【もんすたーはんたーだぶるくろす】
ジャンル | ハンティングアクション | ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 | 2017年3月18日 | |
定価 |
ダウンロード:5,546円 価格改定後:2017年11月30日/3,990円(各税別) |
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プレイ人数 | 1人(通信プレイ時:最大4人) | |
周辺機器 | 拡張スライドパッド対応 | |
レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
廉価版 | Best Price!:2017年11月30日/3,990円(税別) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
旧モンハンシリーズ最後の作品 「シリーズ全部入り」な集大成的内容の大ボリューム 双璧と呼ばれる手強い2体のメインモンスター 追加要素は控えめだがより便利かつ爽快になった 改善した箇所はあるが課題も残る |
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モンスターハンターシリーズ |
『モンスターハンタークロス』の拡張バージョン。
毎度恒例のG級対応作品だが、『モンスターハンタークロスG』ではなく、あえて『ダブルクロス』というタイトルになったことに多くのプレイヤーが驚いた。
前作は「4」が隠れたテーマだったが、本作は「6」がテーマになっている(四天王+双璧で「6」種のメインモンスター、「6」種の狩猟スタイル、PVで「6」種の新要素を謳うなど)。
プロデューサーは前作の『MHX』から引き続き小嶋慎太郎氏。ディレクターは『MHX』でプランナーを務めていた市原大輔氏が担当することになった。(*1)
ダブルクロスには「裏切り」という意味があるが、本作はプレイヤーの予想を良い意味で「裏切る」作品になっている。
『MH(無印)』(携帯機は『MHP』)から続いた旧モンハンシリーズは実質的に最後の作品となる。
従来型モンハンの締めくくりとなる最終作にして集大成となった作品。
多数のモンスター、上級者もうなる豊富なやり込み要素、武器×スタイルのバリエーションとボリュームはかなりの遊びごたえがあり、プレイスタイルの許容幅も広い。
完全版としても全体的に『MH4G』の時の「極限状態」のような理不尽過ぎる追加要素はなく、『MHX』を順当にG級に拡張しながら不評だった点を改善しており、前作からのプレイヤーの期待に応えた一作と言える。
一部モンスターの不自然で理不尽な強さ・新スタイル・根本的な改善がされなかった護石のシステム・倉庫容量などでまだ調整不足な面はあるものの、そうした欠点も含めて受け入れさえすれば、汲めども汲めども要素の尽きぬ怪物級のソフトと言えるだろう。
その大ボリュームから息の長い作品となり、従来型モンハンのテイストがこれで最後ということもあって、『MHW』以降も遊んでいるプレイヤーが少なくない(ただし、『MHW』とは操作性や仕様が異なる為、そちらから入るプレイヤーは注意)。『MHW』から数々の要素に見直しが入った事もあり、「不便な面も含めて伝統を引き継いできたモンハンの究極系」としての需要もある。
『MH4G』での高難易度っぷりでシリーズを離れてしまい『MHX』を買っていないハンター達にとっても、『MH4G』の風味はかなり薄くなっており新要素も概ね好評なので、復帰を検討してはいかがだろうか。
【もんすたーはんたーだぶるくろす にんてんどーすいっち ばーじょん】
元が良作なだけあり、グラフィックが向上した点が光る以外は同様の完成度。
3DS版のタッチパネルが存在しないため完全上位互換というわけには行かないが、それに対応した細かな操作体系の用意など抜かりがない点は高評価に値すると言えるだろう。
switchで遊べるモンハンとして胸を張れる出来栄えであり、後続作の『MHRise』発売後もオンラインの部屋が比較的埋まりやすい程に長く命脈を保っている。
