らんま1/2 爆烈乱闘篇
【らんまにぶんのいちばくれつらんとうへん】
ジャンル
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2D対戦格闘ゲーム
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対応機種
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スーパーファミコン
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発売元
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メサイヤ(日本コンピュータシステム)
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開発元
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アトリエドゥーブル メサイヤ(日本コンピュータシステム)
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発売日
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1992年12月25日
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定価
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9,600円
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プレイ人数
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1人~2人
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判定
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良作
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ポイント
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らんま格闘ゲーム第2弾 キャラ毎のストーリー追加 より本格的になった格闘
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少年サンデー関連作品リンク
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概要
『らんま1/2 町内激闘篇』のわずか9か月後に発売された続編。
今回のシナリオは風林館高校の久能校長が強者同士を戦わせるイベントを開催したというもの。
登場人物
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参加キャラ
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早乙女乱馬(男)
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※記事中「乱馬」と表記
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原作・本作の主人公的存在。動きはやや遅めだが高性能な必殺技による迎撃重視の戦い方が強力。方向は変えられないものの2段ジャンプが可能で通常技対空に対抗などもできる。
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早乙女らんま(女)
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※記事中「らんま」と表記
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どっしりとした戦術が得意な乱馬と違い、非常に素早い2段ジャンプを交えて攻め込めるスピーディなキャラ。乱馬とほぼ同じ技を持つが、全体的に攻撃力が低くなっており必殺技のリーチもやや短く隙も大きめ。
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天道あかね
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乱馬の許婚の空手少女。今作では道着を着ており判定が強く威力も高い通常技と突進技を主力にした攻撃がメイン。無敵技も持っているが移動速度を含め全体的にモーションが遅めで、原作のイメージとは裏腹に接近戦が難しく間合い管理が重要なキャラ。
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シャンプー
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らんまを追ってきた中華娘で中国拳法の達人。水を被ると猫に変身する体質。スピードが速く攻撃力が低い、突進技&無敵技持ちとらんまと似た性能のキャラだが、らんまは素早い2段ジャンプによる攻め重視、シャンプーは変幻自在の2段ジャンプで奇襲・幻惑重視、と差別化はきちんとされている。また、地味に出が速くて長い地上大攻撃のボンボリが高性能なので地上戦もイケている。
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ムース
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シャンプーの幼馴染で暗器の達人。ド近眼かつ水を被るとアヒルに変身する体質。暗器を使った攻撃はリーチが長く範囲も広いので牽制迎撃重視の遠距離戦を得意とするが、空中からの奇襲技もあるのでアグレッシブな戦術も取れる器用なキャラ。しかし基本的な移動関連、攻撃共にスピードは最も遅い部類なので扱いは難しめ。
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久遠寺右京
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お好み焼き屋「うっちゃん」を経営する、乱馬のもう1人の許婚。2種類の飛び道具とリーチが長い割に発生も早くヘラに喰らい判定もない通常技が強力で、相手を近づけない戦い方が得意。移動遅くラインを上げにくいことや、主力技へ明確な死角がありそこを突きやすいキャラには苦戦するのが難点。
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早乙女玄馬
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今回はパンダの姿で戦う。そこそこのリーチを持つ通常技を持ち投げ間合いも広い。攻撃力が最高クラスで接近のきっかけになる突進技もあるが、体が大きくジャンプを含め全体的に動きが遅いのが弱点。代わりにコマンド投げ扱いの百貫落としは全技中最大の威力を持つ。
