ディープ スペース ラッシュ
【でぃーぷ すぺーす らっしゅ】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Xbox One Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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【One】Ratalaika Games 【Switch】Shinyuden
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開発元
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BUG-Studio
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配信開始日
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【One】2019年10月23日 【Switch】2020年2月20日
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定価
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500円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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【One】IARC:3+ 【Switch】CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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ローグライクなSF横スクロールアクション クリアの概念はないハイスコア狙い系 常に死亡フラグ状態の過酷さ
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概要
『フォクシーランド』などで知られるBUG-Studio開発によるダウンロード専売ソフト。海外ではプレイステーション4とVITAでも配信されている。
ジャンルはレトロチックな横スクロールアクション。いわゆるローグライクでクリアの概念のないハイスコア狙いを目的とした内容。
宇宙特殊部隊の1人が宇宙研究所を舞台にエイリアンと戦う設定。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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ゲームオーバーになるまで複数のエリアをひたすらに進んでいく。特定のエリアまで進むと後戻りができなくなり、戦況がより過酷になってくる。
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ゲームオーバー後はそれまでに稼いだ「スコア」「獲得コイン数」「倒した敵数」「到達エリア」の結果がされる。スコアのみハイスコアの対象として記録。
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操作体系
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アナログステック等の「左右移動」、ジャンプボタンの「ジャンプ(二段ジャンプ可)」、攻撃ボタンの「ショット」の各操作で隊員を操る。
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ショットに関しては通常ショットのみ弾数無制限。強化ショット(下記)は弾数制限あり。全ショット共通で隊員の前方のみか攻撃対象。
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アイテムとショップについて
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ステージには「コイン」「強化ショット(6種)」「スピード」「バリア」といったアイテムがランダムで配置されている。
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各アイテムは「ストックするとショップで利用できる」「強化ショットが撃てる」「一定時間、隊員の移動速度が増す」「一定時間無敵化」の効果。
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ゲーム開始前、及びステージの一定区間にはショップの装置があり、コインストックと引き換えに様々なアップグレートができる。
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「最大ライフ増加」「通常及び強化ショット強化(7種)」「スピード強化」「バリア強化」のアップグレートを各レベル5まで強化可能。
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ステージ中におけるショップは利用を終えると装置が消滅してしまう。また利用した時点で無償でライフが全快する効果もある。
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ミス条件について
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3~10ポイントのライフ制。敵やトラップに触れると数ポイントのダメージで、ライフ全消費でゲームオーバー。
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ダメージこそはないが「触れると一定時間操作不能になる敵」「移動やジャンプがしにくくなる粘着物」といった障害も存在。
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通常では落とし穴は不在だが、とある敵を倒す(自爆させる)と地形破壊による落とし穴が発生する場合があり、そこに落ちると即ゲームオーバー。
評価点
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前方へと突き進むだけの分かりやすさ
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「敵を倒してトラップを回避しつつ、ただ前方へと突き進む」という、横スクロールアクションとしては極めて分かりやすい内容。
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基本的には左右どちらかのスクロールのみであり、何かの寄り道をしなければならない条件もないため、単純に先へと進めばいいシンプルさである。
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プレイするたびにエリア構造が変化しているため、それなりに新鮮な気分で「どれだけ生き残れるか(ハイスコアが出せるか)」プレイが楽しめる。
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コミカル&グロテスクなレトロライクグラフィック
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グラフィックは8~16bit風のレトロライク系のもの。コミカルな外観ながらもグロテスクなモンスター達が襲い掛かる不気味さも含まれる。
問題点
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戦況がどうなっているのかが把握し辛い
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本作におけるトラップは地形と同化している場面が非常に多く、それでいて敵の動きもトリッキーで攻撃が当てにくい。
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こういう環境なため、「戦況がどうなっているのかの把握が掴み辛い」という視覚的な問題があり、難易度は序盤からして高い傾向にある。
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運の要素も強めで、さらには「突発的な初見殺し」「見てからの回避が困難な攻撃」も多いため、ゲームバランスという面ではあまり練られたものではない。
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ライフ制ではあるものの、ポイント消費のダメージが全体的に高めなため、ライフ増加の最大強化をしても即ゲームオーバーの危険が付きまといやすい。
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アイテムが大して役に立たない
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強化ショットの数々が弾数有限な上に使いにくいものが多く、強化ショットアイテムの恩恵がいまいち感じにくい。
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「ショット発射までの隙が大きく弾道にクセがある」という性能が多数で、結局は弾数無制限かつ連射力に優れる通常ショットを撃った方が効率的。
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その他のアイテムに関しても、まともに有効活用できるのはコインとバリアだけで、スピードは実質罠アイテムである。
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敵とトラップがうじゃうじゃと出現する本作においては、移動速度が増したところでダメージを洗礼を受けやすくなるデメリットしかないのが理由。
総評
暇つぶし感覚で遊ぶ分には悪くはない内容だが、ゲームとしてのボリューム不足さや大味さは否めず、まさに「価格相当」な出来といえる一作。
本作は「ショップ(ライフ回復)までのサバイバルを耐えながらスコアを稼ぐ」というプレイスタイルが主で、それ以上の遊び方は求めない方が無難。
最終更新:2023年05月25日 10:09