 晴天Bon Voyage」や村井聖夜が作曲した楽曲のREMIX「home.(kors k Remix)」、村井聖夜がREMIXを担当した「お江戸花吹雪 TEYAN-day MIX / エンカREMIX」や「Quick Master Millennium mix / J-テクノREMIX」が対象外扱いされている。
      • 「双子キャラを選ぶ」では公式で双子設定が付いている「セリカ」が対象外。
      • 「曲名に『宇宙』が含まれる曲」では、英語の「space」や「cosmic」を含む曲も対象となっているのに、カタカナの「スペース」が含まれた「魔法の扉(スペース🪐マコのテーマ)」や「スペースキッス」が対象外。
  • 完全新規キャラクターが皆無
    • 本作で新規アニメが用意されたキャラクターは、「ミミ」「ニャミ」、KAC10th決勝楽曲で登場した「イオ&ロア」「ミミ&ニャミ(2名が同時登場)」のみで、それ以外のキャラクターは全て立ち絵イラストのみの一新でアニメ自体は使い回しになっている。
      • アニメが新調された上記4名についてもあくまで過去作品からの続投キャラであるため、結果として本作は、歴代ポップンシリーズで初めて描き下ろしの新規キャラクターが一切存在しない作品となった。
      • 前作peaceの時点でも完全新規キャラクターは「ノルニル」1組だけにまで減っていたので、その流れのまま0になってしまったのは致し方ないのかもしれないが…
  • 冷遇されるデコパーツ
    • 前作の「ポップンタイムトリップ」で追加されたのを最後に、今作での新規デコパーツの追加は全く無く、過去登場分の解禁手段も一切存在しないまま塩漬け状態となってしまった。
      これにより、今作から始めた新規プレイヤーはうさ猫時代のデフォルトだった「少年の夢」「ミミの帽子」の2種類しか使用できないという事態になっている。
      • 唯一、同じくうさ猫当時のThe 8th KACで登場したデコパーツ「Catch Our Fire!」のみ「(開催年を問わず)KAC予選ラウンド期間中に共通課題曲をプレーする」が条件に設定されているため、The 10th KAC共通課題曲「世界の果てに約束の凱歌を-pop'n ver.-」を期間中にプレーすることで一応ながら復刻解禁できた。しかし、こちらは楽曲「Catch Our Fire!」の解禁手段の方は存在しないという歪なことになっている。
    • 前作の「いちかのBEMANI投票選抜戦2019」にてマニフェストで追加が約束されていた記念デコパーツについても一切音沙汰なしのまま、今作においても最後まで追加されることはなかった。

アップデートで改善された問題点

  • 高難易度譜面の不足
    • 前作peaceではLv49、Lv50といった超高難易度譜面が稼働直後からハイペースで投入されヘビーユーザーを喜ばせていたが、本作では一転して難易度のインフレが抑えられ、Lv42~47程度のいわゆる中級~上級難易度の譜面が中心となった。
      • デフォルト配信でのLv48は「Russian Caravan Rhapsody(UPPER)」しか存在しなかったもの、その後は「ドリームゲイザー(UPPER)」、「ヒップロック4(UPPER)」、「Majestaria」、「スーパー銭湯ババンバーン」、「Globe Glitter」と定期的に追加されている。
      • 48自体はそこまで多くないが、本作ではLv47と設定されているが体感難易度がLv48並の「詐称曲」と言われる曲が多く、当然個人差は出るものの「ハラショー!おにぎりサーカス団」「天和無双」「焱影」「天空ジオグラフィ」「ミサコの告白(みーつけたっ♡)」あたりは実質Lv48クラスと扱われる強者揃い。レベル設定が適当なのはいつものこと。
    • Lv49は稼働から8ヵ月以上経っても一曲も追加されていなかったが、「IDM(UPPER)」の登場を機に「Triple cross」「彼岸花」と追加され、しかもいずれもLv内でかなり強めの部類だったことからユーザーを喜ばせた。
      • その後KAC10th決勝楽曲として「世界の果てに約束の凱歌を」「世界の果てに約束の凱歌を-Advent-」もかなり強めのLv49として登場。
    • 最高難易度表記であるLv50は「インボルク(UPPER)」EX、「ΔΟΓΜΑ」EX、「virkatoの主題によるperson09風超絶技巧変奏曲(UPPER)」EXのみだが、難易度はいずれも50の名に恥じない超絶高難易度譜面となっている。
    • 最終的にはLv48が18曲、Lv49が10曲、Lv50が3曲と過去作並の収録曲数となった。

