メイドさんを右にミ☆

【めいどさんをみぎに しゅーてぃんぐすたー】

ジャンル デスマチックアクションゲーム
対応機種 Nintendo Switch
PlayStation 4
PlayStation Vita
発売元 メディアスケープ
開発元 PlatineDispositif
発売日 【Switch】2021年6月10日
【PS4/PSV】2021年6月24日
定価 1,980円
2,970円(デジタルサウンドトラック同梱版)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B(12歳以上)
判定 バカゲー
ポイント 令和版デスマチックアクションの決定版
お値段以上の「死亡回数
パロディでカモフラージュされたガチ難度の2Dアクション

概要

そ れ を ふ た た び 世 に 解 き 放 つ な ん て と ん で も な い !
                    ▼

同人サークル「PlatineDispositif」が2004年に発表した『メイドさんを右に』を下敷きにリメイクされた2D横スクロールアクション。
メイドさんを操作してステージ中の鍵を拾い集めては扉を開けて進み、最後に待つ城主を倒すのが目的。
絶妙なタイミングで弾を飛ばしてくる敵、即死トゲの乱立、「殺す気」を通り越して「そもそも生の存在を想定していない」レベルの凶悪トラップてんこ盛りの超高難度が特徴となっている。

なお、一部のロゴでは「SUPER ZANGYURA」という有名な誤植をオマージュしたサブタイトルが付されているが、公式サイトの表記等では正式タイトルには含まれていない。


ストーリー

ここは東欧のとある国。かつて吸血の不死王と呼ばれたものが退治され眠る地。
しかし不死王は滅んだわけではなく、ここ数年の間に廃城の周りをこの世ならざるものどもが徘徊するようになり、百年の眠りを経て不死王が復活したという噂が流れていた。

事態を重く見た彼の地の領主は、かつて不死王を退治したというハンターの一族にその討伐を依頼した。

……ここまではよくある話だし、著作権的にも問題はなかった。

しかし廃城にやってきたのは――何故か鉄球を手にしたメイドさんだった!


キャラクター

  • メイドさん(CV:五十嵐裕美)
    • 2000年代初頭のメイド文化を踏襲したデザインのままのメイドさん。台詞の語尾に「にょろ」が付く。
    • なぜ領主の依頼で来てしまったかは全くの謎だが、異常な量のトラップと怪物の潜む廃城を、フレイルと根性で駆け抜けていく。
    • オリジナル版では「レイチェル」とされているが、本作ではいっさい名前は登場しない。設定に関しては余談を参照。
  • 胡蝶の魔女(CV:五十嵐裕美)
    • 2ステージ目ボス。ボス部屋で居住していただけのところメイドさんの強襲を受け、立ち退きと勘違いして戦うことに。
    • 「待って待ってー!」「砕け散れ!」のボイスを繰り返しながら、前方やエリア全体に向けて炎を飛ばす攻撃を行う。
  • 道化娘(CV:五十嵐裕美)
    • 4ステージ目ボス。観覧車状の回転リフトの周囲で、分身を放ちながら鎌を投げつけてくる好戦的な敵。
    • なぜか分身を攻撃してもダメージを受けてしまう可哀想な仕様を持っている。
  • 女城主(CV:五十嵐裕美)
    • ラスボス。吸血鬼というよりサキュバスに近い見た目だが……?
    • ジャンプして炎をばら撒く他、ビームやスライドワープ等を使いこなす強敵。更に近距離での攻撃はパリィされてしまう。
    • 加えて、ダメージを与えると「グリモワール」という名の必殺技を展開して攻撃してくる。
  • 南瓜頭店主(CV:最上嗣生)
    • タイトル画面より遷移可能なショップの店員。ゲーム中に敵として登場する南瓜と瓜二つだが、関係性は不明。
    • とある隠し部屋では、船を出してショートカットをしてくれる。
+ その他のキャラクター
  • 小便小僧(CV:五十嵐裕美)
    • 1ステージのボス。読んで字の如く、絵画のようなタッチで描かれた小便小僧である。
    • 小便小僧らしく股間のアレから青い炎を飛ばして攻撃してくる。もちろん弱点も股間のアレ。
    • 撃破すると爆発四散するが、ご丁寧に股間のアレだけは残る
  • 月乃影エンディミオン
    • 2Bに登場する中ボス、巨大な目玉のついた赤い月。同サークル作品おなじみの敵キャラで、準レギュラー的存在。
    • 部屋に入ると落下して転がりつつ目から炎ビームを発射してくる。
  • あんなの*1
    • 3ステージのボス。巨大なドラゴンもしくはガーゴイルのような姿をした敵。
    • 今作で唯一の、まともな姿をしたボスキャラ。逆に浮いてるとか言うな。
+ ネタバレ注意
  • 吸血の不死王(CV:最上嗣生)
    • OVERTUREの最深部にいる真のボス。
    • いわゆる伯爵のような敵だが、ジェノサイドな飛び蹴りモーションで炎を飛ばす、ワープのたびに『不死王』達人を超えて王になりそうなロゴと火柱を出しながらワープする、途中までダメージを与えると全裸になる等、他のキャラクターに負けず劣らずやりたい放題。
    • 実はステータスにとある秘密の仕様があり、理解するとOVERTUREを攻略できたプレイヤーならあっさり倒せる。

