たまご大冒険
【たまごだいぼうけん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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メディア
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ダウンロード専売
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発売・開発元
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トムクリエイト
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配信開始日
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2013年4月24日
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定価
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400円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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2箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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卵が主役のハイスピードアクション ステージ数とやり込み要素はそこそこ豊富 ダメージ等で卵が料理化
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概要
DSiウェアやニンテンドー3DSダウンロード専売の開発に多く関わっていたトムクリエイトからリリースされた3DS専用DLソフト。
ジャンルはスピード感溢れる横スクロールアクション。同社がかつてリリースしたDSiウェアソフト『いけ!いけ!! ハムスター』のシステムをベースに作られている。
顔と足の付いた「鳥の卵」を操作し、様々なステージを潜り抜けていくという設定。卵は原則として攻撃手段がないため、主に敵などを避けるプレイスタイルとなる。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全16ステージ+αを順々に攻略していく。一度プレイしたものはステージセレクトが可能。
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各ステージは「EASY」「NORMAL」「HARD」の各難易度が選択できる。各難易度のステージ構造は同じだが、ミッション(下記)や体感難易度に変化あり。
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操作体系
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一般的な横スクロールアクションと同じ感覚で卵を操作していく。
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スライドパッドもしくは十字ボタン左右で左右移動。Yボタンを押しながらでローリングによる高速移動ができる。
ローリングは通常では通過できない水上などを渡れる効果がある反面、すぐには停止できない危険性を伴う。
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Bボタンでジャンプを行い、二段ジャンプも可能。壁に対してジャンプすると三角飛び。ローリング中にジャンプすると長距離ジャンプ。
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HARDでプレイしている場合、高い場所から地面に落ちる直前でXボタンを押すとダメージを受けずに済む安心着地。
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アイテムについて
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ステージ内の様々な箇所には大量の「ひよこ」を100個集めると、卵が鳥へと孵化して一定時間無敵となる。ただし落とし穴に対してはミスを防ぎきれない。
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各ステージに1箇所だけ配置された「ゴールドエッグ」を取得すると、即座に先述と同様の孵化が起きる。このアイテムの取得状況はステージ別で記録される。
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その他にもHPゲージを一定量回復する「ハート」のアイテムも少量点在。なおプレイ中のステージにおいて取得したアイテムが復活する要因はない。
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ステージクリアとミス条件について
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各ステージの奥に配置された「エッグスタンド」に上に卵を乗せればステージクリア。
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ゴールポイント手前にはボス的な難関が待ち構えているが、卵には攻撃手段がないためボスの攻撃を回避しながらエッグスタンドを目指さなければならない。
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ステージクリア後は「クリアタイム」「取得ひよこの総数」「ゴールドエッグの取得の有無」等の記録が、ステージ及び難易度別で記録される。
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HPゲージによるライフ制と残機制を採用しており、双方が0になるとゲームオーバー。HPゲージ数や残機数は難易度や強化によって異なる。
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卵が「敵やトラップに触れる」「高所転落などの強い衝撃をあたえる」のいずれかで一定ダメージ。また落とし穴転落やトラップに押し潰される即ミス。
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ステージ内には「チェックポイント」が配置されており、触れるとミス後はそこからの再開となる。チェックポイント未接触時ではステージ最初からの再開。
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強化とミッションについて
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各ステージをクリアすると一定の「エッグポイント」が獲得され、「強化」の使用材料にできる。
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強化には「HP」「スピード」「硬さ」の3タイプがあり、ポイントの振り分けでそれぞれレベル10までの強化が行える。
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一度強化したタイプは永久に効果が持続され、強化のダウングレートは不可。すべてのタイプをレベル10にするとさらなる強化の道が開く。
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とあるノルマを満たしてステージクリアすると、多めのポイント獲得と「ミッション」の達成が成される。
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ミッションは各ステージ及び難易度別に2箇所あり、達成したミッションに印が付く。ただし一度達成ミッションを再度達成してもポイントの獲得はない。
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レシピについて
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一風変わったシステムとして、卵がダメージやミスを受けると状況に応じた料理化がされ、「レシピ」の図鑑へと登録される。
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料理は「卵焼き」「スクランブルエッグ」など卵にちなんだものが登場。登録された料理は簡易説明と料理回数が表示される。全30種類の料理あり。
評価点
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卵が走るハイスピードアクション
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ジャンプを交えながらローリングによる高速移動でステージを走り抜ける卵の疾走感が気持ちいい。
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全体的にスピード感が強調された作風であり、ただエッグポイントへと一直線にハイスピードで走り抜けるという単純明快な内容となっている。
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とはいえただ単にローリングすればいい訳でもなく、状況に応じたジャンプや地形効果等を利用しないとクリアにたどり着けないという手強さもある。
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『いけ!いけ!! ハムスター』では不評だったボタン連打によるボスバトルは廃止されたが、とある敵に捕食されると連打による脱出を強いられる場面がある。
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ステージ数とやり込み要素の増強
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ベースである『いけ!いけ!! ハムスター』と比べ、ボリューム・やり込み要素がより強化されている。
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16+αステージと3段階の難易度別によるプレイが行えるためボリュームはそこそこ豊富。それに加えミッション達成のやり込みも完備されている。
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『いけ!いけ!! ハムスター』における「スピードクリアかじっくりクリアか」という目的はミッションのノルマという形で採用されている。
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ユニークなレシピシステム
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一般的には避けるべきダメージやミスをあえて受け、レシピの図鑑を埋めるやり込みが用意されている点がユニーク。
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なぜアクションゲームに卵料理の一覧が確認できるのかは謎だが、そこはそういう作風だからと割り切るしかない模様。卵料理はなかなかに美味しそうである。
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このシステムの影響で本作におけるHPゲージ及び残機数は多めに設定されており、ゲームオーバーにならない範囲での料理化が狙える。
問題点
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画面の視野が確認しにくい
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ハイスピードで目まぐるしくスクロールが進行する関係上、卵の位置がどこなのかが分かりにくい。
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スクロールは前方だけでなく上下にも動くため、特にすぐに停止できないローリング中においては厄介。先の見えない落とし穴に転落する罠にも遭遇しやすい。
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単にクリアするだけならば比較的容易いが、ミッション達成を目指す上でこの視野の問題が難易度高騰に繋がる。特にHARDのミッションはかなりの高難易度。
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BGMの数が少ない
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ステージ1から全て同じ曲なので流石に聴き飽きてくる。
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その他
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ノーミスクリア(障害物に一度も当たらず穴にも落ちない)の証がレシピ以外に存在しない。各ステージ毎に用意されていれば分かり易かったのだが。
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「ひよこ」を全部取るためにわざとミスしなければならない箇所が存在する。
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強化において狙った数値で止めにくいのは地味にイライラする。
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HPが0になったりトラップに潰されて死亡した時の描写が若干グロテスク。
総評
ハイスピードアクションとして無難に遊べる内容であり、遊べる範囲もそこそこ多く、総合的にいえば価格以上の価値がある一作。
スピード感重視である反面、アクションゲームとしてはややあっさりとした内容でもある。この辺は色んな意味で安価なダウンロードソフトらしい作風といえる。
最終更新:2023年08月31日 09:38