総評

前作peaceの活躍によりシリーズ終了の危機を乗り切ったポップンシリーズ。
本作も前作と同様の路線を引き継いだ保守的な作品となっているが、「解明!M&N探偵社」関連など看過できない不具合があったりと少々問題の目立つ一作になっている。


余談

  • カタカナと漢字を組み合わせたサブタイトルは何気にシリーズ初である。
  • 稼働開始時期の関係で、『クイズマジックアカデミー 輝望の刻』主催の多機種楽曲解禁イベント「BEMANI MusiQ FES」は第2弾のみの参加。
    • なお、「解明!M&N探偵社」解禁要素の10番手「Milky Way Star(Extended Ver.)」は元々このイベントの第1弾で『ノスタルジア Op.3』にて解禁できた曲である。
  • 長らくAC音ゲー最多の楽曲収録数を誇る機種であったが、本作稼働途中の2021年半ばでついに『SOUND VOLTEX EXCEED GEAR』にその座を奪われ、収録楽曲数第2位に降格した(当時は両機種とも1600曲強程度)。
    • とは言え他のAC音ゲーと比べると依然多いことに変わりはなく、2022年9月12日の本作『pop'n 解明リドルズ』稼働終了直前時点での収録曲数は1741曲、対する同日時点の『SDVX EXCEED GEAR』は1814曲であり、この2機種がダントツで他を引き離して2強となっている。
  • 本作稼働途中の2021年4月頃より、一部の他コナミゲーム出身曲の扱いが変更され、オリジナル楽曲から版権曲扱い(「TV・J-ポップ」カテゴリ)に移行している。
    • 対象となったのは『ときめきレストラン☆☆☆』『ときめきアイドル』出身曲。後の配信曲についても『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』『eBASEBALLパワフルプロ野球2022』からの楽曲や、コナミコマンド35周年で制作された「↑↑↓↓←→←→BA」も同様の扱いとなっている。
      • 既に前作『peace』の時点で『ダンキラ!!!』出身曲が同様の扱いになっており、それに合わせる形で統一したものと思われる。
      • なお、『バイオミラクル ぼくってウパ』や『悪魔城ドラキュラ』等のレトロゲーム楽曲についてはコナミオリジナル扱いのまま変更がなく、あくまでもスマートフォンゲームや直近の新作関連が対象になっている模様。
      • 一方で、『ときめきアイドル』はコナミゲームソングのカバーも多く存在する関係上、元は『Pop'nツインビー』のBGMのアレンジカバーである「Twin memories W」、『ときめきメモリアル』のキャラクターソングのカバーの「フィフネルの宇宙服」なども版権曲扱いにされるという不可解な現象も起きている。
    • 変更の理由は明確にされていないが、現行のKONAMIのアーケード事業は「コナミアミューズメント」、家庭用事業は「コナミデジタルエンタテインメント」と分断されており、上記楽曲群の一部はe-amusementアプリのプレーシェアでバナーに「©Konami Digital Entertainment」のコピーライトが付くなど、後者のKDEの管轄になっていることが原因ではないかと推測されている。
      • これを裏付けるかのように、本作と同じコナミアミューズメントからリリースされた『パチスロ 麻雀格闘倶楽部』シリーズの楽曲についてはオリジナル曲扱いのままとなっている。
  • 本作稼働開始時の店頭ポスターにはCS10の楽曲「ビートロック2 / Wish」が選曲画面に存在する場面が映っており、移植されることが期待されていた。
    • しかし、「解明!M&N探偵社」にて同楽曲の担当キャラ「ヒュー」が現れたものの、解禁されたのは新曲「Shades of Day」であり、結局「Wish」が移植されることは無かった。
    • 実は稼働3ヶ月後頃のポスターでは該当の画面写真が別の場面に差し替わっており、何らかの事情で同曲が移植不可能になったものと考えられる。
      • 「Wish」が元々はアニメ『GetRide!アムドライバー』OPの原曲・歌詞違い別バージョンであったため、移植に際して問題があった可能性が高い。
