本項では、『将棋名鑑'92』と『将棋名鑑'93』について解説する。判定は両者ともに良作。
【しょうぎめいかんきゅうじゅうに】
プロの実戦譜を並べて強くなるということは、 アマも私たちプロも同様です。 最新棋譜を解説付きで楽しむことが、 格好の上達法となるでしょう。 ー棋王 羽生善治
(パッケージ裏推薦文より)
将棋名鑑のタイトル通り、プロ棋士の実践譜と江戸時代の棋譜と合わせて93局が解説付きで収録されている。
収録内容
+ | 90年度タイトル戦 |
+ | 90年度公式戦話題局 |
+ | 90年度女流戦 |
+ | 90年度順位戦 |
+ | 古典譜・駒落戦 |
内容
収録されている棋譜
その他
対局モードをバッサリ切り捨て棋譜解説に特化した、将棋ゲームとしては異例の作品。
しかし数多くの名局が解説付きで収録されており非常に充実した内容であるのは確かである。
棋譜の数が非常に多いので、長い日数をかけてあらゆる名局に触れていくのが最善手と言えるだろう。
【しょうぎめいじんめいかんきゅうじゅんさん】
最新プロ実践譜を並べ鑑賞する。またある局面での最善種を読む等、 「将棋名鑑'93」には将棋上達法のあらゆる要素が含まれています。 最高峰レベルの将棋を棋力判定付きで堪能してください。 羽生善治
『将棋名鑑'92』の同年末に発売された。
システム面では特に目立った要素はないが、今回も多くの名局が収録され充実したものに仕上がっている。
ファミコンの将棋ソフトとしては最終作になる。
収録内容
+ | 91年度タイトル戦 |
+ | 91年度公式戦話題局 |
+ | 91年度女流戦 |
+ | 91年度順位戦 |
+ | 古典譜・駒落戦 |
基本仕様
システム面では特に目新しい部分はないが、本作でも100局近くのプロ棋士の名局と古典譜が解説付きで見れる点は非常に価値があり、7年以上続いたファミコン将棋は本作をもって有終の美を飾ったと言えるだろう。
*1 当時屋敷は既にタイトル経験があり、トップ棋士ではあったのだが。藤井聡太以前の最年少タイトル記録であった。