CUP CRITTERS
【かっぷくりーちゃー】
ジャンル
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カジュアル
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対応機種
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Newニンテンドー3DS Wii U
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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賈船
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開発元
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RCMADIAX
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発売日
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2017年4月12日
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定価
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300円
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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備考
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旧ニンテンドー3DS非対応
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判定
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クソゲー
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ポイント
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カップのバイ菌が落ちないようにするだけのゲーム 十字ボタンの左右しか使わない
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概要
スマホアプリ、サウンドノベルのセールスを精力的に行っている「賈船」の1作。
内容は、ごく単純なアクションゲームであり、円周を公転するカップの動きを見つつ、ひたすらストイックにバイ菌のようなクリーチャーを落とさないようにするルールである。
本項ではNew3DS版を基準に解説をしていく。
システム
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ゲーム開始時
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2個のカップが、互いに内側に注ぎ口を向けたまま円軌道に則って反時計回りしている。
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また片側のカップの中に、クリーチャー(まっくろくろすけのようなキャラクター)が10匹入れられている。
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重力
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画面の下方向に重力がかかっており、カップの注ぎ口が下に向いてしまうとクリーチャーがこぼれていってしまう。
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カップからこぼれるだけなら問題ないが、そのとき下にある別のカップにクリーチャーを入れることが出来ないとそのままロストしてしまう。
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カップの移し変え
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プレイヤーが唯一能動的にゲームに介入できる要素。十字ボタンの左右を使って重力のかかる向きを調節できる。
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カップの軌道であるサークル外側に、クリーチャーが落ちていかないようにする必要がある。
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クリーチャーが入ったカップが6時から2時の方向の間にあるタイミングでは、右ボタンを押しっぱなしにして、クリーチャーをカップの底に押し付ける。
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2時の方向から1時の方にさしかかるタイミングで右ボタン入力を解き、重力にまかせて下のカップへのインを狙うのが定石。その他左右で微調整を行うなど。
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クリーチャーの数にかかわらず、カップに移し変え成功するたびに100pt。クリーチャーは円軌道ひとつに対して1匹さえ残っていればゲーム続行。
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その後の経過
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ptがたまっていくと段々と難しくなっていく。
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コップの反時計回り(公転)は次第に速くなっていく。
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1000ポイント越えた頃に、サークルの数が2つ(カップ総数4つ)に増える。
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4000ポイント越えた頃に、1サークルあたりのカップ数が3つ(コップ総数6つ)に増加する。
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複数あるサークルのうち、クリーチャーがいなくなったサークルが発生するとゲーム終了。
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そのときにまで稼いだポイントが記録される。
問題点
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十字ボタンの左右しか使わないゲームである
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十字ボタンの上下に出番がないほか、New3DSの場合スライドパッドの操作にも対応していない。
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New3DSのハードとしての特性を活かせている場面といえば、ゲーム開始時にDS下画面の「プレイ」のボタンをタッチペンで作動させられるといった程度。
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そもそもの話実質的なボリュームがない
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ゲームシステムに書いてあることしかできず、定価の300円でも割高に感じかねない。
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ゲームのルール説明もあまり簡素であり、クリアの概念がそもそもない。
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ただカップとまっくろくろすけのような生物がグルグル回っているだけの絵面であり、美術面の特長・付加価値もほぼないに等しい。ちょっとずつ難しくなってはいくものの、ゲーム内の絵面もほぼ殺風景なまま。
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ハイスコアを狙うためのツールとして考えてもいまいち存在感が微妙
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1位のスコアしか表示されない。
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単純なゲームなので、プレイ時間とか、いままでクリーチャーを何匹救済できたのかとか、そういった実績を記録しようと思えばできたはずである。
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記録更新に精を出したいプレイヤーはいつまでも遊べるかもしれないが…。
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電子説明書にはクリーチャーを「多く残そう」といった文言が書かれているものの、あまり正しい記述ではない。
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というのも、残っているクリーチャーの数があまりゲーム進行に関係ない。コップが大きく傾く頃にはどうしても4匹までには減ってしまうし、多くクリーチャーを残しておけばポイントの蓄積が早まるなんてことも無い。
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逆に言えば、ハイスコアに特に興味がないならこのゲームを続ける意義がなく、プレイ時間も1時間未満になる可能性がありうる。
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バグ
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ポイントが加算される条件が曖昧。きっちりカップに入れる必要はなく、カップの近くをクリーチャーがカスっても得点としてカウントされる。
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そのため、何も操作してなくても100ptは稼げるようになっている。
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サークルの数が1から2に増えるタイミング(1000pt稼いだタイミング)で、クリーチャーがカップやサークルの外側にワープしてロストしてしまうことがある。
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1000ポイント稼ぐ際に、カップに1匹しかクリーチャーが居ない状態だと、このバグに遭遇して強制的にゲーム失敗になることがある。
評価点
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熱中性はあるかもしれない
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2つのボタンしか使わないものの、それらをどれだけの時間押し続けるか、といった点で多少の駆け引きは可能。
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十字ボタンを間違ってほんの少しでも長押ししたら、クリーチャーがあらぬ方向に吹っ飛んでいったりしてミスになるので、絶妙な緊張感は味わえるかもしれない。
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BGMは牧歌的で耳に残りやすい。ただし、BGMのテンポが一定な一方で、ゲームのテンポは早くなっていくことから、あまりBGMを聞いているとリズム感がくるって失敗しやすい可能性はある。
総評
いまどきのゲームながら、ボタンをほぼ使わないゲームであり、値段の安さを考慮してもあまりに内容が単純すぎる。ゲームクリアの概念すらない。単純ゆえの熱中性はあるかもしれないが、やりこみ要素といってもハイスコアを狙うくらいしかやることがないだろう。
余談
アセットフリップ
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本作は、Unityで販売されているアセット「NINE balls」(外部リンク)を流用してリリースされている。
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このようなアセットは何らかの手を加える事を前提としている。にもかかわらず、ロクに手を加えずにリリースされた本作の品質は当然の結果と言えるだろう。
最終更新:2023年11月25日 16:22