コロケス
【ころけす】
| ジャンル | アクションパズル |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売・開発元 | アークシステムワークス | 
| 発売日 | 2013年5月8日 | 
| 定価 | 519円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 図形センスよりかは記憶力や作業の手際のよさが重要 | 
 
概要
碁盤目状に区切られた平盤の上で繰り広げられるアクションパズルゲーム。
キャラクターを操作し、設置されているサイコロを転がしたり押したり回したりすることで消滅させていくルールとなっている。
ゲームシステム
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キャラクター
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プレイヤーが操作することになる「王子」と、ナビゲーターを務める「国王」の2人が登場する。
 
基本操作
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押す・引く
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王子をサイコロと隣接するように立たせた状態で、Aボタンを押すと目の前のサイコロを1個掴む。この状態で十字ボタンを入力すると押したり引いたり出来る。
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サイコロは1マス押されると90度だけピッチ軸の回転をして転がる。引いた場合は転がらずに平行移動することになる。
 
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サイコロは1度に1つしか動かせず、サイコロの上に何かが置いてあったりする場合は、押し引き不可。押す場合は、サイコロの行く先にスペースが確保されていることが必要。引く場合も王子の背後に1マス分の空いたスペースが必要。
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また掴んだままカニ歩きして、サイコロを横にずらすといったことは不可能。
 
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回転
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同じく王子をサイコロの前に立たせた状態で、XYボタンを押すとサイコロを90度だけヨー軸の回転をさせる。
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Xボタンで左に90度、Yボタンで右90度回転させる。
 
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この操作は上にサイコロが乗っているサイコロに対しても行使可能。
 
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ジャンプ
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王子の目の前にサイコロやブロックが1段分ある場合、ジャンプで乗り上げることが可能。2段の高さがあるところに一気に乗り上げることは出来ない。
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操作としては、Bボタンと十字ボタン(対応した方向)を同時押しが必要。
 
ルール
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サイコロについて
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本作に登場するサイコロは一般的に出回っているサイコロと同じで、1,2,3,4,5,6の目を持つ立方体である。
 1の反対面には6が、2の反対面には5が…とそれぞれ目が向かい合うように配置されている。
 
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サイコロを消す
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2つの隣接したサイコロについて、同じ数字の「目」を向き合わせると赤黒く変色し、一定時間後に消滅する。
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変色したサイコロは、消滅するまでの間一切動かすことができなくなる。
 
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はじめから目が重なりあっているサイコロ同士は「目を向き合わせ直さないと」変色・消滅しない。
 
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チェーン
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目が合わさって変色したサイコロのペアがまだ消滅しないうちに、他所からまた別のサイコロを持ってきてそのペアのどこかに隣接させるとチェーンになる。
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このときも同じ数字の「目」を向き合わせる必要はある。
 
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下の段のサイコロが消滅した際に、上のサイコロが落下してきて目が向き合わさったような場合でもチェーンとなる。
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サイコロのペアが出来上がっているのとは別に、もうひとつペアを作った場合はチェーンとはならない。
 
モード
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トライアル
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7×7マスの舞台にて3分間、ランダムで落下してくるサイコロをひたすら自由に消していき、いかにポイントを稼げるかに挑戦するモード。
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1と1の目を揃えて消した場合よりは、6と6の目を揃えて消した場合のほうがポイントが高い。チェーンをつなげるとさらに加点要素となる。
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3分間で稼げたポイント(ベスト9まで)がハイスコアとして記録される。
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王子が落ちてくるサイコロの下敷きにされると、残り時間にかかわらず即終了。
 
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パズル
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制限時間を考慮せずに、盤上に用意されたサイコロを一定の手数内で消しつくすモード。
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王子を1マス分移動させたり、サイコロを移動・回転させたりするたびに1手としてカウントされる。原則最短手でのクリアが必要。手数を使い切った上でサイコロが1個でも残っていると失敗。
 
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レベルが1~5まである。各レベルにつき10種類のパズルが用意されている。
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最初はレベル1しか遊べないが、レベル1のうちの8つをクリアすると次のレベルが解放される。またレベル2のうち8つをクリアするとレベル3が解放され…という流れ。
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ボリューム自体は2~5時間程度で完全クリアできる程度と思われる。
 
評価点
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一部のアクション要素
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トライアルの難易度調整はできないが、適度にワチャワチャと降ってくるサイコロの物量を楽しむことは出来る。
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王子は上の段へとジャンプ可能であるため、上の段に積まさっているサイコロに対しても干渉可能。
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パズルでは、ブロックが落ちきる前に特定の場所にまで歩ききるなど、アクションの腕も要求される場合がある。
 
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パズルの戦略性
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制限時間はなく、何度もやり直し可能で試行錯誤はしやすい。どういう手順で行動するとよいかなど色々試してみることはできる。図形のセンスよりかはいろいろな解法を実践してみることで、いつかはクリアできるようにはなっていると思われる。
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どのサイコロとどのサイコロがくっついて消えるのか、どのサイコロを消すと落ちてきたパズルがチェーンを発生させて連鎖消滅するのか、を頭の中できちんと計画だててプレイすることが重要である。
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サイコロを移動させるルートをどうするか(いかに無駄を減らすか)も度々重要になる。
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特にサイコロを途中で右折・左折させたい場合、一旦サイコロに乗り上げて横に降り立ち再度押していくといった独特な手順が必要。右折・左折が少なくなるような手順については試行錯誤の余地がある。
 
 
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パズル時、国王のヒントが的確なことが多い
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パズルモードにて国王がヒントを口走るのだが、ヒントのパターンが豊富であり、その場に応じてとるべき行動を的確に示唆するような類のヒントが多い。
 
賛否両論点
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十字ボタンの感度
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十字ボタンの感度が若干良すぎる。直線的にすばやく移動したいときには役に立つのだが、途中で止まって別の向きに歩き出したい場合は、十字ボタンを1回1回細かく押していく必要がある。
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パズルではサイコロを余計に押しすぎてしまったりといった誤操作は起こりやすい。
 
問題点
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サイコロの物量がもたらす作業的な側面
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サイコロは透視不可。サイコロが何個も隣り合っていたりすると、大部分あるいはすべての目が隠れてしまうサイコロも出てくる。サイコロがどの向きで置いてあるか(目を合わせるにはどのように移動させたらいいか)判断がつかないことのほうが多い。
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トライアルにて、サイコロの向きなどを観察する余裕がないときは、全ての目を隣接させてみるべく4回横に回して押したり引いたりしてまた4回横に回して…といった流れ作業になりやすい。
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パズルモードだと、最も効率のよさそうな方法を記憶して実践していくような内容となる場合が多い。左に回したらいいか右に回したらいいか、初見では判別つかないケースも多々ある。
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特にクリアまで40手以上かかるような大掛かりのパズルの場合、観察だけでクリアする方法を思いつけるほうが稀。
 
 
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コウセキが地味
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パズルモードをたくさんクリアしたり、トライアルモードで得点を稼いだりすることで「コウセキ」として記録はされるのだがそれ以外の特典に乏しい。
 
総評
サイコロの目どうしをあわせるというテーマのゲームであり、操作は簡単ながらパズルとしては若干複雑ではある。トライアル・パズルの両モードともに慣れていないうちは、総当りで攻略することになりやすい内容ではある。トライアルに熱中できるかどうかで本作の評価は変わってくるかもしれない。
最終更新:2022年04月10日 14:55