この記事では『ナイトビジョン - 暗いところで見る』と『スパイアラーム』の2作品を取り扱います。
判定は両作品ともに「なし」です。
ナイトビジョン - 暗いところで見る
【ないとびじょん くらいところでみる】
| ジャンル | ツール |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売・開発元 | Sabec | 
| 配信開始日 | 2021年6月10日 | 
| 定価 | 899円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 作成不可 | 
| レーティング | IARC:3+ | 
| 備考 | 日本語非対応 Nintendo Switch Lite単体ではプレイ不可
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| 判定 | なし | 
| ポイント | ボリュームは無料ソフト相応 使い方次第で美点も……?
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概要
Sabec Limitedが開発したNintendo Switch専用ソフト。
Joy-Con(R)のモーションIRカメラを暗視カメラとし、画面上に映し出す実用ソフト。
特徴
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機能は暗視カメラのみ。
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Joy-Con(R)が無ければプレイできない。(Switch Lite単体でも起動はできるが、何も映らない)
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ズーム等の機能は無く、Joy-Conを動かさなければ操作はできない。
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スクリーンショット・動画の撮影は不可。
 
問題点
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まず第一に、暗視カメラ自体がスマートフォンの普及により無料アプリとして入手可能になっているという事が挙げられる。
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Joy-Conのスティックを活かしたズーム機能等、有料かつ据置機の作品として差別化できる機能が全く搭載されていないのも悲しい。
 
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また、暗視カメラである事を考慮しても画質が良くない。物体の輪郭はかなり荒く、Joy-Conの動きと画面のラグも(1,2秒ほどだが)気になる。
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My Nintendo Storeに掲載されている(リンク)3,4枚目のスクリーンショットが分かりやすい。
 
評価点
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これでもSwitchでは唯一の暗視カメラとなる。
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Joy-Conと本体が通信できる距離に限るが、1人がJoy-Conを持ち運んで(暗所を)歩き回り、もう1人が離れた場所で画面を見ながら座って過ごす……といった遊び方が考えられる。
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プレイヤーが遊び方を開拓すれば、スマートフォンアプリとの差別化も不可能ではない。
 
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起動時の効果音やメタリックな説明文のフォントは無機質で中々格好良い。
総評
需要があるのかは怪しいが、他に代わりの無いソフトではある。単体のソフトとしては「簡素な暗視カメラ」としか表現できないが、奇特なユーザーがSwitchに暗視カメラを必要とする時、きっと本作は役に立つのだろう。
本作の2週間後に配信された『カルキュレーター』には後に対抗馬となるソフトが配信されたが、本作のコンセプトに追従する者は現れていない。カメラ部分と本体が分割できるというハード上の特性を活かすにせよ、Joy-Conの通信距離の問題もあり、スマホアプリの下位互換という立ち位置に甘んじているのが現状である。
余談
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Joy-Conの周辺機器『Nintendo Labo Variety Kit』のリモコンカーToy-Conでも暗視カメラ風の機能が使える。
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そちらは映る映像が暗視風というだけで、明るい部屋で使う普通のカメラ機能である。
 
スパイアラーム
【すぱいあらーむ】
| ジャンル | ツール |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売・開発元 | Sabec | 
| 配信開始日 | 2021年6月17日 | 
| 定価 | 899円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 作成不可 | 
| レーティング | IARC:3+ | 
| 備考 | 日本語非対応 Nintendo Switch Lite単体ではプレイ不可
 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 手軽に使える赤外線センサー 性能も値段なりでほぼごっこ遊び専用
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概要(アラーム)
『ナイトビジョン』の一週間後に配信された、Joy-Con(R)のモーションIRカメラの赤外線センサーを使用して警告音を発するソフト。
特徴(アラーム)
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一画面に全ての機能が密集しており、「ACTIVATE」を選択する事でアラームが起動する。
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3秒間のカウントを経て赤外線による検知が始まる。対象が検知されると10秒間の間警告音が発せられ、再度アラーム起動前に戻る。
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アラームの感度を4段階、警告音も4種類から選択可能。
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画面右下にソフト起動からの経過時間が記録され、最新20件分のアラームの検知履歴が記録される。
 
問題点(アラーム)
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精度はそこまでよくなく、50cm以上離れていると検知してくれるかすら厳しい。
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公式の説明文にも「実際のセキュリティアラームとしては使用しないでください。」という注意文がある。
 
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感度を最大にしても、高速で動く物体には反応しない。
評価点(アラーム)
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Switchさえあれば気軽にDL可能な赤外線センサーである事。
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イメージ画像通りの潜入班ごっこもできないことはない。
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Joy-Conを置く場所によってはリンボーダンスなんかも可能。無論ごっこの範疇だが……。
 
総評(アラーム)
『ナイトビジョン』よりは幾分か存在意義を見出せるであろうソフト。しかし普段使いする類でもなく、セール時(189円)でなければ割高に感じてしまう。
下記の公式トレーラーの時点でこのソフトでなければいけない必要性を提示できておらず、公式からのアプローチも不足している。
余談(アラーム)
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2023年10月13日、海外e-Shopにて『ナイトビジョン』『スパイアラーム』『スナイパー』のオムニバス版『Special Ops』が配信された。
最終更新:2023年11月03日 23:41