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五寸釘光
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乱馬のクラスメートで、あかねの許婚である乱馬を逆恨みしている。巨大な藁人形を振り回したり、大きな木づちを振り下ろしたり意外と豪快だが、基本性能が非常に低い。ピンポイントで独特な強味を持つ技もあるのだが、原作的にも格闘向きのキャラではないので仕方ない面はある。
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博奕王キング
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イカサマ博打王。麻雀の点棒を矢にして撃ったり、カードを使ったりと見た目は多彩だが、基本性能が全キャラ中最低クラス。横への移動はジャンプの方が速かったりバックジャンプ中に出せる必殺技により画面端を背負ったほうが強かったりと変なキャラ。原作でも多少のバトルはしていたが、本来武闘派のキャラではないので仕方ないのかもしれない。
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響良牙
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乱馬が以前通っていた高校でのライバルで極度の方向音痴。水を被ると黒子豚に変身する体質。用途のわかりやすい技を多く持つ上に攻撃力が高く、性質の違う3種類の飛び道具を持つのが特徴。移動速度・技共に動きが遅めで、飛び道具があるのに明確な対空技に欠けるのがネック。
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パンスト太郎
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技が少ない&一部の技の名前が恥ずかしい設定のキャラだが、ジャンプを含め技のモーションが全体的に速めで唯一の必殺技も無敵を持つなど扱いやすい強キャラと評価されている。水をかぶると牛頭の怪物になる体質。乱馬とともに人間と変身後の2形態が用意されているキャラ。
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パンスト太郎(変身後)
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攻撃力とリーチは優秀で空中からの急降下技を活用した押し込みは強いが、背が高すぎて通常技がしゃがんでいる相手に当たらない、技の出るスピードが遅く迎撃されやすいなど欠点が多く、本作は体力や防御力などが全キャラ一定であるため大型キャラであるメリットがイマイチ低く変身前の方が強いとされている。ストーリーのラスボスで、変身前と連戦になる。
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八宝斎
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隠しキャラ。原作設定上は勿論、本作でも狙って作られたであろう最強キャラで高性能の移動技や飛び道具持ち、背が低すぎるため多くの技が素で当たらない、2段ジャンプもできると高性能。しかし打撃のリーチが短すぎる、追う側になるとあまりいい行動が無いなどの欠点も多少ある。パンスト太郎のストーリーではラスボスになる。空いた容量に詰め込んだ(後述)隠しキャラの割に、キセル投げや八宝大華輪、闘気などの技、負け演出でメソメソ泣くなど原作愛がきちんと盛り込まれている。
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評価点
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容量増加に伴い、プレイヤーキャラの人数も増えた。前作では容量の都合で登場しなかった右京とムース、更には要望の多かった天道あかねも登場。
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前作の1Pモードでは乱馬(と女らんま)しか選べなかったが、本作は通常キャラ全員を選択可能。
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パンスト太郎(両形態)は他のキャラで1度クリアするか、裏技で使用可能になる。
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主人公以外のキャラの活躍が見られる。自分以外の全員と対戦するのだが、乱馬は男か女かどちらか片方のみ登場する。
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CPUにもキャラクターの性格付けが反映されている。例えば五寸釘は画面端に逃げる事が多いようになっている。
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キャラのモーションや演出、収録ボイスも含めて当時としては原作再現度が高く(特に勝利or敗北モーションは必見)ファンにはうれしい。
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特にムースのステージは原作にもあった中国雑技団のテント内で、BGMも雰囲気が出ている上に隠しコマンドによるスポットライト演出もあるなど非常に出来が良い。
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以後もらんま1/2モチーフの格闘ゲーム作品は出ているが原作雰囲気に関しては随一と言っていいほど。通常技一つ一つにも名称を設定してある力の入れ具合。
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一部のキャラは原作であまりバトルシーンがなかったり、名前のついた必殺技などを持たないためオリジナルだが、雰囲気は損なわれていない。
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後述するように詰めていくとキャラクター間の強さには差があるものの、どのキャラにも一芸はあり選びたくなる魅力がある。
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キャラの顔グラは前作よりも小さくなっているが、対戦開始時には大きく表示される。
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ストーリーでこちらが勝った時に限り会話も表示されるようになった。負けたキャラのやられ顔もある。
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コンティニュー画面では自キャラのやられ顔が表示される。パンスト太郎のやられ顔はこの時しか見られない。八宝斎のやられ顔もちゃんとある。