    • 上記の「Shades of Day」のヒューは依頼画面では「Wish」と同じ旧ハリアイイラストのシルエットだったが解禁時には新規イラストに差し替わっていたこと、「Shades of Day」のアーティストはPONだが同じくヒュー担当の過去の「ビートロック」シリーズをかなり意識した歌い方・曲調になっていること*9、さらに次回作『UniLab』稼働初期のバグにてCS10当時の「Wish」の専用背景が「超中華流行歌曲」のUPPERに出現していた(すぐに修正)等、痕跡があちこちに残されている。
  • 解禁イベント「解明!M&N探偵社」は途中で新たなイベントに差し替えられなかったこともあり、開催期間は歴代最長となった。
  • Livelyからの楽曲移植イベント「出張!ポップンクエスト Lively II」が終了した後は更新がなく、2022年9月6日に突然ポップンミュージック UniLabというタイトルが発表され、その3日後にはそれがAC新作であり、翌週13日から稼働されることが発表された。
    • ここ近年の新作と同じく、ロケテスト無しでの直接アップデート稼働となる。旧作のプレーデータをそのまま流用した実質アペンド的な内容であるのもうさ猫→peace→解明リドルズまでの流れと同様。
    • 「解明!M&N探偵社」は締めの展開やエンディングに相当する楽曲といったものはなく、『éclale』と同様に唐突に終了する形になった。
      • ただし、事実上最終イベントとなった「出張!ポップンクエスト Lively II」のファイナルフェーズが「THE END」と銘打たれており、これが最後の更新であると匂わせる形にはなっていた。
      • また、「実質ボス格のオリジナル新曲が稼働中盤に登場」「過去移植曲のUPPERが事実上のラスボス」という締め方は前作peaceとほぼ同様である。
  • サウンドトラックCDは長らく発売されていなかったが、2024年1月17日にようやく発売されることに。(コナミスタイル)
    • 本作稼働開始から3年以上経過し、既に次回作の『UniLab』すら稼働開始から1年半という時期である。サブスク全盛時代にあえて物理版を出してくれるだけでもマシではあるが、いくらなんでも遅延し過ぎではある。
    • だがその代わりに収録曲数は充実しており、『peace』と同じくCD4枚組の大ボリューム。未収録となったのは各種版権曲と「バンめし♪」4曲・「十界」・「群像夏」・『peace』サントラで「Brand New Tracks」として先行収録されていた3曲のみに留まっている。
      • 連動イベントや他機種移植曲、『ときめきアイドル』や『パチスロ麻雀格闘倶楽部』の楽曲、『IIDX ULTIMATE MOBILE』限定アルバムからの楽曲、さらには『Lively』から登場した移植曲などもほぼ完璧に網羅。
      • さらに今回も『peace』サントラに引き続き「Brand New Tracks」として完全新曲3曲が先行収録される(後に発売記念として『UniLab』にプレイアブル収録)。
      • なお、「十界」については何故か今回もCD未収録となった(『REFLEC BEAT groovin'!! Upper』の余談も参照)。
    • 特典として特製本「解明!M&N探偵社 謎とき解決BOOK」が付属。当時の探偵社の謎解き問題が小冊子に全収録されている。何気に謎解きの正式な解答が発表されるのはここが初。
最終更新:2025年03月09日 02:04

*1 稼働の少し前にツイッターで新作稼働を思わせるツイートは行われていた。

*2 解禁イベント開始直後のみ、不具合で再度達成が可能となっていたが即座に修正された。

*3 あさきの別名義

*4 しかしながらこのメディアミックス企画は2020年末の「バンめし♪ ふるさとグランプリ」の途中で実質的な企画打ち切りとなり、新たな楽曲の収録が絶望視されている。

*5 ただし、常にライバルキャラ側が1Pカラーで固定となり、同一キャラのマイキャラ選択によるカラー変化は起きなくなった。

*6 しかし一部では「ときメモの原曲にしろ」「村井アルバムのSanaカバー版を出せ」という意見も挙がってはいたが…

*7 本作では移植曲担当にもかかわらず新規立ち絵が用意されるという異例の優遇を受けている

*8 正確にはマイキャラと依頼人との相性次第で解答の楽曲の割合が変化するカテゴリ。

*9 過去にもPONはうさ猫で「@you」という明らかに「パワーフォーク」シリーズの代替を意識した歌い方や曲調の曲をリリースしていた。