ころん
【ころん】
ジャンル
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アクションパズル
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 ※画像はPSP版
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対応機種
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アーケード(TAITO G NET)
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発売元
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サイバーフロント タイトー
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開発元
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サイバーフロント マジックポット
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稼働開始年
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2003年
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プレイ人数
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1~2人
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配信
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PlayStation Store 【PSP】2009年09月17日/500円(税込み)
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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アクティブ性の強いアクションパズル
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概要
サイバーフロントとマジックポットが共同開発したアクションパズルゲーム。
特徴
基本ルール
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レバーで正方形状のカーソルを動かし、Aボタン(左回転)とBボタン(右回転)でカーソル内のブロックを回転しながら移動させる。
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時間が経つとフィールド下に表示された並びのブロックが1段せり上げられる。
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レベルが上がるにつれて次にブロックがせり上げられるまでの間隔が短くなる。なお、せり上げはCボタンでも可能。
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ブロックは4個以上くっつけると消える。
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完全に消えるまでには若干余裕があるためその間に同色のブロックを繋げて後付け消しをしたり、連鎖を組む事も出来る。
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また、連鎖をするとよりブロックをたくさん消す事が出来るまじっくブロックが出現する。
モード
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とことん
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一人でプレイするモード。
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レベルが上がるにつれてブロックの色が増える。(4色→5色→6色)
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たいせん
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2Pとの対戦プレイ。
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ブロックの色によって相手に送る攻撃が異なる。攻撃に関しては下記のブロック一覧を参照。
ブロック一覧
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通常ブロック(…以降は「たいせん」で消すと相手に送る事ができる攻撃)
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赤…ブロックを動かすカーソルが大きくなる。大きくなりすぎると回転させる事もできなくなる。
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橙…カーソル内のブロックが全て灰色で表示される。
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緑…カーソル操作が上下左右逆になる。対戦においてはある程度時間が経ってから出現する。
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青…通常ブロック4個分の大きさの巨大ブロックを送る。消し方は通常ブロックと同じだが、これ自体は「1個」なので同色を別途で3個集める必要がある。
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紫…隣接した色同士のブロックを合体させる。「まじっくブロック」も合体するので注意。消し方は通常ブロック・巨大ブロックと同じ。
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黄…下段のブロックがテープで隠され、動かせなくなる。
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まじっくブロック
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矢印ブロック
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2連鎖で出現。矢印の方向にあるブロックを全て同じ色に変えて消す。カーソルの回転により方向を変える事ができる。
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誘爆ブロック
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3連鎖で出現。隣接しているブロックの色を同じ色に変えて消す。
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同色消しブロック
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4連鎖で出現。フィールド内にある同じ色のブロックを全て消す。
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その他のブロック
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透明
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消したブロックが少ない場合、相手に送られるブロック。
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隣接しているブロックを消すとそのブロックと同じ色に変わるため、逆転される可能性があるので注意。
評価点
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とっつきやすいゲーム性
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パズルゲームであれど、ブロックの組み方等をじっくり考える必要性はあまりない。ある程度直感でプレイできる。