操作体系

基本的な操作は王道のマリオタイプで、方向キー左右で移動し、ジャンプに対応するボタンでジャンプ、攻撃ボタンで鉄球を前方に振る。
その他については以下。

  • スライドダッシュ
    • いわゆるスライディング。下+ジャンプボタンで発動し、4キャラ程度前方まで平行移動する。
    • スライドダッシュ中は重力を無視して直進するため、天井が低い場所の穴を通り抜けて移動可能。
    • また、スライドダッシュ時に攻撃ボタンも含めて押下するとリーチの長い鉄球攻撃が可能。
      • この状態では重力無視がなくなり、地面が無い場合加速しながら滑空する挙動となる。
  • パワーチャージ
    • 上+攻撃ボタン長押しで鉄球を頭上で振り回し始める。1~2秒長押しを持続するとメイドさんは「我に加護を!」*2と発言、この状態になると以下の効果が付随する。
      • 鉄球がプロペラのようになり、落下時にメイドさんがゆっくり降下するようになる。
      • 振り回した鉄球で上から降り注ぐ敵弾を消滅させる(盾替わりにする)こともできる。
      • 通常より長い射程の鉄球攻撃ができる。攻撃は壁を貫通するため、込み入ったエリアでの敵殲滅や、壊せるブロックの発見に役立つ。
      • 攻撃を放つかレバー下でパワーチャージをキャンセルするまでスライドダッシュは不可。