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対戦モードも大幅にパワーアップ。5対5の団体戦という形式も可能。
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各キャラに設定されているステージも自由に選択できるようになっており、ストーリー本編と同じBGMが流れる。乱馬とらんまは同じ曲でステージの場所も同じだが、乱馬のステージが昼、らんまのステージが夕方と違った場面が用意されている。
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パンスト太郎の変身前と変身後も同じステージでパンスト太郎は夜、パンスト太郎変身後は夜明けとなっている。パンスト太郎と八宝斎のステージで流れる曲は同じで、いわゆるボス曲という扱いである。
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基本は2Pプレイヤーとの対戦だがキャラを選択するときに隠し操作をすることでCPUを出したり八宝斎を使ったり、一部ステージに追加演出を発生させたりできる。
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初心者に配慮しつつ、より進化した格闘要素。
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ボタン配置などのキーコンフィグが可能になった。
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今回もXボタンがジャンプに設定されているが、他の格闘ゲームのように上キーでジャンプにも変更もしくは追加もできる。
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大攻撃ボタンを押し続けることでコマンドを成立させる必殺技が多々あるが、空いているボタンにもう一つ大攻撃ボタンを設定することで改善できたりもする。
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前作同様、技の出し方は簡易的なもので各キャラほぼ共通だがキャラごとに個性が付けられており、必殺技や2段ジャンプ等ができるできないの違いや振り向きモーションの早さまで細かく設定されている。
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LRボタンでの強制ガード姿勢移行に加え、他の格闘ゲームで主流となっていた後ろ入力でガードできるようになった。
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上中下段などの区別はなく投げ以外を防ぐため簡単で強い防御手段だが、姿勢や横幅が通常より大きくなるというデメリットもつけられている。また、入力方法で性能は若干違い、使い分けるというやりこみも存在する。
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仕様上待ち戦法が強いものの成立している駆け引き。
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投げは成立する間合いが狭いがスカりモーションがない上にダメージが高い。1F発生のため攻めにも守りにも要の行動となる。
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ガードは必殺技だけでなく通常技でも削られる。またLRガードはノックバックが少ないためより多く削られやすい、とガード一辺倒は体力面でどんどん不利になる。
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攻撃を喰らうともちろん体力は大きく減るが、どの攻撃をガードしても一定量を受けるため、ヒットorガード問わず技を当てることに価値が出ており駆け引きが成立している。
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通常技を連続ガードさせることができると実質連続技のような一定のダメージを与えられる。
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このテクニックはプレイヤー間で「ガードコンボ」と呼ばれることが多い。これにより攻める魅力もきちんとある。
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ただし、基本的にヒット時は当てた側が不利となることも多く防御側が反撃のチャンスを得られるので、ダメージを受けつつ切り返すという戦術も存在する。
賛否両論点
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一般的な格闘ゲームにある攻撃ヒット時のコンボ・連続技要素が薄いのでそちらの面での爽快感は少なめ。
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上記ガードコンボや多段ヒットする技こそあるが、技ヒット時の追撃はほぼないため一度のチャンスで大ダメージを与えるという機会が少なく、格闘ゲーム上級者には物足りないかもしれない。
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対空技や返し技の信頼度が高い反面隙が大きく、地上での牽制合戦をメインとした駆け引きの勝負となる。
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小攻撃ボタンと大攻撃ボタン同時押しコマンドに難がある
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このコマンドは対空技or無敵技コマンドに分類されるのだが、同時入力受付が1Fとやや厳しく咄嗟に押すと失敗しやすい。
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ボタンガードは振り向き時のモーションが発生し、その間ガードできないという要素がある。
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起き上がりへの飛び越え(めくり)攻撃などで発生しやすい他、背面へ投げると強制誘発できるためそこに技を重ねるとボタンガードでは防げない連携なども可能。ただし、ヒット演出にはなるが削り扱いのダメージとなる。
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体が大きいキャラは振り向きに時間がかかる設定をされており、対人戦ではやや扱いの難しいキャラとされている。
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今作から玄馬はほぼパンダキャラとして扱われていく。
