ダブルクロス

【だぶるくろす】

ジャンル アクション
対応機種 Nintendo Switch
Windows(Steam)
Xbox One(海外のみ)
発売元 テヨンジャパン
【Win/One】Graffiti Games
開発元 13AM Games
配信日 【Switch】2021年2月4日
【Win】2019年1月10日
【One】2019年6月19日
定価 【Switch】2,000円
【Win】2,050円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:A(全年齢対象) / ESRB:E10+
判定 良作
備考 Switch版は2023年10月27日配信終了


概要

バラエティ2Dアクションゲーム『Runbow』を手掛けた、カナダのトロントに拠点を構えるデベロッパー、13AM Gamesによる2Dアクションゲーム。
RIFTのエージェント「サラ」を操作し、RIFTに侵入した謎の敵の行方を追うのがメインとなるがアクションのみならず、 さまざまな「証拠品」を仲間に調べてもらうアドベンチャー要素も簡易ながら存在する。

ストーリー

緊急事態発生!

多次元の秩序を監視する次元保守機関「RIFT」に何者かが侵入した!

RIFTのトップエージェント「サラ」が最先端の技術で開発されたギアを駆使し、仲間そして世界を守るために多次元を捜査する!

犯行を統括する謎多き容疑者「エックス」の目的とは一体!?

(My Nintendo Storeより引用)

特徴

  • 今作最大の特徴は「ラッソ」。ボタンを長押ししている間、周囲に狙いを定め範囲内にスリングがあるとラッソで掴んで跳ぶ事ができる。
    • 狙いを定めている間はわずかにゲームスピードが遅くなり狙いをつけやすくなる。
    • また一部のモノや敵の飛び道具も掴んで引き寄せる事が出来る。それを投げる事も可。
  • ボタンを押すことで「回避」ができる。回避中の無敵時間を利用して敵の攻撃をよけるのはもちろん、行く手を阻むレーザーを通り抜けたりも出来る。
  • サラには体力の他に「エネルギー」という概念が存在し、敵を倒したりダメージを回避したりする事で最大5まで溜める事ができる。
    • 体力回復。エネルギーを1消費。その場に静止し体力を回復する。回復にはわずかだが時間がかかり、その間動けない。
    • バースト。エネルギーを2消費。周囲の敵にダメージを与え吹っ飛ばす事ができる。敵に囲まれた時に便利。
    • アズーハ。エネルギーを3消費。前方に強力な弾を発射する。高威力で敵を一撃で倒したり気絶させたりできる。
  • ステージは3つの次元それぞれに4つの面が用意されている。ただし各次元のボスのいる面は最初は選べないのでまずはそれらを除いた全9面を攻略することになる。どの面から始めてもかまわない。
  • 各面には「アップグレディアム」というアイテムが隠されており、その面をクリアした際に集めた個数に応じて経験値が入り、上限に達する事でレベルが上がり「パワー」と「スキル」を習得できる。
    • 「パワー」は装備すればさまざまな効果を発揮する事ができる。チェックポイントを兼ねた端末で3つまで同時に装備、変更できる。
    • 「スキル」はサラの攻撃アクションやライフを増やす事ができる。パワーと違い習得すれば効果は永続する。
  • 各面で手に入れた「証拠品」はRIFTにいる仲間達に調べてもらえば有益な情報が得られる。証拠が集まれば逮捕の許可が出る=ボスのいる面が解禁される。
    • 関係ない証拠品を見せてもそれはそれで反応が返ってくる。
  • ゲームオーバーの概念がなく、やられてもチェックポイントからの再開となる。

評価点

  • キャラクターはアニメ調に描かれておりなかなかに可愛らしい。
    • 本作は洋ゲーだが、日本人でも問題なく受け入れられるだろう。
  • 多くの次元と接する機関、という設定に恥じない個性豊かなキャラクター達。
    • 花人間、猫耳付きの女の子、中にはほぼモンスターに近い人物など。
  • ステージ数はあまり多くないが、森林、洞窟、工場、大都会、走行中のキャラバンなどシチュエーションは豊富。
  • ストーリーの序盤でRIFTに内通者がいる事が明らかになる。それが誰なのか、そしてエックスの正体は…といった部分はストーリーの見所である。

賛否両論点

  • 連続でラッソを使い飛び越える必要のある場面が序盤から登場する。
    • アクションゲームに慣れたプレイヤーならそう難しいものではないが、初心者には若干きつい所だろう。

問題点

  • ザコ敵のバリエーションが少ない。
    • 細かい違いはあるがほとんどが近接攻撃の敵、遠距離攻撃の敵、大型の強い敵だけに分けられてしまう。
  • ボスの「ハンチョ」がかなり弱い。攻撃自体はなかなか激しいのだが…
    • 原因はとにかくボスが脆すぎる事。連続で叩けば体力ゲージがゴリゴリ減る。
    • ボスに攻撃できる時間が短いためバランスを取る意味があったのだろうが、それでもあっさりしすぎなのは否めない。
  • ゲームセンターステージのテンポがやや悪い。
    • このステージではゲームに挑戦し、ハイスコアでランキングにのるのが目的。しかしゲームを途中でやめたりやり直したりする事が出来ないため、序盤でミスしてやり直そうとしてもタイムアップ等を待たなくてはいけない。

総評

そつなくまとまっており、深刻なバグも見当たらない良作。
独自システムであるラッソの扱いこそ初心者には難しいかもしれないが、それ以外はほどほどの難易度で収まっている。
アップグレディアム探しや実績といったやりこみ要素もあるので2Dアクション好きならやって損はない一作と言えるだろう。

余談

  • MHXX』とタイトルが被っているため、インターネット上で本作の情報について検索しようとすると正確な情報を得づらい。
  • 2023年10月26日いっぱいで日本国内Switch版の配信が終了した。(外部リンク
最終更新:2023年10月27日 04:02