評価点

  • 畳みかけるパロディ・オマージュ
    • タイトルの「~を右に」と「SUPER ZANGYURA」は今は亡きゲーム雑誌『ゲーメスト』の名誤植が元ネタ。90年代よりネット上では知られたネタであり、当時のネットオタクにとっては思わず目に留めてしまうタイトルだと言える。
      • また、ステージ開始時のアイキャッチでもメイドさんが「ここでアクセル全開!」などの関連ネタを口走る。
    • 敵キャラクターのデザインはかぼちゃやチェスの駒、ロボット兵といった「ゴシックホラー路線ならお約束」なデザインの敵の他、上記で述べた通り小便小僧が1ボスとして立ちはだかり、それ以降もマーライオンや各種彫像等、シュールな敵も登場する。
      • 極めつけに即死アイテムは紫のう〇こである。*3
    • ストーリー、2Dアクションとしての仕様は『悪魔城ドラキュラ』シリーズ由来のものであり、燭台を壊してアイテムやお金を得たり、ノックバックによるダメージや死亡が多く発生したりといったシステム面の他、城入口に差し掛かると吊り橋が上がり退路が閉じられる、ボスを倒すとゴールシンボルが上空から降ってくるといった演出面においても、オマージュと呼べるべき箇所が存在する。
      • その他レトロゲームオマージュ要素としては、扉を開けると『マッピー』よろしく衝撃波が飛んでいく、ショップ店員が『マジカルチェイス』を彷彿させるカボチャ男等、古今東西のレトロゲームのネタをちょくちょく組み込んできている。*4
  • メイドさんのライトなキャラクター
    • 大量のメイドさんの屍を生成することになる本作だが、メイドさんの性格が大変ライトであるため、雰囲気が重くなることはない。
    • そもそも平素の語尾が「にょろ」なうえ、ダメージを受けても「いててっ」、ライフが尽きかけ瀕死になっても「いや~ん死んじゃう~ぅ!」、あげく死亡時の断末魔はウボァーである。
    • お金やお宝を得た時のボイス「おおもうけ~!」も踏まえ、「時代相当のメイド服の萌えキャラ」というよりは、深く考えないあっけらかんとしたキャラクターとなっている。*5
  • 本格的な高難度アクション
    • 上記の一方、ゲーム本編であるステージ中はギャグがありつつもかなり骨太な硬派レトロ風味2Dアクションとなっている。
    • 激しいノックバック、画面を切り替えた瞬間襲い来る敵、トゲへと真っ逆さまの落とし穴と、プレイヤーの心理を読みつくしたかのような罠には何度となく苦しめられるだろう。
    • が、最初から殺す気十分というわけではなく、1ステージ目はしっかり操作体系や敵の性質を学べる構成となっている。
      • まあ、代表的な敵であるカボチャの放つ弾が「放物線を描く上に地面に当たっても消えずに飛び跳ね続ける」ものであるため、その時点で難度の高い部類に入るが。
    • またステージ全体は「道中で色つきの鍵を取得」→「同じ色に対応した扉を開く」というパズル性のある構成。ステージが進むほど、ダミーの鍵や開ける必要のない扉も現れるようになり、こちらの面でもプレイヤーを悩ませてくる。
    • ……と、様々な困難に立ち向かう必要はあるが、ライフや残機*6は店売りされているため、どうしてもクリアできないという場合でも道中でお金稼ぎすればチャンスを作ることができる。
      • 更に攻撃力の強化も行えるため、「NOCTURNE」「OVERTURE」までなら無理ゲーということもない、適度なバランスとなっている。
  • ゴシックホラーアクションとしての雰囲気を彩る良質なBGM
    • リメイクにあたりBGM全曲を『アスタブリード』などでの活動があるフリー作曲家・坂本昌一郎氏が担当。パロディ元を踏まえたいかにも「らしい」楽曲はシリアスかつ激しい曲調で場に合っている。
    • 更にチップチューンアーティストのハイデン氏によるFC実機音源演奏のチップチューンアレンジバージョンも搭載。オプションで変更可能。
  • 別難易度ではなく最早「別ステージ」
    • 基本ステージは「ETUDE」「NOCTURNE」「KNiGHTMARE」*7の3難易度があるが、これが文字通り全く別物となっている。
    • ベースこそ同じではあるが、トゲ、隠し通路、壊れる壁の位置が異なっているため同ルートでの進行は不可、あげくの果てにマップ構造がまるごと作り直しされているステージも多い。
    • ETUDEだけなら少々アクションに自信があればさくっとクリアできるため「なんだこの程度のボリュームか」と思わせておいて、実質3倍、難度の上昇を踏まえればそれ以上のボリュームが待ち構えている。
    • 更に追加の別シナリオモードとして「OVERTURE」もあり。総合死亡回数1000回も夢ではない。*8
  • 優れたリプレイ性
    • メイドさんが死亡した際、間延びするようなジングルや演出はいっさいなし。「ウボァア」のわずか1秒少々後にはチェックポイントから操作可能となっている。
    • これまで記載の通りとにかく死に続けるゲームではあるが、これにより演出面でいえば、無駄なプレイ時間の増加やストレスは最小限に抑えられている。
    • ただし最高難易度「KNiGHTMARE」においては、これのせいで更なる無駄死にを誘発している面はあるが……
  • 声優の熱演
    • 上記キャラクターの欄の通り今作では女性キャラを五十嵐裕美氏、男性キャラを最上嗣生氏の2名のみですべて兼役しているが、一聴して同じ声優とわからない程に演技の演じ分けが広いものとなっている。
    • エンディングではキャラクターと共にでかでかと「五十嵐裕美」が4回連続で表示されるというある種シュールな笑いを提供してくれる*9
+ ネタバレ注意
  • 一度でもゲームをクリアすると、オプションに声優担当を入れ替える項目が追加。選択すると女性も含めた全キャラを最上氏が担当という、熱演が光るにもかかわらず非常にカオスなことになる。
    • この状態だとゲーム起動時のモノローグも最上氏が読み上げることになるが、こちらは特に違和感なし。
  • 更にとある条件をクリアすると今度は声優の担当を自由に振り分けられるようになる。こちらでは五十嵐氏が演じる男性キャラも選択可いったいなんのための機能なんだ?
    • 地味に小便小僧も対応している。
    • ここで各キャラの名前について参照することができる。
  • キャラによっては担当声優を変更すると台詞自体にも若干の変化がある。2ボス「胡蝶の魔女」が特に顕著でござる
    • 最上氏演じる女性キャラが全体的にはっちゃけてるのに対して、五十嵐氏が演じる男性キャラはなんというかセクシーでかっこいいという、真逆の印象を受けること間違いなし。

