オーシャンランナー

【おーしゃんらんなー】

ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ダウンロード専売
発売元 テヨンジャパン
開発元 TEYON
配信開始日 2015年12月16日
定価 300円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 海底が舞台の縦スクロール避けアクション
シェルを溜めて色々買い物
ボリューム的には価格相当な内容


概要

ニンテンドー3DSのダウンロードソフトの常連メーカーであるテヨンジャパンが配信した一作。開発はポーランドの親会社であるTEYONが担当。

ジャンルとしては強制縦スクロールのアクションゲームだが、主に地形回避が重視される避けゲーム的なプレイスタイルとなる。
3DS本体の上下画面が繋がった形での表示となり、さらには強制ではないものの本体の傾けによる操作にも対応している。

魚の「ギルバード」が恋人「モモニカ」の気を引かせるために、危険な海底を潜り抜けながらパール(真珠)の獲得を目指すというストーリー設定。


ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • メニュー画面からステージをプレイしたり、買い物などを行っていく。ゲームシステムの関係上、繰り返しによる周回プレイが推奨される。
  • ステージルール
    • 強制縦スクロールの中でギルバート(以下:主人公)を操作し、地形などをかわしながらステージをプレイしていく。
      • スコアアタック方式を採用しており、ミスするまで延々とプレイが続行されるエンドレスゲーム。先に進むとスクロールスピードが段々と高速化してくる。
      • ステージは1つのみだが、プレイするたびに地形や敵などの配置が変化する。主人公が敵に触れたり地形に激突するとミスとなりゲーム終了*1
      • ステージ中には買い物に使用できるシェルや主人公に有利な効果をもたらすアイテムが配置されている。さらには隠し通路に通ずる洞窟も出現する。
      • スコアは何もしなくともミスをするまで常時入り続けるほか、敵を倒したりシェルを回収する事でも追加のスコアが入る。
    • ゲーム終了後はミスまでの到達距離やそれまでに稼いだスコアの発表がなされる。オンライン環境があればインターネットランキングへの登録も可能。
  • 操作体系
    • 基本操作は主人公の左右移動とダッシュのみというシンプルなもの。
      • スライドパッド・本体のスライドタッチ・本体の傾けのいずれかで左右移動。主人公が遊泳中の魚という関係上、斜めにしなる感じでの左右移動となる。
      • LかRボタンで一時的なダッシュ遊泳を行う。敵に向かってダッシュで体当たりすると倒せる効果。連続で倒すとスコアがより多く稼げるチャンスとなる。
      • 消耗アイテムを所持している場合、下画面の専用アイコンをタッチする事で使用できる。ただし、各消耗アイテムの使用はステージにつき1回のみの制限あり。
  • アイテムについて
    • ステージ中に登場するアイテム及び消耗アイテムの効果を以下に表記する。
+ アイテムの種類一覧
シェル
いわゆるお金に相当するアイテムで、ステージ中において頻繁に登場する。回収するたびに微小のスコアも入るほか、貯めておくと後の買い物に利用できる。
敵を倒す事でもシェルが獲得できる。とある場所には大量のシェルが獲得できる「宝箱」も登場する。
アイテム
ファイヤーボール 一定距離の間スクロールが超高速化し、その間の主人公は無敵になる。
かめのこうら 一定時間ウミガメが出現し、シェルをばらまいてくれる。ウミガメ出現中は地形や敵がいなくなる。
マグネット 一定時間シェルを主人公側へと自動回収してくれる機能が付く。
あわアタック 一定時間敵が泡に包まれ、主人公が触れるだけで倒せる。
消耗アイテム
うきわ ミス時限定で使用可能。途中コンティニューによりステージが継続される。
プロペラスタート ステージ開始直後に使用可能。一定距離の間ファイヤーボールと同じ効果が起きる。
  • 買い物について
    • それまでに貯めたシェルを一定量消費する事で、メニュー画面にて以下の買い物が行える。
      • アイテムの効果時間延長などの強化ができるアップグレードの購入。全8種類のアップグレードがあり、それぞれ3段階まで強化可能。
      • ステージ中の特定条件中に使用できる消耗アイテムの購入。複数ストック可能。消耗アイテムの効果は上記のアイテムの種類一覧を参照の事。
      • 新たに操作できる主人公の購入。ギルバートを含め4体の主人公が存在するが、各キャラの性能差は特にない。
  • おまけについて
    • 高いスコアを出すとステージ終了後にストーリーイベントが発生し、ギルバートとモモニカに恋の行方が鑑賞できる。一度見たものはメニュー画面で再鑑賞が可能。
    • ステージ中にはミッションというやり込み条件が複数あり、条件を満たすと該当するミッションにトロフィーが付く。こちらもメニュー画面で確認が可能。

評価点

  • 分かりやすい避けゲーアクション
    • ゲームとしては「スクロールに乗せて地形などを回避していく」のがメインという単純明快なもので遊びやすい。
      • ステージ中はいたるところにシェルが配置されているので、流れるようにそれらを回収していくのが楽しい。回収するたびに心地いい効果音が鳴り響く。
      • ダッシュ遊泳をタイミング良く行う事で敵どもをリズミカルに倒していく面白みもあるが、無暗にダッシュすると隙をさらしてしまう危険性を伴う。
      • ほとんどのアイテムは実質無敵に近い状態となるため、地形などを回避しつつ効率よくアイテムを入手できるかという駆け引きも重要になる。
    • ステージ開始時からしてスクロールスピードが早めで、一瞬の判断ミスが命取りになりかねない難易度となっている。
      • プレイするたびに地形などの配置が変化するため、常時アドリブでの攻略を要する。実質一撃ミス*2で終わるため、ごり押しプレイは自殺行為でしかない。
      • 多少の運は絡むものの、攻略のコツを掴んでいけば好成績に到達できる。ミス後の即リトライができるため、プレイの繰り返しはさほど苦痛ではない。
  • 海底感溢れるグラフィックと良曲BGM
    • グラフィックはなかなか美麗であり、海底内を高速遊泳している感が上手く表現されている。ステージの進行状態によって背景が変化するのも凝っている。
    • ステージBGMは2曲あり、プレイの都度にランダムで演奏される。両方ともに非常に爽やかかつかっこよさが強調された良曲となっている。

問題点

  • 拭いきれないボリューム不足感
    • やはりというかステージが1つしかないため、プレイが飽きやすいという問題は否めないところ。
      • アップグレードなどの周回プレイ要素はあるものの、せいぜい攻略がある程度有利になる位のもので、ゲームのバリエーションが広がるものとはいい難い。
  • シェルの使い道が少ない
    • そもそも買い物できる範囲があまり多くないため、周回プレイを繰り返すと早い段階から貯め込んだシェルが飽和気味になる。
      • 一方で貯められるシェルの最大上限はなぜか多く設定されており、気の遠くなる繰り返しプレイをしないとカンストしないし、させる意味も全くない。

総評

ゲームとしては単純明快で遊びやすく、短時間でさくっとプレイするには適任な内容。周回要素もあるため、ある程度のやり込み重視のプレイも行える。
プレイボリュームは価格相当の内容であり、あまり大きな期待をしないのであれば十分に楽しめるであろう一作。

最終更新:2023年01月23日 21:29

*1 軽度の地形衝突位であれば、ひるみが発生するだけでミスは免れる場合あり。

*2 消耗アイテムのうきわを使用したとしても、許容ダメージ回数は1回のみ。