Say No! More
【せい のー もあ】
| ジャンル | アドベンチャー |  | 
| 対応機種 | Windows(Steam) Nintendo Switch
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| メディア | ダウンロード | 
| 発売元 | Thunderful | 
| 開発元 | Studio Fizbin | 
| 発売日 | 2021年4月9日 | 
| 定価 | 1,980円(税込) | 
| 判定 | バカゲー | 
| ポイント | テーマ自体は悪くないが… ×ゲーム
 〇インタラクティブムービー
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概要
ドイツのルートヴィヒスブルクとベルリンに拠点をおくStudio Fizbinが開発したアドベンチャーゲーム。
ストーリー
あなたは「ノー!」という言葉が許されない会社の実習生。
どんな雑用や無理難題に対しても「イエス!」という返事が求められ、やりたくない仕事を押し付けられてしまっている…。
そんなときに見つけたのが自己啓発をテーマにしたカセットテープ!
『もっと「ノー!」と言おう』と書かれたそのテープを聞いて、あなたは「ノー!」と言える力を身につけることができた!本当は「ノー!」と言いたい同僚たちにも勇気を与えながら、今まで意地悪されてきた会社の上司やCEOに「ノー!」を突きつけよう!
でも、そんな「ノー!」と言える自信と強さを手にしたとしても、一番の親友に「ノー!」と伝えることができるかな?
(My Nintendo Storeより引用)
特徴
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リニアに進行するストーリーの合間にボタンを押して、「ノー」と発言していくムービー主体のゲーム。
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ボタンを押すことで「ノー」と発言可能。
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ある程度、ストーリーを進めると、通常の「ノー」が通用しない相手向けに、ボタン長押しで溜めてから放つ「溜めノー」を使用可能になる。
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ストーリーを進めるごとに、スティックを4方向に倒して様々なアクションを行える。また、方向キーで様々な種類の「ノー」を切り替え可能。
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……が、これにはゲームの進行にはあまり意味が無かったりする。詳細は問題点にて。
 
 
評価点・おバカな点
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全体的にコメディチックなストーリー展開
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仕事や雑用を押し付けてくる上司たちを「ノー」で蹴散らしていく、というどう見てもバカゲーと言わんばかりの内容。
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話の大まかな流れは、主人公が友達に作ってもらった「ベントー」を上司に奪われたため取り返す、というコメディチックな流れとなっている。
 
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「ノー」と言うことの大事さを啓発させるテーマ
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ネタバレになってしまうので、具体的な説明は避けるが、前述したバカバカしいノリの中でも、「ノー」と言うことに関するテーマはしっかりと語られている。
 
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意外にも充実しているキャラメイク
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ボクセル寄りのグラフィックではあるものの、主人公の見た目を好きなように変更することが可能。
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更に英語や日本語を含む様々な言語の「NO」を、1言語ごとに男女の2パターン収録しているという謎の拘りもある。
 
問題点
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ゲーム性が非常に薄い
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様々な「ノー」の言い方や、スティックを倒すことで使用できるモーションなど、一見色々なアクションが行えるように見えるが、実際にゲームプレイに関わるアクションは通常の「ノー」と「溜めノー」だけ。
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往年のLDゲームのように、様々な操作をタイミング良く求められるわけでもなく、「ノー」を言うタイミングもかなり余裕があるため、ゲーム性は殆どないようなものである。
 
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ボリュームも少なめ
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一周するのに2~3時間程度と、2,000円弱という定価に対して、かなり少ない。
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大まかなストーリーも一本道なので、周回プレイを重ねる意義もやや弱い。
 
総評
「ゲーム」というよりは、「インタラクティブムービー」と評した方が適切な一作。
無論、それはそれで悪いわけではないのだが、定価が2,000円弱とインディーゲームの中ではやや高めの値段設定で、2~3時間程度で終わるストーリーを視聴するだけの内容なので、ゲーム作品として見ると、プレイ時間の短さやゲーム性の薄さがどうしても気になってしまう。
「ノー」と言うことをテーマとしたストーリーや、全体的なバカバカしさなど、決して購入して損をするような作品ではない。
だが、ムービー主体の作品であることを事前に知っておかなければ、人によっては「思っていたのと違う」と感じてしまう可能性もあるため、購入を検討する際は、事前の情報収集を怠らないようにしておくべきだろう。
最終更新:2022年06月13日 00:02