賛否両論点

  • 徹底された「死んで覚える」ゲームデザイン
    • オリジナルからして「KNiGHTMARE」は「非常識難易度」と呼称されていたこともあり、基本的に「難しい」に加えて「意地の悪い」トラップが多い。
    • 最低難度の「ETUDE」にはそうした傾向は少ないが、進めるにつれ「画面切り替えだと思って下に降りたらトゲ地帯だった」「ジャンプをして画面切り替えした瞬間被弾した」ということが当たり前になってくる。
    • 「KNiGHTMARE」では「スタート地点が被弾箇所」というシチュエーションが常態化する。こうなると、操作可能になった瞬間すぐに移動しないと死亡確定である。
      • 評価点に記載の通り死亡後の再スタートは約1秒後、「READY...」などの心の準備を促す演出もないため、「死んだと思ったら1秒後にまた死んでいた」という無間地獄のような事態に陥る。
    • 残機は増やせるし、ステージ頭からとはいえコンティニューもできるので、結局のところ死にやすさにそれほどデメリットやペナルティがあるわけではないが、上記から想像以上の無駄死にを体験することになる。
  • 無敵時間がないためハメ殺しが頻発する
    • これもそういうゲームデザインと受け取れるかの問題ではあるのだが、本作は無敵時間が存在しない。そのため継続ダメージを食らう展開になったが最後、メイドさんは「いていていていていていていていや~ん死んじゃウボァー」の自動再生機と化す。移動ブロックと壁に挟まれた際や、敵キャラ「ルーク」の吐き出すビームに当たった際にほぼ100%発生する。
    • ダメージ直後にジャンプボタンを押すことでノックバックをキャンセルして立て直せるテクニックの「ムーンサルトリ」もこの状況ではあまり役に立たず、寧ろ最初から継続ダメージに巻き込まれないことが求められる。
      • それに気づけば「リスクを避けるよう振る舞う戦略性」が妙味ではあるのだが、それでもいざ死亡確定に至った時のメンドくささは気持ちのよいものではない。