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小動物になってしまうキャラ達が人間態しか登場しないのは当然だとしても、同様に変身後も戦闘可能な乱馬とパンスト太郎は両方があるのに…という声も。
ただし、乱馬は主人公、時期的にパンスト太郎は目玉ボスキャラという事実があるので優先度としては仕方ない面もある。
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本作は容量都合もあると思われるが、玄馬はアニメ版の影響もありパンダのイメージが強いファンも多く絵面が面白くなる要素があるのは事実である。
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五寸釘と博打王キングの参戦には多くの驚きと疑問符が投げられた。ストーリーが「強者を戦わせる」なので矛盾も生じている。
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原作を知ってる人から見ればこの2人は原作では格闘の心得はなく悪知恵を働かせるタイプのため、「なんでコイツが?」と思われても仕方ないだろう。
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さすがにこの2人は『超技乱舞篇』には参戦せず、博打王キングのみパズルゲーム『奥義邪暗拳』で最終ボスとして再登場する。
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バトル向きにもかかわらず前作で参戦していた九能兄妹がいないのも賛否両方の声があった。
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父親の九能校長も前作は参戦していたが、「ワタシ今回は戦いませーん」と明言しストーリー進行役に収まっている。
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もっとも九能兄妹はやはり設定上都合が良かったのか、次作『超技乱舞篇』にて再登場することになる。
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ステージ自体は原作再現も多く概ね良好だが、天道家ステージなど原作キャラが背景にいてもおかしくない場所でも観戦していない。
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また、容量等当時の限界だったのかもしれないが、半分くらいは観戦者がいない殺風景な場所が多く少々寂しい。
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一部のキャラ(シャンプー、良牙等)のストーリーが意味不明なことになっている。
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難易度に応じてスタッフロールの演出が豪華になる。
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裏を返せば高難易度でクリアしなければならないので初心者には厳しいものとなってしまっている面はある。
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各キャラ固有のエンディングは共通なので、スタッフロールに関しては誰を使用しても良いというのが救い。ただしラウンド2本先取が条件なので、まぐれ勝ちを期待することも難しい。オプションで制限時間を短くして時間切れ勝ちを狙えば少しは楽になる。
問題点
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中段、下段、キャンセル行動などのシステムがないため、技を使い分ける意味が薄いキャラもいる。
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特に、足払い攻撃に当たるしゃがみ大攻撃のリーチが長く、性能が良いキャラは地上戦がそれ一つで完結する場合も。
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キャラバランスにはやはり難あり
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体力が一律なこともありスピードのあるキャラにデメリットが少なく基本優勢である。ダッシュがなく前述のガードコンボなども結局モーションの速い技がないと活用できないため、速いキャラはシステム的に強い。
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リーチの長さや攻撃力で差別化はされているが、それらが特徴のキャラは動きが非常に鈍重でありそもそも技を当てられないのであまり差を埋められていない。
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狙って強く作られている八宝斎を除けば、評価の高いキャラはらんま、シャンプー、パンスト太郎変身前と「攻撃力よりは機動力寄り」のキャラである。移動速度はもちろんだがジャンプの速度が速いことが強味となる。
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八宝斎は右京ステージで飛び道具を出すと、何と
背景に隠れて飛び道具を目視出来なくなってしまう。
これは攻略本でもテクニックとして紹介されていた。
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シャンプーは通常技が強い上、格闘ゲーム歴史でも類を見ない特殊な性能を持つ変幻ジャンプが他のキャラの追従を許さない異常な機動力を誇り、八宝斎と並んで2強とも評価される。
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右京も攻撃力は低めで一部相性の悪いキャラこそいるが、動きの重い相手において圧倒的な性能を持つため所謂「ダイヤグラムが高い」キャラとして評価が高い。
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逆に弱キャラとされているの公式から弱く作られている五寸釘とキング。そして良牙が候補に挙がることが多い。この3キャラは概ね固定で下位の評価をされている。
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今作の良牙は機動力が皆無な上に3種の飛び道具もそれぞれ明確な弱みがあり、玄馬のような逆転要素もないと独自の強味が少なく、あまり良いところがない。ほぼ右京の下位互換のようになってしまっている。
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対戦格闘としては移動方法や技が少な目な事もありキャラ相性は顕著。動きの遅いキャラは基本的に上位キャラへ対抗できる行動が少なく、徹底されると詰みレベルな対戦カードも存在する。