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ブロックが消えるまでの余裕はこの手のゲームの中ではかなり長く、後付け消しや連鎖組みも比較的やりやすい。
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また、ブロックが消えている間はブロックのせり上げが止まるため、一時的ながらもピンチが回避できる。
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まじっくブロックによる大量消しの爽快感
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中でもまじっくブロック同士を組み合わせての大量消しの爽快感はなかなかの物。
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2連鎖で出現する矢印ブロックでも、場所・向きによってはかなりの数のブロックを消す事ができる。
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可愛らしいキャラクター
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ころん・シロちゃんをはじめ、カートゥーン調のポップなキャラクターはとても愛らしい。
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また、2Pキャラであるまりんとクロちゃんは1P側とは異なるモーションとなっている。こちらも可愛らしいが、たいせん限定キャラであるのが惜しい所。
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ちなみにシロちゃんとクロちゃんは太古の昔に死闘を繰り広げていた光と闇の化身だったが、永い眠りから目覚めるとそこはUFOキャッチャーの中で、女子中学生のころんとまりんにゲットされたというゆる~い設定である。
問題点
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「たいせん」における攻撃の問題
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攻撃の癖が全体的に強く、上述の通り操作を妨害する等といった他の対戦型パズルゲームではあまり類を見ない物が大半。
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青を除けば即死リスクはほとんどないものの、色によっては先に相手側に大量に消されてしまうと巻き返しが困難。
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例を挙げると小回りがきかなくなる赤や、せり上げが強いられる黄。前者は状況によっては有利になる事もあるが…
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操作が逆になる緑も、瞬発性が問われるゲームシステム上操作の癖がつきやすくなるためかなり手こずってしまう。
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他にもまじっくブロックを合体させてしまう紫、他の色の攻撃と合わさる事で脅威性が増す橙&青と、どの色も色々な意味で凶悪。
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前者は合体ブロックは1つのブロックとして扱われるため初見では分かりづらく、後者は例として橙+赤、青+黄の組み合わせが特に厄介。
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色ごとの差別化はハッキリとしており、攻撃の内容も本作のゲーム性を活かした斬新な物ではあるが、それが返ってストレス要素となりやすいのが残念な所。
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「とことん」の難易度設定が無い
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低難易度から始めたい、あるいは最初から高難易度に挑戦してみたい場合には若干物足りない所。
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ブロック周りのグラフィックがチープ
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ブロックのデザインは影やハイライトも無い完全単色の角丸正方形。色自体はカラフルであるものの、やや味気ない。
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また、巨大ブロックと合体ブロック(鍵型を除く)は通常ブロックのグラフィックをそのまま引き延ばしているためか線の太さや角がちぐはぐとなっている。
総評
数あるアクションパズルゲームの中でも、特にアクティブ性の強い本作。
ブロックを次々と消していく爽快感を手軽に味わいたい、もしくはあまり考え込まずに直感でプレイできるパズルゲームがしたいプレイヤーにはお勧めの作品。
しかし、たいせん時の独特の攻撃システムは人を選ぶ所。それにおいては実力で勝負するよりも、お祭り感覚で気軽にプレイする方が楽しめるだろう。
余談
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2009年にPlayStation Storeにて配信されたが、2013年12月にサイバーフロントが解散した事に伴って2014年1月に配信停止となった。
移植版・派生作品
ころん
(2004年 PSP)
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初の移植版。定価は2,625円(税込)と、2004~2005年10月時点では国内最安値のPSPソフトであった。
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CPUとの対戦モード(勝ち抜き・フリー)や新規キャラクターが追加。グラフィックも一新され、キャラクターのモーションもより滑らかになった。
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追加されたキャラクター達は、消し方(隣接消しや連鎖消しなど)による攻撃力が異なるなど、性能面で差別化されている。
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なお、AC版にあった対人戦とスコアランキングは削除されている。
コロコロ!!ころん
(2006年 PSP)
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続編…というよりはPSP版『ころん』のマイナーチェンジ。前作よりも値段が少し上がっている。
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北米では『Ultimate Block Party』のタイトルで、2005年と日本より先に販売された。
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CPUの強さ・UI・2P対戦といった前作の問題点が大方改善、チュートリアルやとっくん等といった新モードも追加された。
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現在はプレミア化しており、入手困難なソフトとなっている。
対戦!!加トちゃんのころろんぺ
(2008年 DS)
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任天堂携帯機としては初の移植版。
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キャラクターを芸能人:加藤茶をモチーフとしたキャラクター「加トちゃん」に差し替え。一部グラフィックも加トちゃん仕様に。
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モード・システム面では『コロコロ!!ころん』を受け継いでいるが、オリジナルのストーリーが追加されている。
最終更新:2024年02月17日 06:09