問題点

  • ギミックの効果音がうるさい
    • 特にKnightmareで顕著。ブロックが一定間隔で上下する吊り天井は着地時に「ダンッ」とSEを鳴らすが、一画面内に複数、かつ高速で上下するシーンではステージに踏み入るやいなや「ダンッダンッダンッダンッ」とそこそこの音量を響かせてくる。
    • 往々にしてそうしたエリアは抜けるのも難しく、突破するまでがストレスになりがち。
  • パワーチャージも若干耳に毒
    • 先述の通りパワーチャージによる鉄球プロペラは攻略上有用であるため、多くの場面でチャージ状態を発動・維持することになる。
    • これは単純にチャージを求められるシーンが多いということであり、そのたびに「我に加護を!」のボイスが再生されるため少々気になる。
  • 別難易度でもセリフは変化なし
    • 基本の3難易度は先述の通りマップ構成は変わるのだが、ボスとの漫才デモの内容はいっさい変化しない。
    • そもそもヌルい茶番ではあるのだが、プレイヤーにとってはほぼ新しいステージとしての体験を経て見ることになるため、若干物足りない。
    • ただし、特にKNiGHTMAREでも内容に変化がないことは「難しすぎて辿り着けない」という事態を回避できているとも言える。
  • 同人版のBGMは収録されていない。
    • 同人版では製作者である紫雨陽樹氏作曲の楽曲が使用されていたが、今作では上記坂本氏の新曲及びチップチューンアレンジのみでそちらの収録はなし。
    • 紫雨氏のコンシューマ向け移植作品前2作「チェルシーさんは7の魔神をブッ殺さねばならない*10」「GUNDEMONIUMS」では紫雨氏作曲のBGMが使用されており、原曲とアレンジが選択可能だった。同人版「メイドさん」の楽曲も良曲揃いだったため、同人版に思い入れがあるプレイヤーにとっては残念でならない。

総評

タイトルからしてネタ臭が半端ないが、その実態は綿密に調整された超高難度アクションの逸品。
「死んで覚えて越えられる」をやや突き抜けた「死んで覚えても越えられるとは言ってない」レベルデザインは、すべてのプレイヤーを「困惑のずんどこ」(ストア紹介文より)に突き落とすだろう。
その作りは高い水準にあるものの、性質上万人向けといえないのが難。腕に覚えのある者は挑戦してみてほしい。