*1 小嶋氏によれば、前作のディレクターであった一瀬泰範氏は全体の流れをサポート、バックアップする役割を務めているとのこと。
*2 納品アイテムを1個ずつ納品すると、追加報酬が増えるというバグを利用した手法。最大報酬にするには50個集めないといけないアイテムを12個集めれば良いので、装備があまり重視されない効率の良い周回方法として主流だった。
*3 サブタゲ対象のブラキディオスを倒すと、報酬で大量のお守りを入手できるのを利用した手法。短期決戦を前提としており、ブラキディオスの攻撃力が強化されている影響で事故発生率も高いので、さくら式以上に装備と立ち回りを徹底しなければならないので注意。
*4 サントラでは「角々然々」という曲名で収録。
*5 青い練気ゲージの倍率は1.14。黄色と赤の中間に相当する。
*6 タイミングの緩さやガード性能スキルの関係から一概に比べられる物ではないが。
*7 気刃無双斬りの移行が遅くなった。それだけだが、G級モンスターの高速化と隙潰しと悪い意味で噛み合っているため、反撃される可能性が増えた。確かに気刃無双斬りのモーション値は強力だが、それを撃てるタイミングは大きく限られる上に後隙も大きいという相応の枷はあったため、このテストプレイ不足と思われる調整には非難が大きい。
*8 そもそもモラクディアーカは高い継戦能力が評価されているのであり、短期戦が多くなる通常狩猟ではブレイヴ状態へのなりやすさもあってか「コルム=ダオラ」や「ガオウ・クオバルデ」を担いだ方が比較的早く狩猟ができる事が多い。また、似た性能の「鏖砲イヴァン」はそもそもの製作難易度が高く、しゃがみ撃ち対応弾が異なる為モラクと役割が異なるという点で問題視されていない。
*9 出が速い上に範囲が広く、おまけに攻撃力もホロロホルルの技の中でトップクラスに高い。
*10 「火事場力+1」では防御力しか上昇しない。
*11 スロットが5個あれば付けられるスキルの総称で、スキルを付けるのが非常に容易である。
*12 効果が自身にしかなく、広域化と併用できない。
*13 「達人+15」という優秀なSPを持つ」
*14 どちらもフルプライス価格だと、引き継ぎ組はゲームソフト2本分の費用が掛かる。
*15 新規プレイヤー向けに『MHW』でもDLC込みのソフトは販売されている。
*16 ライトボウガンにおいて、各スタイル共通システム以外のギルドスタイルとの違いは「ストライカースタイルはギルドスタイルと異なり射撃後のステップが前転になる」「レンキンスタイルはギルドスタイルより装填速度が一段階落ちる」「レンキン狩技弾以外の狩技ゲージ増加量が下がる」のみである、弓においてストライカースタイルとの違いは「バックダイブ後の溜め始動が3から1になる」のみである、等
*17 どんな理由があろうと、チートを使用したデータでのオンライン接続はご法度である。BANの対象になったり最悪犯罪行為として処罰されるため、オンラインへの接続は絶対に行ってはいけない。
*18 G級単体獰猛化モンスターの体力は基本的に基準体力の3.85倍。G級通常個体と比較して約1.6~1.7倍。実数値にして1万後半が主だが、中には2万越えするモンスターもそこそこいる。ちなみに1位はドボルベルクの22330。
*19 ただし、段差登り時にもジャンプ攻撃を撃てる片手剣に限ってはいくらか実用性が出てきている
*20 これらは亜種の出現場所に亜種の代用として登場させたためである。
*21 天空山の戦闘BGMはゲネル・セルタスのテーマBGMであり、公式でもセルタス夫婦=高地に順応していると認知されているのは明らかである。
*22 言うまでもないが協力プレイは「お互い様」。自分のクエストを協力してもらったら、協力して貰った人のクエストに協力するのは当然。故に自分だけ終わったら退出というのはモラルが欠落しているといえる。
*23 通常のG級特殊許可クエストは面倒な内容のクエストが多いため、素材集めの効率はあまり良くない。また超特殊許可クエストは部位破壊限定素材が基本報酬として並ぶことがある。
*24 多くのモンスターはG2。天眼はG3、白疾風、荒鉤爪、鎧裂などはG4。
*25 欧米では俗に言う「モンハンG級商法」は好まれないとはいえクロスが出ていないSwitch版XXまで販売しない理由にはならない。