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とはいえ、時代的にそこまで詰められたゲームではなかったことや、それほど原作を損なわないランクになっていることもあり当時はそこまで問題視されていなかった。下位キャラとされる3キャラはどちらかと言えば待ち戦術が強いため初心者にとっては脅威になりうる。
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投げに独特の処理やバグがある
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双方のプレイヤーが同時に投げを入力した場合はキャラの重なりが前面になっている側が優先される。投げ後は入れ替わるので投げハメは不能。
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投げられ後の起き上がりor受け身終わり直後は必殺技のみ受け付けていないため、所謂リバーサル必殺技だけができない。
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投げは投げられた側が受け身を取ってダメージを軽減できるのだが、判定ギリギリで受け身をとると何故かダメージを軽減できない。
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投げを決めた直後に吹き飛んでる最中に当たるような技を出すと、投げのダメージがその技に入れ替わる現象がある。
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受け身自体は完全無敵だが、あかねと変身前パンスト太郎のみ受け身受付フレームにダメージを受ける判定が残っているバグがあり、事実上投げコンボができてしまう。
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新規参戦キャラにモーションの使いまわしがやや目立つ
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中でも変身後パンスト太郎は顕著で誰が見ても気づくほど。時代を考えるとこれでも及第点ではあるのだが。
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逆に暗器の達人という設定があり原作でもバトルが多かったムース、お遊び感満載の博打王キングに関しては、うまく出す武器を変えることで多彩に見せている。
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右京ステージで八宝斎が1段階タメの飛び道具技を撃つと物理的にまったく見えなくなる。一番弾速が速いためより凶悪。
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八宝斎自身も半分くらい隠れていることもあって発射モーション自体も見づらく、相手は何が起きているかわからない場合も。最大タメはさすがに遅い上に見えるが、2段階タメでも気を抜くと見落とす。
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乱馬とらんまのストーリーが共通。
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いくら同一人物とはいえ、絵とボイスくらいしか違わないのは残念。主人公なのだから2種類のストーリーがあってもよかった。
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敵として登場した乱馬を倒した時の会話も共通。
総評
キャラゲーとしても格闘ゲームとしても進化を遂げ、総合的に原作愛に満ちた良作と言える作品に仕上がった。
本格的な格闘ゲームには及ばない点はあるものの、初心者から前作経験者まで楽しめる丁寧な作りで、らんまファンにとっては嬉しい一本と言えるだろう。
らんま格闘ゲームとしては本作が最高峰と評価するプレイヤーもいるほど根強い人気を誇っている。
余談
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初版は32万本が出荷されたが予想を上回る売り上げとなり、翌年4月6日に再出荷されている。
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攻略本のスタッフによる談話において、当初の予定では原作に登場した道場破りを登場させる予定であったが、前作の時点であかねの登場を望む声が多かったことから道場破りが没になりあかねが登場、それに伴ってキャラデータが小さくなったことから八宝斎を隠しキャラとして埋め込んだという逸話がある。
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なお、この攻略本は通常技一つ一つの名前と画像を載せていたり、戦術を大まかにだが初中上級で分けて記載していたり、(編集部内独断と思われる)キャラランクや原作絡みのネタを含めた説明などが入っており総ページ数からは想像もつかない充実具合。なお、キャラデータのグラフに耐久力の項目があるが実際は全員同じなので「防御性能」のような表現だろう。
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後半の原作合わせシーンの部分へ非常に誤字誤植が多くわけのわからない状態になっている部分もあったりするが、本ゲームには関係ないので一応問題ない。
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らんまと直接関係はないが、1995年にメサイヤから名前だけ引き継いだ『超兄貴 爆烈乱闘篇』が発売されている。元はSFCで、プロジェクトEGGでも配信。
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海外版は前作のローカライズでの『Street Combat』の不評を受け続編ではなく北米版は『Ranma 1/2: Hard Battle』、欧州版は副題のない『Ranma 1/2』として「らんま1/2」のローカライズゲームとしての発売となっている。
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発売から20年以上経っても次作「超技乱舞篇」と共に有志による対戦交流会が定期的に開かれていたり、格闘ゲーム大会「EVO Japan 2018」のサイドトーナメントにおいて世界大会が実施されたことが本作の人気の根強さを物語っている。
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ネット情報もなく他にも格闘ゲームが多かった当時ではあまり深い研究などはされなかったが、現在ではプレイしたことがある人でも驚くやりこみやテクニックが披露されている。
最終更新:2023年11月18日 18:09