【あーすらいと】
ジャンル | シミュレーション | ![]() |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 8Mbit+64キロRAMロムカートリッジ | |
発売・開発元 | ハドソン | |
発売日 | 1992年7月24日 | |
定価 | 8, 900円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 2個 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
『ネクタリス』の流れを汲む宇宙が舞台の戦略SLG 見た目はポップ、中身は骨太 ゲームにマッチしたクラシックBGM |
本気にさせる、ベビーフェイス。
ハドソンから発売されたSFウォーシミュレーション。
一般的なターン制の戦略シミュレーションを下地に、ZOC、支援効果、包囲効果などのシステムを採用したルール。
プレイヤーは様々な種類の兵器を活用し、ガルト軍の野望を阻止する。
同社が1989年に発売した『ネクタリス』の流れを汲んでおり、共通点やシステムを発展させたものが多い。
(説明書4~7ページより引用)
22世紀…。
人類は、その生活圏を宇宙にまで広げていた。
地球の衛星軌道上には、ファクトリーと呼ばれる開発小惑星を利用したコロニーが築かれ、全人類の2/3が宇宙で過ごしていた。
だが、第3ファクトリー「ガルト」が突然、地球政府からの独立を宣言。
統治官アーリマン・アヴェスターは、自らを皇帝と名乗り「ガルト帝国」を建国!!
同時にその軍事力をもって、侵略戦争を開始した。
ガルト軍は、わずか数週間で5つのファクトリーを制圧。アーリマンは、地球政府に対して降伏を迫った。
一方、ガルト軍の攻撃を逃れた各ファクトリー軍は反ガルト連邦をつくり、アーリマンの野望を打ち砕くため、「ガルト帝国」に反撃を開始!!
今、人類最大の宇宙戦争が始まろうとしていた。
基本システム
登場兵器(ユニット)
機動ユニット | |
HU兵器 | 人型のロボット兵器。HUはハードユニットの略。「射撃」「白兵」の両方を備え、多くの場合マップの主戦力となる。 |
---|---|
砲撃艦艇 | 長射程・高威力の武器を持つ後方支援ユニット。移動後の攻撃ができない。 |
戦闘機 | 高い移動力を持つが、「白兵」を持たない。通常の戦闘機の他に、対艦重爆撃機、輸送機が存在する。 |
固定砲台 |
移動できない代わりに、砲撃艦艇よりもさらに長い射程と高い威力を持つ。 輸送機によって積み下ろしを行う(一度設置すると以後移動不可)。 |
特殊 | 宇宙機雷が存在。機雷と言っても攻撃力はなく、ZOCによる移動妨害の効果のみ。 |
艦船ユニット | |
戦艦 | 高い攻撃とHPを併せ持つが、数が少なく、撃沈が敗北になるマップがある。 |
巡洋艦 | 代表的な艦船ユニット。小型なためドックに収容できる。 |
駆逐艦 |
小型で高い攻撃力と低い耐久力という性質を持つ。巡洋艦と同じくドックに収容できる。 攻撃後に再移動が可能な特徴を持つ。 |
機動母艦 | 機動ユニットを内部に収納・発艦させる事ができる。収納したユニットはHPが回復する。 |
構造物ユニット | |
浮きドック | 内部にユニットを初期格納した基地。HPを0にすると破壊ではなく占領する。 |
要塞・司令塔 | 破壊が勝利条件・敗北条件になるユニット。 |
+ | ユニット詳細 |
攻撃方法
浮きドック(ペルガミノ)
シンプルでとっつきやすいゲームデザインを取り入れて上手く昇華された戦略SLG。
宇宙戦争という題材を生かしたマップ、豊富で馴染みやすいユニット、良質なクラシックアレンジBGMなどがそれを支え、
「本気にさせる、ベビーフェイス。」のキャッチコピーに恥じない内容に仕上がっている。
優しめの難易度はヘビーユーザーには物足りない意見もあるだろうが、逆に言えば苦手な人でも手が出しやすく、 SFCのウォーシミュレーションを語る上では外せない一作と言えるだろう。是非遊んで欲しい。
*1 スコアには影響するが、ゲーム進行には影響しない。
*2 表示はA。攻撃力・防御力が初期値の2倍になる
*3 タイトル画面やターン終了時の演出にも登場し、ゲームのパッケージ裏には模型写真が掲載されている。
*4 そもそもプレイヤーとしては敵のブロンテスには絶対に爆撃させたくない上、それを防ぐ戦略も比較的容易なので尚更である。
*5 ファミコンの戦略SLGですら珍しくない機能である。
*6 左側に十字キーを押してもカーソルがループしない仕様。
*7 ローソンで1997年9月30日~2002年8月31日まで行われたゲームソフトの書換えサービス。空状態の専用メモリカセットを3,980円購入して別料金で書換て入れる必要がある。割高な上に端末の操作がわかりにくくスーパーファミコン自体が時代遅れ同然だったこともあって普及しなかった。しかもこういった既存タイトル専用タイトルに比べると書換え料が安かったが中古カセットを購入した方が安かったため尚の事利用されなかった。
*8 『ルナ・ストライク』ではスタッフロールに工画堂スタジオくまさんチームがクレジットされている。