余談

  • メイドさんの設定のあれこれ
    • 原作となる同人版では上記通り「レイチェル」及び「レイチェル・ミルフォール」という名前がついており、横スクロールSTG『GUNDEMONIUMシリーズ』の主人公「エリス・ミルフォール」の姉という設定があったが、今作では消滅している。
    • 紫雨氏は「レイチェルという名前が出ていないということは、つまりそういうことです」と設定を語っている。
    • 同人版より遥かにストロングになっていることから「こんなのアホメイド*11じゃない!!」ということで別人扱いするファンも。
    • 武器の名称の「28号」という部分も当然ながらカットされている。察しろ。
  • スターシステム
    • 上記あげたボスキャラクターは紫雨氏の過去作品に登場するキャラクターのそっくりさんとなっている。
      • 2ボス「胡蝶の魔女」は2006年作品「だんデらいよん」の主人公「ハルコ・チャンドラ」にそっくり。
        ただ元となったハルコさんは胡蝶の魔女のような引っ込み思案ではなく、こざっぱりとした性格だった。
      • 4ボス「道化娘」はコンシューマー移植もされた「チェルシーさんは7の魔人をブッ殺さねばならない」の真主人公「チェルシー・ママナージュ」によく似ている。
        但しこちらも性格が大きく違い、色も違う。
      • 表面のラスボス「女城主」のみ同人版から続投参戦となるが、こちらは「エンディミオンの花嫁」の主人公「フランシア」が再登場している形となっている。
        ちなみに彼女だけ「レディ・フランシア」という名前を引き継いでいる。
    • スターシステムは紫雨氏の作品では半ばお約束となっており、メイドさんの前身である「アホメイドレイチェル」も数々のゲームに出演している。
  • サブタイトルについて
    • 上記通り単なるメストネタのトッピングに思えるかもしれないが、同人版のHTML名及び実行ファイル名が「zangyura」となっており、その影響か海外での呼称までもが「ZANGYURA」となっていた。結局メストネタには変わらないのだが。
    • 今作の公式ページのHTML及び海外タイトルも「SUPERZANGYURA」となっている。
      • 海外版はタイトルロゴも差し替えられており、でかでかと「SUPERZANGYURA」というデザインに変更された。もはや笑うなというのが無理。
  • リリース当初、KNiGHTMAREでゲームオーバーとなった際、各ステージからではなく4ステージを統合するエリアの頭から再開となっていた(スーパーマリオブラザーズでいえば2-4でゲームオーバーすると2-1からになるということ)が、アップデートによりステージ頭からに修正されている。
    • 「残機ガン盛りすればほぼ支障ないンですが、より多くの人が遊びやすくするため修正。」とのこと。
  • 「メイドさんを右に」とは言っているが、素直に左から右に進むステージは最初くらいであり、ほとんどは上下移動や折り返しを含むうえ、ゴール扉が画面左に向けて設置されたステージもある。
    • 『GUNDEMONIUMS』には今作のメイドさんの前身「アホメイドレイチェル」がゲストキャラとして参戦しており、そちらでは文字通り右へ突き進むこととなる。
  • PVではゲーメスト伝説の誤植のひとつ「確かみてみろ!」も用いられている。この文字列は各種オンラインストアの説明文でも使われているのだが、マイニンテンドーストアでは「その目で確かめてみるのだ!」、PS Storeでは「その目で確か見てみるのだ!(原文ママ)」となっている。
    • 校正の結果だろうか。とんだボケ潰しである。
  • 国内におけるPSVitaの最後の国内製ソフトである。
    • 本作品の配信から約1ヶ月後の2021年7月20日にEastasiaSoftから『Brotherhood United』が配信された為、国内におけるPSVita最後のソフトの座を譲る事となった。
    • なお、世界で最後に発売されたPSVita作品は2022年1月5日に発売された『A Winter’s Daydream』と『Mooseman』のパッケージ版で、それぞれ1000本の限定生産だったせいか、受注開始直後即完売になっている。なお両作品共に日本語には対応していなかった為か国内での盛り上がりは皆無であった。
    • 紫雨氏は過去にワンダースワンカラー最後のソフト「DicingKnight.」を開発しており、結果として携帯ゲーム機2つのラストを飾るソフトを担当するクリエイターとなった。サークルの死神のシンボルってそういうこと?

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ACT インディー
最終更新:2024年07月15日 13:02

*1 正式名称不明だが、撃破後のアイキャッチでメイドさんが「あんなのが襲ってくるなんて聞いてないにょろ~!」と叫ぶ。

*2 地味なところだがカプコンの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』シリーズのクレリックの迷台詞「ワレニカゴー」(発音が外国訛りで笑いを誘う)が元ネタと思われる。

*3 一応「紫色のソフトクリームの上だけである」のが公式設定だが、どうひいきめに見たって……

*4 紫雨氏はかつて「Silkey Shooting」というマジカルチェイス風なSTGを開発していたこともある。

*5 一応「萌えキャラ属性なのに俗っぽい」というキャラ造形自体は、それはそれで90年代からよく見られるものではあった。

*6 開発者サイトやマニュアルによると、このゲームにおける「残機」は「残念なことになっても心機一転がんばろうポイント」の略とされている。

*7 つまりナイトメア。この表記は仕様通り。

*8 ちなみにタイトル画面ではメイドさんの累計死亡回数のカウンターも設置されている。

*9 余談になるが『二代目は☆魔法少女』の予約特典ゲーム『隅人王』はもっとひどかったりする(キャストとして「中瀬ひな」が14回連続で表示される)。まぁ古くは『ドラえもん』のネタとしても存在していたものである(のび太がアニメを作ったのだが、クレジットは全部「アニメーカー(ひみつ道具)」で「(アニメーカーの)ボタン押し」としてのみ「ドラえもん」と表示された)。

*10 但しこちらの同人版は一部楽曲がゲームのアレンジ楽曲をそのまま使用していたため、原曲がわかりづらいようにアレンジされている。

*11 オリジナル版でのメイドさんに向けた愛を込めた公式蔑称